Length | 113mm |
---|---|
Weight | 15.7g |
Type | Slow Floating/Silent |
Hook Size | #6 |
Color | 23 |
Price | 2,200円(税込) |
発売年月 | 2016年3月 |
9cmの阿修羅誕生から14年、13cmRUDRAも10年目を迎えた2015年早春にVARUNAはリリースされた。先の2つのジャークベイトを長年使い込み、釣るために必要な要素とそのための構造を余すことなくフル装備。ボディはミノーの良さであるスリムタイプに拘り、欠かせない要素であるフラッシングを生むフルフラットボディ形状、複数の小口径重心移動ウエイトで低重心化し、軽量化と強度を両立したハニカムスーパーHPボディ(PAT.)と融合させた。泳ぎ出しが良くハイレスポンスなタダ巻き、軽快でキレの良いトゥイッチ、鋭いダートアクションなど全性能を高めた最強の11cmミノーとなった。そして今回のSPEC2-SFはSPモデルで3個使用していた移動ウエイトを2個にし、飛びと泳ぎを両立できるポジションに配置して極薄の中板で固定した。オリジナルの重心移動タイプには及ばないものの11cm固定重心ミノーとしては飛距離のバラつきを極力抑えた。静かなアキュラシーキャストでも着水時から泳ぎ出せる姿勢を保ち、スローフローティングなので回避能力に優れストラクチャー周りの攻めに最適。トゥイッチやハードジャークでも姿勢が乱れすぎることがない。SPEC2は重心移動を捨てて飛距離を犠牲にしつつもサイレント設計によってクリアウォーターやタフコンディションなどでその威力を発揮する。
並木敏成ルドラSPEC2同様、ヴァルナSPEC2も固定重心でサイレントのスローフローティング仕様だ。この意味は、よりスレたナーバスなバスに対して、口を使わせやすい、ということ。カバーまわりでは根掛かりを恐れずタイトに使用できるため、より日本のフィールド向きなルアーだと言えるだろう。プレッシャーがかかりやすいレンタルボートフィールドや小場所でのおかっぱり、さらにはカバーレイクなどで活躍必至のアイテムだ。先述したとおり固定重心ゆえ、着水したところから無音かつ瞬時に泳ぎだす。サスペンドモデルに比べると、フルキャストしたときは飛距離がやや落ちるので、潜行深度は浅くなるものの、同じディスタンスでは同等の潜行を見せる。トゥイッチングではワンランク浅いところを通しやすくなるのだが、これはサスペンドモデルが頭下がりの姿勢であるのに対し、SPEC2はやや水平姿勢によるところが大きい。特筆点はウエイト。フルフラット形状のボディは体積を稼ぐことができ、細身のリアルなミノーシェイプかつスローフローティングでありながら、15.7gのウエイトを実現。これが固定重心ながらも抜群のキャスタビリティを発揮するだけでなく、フラットサイドのフラッシングによってバスのスイッチを入れる。この能力はアシュラ、ルドラ譲りである。
ノーマルタイプのVARUNAを固定重心化させたサイレントタイプのジャークベイトです。重心移動に頼らず何らストレスのないキャストアキュラシーとスローフローティンのセッティングは根掛かりの軽減と、ほんの僅かなロッド操作でのレスポンスに繋がっています。固定重心により着水後の姿勢がそのまま臨戦態勢となるのでワンアクション目からルアー本来のアクションで誘いを掛けられます。特に私がメインとするリザーバーでは着水後の壁際がバスのプロダクティブゾーンとなっている事も多く、通常のジャークベイトでは躊躇しがちな込み入ったカバー周りをスローに探りたい時などにも臆せず攻める事ができるので、よりタフなコンディションのバスにもしっかり対応していけますね。移動距離を極力抑えながらもしっかりルアーがロールしアピールしてくれるので、ハイシーズンだけでのルアーではなく一年で最もバスを釣るのが難しい厳冬期においてもメインルアーとなるのは間違いなしです!この冬、私の通うメインフィールドは例年になく高水位でシャローカバーが多く、ジャークベイトでは攻め難い状況でしたが、プロトモデルが届いた早々にグッドサイズのバスを手にする事が出来ていますよ。