HPFクランクの有用性
今年は暖かい春で桜が咲くのが少し早く、湖の水温の上がり方も順調です。暖かい気候で安定してくるとシャローに上がりたてのバスは巻物で釣りやすくなります。今回は、特に春のシャローで有効なHPFクランクの特徴と使い方をご紹介します。
HPFクランクの特徴(スペック2との差)HPFクランクが今年久しぶりに再生産され、4月下旬頃に店頭に並ぶ予定です。
どちらかというとHPFクランクSPEC2がフラットサイドクランクの代名詞のようになりましたが、HPFクランクも僕は1軍ルアーとして使い続けています。再生産されると聞いて本当に嬉しく思いました。
HPFクランクSPEC2は結構使われている方がいると思いますので、その違いを説明することで特徴と使い方をご紹介します。
アクションHPFクランクSPEC2は超ハイピッチで早巻きしてもまっすぐ泳ぐのに対して、HPFクランクは早巻きすると少し傾いて泳ぐようになります。もちろん、普通のリトリーブであればまっすぐ泳ぎます。それで、この「少し傾いて泳ぐ」というのがHPFクランクの特徴でもあり、武器にもなると思っています。ブルーギルやタナゴなど扁平な魚を観察していると、全速力でフィッシュイーターから逃げるときは「少し傾いて泳ぎ」ます。HPFクランクSPEC2はカバー、ボトムにコンタクトしたときにこの動き「少し傾いて泳ぐ」が出るのに対して、HPFクランクはプラスアルファし早巻きしてもこの動きが出ることを理解すると、使い分け方が分かってきます。この「少し傾いて泳ぐ」動きを意図して出せるところがHPFクランクのすごいところで、食わせたいポイントで仕掛けていけます。
また、カバーやボトムにコンタクトしたときの動きを注目すると、HPFクランクSPEC2はストラクチャーに対して超タイトに沿って泳ぐのに対して、HPFクランクは当たった瞬間ダートする動きを持っているのもよく把握しておいてください。
キャスタビリティHPFクランクSPEC2が8.9gに対して、HPFクランクは9.8gとウェイトが重い分、HPFクランクのほうが投げやすいのですが、さらにHPFクランクには重心移動システムがついています。ラウンドタイプのクランクベイトに比べ風の影響を受けやすいフラットサイドクランクは、特に向かい風、横風のときに苦戦しますが、HPFクランクはこの問題点を高いレベルでクリアしているフラットサイドクランクです。
(写真上:2010年3月13日HPFクランク(マットタイガー)で釣った50cm)
(写真下:2008年3月23日HPFクランク(マットタイガー)で釣った48cm)
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HPFクランクの使い方アクションで解説したように、HPFクランクSPEC2はアフタースポーンのときは特に効きます。また、中層クランクのただ巻きで食べてくるときに、ぐるぐる巻いて釣れるときは非常に有効です。
一方、HPFクランクはそれ以外の全般をカバーすると思っていて、使えるシチュエーションはHPFクランクの方が多いのではないかと思っています。
例えば、春先のシャローに上がりたてのバスは、マッディーウォータにさして来ることが多いのでラトルありのHPFクランクの方に分があり、夏になってバスがブルーギルを追い始めるときもHPFクランクの動きの方がハイアピールで魅力的です。
HPFクランクについてまとめると、非常に投げやすくて、気づかないうちに色々なアクションをしてくれて、ただ巻いて釣れるという、フラットサイドクランク入門編としても非常に優れているルアーだと思います。
ロッドに関しては、HPFクランクSPEC2をいかなる風でも遠くに正確に投げようとすると、クランキングロッドよりかなり柔らかめの7ftロッドが必要ですが、HPFクランクはブリッツやブリッツMRを投げるような6ft後半のクランキングロッドで十分です。
最後にHPFクランクはとても投げやすく、アクションも汎用性が高いルアーです。
これまでHPFクランクSPEC2しか使ったことがない方や、まだフラットサイドクランクで釣ったことがない方にとっても、釣りの幅を広げるのにとてもいいルアーだと思います。ぜひ試してみてください。
(写真上:2008年3月16日HPFクランク(クローダットタイガー)で釣った37cm)
(写真下:2005年5月35日HPFクランク(クローダットタイガー)で釣った35cm)
オカッパリでバスを釣るために
大阪フィッシングショーの時期(2月初旬)になると、湖の水温は最低水温に近づいてきますので、湖の最深部に近いディープではバイトが少なくなり、最深部から少し浮いたレンジでフィーディングしているバスを釣る方が簡単になってきます。
やっぱりハイカットSPは外せないですね簡単といっても1日1バイトあるかないかですが、バイトがあれば確実に釣れるという感じです。
弥栄ダムのようにクリアな湖なら20~40mに隣接している岬、段々畑などの10~15mが狙い目。
川上ダムのように少しマッディでベイトフィッシュが濃い湖なら、水深20mに隣接している段々畑、ハードボトムが絡むストレッチなどの8~10mが狙い目です。
同じように考えると、オカッパリで狙いやすいのは水深5mくらいに隣接してい2mくらいのストラクチャーが狙い目となります。
特に橋脚や垂直岩盤といった、壁にべったり沿って浮いているバスが非常に狙いやすいです。
こういう場所を探して、ハイカットSPのような2mくらい潜るサスペンドシャッドで壁に沿ってストップ&ゴーで狙っていきます。
ストップは5秒以上、動かすのは30~50cmという超スローです。
そのときに、特に気を付けたいのことが3点あります。
【1】まずはストップで完全に止めること。ストップさせたつもりでも、ラインを張ってしまうとラインの重みでシャッドは手前に動いてしまいます。完全にラインを弛ませた状態をつくりだすことを心掛けてください。
【2】2つ目はアイチューン。超スローに引く場合でも、高速リトリーブをしてもまっすぐ泳ぐように調整してください。曲がる場合はアイを曲がる方向とは逆に倒します。(とはいっても極々僅かに傾ける程度です)
【3】3つ目はサスペンドチューン。シンキングになってしまう場合は完全にNG。ジャストサスペンド~スローフローティングになる様に調整してください。シンキングになってしまう場合は、スナップを外してフリーノットで結んであげることで調整できます。
(写真:2009年3月29日ハイカットSPで釣った48cmで、チャプター弥栄第1戦5位入賞しました。)
ルドラもありです話は変わってこの時期に思い出されるのは、2005年に小瀬川上流白滝公園にてルドラ(SP)で釣ったバスです。
このときは、ちょうどルドラ(SP)が発売前のタイミング。
オカッパリで釣るといえば、小瀬川上流白滝公園まわりは年始でもスピナーベイトで釣れることもあったので、その場所をチョイスしました。
2005年1月22日17:00頃、小瀬川上流の白滝公園からオカッパリでいけるところまで上流に行き、上流に向かってルドラ(SP)をキャストすると、48cmのスーパーキッカーが釣れました。
巻き方は、岸と平行にロングキャストして、スロー~ミディアムのただ巻きです。ちょっとしたスタンプの脇から48cmが飛び出してきました。
しかし、残念なことにデジタルカメラが壊れてしまいノーフォト・・・新しいデジタルカメラを購入して、次の日出直しました。
2005年1月23日7:00頃,日の出とともに同じ場所をルドラ(SP)でトレースすると、やはり似たようなスタンプから42cmが飛び出してきました。
この年は、例年より少し水位が低かったと思いますが、あまりカレントがなく少し濁り気味でした。
オカッパリで水深2~4mの岸際をタイトに引いてくるためには、サスペンドモデルでなくフローティングモデルの方が使いやすいと思います(このときはフローティングモデルはなし)。
フローティングモデルだと、スタンプや岩などに当たった際に止めれば浮いてきて根掛りを回避できるので、オカッパリにはお勧めです。
風がないときにはよりプレッシャーに強いSPEC2で、音なし&スローフローティングで攻めるのもありだと思います。
ボートの場合は、濁ったストレッチを中心にサスペンドモデルを試してみてください。
(写真:2005年1月23日ルドラSPで釣った42cm)
おまけに湖の水温はこの時期ほぼ最低になりますが、これから注目したいのは暖かい雨が降ったときのインレットです。
雨の温度はほぼ気温と同じくらいと考えてよいので、気温12度で雨が降ると、仮に湖の水温が8度くらいなのに対して、水温12度の水がインレットから流れてくることになります。
昔、外来生物法ができる前にバスを飼っていたことがあります。
普段は乾燥エビをやると水面まで浮いて食べるのですが、冬は水温が下がってなかなかエサを食べなくなります。
そこで、少し水温を暖めてやると劇的にエサを食べるようになり、あらためて「バスは変温動物だな~」というのを実感したことがあります。
暖かい雨が降った後はインレットに直行してみて下さい。
ルアーはトップウォーター以外であれば何でもいいと思うのですが、流れのあるところはブリッツMRなどのミディアムレンジのクランクベイトをダウンストリームに、流れがないところはドライブクロー3インチ(濃い目のカラー)を5gぐらいのライトテキサスで、フォール主体で狙ってみてください。
それでは今年も、O.S.Pルアーをフル装備で良いバスをゲットしてください!
