タイフーン炸裂!晩秋の「ビッグブレードスローロール」

こんにちは。和歌山の辻井です。

10月末より木枯しの声が聞こえ始め、早3週間。山の木々も色付き始め、冬への足音が聞こえるようです。

晩秋の「タイフーン」

今年は小刻みに雨と小春日和が繰り返し訪れ、体感的には木枯しと言っても大きな寒波ではないように思っていたのですが、いざフィールドに繰り出してみるとザッと一気に降る雨の影響でしょうか、水温は例年より早く下がっているようです。

木枯しが吹き始める頃から本格化するのが、昨年同時期の11~12月のレポートで紹介しましたタイフーンによる晩秋の「ビッグブレードスローロール」。

この釣りが今年も火を噴いています!

(写真:11/19の合川ダム釣行でキャッチした53cm、タイフーン3/4oz.TW(スパークアイスシャッド))
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タイフーンがリザーバーにおいて有効になるのは、秋が深まりバスの気配が消え始めた頃で、特に有効になるのが木枯しが本格的に吹き始める11月中頃以降でしょうか。

フィールドの水温が14度を切った頃を目安にしてみて下さい。

バスは水温変化に合わせるようにレンジを上げたり下げたりを繰り返しながら、シャローから徐々に個体数を減らしていきます。

このように容易にレンジを上げ下げできるエリアというのは岬の先端部や大きな岩盤等の縦ストであり、リザーバーにおいてはかなり限定された大場所にあたります。

それ程難しいエリアではなく、パッと周辺を見渡して目に入る最も大きな地形変化と捉えて大丈夫です。

余談になりますが、最後までシャローに残るのがビッグフィッシュになるとよく聞きますよね。

このような好スポットを陣取るのは小バスではビッグフィッシュに負けて無理なんじゃないかなと考えています。

アベレージの低いフィールドですと普通に小バスも釣れますから、必ずしも体力的な問題ではありません。

話を戻しますと、先述の大場所をロングポジションからタイフーンで狙うわけです。

フィールドの様子から、目で見える範囲内の最も大きな変化、バスが居るであろうスポットを予め予測してアプローチ!

バスの居場所からやや上のレンジ(20~30cm上方)を意識しながら、そのレンジを引ける最低スピードで一定リトリーブします。

大胆な釣りのようで狙いはピンスポットと、非常に繊細なのがこの釣りの大きな特徴です。

バスのポジションに対してどこで口を使い易いかを予測し、スローにリトリーブ。

この口を使いたい場所がプロダクティブゾーンになります。

バスの居場所を直撃するのももちろんありですが、タイフーンではこのプロダクティブゾーンを通します。

このプロダクティブゾーンをタイフーンで狙う場合はバスのやや上方であることが多く、バスに追わせるのではなく飛び付かせるイメージで使うのです。

この飛びつける距離というのがバスのポジションから50cm程度、長くても1m程度と考えるのが妥当で、それ以上離れてしまうと追い食いになってショートバイトが多発してしまいます。

「チェイスはあるんだけど・・・」

というのはバスの活性が低いのではなく、本来は釣れるはずであったバスに対するアングラー側のアプローチが甘いからだと考えましょう。

仮にプロダクティブゾーンがボトムスレスレだとすると、タイフーン等スピナーベイトではブレードが邪魔をしてバイトしてもフックアップには繋がりませんので、最初から除外して、同レンジを通せるクランクやシャッドを使う方が効率的になります。

スピナーベイトの考え方に関しては前回のレポートにも記しましたので参考にしてみて下さい。

タイフーンもハイピッチャーも基本的には同じ考えです。

タイフーンはビッグブレードながらスリムタイプで、非常に高回転に回ります。

このため対応スピードの幅が非常に広く、同時に幅広いレンジに対応出来る事を意味していて、実際使ってみると5m近く落とし込んでも規則正しいブレードの回転を感じ取る事が出来るでしょう。

実用的には私は3mレンジまでの使用が多く、単なるシャローだけでなく表層までもカバーできてしまう便利なスピナーベイトです。

リザーバーでの使用ではレンジを決めて釣るのではなく、地形に合わせて1キャスト毎に臨機応変に対応させる事が釣果を伸ばす意味では非常に大切です。

ビッグスピナーベイトにおいて細かな状況に唯一対応できるのがタイフーンと言っても言い過ぎではないのは、見た目からは想像のつかない扱い易さと自由度が備わっているからなんです。

使うタイフーンのタイプは、3/4oz.DW(ダブルウィロー)&TW(タンデムウィロー)を基本としていますがビッグブレードは向かい風ではキャストし難いケースが多々あります。

タイフーンの唯一の泣き所でもありますが、こんな時には1oz.のウェイトと#7ウィローの「ロングキャスト仕様」を使う事でかなり改善されます。

試しにどちらか使ってみたいという方には、ロングキャスト仕様は扱い易さの面からオススメだと思いますよ1

実釣においても10月末七色釣行ですが、1年で1~2回程しか行かないフィールドで何も分からない状況の中、タイフーンの3/4oz.スパークアイスシャッドで50UP(53cm)を仕留める事ができました!

(写真:10/31の七色ダム釣行でキャッチした53cm、ルアーはタイフーン3/4oz.TW(スパークアイスシャッド))
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60UPが珍しくない七色ダムでこのサイズはあまり胸を張れないのかもしれませんが、本当に嬉しい1本でした。

11月に入っても合川ダムにおいてこの時期にしてスーパービッグと言える凄いコンディションの53cmを始め40後半クラスが連発しています。

このタイフーンの釣りは水温がひと桁台に入るまで続くはずです!

是非皆さんもお試しください!

タックル

タックルセッティングですが、ロングポジションからのフッキングを約束する張りのあるロングロッドに、引き抵抗に負けない巻き上げパワーのあるリールが扱い易さの基本です。

集中力を要する釣りだけに、ストレスのないセッティングで臨んでください。

参考までに、私のセッティングを紹介します。
ロッド:70Hエゴイスト
リール:TD-Z100MのUSトレイル
ライン:FCスナイパーBMS16lb.

(写真左:11/6の合川ダム釣行でキャッチした48cm、ルアーはタイフーン1oz.LC(スティールシャッド))
(写真右:11/6の合川ダム釣行でキャッチした49cm、ルアーはタイフーン3/4oz.TW(スパークアイスシャッド))
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