性能進化させることで新たなディープミノーイングを構築する
ショートビルミノーは本物のベイトフィッシュに近いシルエットでシーズンを問わず水深1~2mで多用させる世界定番のルアー。一方で水深2.5m以深を攻めるミノーは、多用されているようには見えない。クランクベイトはオールレンジで活躍しているのにミノーがそうなっていない理由は如何に。そんな状況に一石を投じるべく、ベイトタックルで水深約3.5~4mを攻められるミノーを目指した。一般的なミノーのサイズはおおよそ7~13cmがある中で4m潜らせるために必要な飛距離が出せる重量があり、かつそのレンジのベイトフィッシュに近いサイズ感を両立できる9cmクラスを選択。またクランクとの差別化のためにミノーの良さである細身であることも重視した。そもそもロングビルミノーの難点の一つとして飛距離を出しにくいジャンルであること。特にレンジの違いを出すためにリップサイズが大きくなるほどその傾向は顕著。アシュラ89EX-DRはWタングステン重心移動と空気抵抗を研鑽しつくしたボディ形状により、大型リップでもロングキャストが可能。アクションはボディの軽量化と強度を維持するハニカムボディと低重心ウエイトにより、泳ぎ出しが良くハイピッチなタイトアクションを実現。ロングリップにより回避能力が高く、急角度で潜り水面から最大4.2mまで到達する。潜らせてからのトゥイッチでもレンジをキープしつづけ鋭くスライド。こうしてジャンル的課題を克服し水深4mオーバーを細身の9cmボディいで実現したことでこれまでに無い存在価値を目指す。