この時期のバスを釣るために
今年最初のレポートとなります。今年もできる限り良い釣りをし、皆様の釣りにお役立ていただけるレポートにしていければと思います。今回はこれからの時期のパターンを紹介します。特に「初バスはこれから」という方、是非参考にして下さい。
ボートから釣るために昨年は12月28日に弥栄ダムに少しだけ浮いて、ドライブスティック3インチ(3月上旬リリース)の5gダウンショットで37cmと35cmの2本。
12月29日は川上ダムに浮いて、ドライブクローラー3.5インチの10gヘビーダウンショットで47cmの1本で釣り納めをしました。
ドライブスティック3インチは、底をズル引きするとボトムの振動がテールに伝わり非常にいい動きをします。
ズル引きで食べてくるときや、フィーディングで活性が上がっているときに使ってみてください。
またハイシーズンであればトィッチングでダートさせるとか、ボトムでリフト&フォールを繰り返す等といった使い方も効くと思います。
(写真上:12月28日ドライブスティック3インチの5gダウンショットで釣った37cm)
(写真下:12月29日ドライブクローラー3.5インチの10gヘビーダウンショットで釣った47cm)
今年の初釣りは、1月3日に川上ダムに浮いてきました。
年末の釣り納めと同じようなパターンで、ドライブクローラー3.5インチの10gヘビーダウンショットで46cmの1本を釣ることが出来ました。
(写真:1月3日ドライブクローラー3.5インチの10gヘビーダウンショットで釣った46cm)
さて、ここからは、これからの時期に向けてのお勧めパターンを紹介したいと思います。
12月は水温が下降する一方で、バスがディープに落ちていることを意識しながら釣っていましたが、冬至を過ぎるとだんだん日照時間は長くなります。
水温はまだまだ2月頃まで低下していきますが、「バスは時間帯によっては浮き始める」ことを意識しなければなりません。
弥栄ダムでもこれまで水深20m以上のディープでなければバイトはありませんでしたが、最近は徐々にディープにいる魚を狙うのは難しくなってきており、フィーディングで15mくらいまで浮いてきたバスを釣るほうが、明らかに楽になってきます。
釣るためには地形を良く考えて、バスがフィーディングしやすいスポットを回っていくのが良いです。
では、バスがフィーディングしやすいところとは??
これは、岬やワンドのへこみ(段々畑跡など)で、スタンプ、岩、バンクの傾斜に角度の変化があるようなところです。
また、バスがフィーディングする条件もあります。
時間帯では、放射冷却がきつくない天候だと朝一に、放射冷却がきつい天候だと夕方が良いです。エリアでは、風が吹いているエリアはダメで風が当たっていないストレッチが有望です。
使うリグですが、きっちり底がとれて、フォーリング中にも当たりが取れるダウンショットリグがお勧めです。
風が強い状況でも底が取れるくらいのウエイトが必要ですが、フォーリング中の当たりを取ろうと思えば軽いほうが良いので、3.5~10gを調整してやってみてください。
ベイトネコのセッティングと、これからの季節の巻物
台風シーズンが終わってから急激に寒くなってきましたが、みなさんの釣果はいかがでしょうか??
この時期はフィールドの水温低下率が一番大きいので、日に日にバイトが遠くなってきているのではないかと思います。そんな厳しさが増してくる時期ですが、今回のレポートが参考になれば幸いです。
9月22日、広島チャプター第5戦モーリスカップで3位
9月22日は9月1日延期となった「NBCチャプター広島第5戦モーリスカップ」が土師ダムで開催されました。結果から先に言ってしまうと、3,026gで3位に入賞することができました。
本戦では7本も釣ることが出来、参加選手の中で唯一リミットメイクを果たすと共に2kgアップのビッグフィッシュも混ざりました。
これを受けて年間成績は4位となり、今年も中国四国ブロック大会の出場権利も得ることができました。
中国四国ブロック大会は、参加人数平均の15%以内に入らなければ参加できない名誉ある大会なのですが、お陰様で2005年からずっと出場権利を獲得できています(2006年は仕事の関係で欠場しましたが)。
【前日プラクティス】
土曜日のプラクティスでは北風が吹いており、ちょうど最下流の岬にカレントが発生しているタイミング(12時くらい)に、ドライブクローラー4.5インチの1.3gベイトネコをリフト&フォールで攻めていると、水深3mくらいで48cmが反応してきてくれました。
それ以外はまったくノー感じで苦戦・・・
スロープから下流の水深5m~10mのインビジブルストラクチャー(沈み物やボトムの地形変化)も見てまわりましたが、ハスのバイトとギルしか釣れず。
最上流は超クリアで、ボトムまで丸見え。バスの姿は無し。
本湖のシャローもベイトフィッシュはちらほら見えるものの、バスの姿は無しという状況でした。
【大会当日】
大会当日の朝は、半袖だと肌寒いくらいでした。西風が吹いていたので、本来ならこの時期釣れてもおかしくない、スロープ沖水深5mのインビジブルストラクチャーからスタート。
朝一は、前日の昼に釣ったときより魚探にものすごく大量のベイトフィッシュが映りました。
フロロカーボン(VARIVASガノアアブソルート)ライン3lb.に、ドライブクローラー3.5インチをセットした5gダウンショットリグでキーパーサイズをキャッチ!
例年から実績あるように、プラクティスでは真上からバーチカルに攻めていたのですが、今回はそのアプローチだとバイトが少ないようでした。
そこでダウンショットリグを狙ったスポットの4~5m先に投げ、ボトムをズル引くと、立て続けに3本キーパーサイズをキャッチすることができ、リミットメイクはすぐでした。
しかし、このパターンも日が昇ってきて風がやむと魚探に映るベイトフィッシュの量も少なくなり、バイトは無くなりました。
そこでその後はパターンを変え、スロープ対岸にある岩盤の水深5mに沈んでいるレイダウンを、ドライブクローラー4.5インチの1.8gベイトネコで攻めると、今大会のビッグフィッシュとなる54cm(2,100g)を獲ることが出来ました!
ボトムまで一回沈め、シェイクしながらレイダウンをなめるような釣り方です。
その後は朝一に釣ったスロープ沖の水深5mのインビジブルストラクチャーに戻り、ブリッツEX-DR(リアルワカサギ)をニーリングしながら引くと2本キャッチ。
1本はキーパーサイズと入れ替え、トータルウエイトは3kgを越えることができました。インビジブルストラクチャーへは何度もライトリグを通しましたが、バイトは無し。
クランクベイトだから釣れた貴重な1本だったのだと思います。
(写真上:9月21日前日プラクティスで釣った48cm)
(写真下:9月22日広島チャプター第5戦モーリスカップで釣った54cm(2,100g)他,6本のキーパーをキャッチ)
ドライブクローラー4.5インチ、ベイトネコのセッティング
ドライブクローラー4.5inのベイトネコ(スナッグレスネコリグ)には、今シーズンのトーナメントで何度も助けられました。
周りの人に聞くと、ベイトネコをやったことがない人が結構いるのですが、ベイトネコは今後のバスフィッシングでは欠かせないセッティングだと思いますので、O.S.Pフリークの方にはぜひドライブクローラー4.5インチのベイトネコをマスターしていただきたいと思います。
まずフックを取り付ける位置ですが、以下のようにハチマキの前よりに取り付ける(通常セッティングは写真A)とハチマキの後ろよりに取り付ける(フォールセッティングは写真B)があります。
通常セッティングがワームの性能を最大限に引き出せます。ヘコヘコしたときのアクションが大きく、ストラクチャーの周りをタイトに攻めるのに最適です。
一方、ハチマキの後ろよりに取り付けるフォールセッティングにも以下のメリットがあります。
・ラインの影響を受け辛くなるので、ワームをまっすぐ垂直に落としやすい。
・1度のシャクリでワームの移動距離を短く出来るので、ピンスポットでシェイク、またはゆっくり動かしたいときに良い。
・ワームの貫通分(アイの方)があまり力を受けないので、ワームが長持ちする。
例えばテトラを攻める場合、テトラの外で食べてくるときは、テトラに沿ってタイトに攻められる通常セッティング。
テトラの穴の中で食べてくるときは、より奥まで落ちるようにフォールセッティングを選ぶ、といった具合に使い分けます。
また、ベイトネコ(スナッグレスネコリグ)をしない人の多くに、「ワームの刺し方が難しい」と言われる方がいますが、そんなに難しくはありません。
写真CとDはセッティングを腹側から見たものですが、写真Cがワームのセンターラインに沿ってまっすぐ差したもの,写真Dのセッティングがセンターラインからズレてセットしたものです(写真では分かり難いので大袈裟にずらしてあります)。
(写真A、Bはドライブクローラー4.5インチベイトネコのセッティングを側面から撮影したものです。)
(写真C、Dはドライブクローラー4.5inベイトネコのセッティングを腹側から撮影したものです。)
ワームを貫通させたとき、センターラインから若干ズレることがあると思います。
この場合、抜き直してもう一度刺すのが正統派の付け方なのですが、ズレた分と同じ距離だけ針先をセンターラインをまたいでフックを差すという方法もあります。
この方法で取り付けたときは、ラインのテンションを掛けながらフォールさせると、若干左右にスライドして「ヒュン」とフォールします。
基本的にはワームのセンターラインに沿ってまっすぐ刺しますが、同じスポットで何匹も搾り出したいときは、カラーローテーションに織り交ぜて、このセッティングをする場合も多いです。
これからの季節の巻物
この時期はどんどん水温が落ちていきますが、以下の通り、過去11~12月にも巻物で連発した経験は多くあります。
巻物で釣れる条件は、水温が下がっても水温が安定していること、日中で一番水温が上がる時間であることなどが挙げられます。
特にハイピッチャー、ブリッツマックスDR、ブリッツEX-DR、ハイカット(SP)などが活躍しくれますので、ぜひフィールドに出かけてみてください。
釣果データ
11月4日中山川ダム水温16度9:00~10:00スピナーベイトで2連発
11月14日野池14:00~15:00スピナーベイトで9本
11月15日山口県某リザーバー水温19度スピナーベイトで4本
11月25日川上ダム水温16度17:00ディープクランクで2連発
11月26日弥栄ダム15:00~16:00スピナーベイトで2連発
12月12日水路水温8度13:00~15:00ハイカットSPで2本
12月19日弥栄ダム水温13度12:00~13:00スピナーベイトで3連発
12月23日野池9:00~11:00スピナーベイトで2連発
12月28日水路水温6度11:00~12:00ハイカットSPで2本
(写真:ちょうどコレからの時期と重なる12月12日にハイカットSPのマットタイガーで釣った45cm。(※2010年の写真ですが))
小さくてもすごいやつ、ドライブクローラー3.5インチ
今年の夏は大変暑かったですが、みなさんの釣果はいかがだったでしょうか?
