ついに今年のトーナメントがスタートしました!

第1戦は千葉の高滝ダム!去年の1戦目が四国だったのと比べると東京に住む僕にとってはかなり近場からの開幕となりました。

JBTOP50第1戦高滝湖のプラから最終日迄、隅から隅迄の??レポート!

近場なら結構行ってるんで楽勝でしょ!って思われがちですが、実は高滝ダムは今までおかっぱり入れても2回ほどしか行ったことがなかったのです・・・それに、近かろうと遠かろうとすっかりツアー慣れしてしまっている為か変わりません、むしろ遠いほうが、気持ち的にはどきどきが増し楽しみが増えますね(笑)

とは言うものの、近いと忘れ物があっても取りにいけると言う安心感もありますが・・まぁそれくらですね。

そして、僕が最大限に得意とするシーズン「春」ってこともこの、どこでも大丈夫な心に関係があるんじゃなかなと、昔から春は大好きで過去の成績表を見ても春に好成績が集中しています。

なぜか?って聞かれると何故だか解りませんが(笑)たぶん、夏や冬の様な居るバスをどう釣るかってスタイルより、バスを見つけながら釣るスタイルがあっているからなのかもしれませんね。

さて今回の高滝ダムでは多くの情報は上流が強いと断言されていました、しかし、TOP50のプレッシャーと言うのはそんな甘くない、っとさすがに4年目になると解ってきますねー(笑)

どうにか本湖で行けるパターンはないかと、O.S.P最強の高滝ロコでもありる折金君にいろいろアドバイスしてもらいけっこう本湖を練習(以下プラ)しました。

何を練習するの?って思う方も居ると思うんだけど、これは釣りをすると言うか、観察に近いですかね?

僕はプラノートを湖ごとに必ず作るんだけど、まずはその作成!内容は地形や湖流、風が吹いた時の流れ方、荒れ方って感じ、特に地形的にここは!って思うところは念入りにデータをとります。

それが悩んだ時の助けになるし、何故釣れたか理解するのに助けになるんですよ。

まぁ、別にノートじゃなくてもいいんだけど、そこまで記憶力には自信ないし(笑)

別にトーナメントじゃなくても、みんな自分の身近なフィールドで作って見たらいいと思う、魚探なくても減水した時に写真に撮っておいたり、重いシンカー付けて引っ張ってくればブレイクや岩なんかも分かるしね!

さて、話を戻して・・・あれどこまでいったんだっけ(記憶力ないね・・)、そうそう、プラの段階でとにかく本湖をやりこんだ。

しかし、プリプラ(2週間前までのプラ、それ以降はトーナメント直前まで湖に出ることは禁止されています)のラスト2日は上流をやったんだけど、これがまた、めっちゃ釣れるんよ!

もーそれまでの数日間やりこんだ本湖の自信が消し飛ぶくらい(笑)

そんなこんなで、プリプラを終えたんだけど、その間にマスターズ戦で河口湖があった。

そこで散々高滝でやった本湖のパターン、チューンドハイカットの早巻きを試して見た。すると前日プラでなんと2本のナイスバスがヒット!

これは行けるんじゃない?なんて思い、当日はプリスポーンのバスが上がって来るであろう実績のあるエリアのブレイクで2日間粘り通してしまった。そして、結果はワンバイトのみで終わってしまった・・・。

あれ?何がちがう?まずい、これではマスターズでこのパターンの自信をなくしただけになってしまう・・・

TOP50本番までとにかく悩み考えた結果、一箇所で粘ってバスの通り道で「待つ」メソッドが今回の失敗ではないかと考え、その後の直前二日間の公式プラでとにかく上がって来るであろうエリアをいくつかピックアップし、しっかりプラをしなおし本番はラン&ガンのスタイルで行こうと決めた。

予選1日目、フライト順は14番!わりと早いフライと順を引いた僕は躊躇なく上流に向かった。

ここまで読んで、ええ!って思った方もいるでしょう?

 そう、釣れる上流を進んで捨てる必要もない(もちろん公式プラでもチェック済み)訳です、ラン&ガンするエリアの中にスタート順が早かった場合として考えに入れておいた選択の一つです「決め付けない」その場その場で柔軟に臨機応変に!

