アメリカで活躍するブリッツシリーズ その1 by 渡辺裕之

アメリカのFLWトーナメントで活躍するなべさんこと渡辺裕之選手に、アメリカの様々なフィールドで活躍するブリッツシリーズを紹介していただきました。



アメリカの湖で、銀鱗カラーのブリッツマックスとブリッツ、そしてブリッツMRが非常に効果的でした。今回はその条件をご紹介したいと思います。水温が55度(摂氏12.7度)前後のウインターシーズンからプリスポーン時期のリザーバーなどで、水の色はマッディな状況で銀鱗カラーが活躍してくれます。写真の魚は数年前のサウスキャロライナ州のレイクマレーでの3ポンド。



各社のルアーを同時テストしているとき、やはり釣れてきたのは銀鱗のみ。バスがクランクをここまでのみ込んでいるのは明らかにルアーがベストマッチという事です。



アメリカのバスもブリッツが大好きな様子。クランクで釣れる魚でトリプルフックの内1本が掛かってくるのは、完璧にはルアーがマッチしていない証拠。まだ魚の口が赤い様な寒い時期にシャローフラットのステージングエリアになる様な場所、セカンダリーポイントだったり、ブッシュの前だったりを引いてくると、良い魚に何度も出会ってきました。

今年で言いますと、3月の寒い時期にルイジアナ州のトレドベントレイクで行われたバスマスターオープンにおいても大会2日目、フラットなバンクで終了間際に起死回生の3ポンドクラスがブリッツマックスの銀鱗カラーで来ました。



基本濁った水域で使用する事が多いので、ラインは14~16ポンドのフロロカーボン、7フィートのミデイアムヘビーアクションの竿に6.3のギヤ比のリールで6フィートの水深までをカバー。大きい魚が期待できる湖ではブリッツマックス。スレていると感じる湖ではブリッツを使っています。非常に効果的な銀鱗カラーです。

総合的に見て何故銀鱗カラーがアメリカで強いのか?その理由は単純で、アメリカの湖に生息するgizzard shadをバスが捕食しているという事。



それも大きなサイズのバスがという事。さらにアメリカの多くのクランクをみてもこのカラーは中々ありません。それも更に強みとなっていると考えています。