ここ最近は、台風などにより雨が多いですが、これからが数釣り・サイズ狙いともに面白い時期になってきます。
今回は、数釣りにもサイズ狙いにも欠かせない、ドライブクローラー3.5インチについて実釣の状況を交えてご紹介します。
8月11日広島チャプター第4戦スミスカップで第3位
弥栄ダムで開催されたスミスカップですが、ドライブクローラー3.5インチのネコリグで、2,200gのスーパーキッカーフィッシュを釣り、3本2,986gで3位になることが出来ました。
プラクティスで湖全体を回ったのですが、本湖の水温は26度と例年の28度くらいと比べ低く、魚はあまり浮いていない状況でした。例年だと、アイウェイバーのシェード引きがとても効くのですが・・・。
この夏はとても日差しが強かったせいかカバー周りに魚が濃く、濁ったエリアのオーバーハングのシェードにあるブッシュをエコ04シンクロ(1.0g)で攻めるとイージーにキーパーサイズが釣れました。
インレット最上流はカレントがあまり強くなく水質も非常にクリアだったのですが、いいサイズのバスもたくさん見えて、岩盤のエグレ(左右)をドライブクローラー4.5インチのネコリグで攻めるとナイスキーパーが釣れるような状況でした。
大会当日は上流から下流に向けていい風が吹いていたので、流れと同調する風により最上流のバスの活性は上がっているのではないかと思い、メインのインレット最上流まで一気に上がりました。
インレット最上流の両側岩盤に囲まれた辺りから、HPFクランクSPEC2(旧カラーのゴールデンシャイナー)を岩盤にピッタリボートをつけて平行に巻いていくと、岩のエグレの間からバスが飛び出してきて立て続けにキーパー2本をキャッチ!
しかし、北風が吹いたせいで水温が1~2度下がっていたため、最上流のカレントが強いところの岩盤のエグレ(左右)は反応がイマイチになっていました。
HPFクランクSPEC2のパターンも2流し目からは反応がなくなってしまったので、ドライブクローラー3.5インチ(ウォーターメロンペッパー)の0.4gネコリグで岩盤のエグレ(上下左右)を丹念に狙っていきました。
そうすると最上流の少し下流の岩盤のエグレ(上下)で2,200gが出てきてくれました。それからもバイトは少ないものの、このパターンでベースを上げて2,986gを釣ることが出来ました。
ドライブクローラー3インチネコリグのキモはシンカーのセッティングです。3インチはワームの自重が少ないため、シンカーをまっすぐ中心に刺すことが重要になります。
また、ハチマキ部分に3つポッチがあって、ネコリグの場合は一番ヘッドのポッチに刺します。
フックはなるべく軽くて、ビックバスに伸ばされないくらいの細軸のものを選択することをお勧めします。僕は、Nogalesアンダーショット#0を愛用しています。
(写真:8月11日広島チャプター第4戦スミスカップで釣った54cm2,200g)
(写真:8月11日広島チャプター第4戦スミスカップで第3位)
ライトダウンショットでもドライブクローラー3.5インチ
8月18日は弥栄ダムで、チャプター広島第4戦スミスカップの反省フィッシングをしてみました。
これまでコンスタントに良かったカバー周りと、ウィニングパターンであった7m前後のミドルレンジと、これから良くなるであろうディープ(10m以深)と色々試してみました。
結果からいうと、ミドルレンジから、これから良くなるであろうディープを中心に攻めて、数は9本ながらも49cm(1,500g)、50cm(1,200g)が混じり、とてもいい釣りが出来ました。
そのときの状況は、前の週よりは水位が1mくらい減水して、シャローにあったオーバーハングや岸にあったブッシュが全部露出してしまいました。
ブッシュはところどころ残っていているので、そういうところをドライブクローラー4.5インチの1.3gスナッグレスネコリグ、04シンクロ1.0g+ドライブクローラー4.5インチで攻めると、アベレージより少しいいバス(32cmくらい)が釣れました。
ただ、狙える場所が少なくなってきたので、このパターンだけで1日押し通すのは難しくなってきています。
7月末位から、岬まわりの10mくらいのディープレンジをドライブクローラー3.5インチの10gヘビダンで攻めると、アベレージサイズ(26cm)くらいが釣れるようになっています。
ただ、コレも同じ場所で連発するわけでもなく単発なので、時間がかかる割には効率があまり良くありません。
当日は、本湖スロープ沖にある大場所の岬から始めたのですが、ドライブクローラー4.5インチの3.5gジグヘッド(オフセットフック)でバイトがあったのですがのらないので、ドライブクローラー3.5インチ(ライトスカッパノン・グリーン&コパーフレーク)の2.5gダウンショットでじっくり攻めてみました。
そうすると1投目から、49cm(1,500g)が5mくらいのブレイクからつながる岬で釣れ、ミディアムレンジのアフターを狙うような感じで、ボトムを感じながらワームをじっくり動かすのが良い感じでした。
例年のこの時期なら、10gヘビダンでもガンガン釣れるはずなのですが、今年はアフターのままミディアムレンジからディープに落ちている感じなので、フロロ3lb.のライトラインが非常に効きました。
その後別の大場所の岬5mでも、ドライブクローラー3.5インチ(ライトスカッパノン・グリーン&コパーフレーク)の5gダウンショット(フロロ3lb.)で、50cm(1,200g)が釣れました。
ライトスカッパノン・グリーン&コパーフレークは最近追加になったカラーですが、このカラーはいいものをもっていると思います。ディープにもお勧めで、特に日差しが照って日射量が多いときは、赤系が入ったこういう色は非常に効きます。
ライトダウンショットのシンカーウェイト、2.5gと5gの使い分けは、効率の面で5g、バイトの多さから2.5gで、8mより浅ければ2.5g、8mより深ければ10gを基本としていますが、これだけではありません。急深なところや、風が強いときなどは、2.5gだとピンポイントやボトムから流されていってしまうので、この動きを利用して浮いたバスを釣る場合もありますし、浅くてもボトムに5gシンカーをしっかり固定して釣るほうが釣れる場合とあります。
ミドルレンジでもシンカーのウェイトを使い分けることによって、釣果に大きく差が出ますので、気にしてやってみてください。
(8月18日弥栄ダムで釣った49cm1,500g(上)と50cm1,320g(下))
ヘビーダウンショットでもドライブクローラー3.5インチ
これから、秋、冬と水温が低下していくにつれて水温が安定しているディープが釣れるようになってきます。
これは、表水面の高く、ボトムが低かった水温がひっくり返るターンオーバーしたときから、この傾向はよりいっそう強くなり、水深があるリザーバーだと大半のバスがディープに落ちます。
これは、水温が下がる過程では表水面が冷やされてディープの水温が落ちてくるという形で、湖全体の水温が落ちてきますので、ディープの方が少しでも気温の影響を受け難いためです。
秋に寒い日が数日続くとシャローはまったく食わなくなりますが、ディープはあまり影響を受けていない、むしろ活性が高くなっているという状況は良くあります。
秋は、岬まわりをドライブクローラー3.5インチの10gヘビーダウショットで攻めると数釣りが楽しめますし、冬になって厳しくなればなるほど、ちょっとへこんだワンドのディープを、ドライブクローラー3.5インチの10gヘビーダウショットでいいサイズが狙えます。
秋から冬にかけて、だんだんダウンショットのウェイトを重くすることによって、ドライブクローラー3.5インチでいい釣りを楽しんでください。
(2月16日川上ダムで釣った48cm(上)と47cm(下))
夏はディープクランクとペンシルベイトの季節です
なかなか暖かくならないと思っていたら、急に猛暑になりましたね。
アフターの魚も回復してきているので、釣り方も変えていなければならないところです。
今回のレポートでは、夏に有効なブリッツMAX-DR、EXDR、ヤマトJr.SPEC2についてご紹介したいと思います。
ディープクランクの使い方
みなさんは釣りビジョン『Osprey'sEYE』の#17山口県川上ダム、#7山口県中山川ダムをご覧になったでしょうか。
どちらも中国地方のリザーバーで収録されたのですが、ブリッツMAX-DRとEXDRがメインパターンになっていました。
どちらのリザーバーもショアラインにストラクチャーが乏しく、魚が回遊して止まるピンスポットを把握していなくては釣ることが出来ません。
