この時期のサスペンドルアーは「出ればデカイ!」
徳島県旧吉野川をメインフィールドに活動中のO.S.Pプロスタッフ坂本洋司のレポートを掲載。
サスペンドルアーでの釣る為のテクニック&狙い所などを詳細に紹介!
バスが潜める障害物をピンスポットで狙え!
今回は、極寒時期でも有効なサスペンド系ルアーについてお話ししたいと思います。
この極寒状況下でも威力を発揮する、私的有効なルアーはズバリ!ハイカットやダンク、ルドラのサスペンド系です。
私はシャロースタイルの釣りが好きなのですが、この極寒期は、カバー撃ち以外でもシャローを果敢に攻める事の出来るサスペンド系ルアーを、ほぼ一日中キャストしています。
またこの時期、サスペンドルアーは「出ればデカイ!」ということもあり、そういった意味でも夢のあるルアーですね(笑)。
冬のシャローバスの動きとしては、私の経験上、たとえ朝一ガイドが凍る冷え込みの厳しい日であっても、「モーニングバイトのチャンスタイム」というのがあります。
時間にすると、だいたい9時ぐらいまで。
そのチャンスタイムを逃してしまうと、水温が上昇しだす正午くらいまでは苦戦を強いられることが多々あります。
まぁほとんどが後者なんですけどね(笑)。
あとシャローバスのレンジは水深約1m~1.5m辺りで、水温上昇と共に、フィーディング、もしくは日なたぼっこ?をしに上がって来ています。
そのレンジに合うルアーが、ハイカット、ダンク、ルドラ達です。
狙い所はそのレンジにある地形の変化や、何かバスが潜める障害物をピンスポットで狙います。
リザーバーなら日当たりの良いディープに近いレイダウン、スタンプ、岩盤の張り出し、岩影、ガレ場の石、バンク沿いのエグレなど・・・
これらに+αとなる好条件が複合していたり、風が絡む箇所がより◎。
その箇所に対してのルアーのトレースコースは、ボート釣りなら岸ベタポジション。
オカッパリなら沖ではなく真横、又は斜めキャストで切っていき、岸際に何かしらの変化がある所を探す感じでキャストしています。
岸ベタのボートポジションで平行方向にキャストするのは、少しでもバイトの確率を上げるコースどりでルアーを引いてくるため。
1キャストでバスの居そうな所をできるだけ多く通したいからです。
そしてハイカットSP、ダンクSP、ルドラSPの使い分けとしては・・・
私の場合、基本ハイカットをメインに上記の箇所で使用しています。
ハイカットの特徴としては「タイトな動き」&「固定重心のサイレント仕様」という事から、よりベイトフィッシュに似せた、食わせ的ルアーでもありますが、私にとっては「攻めのルアー」でもあります。
カラーの選択は水質にもよりますが、私の場合、基本ゴールド系を好んで使用しています。そのうえでの使い分けは、
・ローライトならフラッシング系
・日が上がり、晴天ならフラッシングを抑えたカラー
・水質がマッディなら、ルアーシルエットがハッキリし、バスに気付いてもらえるカラー
・水質がクリアーなら、透けて見えるゴースト系など、バスを騙せるカラー
という感じでカラーを使い分けてます。
次にダンクの使い所ですが、ややこしい枝ぶりをしたレイダウンや立木群に対し、ダイレクトに入れています。
ダンクの長いリップと、急潜行してくれる特性を活かし、枝越しに投げ入れロッドを立てた状態で引いてきます。
本来、最大の潜行能力が4mもあるダンクですが、ロッドを立て気味に使用する事により、枝をまたいでもリップ、もしくは背中で枝をかわしてくれスタックしにくく、枝などを利用するので丁度いい水深1~1.5mでアピールさせる事が出来ます。
ただヒットした時は要注意!ヒヤヒヤものですが逆に熱くなれます(笑)。
この時のラインはサンラインFCスナイパーBMS4lb。
サンラインならそう簡単には切れません!(^^)
あとルドラを使う場面は・・・
ハイカット、ダンクのような小型ボディのルアーでは反応しない「別物バス」というのが存在します。
入れ代わり立ち代わりシャッドやジグ、テキサス、ライトリグ等で攻められた箇所において、ルドラを通すと「ドーン!」と出て来るシビレるルアーでもあります。
ただルドラの弱点としては、リップが小さい&フックが3箇所あるという事から、ハイカットやダンクのように物に当てて使うと言う事は苦手。
けれどその弱点を打ち消すだけの利点があります。
それは13cmというデカさあるゆえ「バスを引っ張り出す力」が強い!
なので、物に当てて使わずとも、対象物のキワを通す事でOK。
上から落ちてくるルアーや小さなルアーには一切反応しなかったバスがルドラには反応する・・・という事から、ビッグベイト的な要素をもつルアーで冬に食わせられる、唯一のルアーでもありまよ!
次に、これらサスペンドルアーの操作について。
私的には、(2トゥイッチ&1ポーズ)+(1トゥイッチ&1ポーズ)の繰り返しです。
擬音で表すなら・・・
「チャチャッ(止)チャッ(止)」「チャチャッ(止)チャッ(止)」
こんな感じです(笑)
上記した「+1トゥイッチ」擬音なら「チャッ」の部分は、トゥイッチでルアーを動かしているというよりは「違和感がないか聞いている」イメージです。
止めてる時ヒットしてくる場合がほとんどなので、いち早くバイトに気づきフックアップに持ち込みたいという事から、「+1トゥイッチ」で対処しています。
また、トゥイッチングで意識している事は、「あまりこちらにルアーが寄って来ないよう、あえてラインスラッグを出し、その場でキレのある動きをさせる」よう心掛けています。
操作方法のイメージとしては、「トップウォーターの180度ターンをやってる感じ」といえば、ラインスラッグの使い方のイメージができますかね?(笑)
ロッドは、レギュラーテーパーのLパワー、またはULパワーと、柔らかめのものを好んで使用しています。
そんなロッドの方が、「ラインスラッグを作り易い」「キレのある動きを出し易い」「力があまりいらないので一日中やり通す事ができる」「ヒットしてもノリがよい」といった利点があり、逆に張りのあるロッドだと、アクションがつけづらく、手首が耐えられません(笑)
そしてポーズの時間ですが、私は糸フケを取る程度で、それほど長くは止めていません。
秒数にして1~2秒程度、長くても5秒以内です。
ポーズ中にバイトしたバスに、「吐かれる前に少しでも自分が違和感を感じ、フッキングの確率を高めててやろう」という策です。
あと貴重なヒットを逃さない為の策として、この時期のバスは特に食い方が下手なのでバスの口の硬い部分に刺さった場合でもより深く刺さるよう、貫通力優先でリアフックのカエシを潰しバーブレスにしております。
ちなみに私の使用ラインはハイカット、ダンク共にサンラインFCスナイパーBMS4lb。
ルドラはFCスナイパー13lbを使用しています。
最後にこの時期のバスの状態と私流の考えですが、低水温(水温が一桁)になるとバスは「目が悪くなり遠近感が鈍くなる」
そんな感じに私は思います。
まだサスペンド系で釣った事がない、釣ってみたい、という方は「バスは目が悪い・・・」を参考に、水中をイメージしてサスペンドルアーを使ってみてください。(^^)/
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