O.S.P設立20周年のご挨拶



2000年6月に産声をあげたO.S.Pが今年6月、設立20周年を迎えるにあたり、今までO.S.Pを支え続けてくださいました多くのユーザー様、関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

O.S.P設立のきっかけ、それは今から20年ほど前――まだバスプロという職業が安定していなかった時代。サポートメーカーとの契約金という制度も確立しておらず、プロとしての活動や生活すら厳しかった背景にあります。

当初はサポートメーカーと契約させていたたきながら物品提供を受けつつ、バスプロとして走り続けるための資金や生活費のため、タクシー運転手などのアルバイトをしながらバスプロを続けていました。

そんな中、ロイヤリティ契約で私独自のルアーをプロデュースしていた会社が倒産してしまい、その先の活動が危ぶまれたため、自らO.S.Pを設立した次第です。

当時のO.S.Pはルアーメーカーとしての一面のみならず、私自身がアメリカでバスフィッシングトーナメントをトレイルする際に必要な個人事務所という位置付けでもあり、その戦力になるルアーを開発する場でもありました。

多くのルアーがリリースされては消えを繰り返し、混沌としていた時代。その中で徹底的に作り込むモノづくりを信念に10years standardというコンセプトをかかげ、取り組み続けてきました。

その中で1人、また1人と仲間が増え、産み出してきたルアーたちとともに歩み続けてきた結果、今年20周年という節目の年を迎えることができます。

これからもモノづくりの姿勢は今まで通り。経営者としてではなく、いち釣り人であることを最優先し、開発期間や売り上げノルマも設けずに、あせることなく我々が納得するモノを作り続けていくスタンスに変わりはありません。

しかしここ近年、O.S.Pの歴史や私個人の歴史を振り返ると、釣りの幅は今まで以上に大きく広がりつつあります。それは魚種であったり、釣りをする国やフィールドタイプであったり、ルアーのタイプであったり。大げさに言えばグローバル化の流れがあるといっても過言ではありません。

今後はバスフィッシングのみならずルアーフィッシング、ひいては釣りの楽しさや、釣りを通して自然と触れあう魅力をより多くの人々に伝え、広めていけるよう、O.S.Pとしても全国のフィールドをイベントも含め歩き渡りながら加速化させていきたいと考えております。

そういった場で皆様とお会いできることを、私だけでなくO.S.P社員一同、大変楽しみにしております。

また、新たな活動の1つとして並木敏成個人アカウントのYouTubeチャンネルを開設し、釣りに役立つ話やタイムリーな情報など、O.S.Pの公式チャンネルとは違った切り口からお楽しみいただけるようにしていきます。

さらには20周年ということもあり、さまざまな企画も準備しておりますので是非楽しみにしていてください。

最後に改めまして20周年を迎えられたことを、厚く御礼申し上げます。


O.S.P代表取締役社長 並木敏成