あまり広くはない湖とはいえ、1日2日でそのピンスポットを見つけ出すことは至難の業ですが、そういうときに活躍してくれるのがブリッツMAX-DRとEXDRなのです。
逆に、ピンポットを熟知している湖でも、ピンスポットから離れて回遊するバスを狙うのにも欠かせません。
Osprey'sEYEの#17山口県川上ダムで、釣りの模様を見学させていただいたときに再認識したのですが、ディープクランクのキモは、1にも2にもボートポジションとリトリーブコースです。
そのときのメインルアーはブリッツEXDRだったので、潜行深度である水深4mが狙い目でした。
あまりに浅いレンジを4mダイバーのクランクでトレースしても仕方がないので(状況によってはこういう釣り方がはまるときがありますが)、4mダイバーのクランクベイトがボトムにギリギリ届くくらいの水深をトレースします。
逆に深すぎるところをトレースしても無駄なキャストになるので、毎回のキャストでベストのリトリーブコースを選択する必要があります。
また、ルアーが4mボトムに到達するのは、リトリーブを始めて4mくらいからピックアップする前の手前4mくらいまでなので、キャストごとに4mスイムをキープした距離を覚えておくことが、狙ったスポットに確実にボトムタッチさせるうえで大切なことです。
さらに、ショアラインの変化を考えると、進行方向だけにキャストしているとどうしてもルアーを通せないコースがあります。
特に凸になった部分の手前側、凹になった部分の奥側ですが、そういう場所はスポットを通り過ぎてから後方にキャストしてフォローする必要があります。
(写真上:2013年3月15日Osprey'sEYEの#17山口県川上ダムの撮影風景、ブリッツEXDRでの45アップ)
(写真左下:2009年9月20日広島県土師ダムで釣った49cm、ブリッツMAX-DRでディープのピンスポットをトレースしてきました)
(写真右下:2013年4月20日山口県弥栄ダムで釣った34cm、ブリッツEXDRで岩盤張り出しに当ててヒットさせました)
これからの時期のブリッツMAX-DR、EXDRでの釣り方
夏の王道はディープクランクといいますが、まさに今からの時期が使いどきです。
表層の水温が30度の状況で水深別に水温を測ってみると、0.5mまではほとんど変わらず、2mで28度くらい、4mで26度くらい、6mより深いところで25度くらいと、水深が深いリザーバーほど温度差が大きく出ます。
そのため、「バスの活性が高い、適水温なレンジを攻略するのに最も効率的なルアーは?」となると、ちょうどサーモクラインを引けるブリッツMAX-DR、EXDRのようなディープクランクになるわけです。
狙い目の一つは、朝、夕のシェードが広範囲で広がっている状況で投入します。
日が高くなって、シェードが所々しかない状況になると、ドライブクローラーのノーシンカーなどをシェードへダイレクトに撃っていくことで効率良く釣ることが出来ますが、朝、夕のシェードが広範囲に広がっている状態でスローな釣りをしてしまうと非常に効率が悪いです。
二つ目の狙い目は、インレット最上流部から少し深くなるところをドラッギングで釣る方法です。
水深6mくらいであればブリッツMAX-DR、4mくらいであればブリッツEXDRを使い、キモは下流から上流に向かってドラッギングすることです。
インレットから流れてくる冷たい水は、表面に流れていなくてもインレットの底を流れています。
また、バスはそういう流れがある場所の岩の下流側についている場合が多いので、下流側から岩に当ててやると高確率で釣れます。
深く潜らせたい場合は、ラインをナイロンの8~10lbと細めにし、キャスト後、ラインを1.5キャスト分くらいまで出してやると、+2m位は深く潜らせることも出来るので、ロッドの角度とともに調整してみてください。
ロッドを下げて引けば深く潜るし、立ててやると浅くなります。ずっとゴリゴリ底をクランキングするのではなく、たまに当たるくらいがベストの引き方です。
(写真左:2009年9月22日岡山県高梁川で橋脚のシェードで釣った32cm)
(写真右:2012年8月18日山口県弥栄ダムの最上流をドラッギングで釣った38cm)
ヤマトの季節
今年の雨は、降るときはまとまって降って、降らないときは結構ピーカン続きと、トップをやるには難しい天候が続いていました。
しかし、ここにきて夕立も多くなってきたので、タイミングを計ればトップで釣れそうな天候になってきたような気がします。
今年のトップのお勧めは、コンパクトサイズでありながら、ボーン素材のボディで低音のラトル音を奏でる『ヤマトJr.SPEC2』です。
アイは下側の「ハイアピールアイ」にセットして、最上流の流れと流れの間のヨレ、岩の後ろのヨレ、岩のエグレのヨレなどを狙ってみてください。
ペンシルベイトの宿命ですが、流れの中であまり激しくトィッチするとフックにラインが絡んでしまうので、流れの中ではあまりトィッチせずに、チョコチョコ動かすだけでOKです。
逆に動かさないで流すくらいのほうがバイトすることも多く、メリハリをつけてアクションしてみてください。
雨が降る日や、雨が降ったあと濁りが残っているときが釣れやすく、朝か夕方かでいうと、これからの真夏の時期は圧倒的に朝の方が釣れやすいです。
というのも、これからの時期水温が下がるのは朝一だけで、夕方は日が沈んでもほとんど水温は下がりません。
ぜひ早起きして、朝はヤマトJr.SPEC2、夕方はブリッツMAX-DR、EXDRで狙ってみてください。
(写真:2013年7月6日にヤマトJr.SPEC2で釣った46cm。雨上がり濁りが残っているなか、晴れ間の曇りに流れと流れの間のヨレを狙いました。)
ドライブクローラーのベイトネコ
気候的にもベストシーズンになってきましたが、みなさんの釣果はいかがでしょうか?
今回は、スポーニング前後の時期から冬にかけてもオールシーズンで使える「ドライブクローラーのベイトネコ」についてご紹介したいと思います。
ネコリグの有用性
ネコリグの有効性は今さらいうまでもありませんが、過去からトーナメントでも頻繁に使われてきました。
5mより浅いレンジにおいては、色々な使い方が出来るからだと思います。
フリーフォールさせればノーシンカーリグのように。
中層をヘコヘコ引いてくればジグヘッドのミドスト、ブレードジグのように。
1点シェイクすればダウンショットリグのようにと、その他シンカーのウエイトを換えて組み合わせで釣っていけば、無限にパターンが広がります。
トーナメントで船団の中で釣る場合には、こういうルアーは重宝します。
同じエリアを何度も狙う場合にも、多彩な狙い方が出来るからです。
また、TOP50でトップクラスの選手のプラクティスを見たことがありますが、釣れにくい状況だと、とにかくネコリグを投げてプラクティスをするようなこともあります。
釣れにくい状況だと、とにかく1本のバスの情報があれば展開は大きく変わりますからね。
また経験的に言ってもネコリグは、エサを食べ辛くなったときにも口を使ってくれる確率が高いリグです。
超弱いリアクションですが、ヘコヘコするアクションがバイトを誘います。
またこれからの時期、アフタースポーンのバスに対してもネコリグのヘコヘコするアクションは有効で、口を使いにくい個体に対してアピールすることが出来ます。
今年の4月29日、ブリッツMRでプリスポーンのメスバスが差してきているエリアを見つけました。
同じように探っていくとオスバスを拾ってサイズが落ちてしまったので、深めをネコリグで狙うと、47cmのメスをキャッチすることが出来ました。
(写真上:今年の4月29日ブリッツMRで釣った49cm)
(写真下:今年の4月29日ドライブクローラー4.5inの1.3gネコリグで釣った47cm)
もっと釣れるベイトネコ
ネコリグの泣き所はなんといっても「根掛かりやすいところ」でした。
根掛からないようにフックを横挿しから縦挿し、ワイヤーガード付きのフックなど色々試しましたが、根掛からない様にやりすぎると根掛かる率は減りますが、フッキング率も低下してしまいます。
そこで、ぜひ覚えていただきたいのは、川村光大郎さんが推奨しているスナッグレスセッティングのネコリグです。
やっと、専用フックが市販され、タックルセッティングがすべて揃うようになりました。
私のドライブクローラー4.5inを使う場合のタックルセッティングの一例を示しておきますと以下のとおりです。
ロッド:スティーズ641LXB-STHERMIT(ハーミット)
リール:K.T.F.アルファスフィネス
ライン:VARIVASガノアアブソルート6lb.
