汎用範囲の広いドライブクローラー

ミッドスポーン直前からアフタースポーンまで、幅広く万能に機能するのは、ドライブクローラーのネコリグです。今回はドライブクローラー4.5inをメインに、リグのウエイトをどう使い分けるのかについて、私なりの見解をご紹介しましょう。

スポーニングの進行とウエイトの考え方
ドライブクローラーは4.5inを軸として、ウエイトを変えることによって、季節の変化に対応していきます。
ミッドスポーン直前の難しい時期は0.9gと少し軽め。
アフタースポーンに入っても軽めがいいですが、ストラクチャーを中心に攻めていきます。
回復していくにしたがってストラクチャーにタイトなるので重くしていき、アフタースポーン終盤の1.8gぐらいまでをベイトフィネスで使います。

よく「ベイトフィネスが苦手で…」というのを聞くのですが、タックルセッティングさえ間違えなければ、ストレスなくベイトフィネスでネコリグを1日でも投げ続けることができます。
ベイトフィネスが苦手という人に僕のタックルを触ってもらうと、これなら投げられると必ず言ってもらえます。
ロッド、リールはもちろんですが、ライン、フック、シンカーなどすべてのアイテムのバランスがとれてなければなりませんので、参考にしてみてください。

■ドライブクローラー4.5inネコリグのセッティング
【ロッド】ダイワ スティーズ641LXB-STHERMIT(ハーミット)
【リール】K.T.F. ダイワ アルファスフィネス
【ライン】VARIVASガノア アブソルート8lb
【フック】FINA N.S.Sフック#1/0
【シンカー】タングステン0.9~1.8g

アクションは、基本的にフォールのみです。
アフタースポーン初期は、ワームが着底してから間をおくとよく釣れることがあります。
これは、シンカーが着底してからワームが倒れるまでの間を待てるかどうかということです。
この間をどのように処理するかで、手返しとバイトの数を決めますので、コンディションをよく把握してアクションを決めてみてください。

(写真左:2014年5月17日、ドライブクローラー4.5in・スカッパノンのネコリグで釣ったプリスポーンの53cm。写真右:2014年5月24日、ドライブクローラー4.5in・スカッパノンのネコリグで釣ったアフターポーンの45cm)
スポーニングの移り変わりに対応するために
ミッドスポーン直前からアフタースポーン初期に有効なのが、ドライブスティック3inを軸としたスプリットショットです。
ウエイトは3gまでで、底がとれる限り軽いものを使用してください。僕が、使用頻度が高いのは1.8g~2.2gです。
リーダーの長さは30~80cmで、まずは30cmのリーダーのフォール&ずる引きからスタートしていきます。
フォールで持っていくバイトが多いとき、リーダーはそのまま。
ずる引きでシンカーもワームも完全に止まったときにバイトがあるときは、リーダーを長くしていきます。
ずる引きしたとき、シンカーが何かにスタックしたときには、それをかわした後にポーズを入れてみてください。

アフタースポーン中期に有効なのは、ドライブシュリンプのジカリグです。
アフタースポーン中期からカバーにタイトにつきはじめるので、ネコリグよりもまっすぐ落とせて、テキサスよりもウエイトが軽くできるジカリグがおすすめです。
ウエイトを2個つけることによって、ラトル効果も期待できるので、僕は1.8gを2個つけて、3.5g前後に調節しています。
アクションは、フォーリングのみで狙っていきます。
フォーリングでバイトが多いときは、ネコリグやスプリットショットよりも、断然手返しがいいので、ローテーションのひとつとして試してみる価値は大だと思います。

(写真:2014年5月24日、ドライブシュリンプ3in・アメザリのジカリグで釣ったアフターポーンの45cm)

アフタースポーン後半になると、ドライブシュリンプ、ドライブクローのテキサスリグがもっとも反応がよくなります。
アフタースポーン中期から後期にかけてはどんどんストラクチャーに対してタイトについてくるので、ネコリグよりもテキサスに分がある場合が多いです。
ウエイトもアフタースポーン中期が3.5gくらいの軽いテキサスでしかバイトがなかったものが、後期には14gなど重くすればする度バイトが多くなってきますので、ウエイトで回復具合を測ることもできます。
ドライブクローはフォーリングがメインのとき。
ドライブシュリンプはズル引き、中層系もアクションを加えたいときにチョイスしてみてください。

最後に、アフタースポーンで狙うエリアは、湖の中で一番濁っているところが基本です。
意外かもしれませんが、プリスポーン、アスタースポーンは、濁ったエリアでエサを食べるというのがセオリーなので、他の季節なら絶対にスルーするようなラインが茶色くなるくらい悪い水のところも、チェックしてみてください。
また、特に梅雨時期に気を付けなければならないのは、雨の降り方と降水量です。
雨がずっと続いたり、降水量が多かったあとは水温が結構下がったりするので、活性は低くなります。
「雨=活性が高い」と思うと痛い目に遭うので、そういうときは若干季節を遡ってみてください。
一番条件がいいのは晴れ間が続いたあとの雨で、これは降水量が多ければ多いほどよかったりします。
そんなときは、バジングクランクやゼロツービーとなどで広範囲にトップをせめて、ピンポイントをダイビングフロッグ、YAMATO O.S.Pなども加えて狙ってみてください。

(写真:2014年6月6日、ドライブシュリンプ4in・アメザリのライトテキサスで釣ったアフターポーンの53cm)

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