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O.S.P並木カップレポート
O.S.P並木カップレポート
台風の影響により順延になっていた「O.S.P T.Namiki Cup」が11月19日に、北総マリン・長門川スロープにて開催されました。
あいにく、この冬一番の冷え込みに見舞われ、かつ連続して上陸した台風の影響もあり、非常に厳しいフィールドコンディションの中、48組のボートが会場に集結。午前6時のミーティングのあと、選手のみなさんはスタートの合図と同時に、将監川や長門川の思い思いのエリアへと向かっていきました。
これまで約20年に渡って開催してきた「O.S.P T.Namiki Cup」は、ボートを持っていない方でもバスボートによるトーナメントを楽しんでもらおうと、ノンボーターでの応募も受け付け。TBC(利根川バスクラブ)に参加しているプロのみなさんのご協力もあり、これまで多くのアングラーに「バスボートによるトーナメントの楽しさ」を肌で感じてもらえたと自負しています。
そして今年から大きく趣向を変え、レンタルボートでのトーナメントとして実施。長門川スロープに用意されたレンタルボートにエレクトリックモーターのみ。これにペアで乗船して争われるという形式へと変更しました。
またサカナへのダメージも考慮して、写真によるウエイインにしたのも大きく変わった点。釣れたバスを規定のメジャー(当日の朝、お配りしました)に乗せて写真を撮影し、指定されたメールアドレスに随時お送りいただく、いわゆる「デジタルウエイイン」方式を採用。ペアでキャッチしたバス3匹の全長で順位が決まる、というのが今回からのレギュレーションです。
はじめての試みとあってスムースに事が運ぶのかどうか戸惑いを隠せませんでしたが、スタートから30分が経過したところで、それは杞憂に過ぎないことであったことが明らかになりました。
北寄りの風が吹いていた開始直後のこのタイミングを逃さなかった選手が、ブリッツMRで41cmのバスをキャッチしたようで、さっそく写真でウエイイン。これを皮切りに、次々とバスの写真を受信。決していいとはいえない状況の中、最終的には22匹のバスがウエイイン。中には早々にその日の傾向を掴み、3匹のリミットを達成したチームもいらっしゃいました。
帰着時間は13時。桟橋に戻ってきた選手のみなさんの、寒い中での疲労と同時にやりきった感があふれる表情を浮かべていたのが印象的でした。
そしていよいよ表彰式。今回は48組中、14組がウエイイン。6位まではウエイインしたのが1匹と、この日がいかに厳しかったかを物語る結果となりました。しかしながら6位の沢田さん・杉山さんチームは46.5cmの1匹で6位と同時にビッグフィッシュ賞も獲得。水深1mぐらいのブッシュの幹の根元にドライブクロー4インチの7gテキサスを撃ち込み、キャッチされたとのことでした。
では、今年からリニューアルされたO.S.P T.Namiki Cupにおいて、上位に入賞された方々を順にご紹介していきましょう。
まずは第5位。2匹で69cmを記録した中山さん・下条さんチーム。プラクティスでは長門川での手応えがイマイチだったため、将監川に的を絞り、ストレート系ワームのネコリグとダウンショットでそれぞれキャッチしたそうです。
第4位は柿沼さん・大野さんチームの2匹・70.5cm。こちらのチームも将監川をやりきったとのこと。冷え込んだため冬の釣りを意識し、スピンテールジグで水深1.4mほどのエリアを攻めて1匹。続いてオーバーライド1/4オンス(なんと、参加賞でお配りしたモノです!!)でもう1匹を追加。こちらは水深1.8mのエリアで手にした一匹だったそうです。
続いて第3位は3匹のリミットを揃え、101.5cmのスコアを叩き出した木川さん・鈴木さんチーム。こちらもプラクティスの結果から、長門川の状況が芳しくないと判断。将監川下流域の鉄パイプやカバーをドライブクローラー4.5インチのネコリグ、およびドライブクロー3インチのテキサスリグで撃ち、ノンキーパーも含めて4匹のバスをキャッチ。中には水深30cmほどのシャローで食ったバスもいたということでした。
準優勝は池田さん・三浦三チームの3匹・103.5cm。沖の沈みものを攻めるも反応を得られず、カバー撃ちにスイッチしたもののノンキーパーのみ。そこで再びクランクベイトをスピニングタックル+6ポンドラインで使うという作戦にスイッチし、40cmクラスをキャッチ。その後、今度はスピニングタックル+PE1.5号および2号をペアそれぞれで使い分け、ドライブクローラー3.5インチに1/16オンスのシンカーをインサートしたネコリグで2匹を追加した、とのことでした。
そして栄えある優勝は、3匹で114cmとダントツのスコアを記録した菅原さん・小嶋さんチーム。このチームも将監川をメインに、ブレイクの一段下にあるハードボトムを攻略。ドライブビーバー3.5インチ(アメザリ)のリーダーレスダウンショットリグ5gで44㎝と37cmの2匹を早々にキャッチした後、高比重ワームのノーシンカーで33㎝をキャッチしてリミットを達成。見事、表彰台の頂点に立ちました。
急な冷え込みで非常に厳しいコンディションに見舞われましたが、そんな中でもきっちりと結果を出したチームのみなさんに、参加された方々から惜しみない拍手が送られました。
これまで「並木カップは賞品が豪華」と評されてきましたが、今回もその例に漏れず。優勝チームには北総マリン様からご提供いただいたモーターガイド社のエレキとHONDEXのGPS付き魚探が贈られたほか、CASIO様からは先頃発売になったプロトレックのO.S.P T.Namikiモデルに「O.S.P T.Namiki Cup 2017 Winner」のプリントが施された超貴重なアイテムが菅原さん、小嶋さんそれぞれに贈呈されました。
表彰式のあとは、お楽しみのじゃんけん大会。ここでも豪華景品が用意され、白熱の勝負を展開。プロトレックや篠工房様からご協賛いただいたレンタルボート用のデッキなども並び、最高潮の盛り上がりの中、閉幕となりました。
今回のトーナメント出場が、長門川および将監川にはじめて来たというチームの姿もちらほら。これを機に、これからもぜひ遊びに来てほしい、とは北総マリン・新海社長の弁。今後は桟橋を拡張し、ボートの総数も増えるそうです。
また並木敏成からも、「今回は厳しいタイミングではあったものの、ここはさまざまなシチュエーションがあり、本当に楽しいフィールド。これからも釣りに来てほしい。と同時に、このスタイルでのトーナメントを継続していきたいので、今後に期待してほしい」という旨のコメントが贈られました。
2017年のO.S.P T.Namiki Cupは応募総数が120を超える狭き門となりました。来年以降も応募数が定員を超える場合は抽選となりますが、興味がある方はぜひ、ご応募いただければと思います。
最後に、今回の開催にあたりましてご協賛いただきましたメーカー各社様に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
協賛メーカー(順不同):カシオ計算機様 モーターガイド様 グローブライド様 SLP WORKS様 サンライン様 ハヤブサ様 本多電子様 富士工業様 キサカ様 ルーディーズ様 篠工房様 北総マリン様
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