フック:FINA N.S.Sフック#1/0
シンカー:タングステン1.3g
まず、ボートでやる場合、ロッドは硬いとバイトをはじいてしまう場合が多いので、柔らかめのロッドがお勧めです。
軽い負荷でバット付近まで曲がるようなタイプのものです。
ヘコヘコするアクションは、ロッドの張りと緩めを繰り返すたびに出来るので、硬いロッドでやるとヘコヘコでの移動距離が長くなってしまいます。
逆に柔らかいロッドでやると同じ移動距離でもたくさんヘコヘコすることが出来ます。
バイトがあってもしかかり巻き取ってから合わせてやることにより、バイトを弾くことなくものにすることが出来ます。
感覚でいうと、スピニングの681MLFS-SVKINGBOLT(キングボルト)でやるのと同じような感覚だと思います。
違和感なく出来ると思いますので、ぜひ試してみてください。
ベイトネコの注意事項
ベイトネコが釣れるからといって、プライベートの釣りで終始ベイトネコを投げるのは非常にもったいないです。
ぜひ、巻物などで湖全体の状況を把握してから「ここぞ」というスポットに投げてみてください。
ノーフィッシュかもしれないという絶体絶命のピンチのときは別ですが。
また、ドライブクローラーのベイトネコで釣れた後、写真Aのようになることがよくあります。
このとき、N.S.Sフックをラインがついたまま引っ張って戻すとワームの挿し口が広がってしまいます。
なので、必ず一回ラインを切って、一方通行で挿すようにするとワームが長持ちします。
また、写真Bのようになってから無理にワームをさすと、アクションが変になったりワームが飛んでいってしまったりしますので、ワームを取り替えてください。
ベイトネコにすることにより、バスが釣れたときにいきなりワームが飛んでいくということは激減しますので、非常にエコだと思います。
最後に
ベイトネコは、ドライブクローラー4.5inだけでなく、3.5in、6.5in、今度発売になる5.5in、ドライブクローシリーズやドライブシュリンプでも出来ると思いますので、自分なりのベイトネコを試してみてください。
ルドラの使い方
皆さん、初バスは手にされましたでしょうか?
まだの方はもうそろそろ暖かくなってきましたので、ルドラ、阿修羅などのジャークベイトをリグって出かけてみてはいかがでしょうか。
今回はルドラの巻き方を中心にご紹介したいと思います。
ジャークベイトの使用時期
ジャークベイトの使用時期といえば、春か夏と真っ先に思い浮かぶのですが、これまでジャークベイト(ベントミノー、アイウェーバーを除く)で釣れた月と本数をデータにまとめてみました。
(図) ジャークベイト(ベントミノー、アイウェーバーを除く)で釣った月別本数
(写真) 2005年1月23日プロトのルドラ(SP)で釣った42cm、実は前日の1月22日にもルドラ(SP)で48cmを釣ったのですが、デジカメが壊れてリベンジしたバスです。
数釣りが出来る分、8月は数が伸びますが、4月の春から釣れ始めます。
ジャークベイトはルアーのまわり半径5mにいるバスにアピールできるビッグベイトに近いルアーだと思います。
活性が一番高い夏に周りにいるバスを効率よく集めて釣ることと、活性が低い春に、食い気があるバスを集めて釣るのとは共通点はあります。
夏の釣り方は、昨年のレポートで紹介させていただいているので、参考にしてみて下さい。
夏は、ジャークベイトの代わりに他のルアーを投げても釣れないことはないのですが(数釣りには差が出るかもしれないですが)、春は、ジャークベイトじゃないと釣れないことが多々あります。
もともと春はあまり数は出ないので、春はジャークベイトといわれるのではないでしょうか。
ルドラの巻き方
以前、並木さんに「ルドラってずっとジャークするの辛いですよね。」と言ったら、「そんなこと言っているようじゃあ、まだまだ甘いなー。」と言われました。
確かに、阿修羅クラスのミノーであれば巻き抵抗も少ないので、少々基本を守っていなくてもジャークできるのですが、ルドラクラスになるとジャークベイトの基本をマスターしておかなくては、きちんとひけません。
ジャークベイトをひいて疲れる人は力任せになっていないでしょうか?ルドラをトィッチさせて使うときに全然辛くなければ、きちんとしたひき方が出来ていると思います。
なぜ、連続的にトィッチすると辛いかというと、ルアーがきちんとひいてくる方向に向いている状態ではなく、あさっての方向を向いているものをトィッチさせるため、すごく抵抗がかかるからです。
ジャークさせるのに一番楽なのは、きちんと弾いてくる方向に向いている状態からチョンとトィッチするときです。
しかも泳いでいる状態から少しの力でトィッチさせた方が、明らかにダートする距離が大きいです。
ジャークするときに疲れてしまう人は、無駄にトィッチの動作を繰り返していることが考えられます。
ルアーを見える範囲で、闇雲にトィッチさせると、意外にルアーが動かないのが分かります。
逆にただ巻きしている状態からトィッチさせるとすごくジャークする。この感覚は、ぜひ実践で確認してみてください。
感覚的に言うとトィッチの合間に巻きを入れるとジャークしないので、巻きの合間にトイッチを入れることでジャークさせます。
これを練習するには、1キャストただ巻きの合間に3回くらいのトィッチを織り交ぜて、だんだん回数を増やしていくやり方をとると上手くできるようになると思います。
巻き方以外にもルドラSPEC2を試してみると違いが良く分かるかもしれません。
SPEC2は固定ウェイトなので、ダートしてから進行方向に戻ってくるスピードが早いので、ノーマルのFやSPより、連続トィッチがさせやすいという特徴があります。
またルドラは、ただ巻きでも良く釣れるので、何もないバンクはただ巻き、立ち木や倒木などあるところのみトィッチを入れて、長めに20~30秒ポーズというメリハリの利いたひき方も非常に効果的です。
ルドラ用のタックルルドラをひくためには細いナイロンラインはNGです。細いナイロンラインはラインが伸びてしまいトィッチしたときに力がルアーまで伝わりません。ナイロンラインなら最低でも14lb.できれば16lb.をお勧めします。
じゃあ、フロロカーボンでも良いじゃないかと思われるかもしれませんが、この時期、向かい風で投げることが多いなかでは、ナイロンラインの方が良いのと、トィッチでバイトに気付くことも多々あるので、このバイトをはじかないためにもナイロンラインが圧倒的に有利です。
ロッドは、6.6ft以下のクランクベイト用ロッドぐらいの柔らかいものがお勧めです。
(写真) 2013年1月27日ルドラ(SP)で釣った39cm。倒木の少し沖をトィッチさせてポーズを入れているときました。
最後に
ここ最近、マイブームなのがテイスティシャッドやGFクリアテイスティなどのカラーで、側線を黄色の油性マジックで強調したものです。
もちろん、そのままのカラーでもナチュラルで良く釣れるのですが、クリアでもないマッディーでもないような水の色では、ナチュラルカラーにチャートリュースの色も濃く加えたいということで、僕は良く使っています。
マジック書きなので、少々のはみ出し、左右非対称もご愛嬌ですが(笑)
ブリッツシリーズなどのクランクベイトにもマッチングして、とても簡単なチューニングなので、これもぜひ試してみてください。
ルドラのジャーキングの仕方をマスターするのが、ジャークベイトをマスターするといっても過言ではありません。
ルドラがきちんとジャークできるようになると、阿修羅ももっといい動きとなると思いますので、ぜひマスターしてみて下さい。
(写真) 2013年1月27日ルドラ(SP)GFクリアテイスティは、側線を黄色の油性マジックで強調したもの。
ディープフィッシングのエチケット
皆さん、初バスは手にされましたでしょうか?
