about

O.S.Pを設立した当初、私は決してこのメーカーを大きくしたいとか、
実業家や社長として成功したい、という野望は持っていませんでした。
よりいいルアーを作れば自分の釣りに有利になるのではないか、という
プロアングラーとしての実力アップにつながるし
長い期間、プロアングラーで戦い続けるための活動資金を補えれば・・・
そう思って立ち上げたのです。

自分がこれまでに培ってきた、釣りにおける膨大な経験をもとに
できたルアーを使えばこれまで以上に釣れる・・・
そんな発想ができたときに、ひとつのルアーを作る。
これがO.S.Pにおける「モノ作り」の基本で、常に第一に置いてきました。
これは今も変わっていません。

では、「いいモノ作り」とは・・・?
O.S.Pではルアーを開発する際に、ある程度の目標期間を定めています。
しかし、それを厳守せよと強要はしていません。
事実、それよりも何年も遅れて発売できたものがほとんどだから・・・・・・
厳守していては、いいモノ作りはできない、そう考えています。

既存のルアーよりも明らかにトータルバランスが優れているとか、
ある部分の性能が突出している、完全に新しいジャンルを確立する、
ある状況においては確実にサカナが釣れる・・・・・・
それらに対して確信が持てたとき、はじめて発売にこぎつけます。

そしてO.S.Pでは、販売実績や営業実績、製品開発など、
すべての分野において「ノルマ」というものを設けていません。
集中して、しっかりとしたモノ作りに専念できる。
そんな環境を提供したいからです。

私たちが作り出すルアーは、自分たちの分身だと思っています。
そしてその分身を使って、ユーザー様から満足していただけることが最大の喜びです。
満足をしていただけなければ、会社として存続することはできないでしょう。
みなさまからの「満足」が、O.S.Pを大きくしているのです。

また、O.S.Pでは「10 Years Standard」をコンセプトにモノ作りをしてきました。
みなさまに長い期間、使われ続けるモノを作る。
だからこそ新製品がなくても会社として成立し、ノルマを設けることもなく、
その結果、いいルアーが生まれるのです。
そんな好サイクルでこれまでやってくることができました。

いいモノ作りによって生まれた、その製品の本当のよさを全国のみなさんに伝えたり、
または製品の開発段階で、アドバイスや意見を提供してくれるプロスタッフ。
そしてユーザーのみなさまの元へお届けしてくれる、全国のショップの方々。
さらに、自分たちの分身を使ってバスを釣った時に見せてくれる笑顔。
そのすべてが私たちの支えとなっています。

今後、私だけでなくO.S.P一丸となって、
さらなる優れたアイテムを送り出すことはもちろん、
バスフィッシングが日本で存続できるような環境の育成と、
バスフィッシングがスポーツとして認識してもらえるように、
そしてスタイリッシュな遊びと多くの人に認知してもらえるよう
陰ながら貢献していきたい、と思っています。

O.S.P Inc 代表取締役並木敏成