私は幸先良く元旦に初バスを手にすることができ、今年も良いシーズンにしたいと思っております。
エア抜きの必要性
今年最初のレポートは、必ず覚えておいておきたいテクニックとして、「エア抜き」についてご紹介したいと思います。
(今年の元旦にドライブクローラー3inの10gヘビーダウンショットで釣った47cmの初バス)
夏から冬場にかけて、ディープフィッシングは僕のベーススタイルなのですが、ディープフィッシングをしないと思っている人でも、ぜひ身につけておいてもらいたいのがエア抜きのテクニックです。
エア抜きのテクニックは、バスフィッシングにおいて、フックを飲まれたときの対処くらい重要なテクニックだと思います。
海で船釣りをしていて、小さいメバル、カサゴなどをディープ釣り上げることがありますが、これらをリリースするときも、エア抜きが必要です。
エア抜きしないとどうなるかというと、小さい魚は浮き袋に溜まった空気の力に泳力が負けて、潜っていけなくて・・・鳥に食べられてしまいます。
きちんとエア抜きをしてやると、一目散にディープに戻っていけます。
浮き袋にエアが溜まっていると、人間でいえば浮き輪をつけて潜るようなものなので、ものすごく負担が掛かると思います。
なので、僕はバスをキープしないときでもディープで釣ったときは、必ずエアを抜いてリリースします。
すぐにリリースするときは若干エアを残し気味にリリースしますが、この辺の調整方法は後ほどご紹介します。
どの水深から釣ったバスをエア抜きすれば良いかですが、これはまちまちです。
一般的には、水深5m以上で釣ったバスはしたほうが良いですが、フィールドによっては必要ない場合もあります。
僕が通っている弥栄ダムはリザーバーで、最も深い場所では60m以上あるので、冬場になれば25mくらいのディープでも釣れることは良くあります。
魚が相対的に深いフィールドであれば、浮き沈みをするのに慣れているので、バスの個体にもよりますが、水深5mくらいならエア抜きをしなくても大丈夫な場合があります。
逆に、水深1mくらいやカバーで釣ったとしても、エア抜きが必要な場合があります。
というのも、例えば7mの水深にいたバスがフィーディングで上がってきたり、ブレイクの下から食いあげてきたり、立ち木の根元から食いあげてきたりという場合があるからです。
特に注意したいのが、高梁川のような最も深い場所でも7mくらいのフィールドでは、3mくらいのフラットで釣ったとしても、エア抜きが必要な場合が多いです。
このように一概には言えないので、釣ったバスはすばやく写真を撮るなどして、やさしくリリースすることを心がけてください。
エア抜きの方法
ディープから魚を釣り上げた場合、まず何をするかといえば必ずエア抜きが真っ先に必要です。
フックを外すよりも写真を撮るよりも、まずエア抜きを最初に行ってください。これが一番大事なこと。
フックを飲まれたとしても、針がついた状態でエア抜きをしてやって、あとでフックを外すことで生存率はかなり上がります。
エア抜きの方法には、横から刺して抜くスタンダードなタイプ(以下、横刺し:写真1)から刺して抜くベンズメンダータイプ(以下、ベンズメンダー:写真2)、大きく2種類ありますが、お勧めは間違いいなくベンズメンダーです。
自動車の運転にたとえるなら、横刺しがマニュアル運転で、ベンズメンダーがオートマ運転くらい違います。
僕も現在はベンズメンダーしか使っていないくらい、楽なのですが、少し注意事項があるので、それを心得た上で使ってみてください。
まず、エア抜きをするにはバスの浮き袋の位置を知らないといけないのですが、海釣りをする人はぜひ自分で魚をさばいてみてください。
基本的に浮き袋は脊椎骨の下を通っています。(バスの内部構造についてはこちら)
横刺しの場合は浮き袋めがけて、針を刺さなければならないのですが、バスによって浮き袋の位置が変わっているので熟練の技を要します(写真3)。
釣った水深による浮き袋の腫れ具合、餌を食べている量による胃のふくらみ具合、個体によるおなか周りの肉のつき方など、これらを総合的にみて針を刺す位置や角度を決めてやらなければなりません。
そうはいっても、痩せているバスや小さいバスは比較的容易なのですが、肉付きが良いバスほどやり難いです。
また、針を刺す前に針穴につまりがないか確認する必要があること、針を刺す際にウロコを刺さないように掻き分けて身を刺さなければならないこと、刺さったとしても身が針穴に詰まる場合があるので、もう一度、針穴のつまり吹き矢を吹くようにとってやって刺しなおさなければならないなど、面倒なことが沢山あります。
一方、ベンズメンダーはとても簡単で口の穴に挿すだけです。
取扱説明書では口の穴の中心に挿すと書いてありますが、僕はその若干上を刺します。
というのも、大体15mくらいを超えるディープからバスを釣ると、浮き袋が膨らんで口の穴の上が少し膨らみます(写真4)
ここが口側からアプローチする浮き袋へ一番近い場所だからです。
口の穴の2~3mm上を目掛けて刺してやると、確実にプシューと気持ちよく抜けます(写真5)
すぐに魚をライブウェルに保管しない場合はこれでOKです。
すばやくフックを外して、写真を撮ったり、サイズを測ったりしてリリースしてあげてください。
写真1 スタンダードな横刺しタイプ
写真2 最近話題の口から刺すベンズメンダー
写真3 スタンダードな横刺しタイプで刺す位置
写真4 エア抜き前、浮き袋が膨らんで、口の穴の上が少し膨らんだ状態
写真5 ベンズメンダーでエア抜きする位置、口の穴の2~3mm上を真っ直ぐ刺します
ライブウェルでの監視方法
僕は、極力バスにダメージを与えたくないため、トーナメント以外ではライブウェルに保管しないことを心がけていますが、ライブウェルに保管する場合はバスのエアに十分注意することで、バスが弱ることを防止できます。
良くトーナメント中にライブウェルの中のバスを見ますが、監視のポイントでとても大事なのはバスの位置。
落ち着いて良い状態のバスは、底から3cmくらい浮いた場所でじっとしていてくれます。
これが、エアが溜まっていると中層付近を泳ぎ回ったり、ひどいときは水面から背びれをだして泳いだりしています。
これは活性が高いのではなくて、エアが溜まっている状態だと思って、まず間違いないです。
これをほって置くといつの間にかバスが横に向いたりします。
シャローやカバーで釣ったとしても、この監視作業を怠らずに、バスが浮くようなら早い段階でエア抜きをしてみて下さい。
ベンズメンダーでエア抜きするときは、口の穴の2~3mm上を目掛けて刺して、プシューといった通常の抜き方に加えて、あと1~2回おなかをなでてやります。
これで少しシューとエア抜ける音がし、これでライブウェルに保管するのに完璧な状態になります。
横刺しの場合は、「針を刺したままライブウェルに入れてやるとちょうど良いところまでエアが抜ける」といわれることがありましたが、これはエアが抜けてくると針先が浮き袋に届かなくなるからです。
しかし、ベンズメンダーの場合は、浮き袋の付け根に針先を刺しているので、針を刺したまま水につけることは厳禁です!浮き袋のエアが全部抜けてしまいます。
エアが全部抜けたバスはどうなるかというと、ライブウェルの中で底におなかをつけて少し斜めになってしまいます。
こんなときはエアレーターを全開にしてやるしかないのですが、浮き袋にエアがあって初めて魚は泳力が出るので、エアの抜きすぎにはご注意を。
ベンズメンダーでエアを抜くときには唯一の注意点です。
最下段の写真の2匹とも水深5mで釣ったのですがエアがいっぱい溜まっていました。
どちらも、もちろんエア抜き後に撮影しています。
最後に
ベンズメンダーは、横刺しタイプのものを買って丈夫なストローなどで自作も出来るようですので、これを読んでいただいたことにより、ボートフィッシングする場合は必ず用意しておいてもらえると嬉しいです。
バスを大切に扱うことが、バスフィッシングをずっと続けるために大切なことですから、ぜひ実践してみて下さい。
(写真6 1月14日にドライブクローラー3inの10gヘビーダウンショットで釣った42cm)
(写真7 1月27日にドライブクローラー3inの10gヘビーダウンショットで釣った47cm)
ドライブクローラーでディープ攻略
今シーズンは、ドライブクローラーのおかげでJB全日本バスプロ選手権西日本3位やNBC弥栄チャプター第4戦優勝などを含め、たくさんお立ち台に立たせていただくことが出来ました。
まだまだ、冬にかけてディープは釣れますのでドライブクローラーを使った攻略を紹介したいと思います。
ドライブクローラー(3.5in)でJB全日本バスプロ選手権西日本3位!
11月10日、11日は今年最後の試合となるJB全日本バスプロ選手権西日本が生野銀山湖で開催されました。
結果は初日に2本570gを釣り8位、2日目は1本246gで14位と、ポイント総合3位でお立ち台に立つことが出来ました。
(写真:JB全日本バスプロ選手権西日本で3位入賞しました。)
(写真:10月27日生野銀山湖プリプラクティスでヘビーダウンショットでの1本。)
プリプラクティスの段階から、この時期はディープだと絞って5mより浅いところは捨てて練習してきました。
2週間前のプリプラクティスでは、風や湖流が当たっている岬が良かったのですがさすがに大会が近づき冬らしくなってくると、ディープでもワンドの中の岬などでしかバイトがないような状況でした。
ホームレイクの弥栄ダムでいつもやっているようなディープの釣りを心がけ、魚が濃いエリアにあるコンクリート護岸、階段、ガレ場がミックスしてあるエリアを選択してやりました。
初日は、僕が絶対的に信頼をおいているドライブクローラー3.5inを細軸のオフセットフックにセットし、リーダーは15cmくらいの10gヘビーダウンショットで2本をキャッチしました。
階段は幅70~80cmしかないのですが、その間に落として一段一段を丁寧に落としていく感じ。
ガレ場は幅広く攻めて引っ掛かりがあるところを中心にやっていきました。
ガレ場にあるストラクチャー(引っ掛かり)はワームを入れる角度を変えれば食ってくることがあるので、角度を変えながら狭いエリアを通していきます。
バイトはホントに「コッ」くらいしかなく、そこで合わせるか合わせないかが微妙な感じです。
この時期はギルのバイトも多くなってくるので、ギルのバイトが続いた後にバスが食ってくることがあります。
バイト回数も少ないのですが、合わせるタイミングも変えながら攻めて3回目の「コッ」で合わせた1本と、1回目の「コッ」で合わせた1本をキャッチしました。
カラーも工夫し1本目はこれもまた絶対的に信頼をおいているウォーターメロンペッパーで、2本目はカラーローテーションしてグリーンパンプキンペッパーで釣りました。
2日目は雨が降ってしまい、ディープをやるには日射量がたりませんでした。
予想通りにバイトが「コッ」とあるものの、待てども次の「コッ」は出ないような感じです。
10m以上のディープとなると日光に非常に左右されるので、冬でも夏でも晴れている方が圧倒的に良いです。
そのため、初日にノンキーパーを釣ったパターンに切り替え17mフラットで魚探を駆使して、魚影が見えたらメタルジグを入れ、魚影が消えたら回収という攻め方で貴重なキーパーを1本釣ることが出来ました。
初日は晴れていたので魚影が多く映っていましたが、2日目は魚影が薄く消えるのも早いので、何度も空振りしながら何とか釣れました。
へビーダウンショットとライトダウンショットの使い分け
ディープの釣りでとにかく大切なのは、「底を取ること」です。
ライトなウェイトにして底が取れずに中層をフワフワしているよりは、重たいシンカーで「ドン!」と底につけたほうが確実釣れます。
冬の時期になると中層ではなかなか口を使わないので、確実に底をとることが大事です。
確かにトッププロがやるようにライトリグを深く沈めて、浮かないようにシェイクするのも有効なのですが、それを実践するのはものすごく集中力がいります。
モア1フィッシュを釣るときは有効ですが、釣るエリアを探るには適していません。
重たいシンカーを使うとことにより、何かに引っかかって外れたり、着底した時やズル引いたときに、ワームがブルブル震えたりするアクションは確実に良くなり、何より効率よく釣ることが出来ます。
ヘビーダウンショットでバイトがあっても乗らないような状況や、バスがいると確信できるレンジ、スポットが絞れている場合は、ライトダウンショットも有効です。
ライトダウンショットでもシンカーを軽くする必要はあまりないと考えていて、キャストしてもラインが切れない程度で、限りなく重くというのがよいと思います。
僕の中の基準はフロロカーボンのポンド数に対するウェイトは、6lb.→10g、4lb.→7g、2lb.→5gでやっています。
アクションはヘビーダウンショットと同じようにズル引きするのですが、やはり浮き上がりやすいので、こまめに底を取り直すことが重要です。
バイトが感じられずとも、「いつの間にか乗っている」ということもよくあるので、ラインを緩めすぎないというのもコツです。
以下に僕のお勧めタックルを紹介しておきますので、参考にしてみてください。
ベビーダウンショット
ロッド:ダイワ スティーズ スカイレイ、ハーミット
リール:ダイワ PX68リベルトピクシー、アルファス フィネスカスタム(KTF)
ライン:VARIVAS ガノア アブソルート 6lb.
フック:Nogales セカンドバイト バーサタイルフィネス#1/0
ライトダウンショット
ロッド:ダイワ スティーズ アラーム、ミストラル
リール:ダイワ イグニス
ライン:VARIVAS ガノア アブソルート 2.5lb.、スーパートラウトエリア マスターリミテッド プレミアム 2lb.
フック:Nogales セカンドバイト バーサタイルフィネス#1/0
(写真2:11月3日弥栄ダムで、ヘビーダウンショットで釣った35cm。)
(写真3:10月13日弥栄ダムで、ヘビーダウンショットで釣った39cm。)
(写真4:10月6日弥栄ダムで、ライトダウンショットで釣った39cm。)
(写真5:9月22日弥栄ダムで、ヘビーダウンショットで釣った44cm。)
最後に
気温は本当に冬らしくなってきておりますがが、水温はまだ遅れて下がっている状況です。
年内はまだまだ簡単にディープで釣れると思いますので、ぜひ試してみてください。
ボートで釣り納めをされる方には大変有効なパターンではないかと思います。
秋のクランキング
皆さんこんにちは。今年は残暑が厳しいですね。やっと盆明けの涼しさが感じられるようになってきたところだと思います。
弥栄ダムの良いバスも、やっとミドルレンジをクルーズするようになってきました。今回は、こういうバスを狙うための有効な手段となる、秋のクランキングについてご紹介したいと思います。
ブリッツEX-DR、ブリッツMAX-DRの性能
この夏は、夏の王道クランキングを体感するために、ブリッツEX-DRとブリッツMAX-DRを意識的に使いました。
この夏は人間が参ってしまうほど暑いですが、この時期が一番水温は高く、バスの新陳代謝も良いためエサを良く食べ、一番活性が高い時期だと思っています。
ただ、水深が浅いフィールドだと夜にエサを食べるようになり釣れ辛いこともがありますが、ハードベイトで釣るには一番適した時期だと思います。
冒頭にも書きましたが、これからはバスはクルーズしながらだんだん深くなっていくため、ディープクランクで広範囲に探ることが有効になってきます。
以前にも書いたかもしれませんが、良いディープクランクベイトを見た目で選ぶなら、「アイの位置」が重要です。
アイがリップの先端のほうについているディープクランクベイトだと、ボディの重さで無理やり良い動きのようにしている場合がほとんどです。
引いてみると巻き抵抗も少なく、ブリブリして気持ちよく動くのですが、実際には潜行深度が思ったほど深くなかったり、潜り始めの角度も甘いので探れる範囲もイマイチ短かったりします。
その点ブリッツEX-DRとブリッツMAX-DRですが、パッと見、「エー!」と思うくらいアイの位置がボディに近いです。
これは先ほどのルアーとは逆で、ボディがそんなに重くなくても良い動きが出来る、潜る角度もきついので探れる範囲が広い、ストラクチャーに当たったときのリアクションが大きい、ストラクチャーの回避能力も高いなど、メリットが沢山あります。
逆に、こういったタイプのディープクランクは非常にバランス取りが難しいので、良くここまで調整されたな、という風に思います。
あと、巻いた感じでの動きの良し悪しの見極め方ですが、良いディープクランクはボート際まで引っ張ってきたときになかなかピックアップできないのも特徴です。
きちんとアイが調整されているディープクランクでも、ボート際では右に曲がったり、左に曲がったりします(ランダムにどちらも曲がるのが、正しく調整されている状態です)。
これが回収しにくいほど良いディープクランクだと思います。
ブリッツEX-DRとブリッツMAX-DRもそうですが、良いディープクランクは、ぶつけたり、根掛ったりしたときは、必ずアイの調整をしてください。
左に曲がる場合は、ルアーを正面からみてアイを左側に、なるべく少しずつ曲げるのがコツです。
曲げすぎると今度は右に曲がってしまいますので、行き過ぎると何度も調整無くてはならなくなります。
左に曲がった状態で少しアイを左に倒すと、今度は少し左には曲がりますが、ある程度真っ直ぐ泳いでくれますので、調整のしながら釣れる可能性もUPします。
O.S.Pスタッフの方と共感してしまったのですが、アイの調整を一番上手くできるのは、「歯で直す」ことです。
歯で曲げると衛生上問題があったり、歯が欠けたりするので実践はしないで欲しいのですが、ペンチで直すと曲げすぎる場合が多いので、歯でやるくらい慎重に曲げるように心がけてください。
(写真:2009年9月20日 ブリッツMAX-DR(テネシーシャッド)で釣った49cm)
ブリッツEX-DR、ブリッツMAX-DRの使い方
基本的にディープクランクは、流れや風に向かって逆らって泳ぐ様に巻かないと釣れないと思います。
ベイトとなる小魚は必ず流れや風に逆らって泳ぎますよね。それと同じ向きで巻かないとバスは反応しないと思います。
風がある場合は、ボートを風が吹く方向に向け、後ろ向きに投げないといけないので非常にやりづらいのですが、この一工夫が重要です。
巻き方は大きく分けると2種類あって、ストラクチャーに当たろうが当たるまいが、同じスピードで巻く方法と、ストラクチャーに当たったとき巻きを緩めて、ストラクチャーに当たらなくなったときにまたもとのスピードに戻す方法です。
同じスピードでグリグリ巻くのは、ストラクチャーに当たったときにルアーを飛ばして、そのリアクションでバイトを狙います。
逆にストラクチャーに当たったときに巻きを緩める方法は、ストラクチャーに当たったときになるべくルアーを飛ばさないようにして、ストラクチャーをタイトに狙います。
真夏から秋にかけては活性が高いことが多いので、とりあえずグリグリ巻いて、ルアーを飛ばして、バスに見つけさせて食べさせるパターンを多用します。
釣れたあとは、釣れたストラクチャーをタイトに狙ってモアワンフィッシュ。
ダメならまたルアーを飛ばして、リアクションでバイトを狙うことを繰り返す感じです。
その日によってどちらが効くかパターンがあると思いますので、意識しながら釣るとディープクランクで良い釣りが出来ると思います。
弥栄ダムも、やっと初秋のパターンになって、ミドルレンジで良いバスが釣れるようになってきました。
秋に向かって越冬するであろうエリアに向かって、クルーズしながらディープに落ちていく状況になってきていると思います。
秋にキーとなる岬の両サイド、カレントがあたる側岬、沈んでいる立ち木、シェードが連続しているショアラインなどをブリッツEX-DR&ブリッツMAX-DRで狙ってみてください。
(写真:2009年9月22日 ブリッツMAX-DR(マットタイガー)で釣った32cm)
おまけ
ディープクランクは苦手意識がある方も多いと思います。
そこで最も簡単でしかも良く釣れる釣り方は、「ドラッギング」です。
とにかくブリッツEX-DR、ブリッツMAX-DRを下流側または風下に投げて、上流方向または風上方向へドラッギングしていきます。
ブリッツEX-DRなら4.5mくらい、ブリッツMAX-DRなら5.5mくらいの水深を意識して、底に当たるか当たらないか位のラインを流すだけです。
流すスピードは「ロッドが軽く曲がるくらいの速度」で、ブリブリ動いているのを感じられればです。
とにかく一定スピードで巻き、何かに当てるのがバイトを得る重要なキモです。
普通に巻くより、ドラッギングの方が釣れる場合も多々あります。
僕がいつも通っている弥栄ダムは超クリアレイクです。
クリアレイクでのお勧めカラーはズバリ「テイスティシャッド」です。
ベイトのように見えるリアルカラーなので、ノーマルでも良く釣れますが、僕は少し目立たせるため、側線の黄色のラインをマジックペンで濃くして使っています。
最近、このカラーにはまっていてとても良く釣れています。これも機会があれば試してみて下さい。
(写真:2012年8月18日 ブリッツEX-DR(テイスティシャッド)で釣った38cm
真夏の阿修羅スペック2&ドライブクローラー
皆さんこんにちは。
今年は梅雨の雨量が半端なくて、スポーニングがダラダラ長引きアフター回復が少し遅れているように思います。
今回はこれから夏に向かって必需品となる、阿修羅スペック2とドライブクローラーでの釣りをご紹介したいと思います。
また、7月8日弥栄チャプター第4戦カツイチ・デコイCUPを優勝することができましたので、それも含めてご報告します。
真夏の阿修羅シリーズ
「一番釣れるルアー(ハードベイト)は何ですか?」と問われれば、僕は間違いなく「ミノー」=「阿修羅シリーズ」だと答えると思います。
やはり、ミノー(ジャークベイト)はルアーの原点というか、僕がルアーを始めた16年前くらいでは、最初に釣ったルアーはミノーという方が多かったように、ベーシックに魚を釣るためのルアーだったのだと思います。
僕も初めてシーバスを釣ったときはミノーで釣りました。
弥栄ダムのような魚影が非常に濃い湖では、阿修羅シリーズを使うと大会の練習などではパターンが分からなくなるくらい釣れすぎて困るので、あえて阿修羅からルアーローテーションすることもしばしばあるくらいです。
また、阿修羅シリーズは、次のキャストをどこにしようかと思い、ルアーを水中に放置していると釣れることもよくあり、アクションだけではなく、シルエットそのものがすでに釣れるルアーなんだなと思っています。
今頃のアフタースポーニングの時期は、スポーニングに絡むバスはゆっくりフォールするものに反応がいいので、横に動くミノーは小バスを多く拾ってしまいますが、これからアーリーサマーからサマーになってくると、ミノーでナイスフィッシュを数多く釣ることが出来ます。
この切り替わりは、フォールに小バスが多くなり、ナイスフィッシュが反応しなくなることで見極めていますが、ワームの巻上げにナイスフィッシュが反応したときなどもサインのひとつで、そういう時はぜひ阿修羅シリーズを試してみてください。
(写真左:2008年7月12日阿修羅SP(ホットタイガー)で釣った35cm)
(写真右:2008年8月14日阿修羅SP(BS小魚)で釣った32cm)
阿修羅スペック2の利点
今年発売になった阿修羅スペック2は、リザーバーをメインとしている僕にとっては、「待っていました」というばかりのルアーです。
固定重心にしたウェイトによってさまざまなメリットがあると思いますが、詳細は以下のとおりです。
<キャスタビリティーの向上>
リザーバーの場合、"エイヤー"と思いっきり投げられる場所は少ないと思います。
広大なフラットエリアがあるような場所は別ですが、そのような場所はあってもごく僅か。
ほとんどがショアラインに沿って、10~20mを刻んでいく作業の繰り返しです。
固定重心によるキャスタビリティーのメリットを具体的に現すと、15m先の半径1mの的に落とせる人であれば、半径50cmの的に落とせるくらいの正確性が出ると思います。
この差はハイシーズンであれば10本中の1~2本の差に収まるかもしれませんが、プリスポーン時期の、バスがなかなか釣れないときにはノーフィッシュ、または1本の大きな差に繋がると思います。
近距離のオーバーハングに関していえば、移動重心だとどのタイミングでウェイトが動くのか分かり難く、意外に伸びたり失速したりしミスキャストすることがあると思います。
オーバーハングに入れる場合も固定重心は計算どおりの飛びをしてくれるので、キャストも正確に決まります。
<動き(キレ)のよさ>
固定重心にすることによってキレによりいっそう磨きが掛かったと思います。
SP・Fでもジャークしたときの動きは抜群なのですが、スペック2の場合は、これに良い意味での "丸さ"が加わった感じです。
SP・Fはウェイトが動くと少し不規則な動きをするのですが、それが全くなく、高速トィッチしてもキチンと逆方向にアクションしてくれます。
具体的にいうとジャ・ジャと2回強くトィッチした場合、SP・Fは右に動いたあと左に動く場合もあれば、さらに右に動く場合もあります。
これに対して、スペック2の場合は、右に動いてくれた後は必ず左に動いてくれます。
ウェイトの位置はボディの中心より少し前の方になりますが、ただ巻きすると丁度ボディの真ん中からブリブリ動いてくれます。
ただ巻きの水押しの観点からも非常に良いと思います。
<サイレントのメリット>
僕はあまりルアーに音がすることによるメリットを感じない方なのですが、唯一音があったほうがいいなと思う時期は、春のバスがシャローにさして来ていて、エサを見つけるのに慣れてないような状況、真夏のような水温が高く、変温動物であるバスの活性が高い状況だと思います。
それ以外はサイレントの方が有効である場合が多いし、音ありを流したあとにサイレントでフォローを入れると釣れる場合もあります。
よって、サイレントのスペック2はオールシーズンを通じて、非常に汎用性が高いルアーだと思います。
阿修羅スペック2を使うときのアドバイス
阿修羅スペック2を使うときは、柔らかめのロッド、細めのラインを選ぶことをお勧めします。
ジャークするときは、ロッドのしなりが元に戻るまでがワンアクションで、ロッドのしなり方がジャークのアクションに大きく影響します。
ベイトロッドの場合、クランクベイト用では少し堅すぎで、ロッドが上手くしならず・戻らないので、アクションにキレが出難いです。
ライトテキサス、ベイトフィネス系のロッドぐらいが良いと思います。
細いラインを使うというのも同じ原理で、戻りアクションを重視したことです。
スペック2の場合は、ナイロンの8~10lb.を使うのがベストだと思います。
逆にルドラみたいな巻き抵抗があるジャークベイトは、もっと太目のラインを使ったほうが、ジャークしたとき良いアクションが出ます。
ジャークを強めようと思ったら、力任せにロッドを振るのではなく、上手くロッドをしならせる・戻すイメージでやると激しいジャークが出来ると思います。
ベントミノー、I-Waver、ルドラを使って釣果をあげられている方も、基本中の基本である阿修羅スペック2を使って釣ってみるというのも、ミノー元来の特徴をよく理解できて釣果のワンステップになるのではないかと思います。
ドライブクローラーの使い方
ドライブクローラーはこの時期欠かすことの出来ないルアーだと思います。
この時期に、ワームを1袋しか持っていけない縛りがでたら、間違いなくドライブクローラーを選択すると思います。
使い方も、ノーシンカー、ネコリグ、ジグヘッド、ジグヘッドワッキー、ダウンショット、ヘビダン、スプリットショット、キャロ・・・何でもいけます。
これからの時期、特に有効なのはサイトでのノーシンカーとインレットのヨレへのジグヘッドワッキーです。
ノーシンカーで心がけることは、サイトでバスに気付かれる前に見つけること。
バスを見つけたら直接バスに向かって投げるのではなく、2~3mくらい離して投げるのがコツです。少し間をおいて、バスが向かっていくか向かっていかないのかを見計らって、回収して次のキャストへ。
ルアーに気がついていなければもう少し近くへキャストというように、だんだん間合いを詰めていくようにします。
オーバーハングやスタンプが多い場所であれば、オフセットフックがおすすめですが、ワッキー掛けの"ヘコヘコ"アクションにやたら反応する場合もあるので、どちらも試してみるのが良いと思います。
(写真左:6月10日ドライブクローラー(4.5inウォーターメロンペッパー)の3.5gジグヘッドで釣った51cm)
(写真右:7月4日ドライブクローラー(3.5inウォーターメロンペッパー)を使ってサイトで仕留めた49cm)
弥栄チャプター第4戦で優勝しました!
7月8日に開催されました、弥栄チャプター第4戦カツイチ・デコイCUPで優勝しました。
7月の始めはインレットに直行したいところですが、今年はちょっと遅れているようです。
本来なら、インレットで腕が痛くなるくらいアフター回復のビッグバスが釣れる日がきているはずなのですが・・・。
ただ、季節は遅れていても良い個体はもうインレットにさしてきているので、シーズナブルパターンどおりに狙いました。
0.9~1.3gのジグヘッドワッキーにドライブクローラー(4.5in)のハチマキからリブ4個分くらいテール側に引っ掛けてヨレに向かってキャスト。
ヨレの手前は流れているので、ラインは流れに乗せないように、余分なラインは出さずに、場合によってはロッドを高く掲げるくらいの配慮をします。
流れのヨレにフォールしても、まだアフター回復の魚であるということを意識して、しばらくはノーアクションで様子をみます。
この間にバイトがあることが多いですが、それでもバイトがなければ少しヘコヘコさせて流れに乗せて回収。
魚が多ければこのときにもバイトがあることが多いです。
インレットにバスがいっぱいさしてきていれば、ものすごく釣れる釣り方なのですが、釣れないときはいいバスのみが来るもので、この釣り方で大会当日は1,900g、900gを釣りました。
あとは、ドライブクローラー(3.5in)の10gヘビダンで、流れのヨレを少しズル引いて、キーパーサイズを多くキャッチしました。
活性が高いときはジグヘッドワッキーより効率がいいので有効です。小バスをある程度交わして、アベレージが良いバスだけをセレクトできます。
これから、アフター回復して本格的なサマーパターンになると有効になってくると思います。
今年から、ドライブクローラー他O.S.Pのワームにエコモデルが追加され、JB.NBCの大会でも使えるようになったので、ここ最近の成績は、6月17日広島チャプター第3戦モーリスCUP5位、6月24日弥栄チャプター第3戦レインズCUP4位、そして今回の優勝と、安定した成績が残せています。
皆様もぜひドライブクローラーを色々なリグで使って楽しんでください。
(写真:3本3,181gを釣り、実に6年ぶりの優勝です。弥栄ダムでは5回目の優勝です。)