まぁ、簡単そうで難しいことなんですが今回はこれがはまりましたね。

案の定多くの選手が上流を目指す中、フライト順とセッティングの出てるボートのおかげで入りたかった釣り公園前のピンのブレイクに絶妙なポジションで入ることが出来た!

入って30分!僕の引き倒すハイカットゴーストハニーブルーに重いバイトがあり、プリスポーンのキロアップのバスがクリアーグリーンの水中で見え隠れする!

昨年は第1戦の初日、1匹目をバラしてしまった。今年は絶対にそんなミスはしない!そう今日のスタート前に決めてた!

慎重にドラグを滑らしながらランディングに持ち込みネットイン!

思わずガッツポーズ!

その後、他の選手のプレッシャーかバイトがなくなってしまったので、粘らず移動。

一気に本湖にくだり、本湖プラン通りのエリアでハイカットを通し、反応がなければジグヘッドを通すパターンでラン&ガンを開始する。

しかし、バイトがあるが乗りきらない。まだ水温が低いのか?プリスポーンになりきれていないのかも、と、ジグヘッドのウェイトを1/16ozから1/20ozに軽くしてみる。

ちなみにワームは今O.S.Pでテストをしているプロトのミノータイプのワーム。

このワームはドライブクロー同様、泳がすことにより生命を得るライブワームだ。

今回このトーナメント用に急遽7本のプロトサンプルを用意してもらい実戦に投入した。

その効果はプラで試し済みで、今一番食わせられる自信の有るワームだ。

(写真 上:ハイカットゴーストハニーブルー)
(写真 下:現在開発中のプロトのミノータイプワーム)
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その自信のおかげか集中して、軽くなったジグヘッドをコントロールしボトムから数センチと言うシビアなレンジを通すこともでき狙い通りにヒット!またキロフィッシュをキャッチ!

その後、午後になり気温も水温も上がってきたので、よりシャローに絞って、護岸エリアのラン&ガンをして行く。

するとその浅いレンジでヒット!なかなか上がって来なかった魚体は本日1番のウェイト1700グラム!3匹ながら4キロをオーバーを出した!順位も8位といいポジションでのスタートとなった。

いい調子で迎えた2日目、フライトは昨日とうって変わって後ろから数えたほうが早い順番、昨日のファーストフィッシュエリアが上流で呼んでる気もしたが、迷わず本湖のエリアにGO!

モーニングバイト狙いで、シャローの上を向いているバスをジグヘッドのスイミングで狙う!

そしてその1投目でヒット!しっかりフッキングをして沈みストラクチャーに巻かれないようにやや強引に寄せる。この時期特有の下へ下へと引く強烈な引き。

間違いなくキロフィッシュだ!そしてボート近くまで寄せたその時!・・・・急にロッドにテンションが無くなり、しなっていたスティーズ、グレイゴーストが真っ直ぐに震える。ラインブレイク。

使っていたラインは自信の4ポンド、今まで50アップでさえ切られた事ないのに!しかし、思い返せば昨夜ライン巻き替えをし、リグり直した後、強度テストで何度も引っ張ったり、こすったりした記憶がある・・・その後結びなおした記憶はないが・・・。

やっちまった・・・朝一に・・・

しかし、ここでメンタル落としている場合ではないので、すぐにリグり直して再投入!その数キャスト後、再びヒット!今度は問題なくランディング。

これで一気に流れを取り戻し、朝の1時間でなんとライブウェルの中には3匹のバスがいる!スタイルはもちろんラン&ガン!いい意味で調子に乗ってきた。

そして、時間がたつに釣れグングン上がる気温に、僕のパターンがどんどんアジャストしていく。

ジグヘッドの反応が鈍くなったので、ボトムを叩く様にハイカットを引くと、あっと言う間に2本追加できリミットメイク!このときまだ9時半である。

現時点で予想ウェイトは4800グラム、普通ならここで満足なのだが、今年からトーナメントレギュレーションが変わり、成績のつけ方がアメリカと同じ3日間の総重量となったので、ここで少しでもウェイトを上げておきたい。

とは言うものの、明日釣れなかったら意味がないので、今までいじっていなかったエリアも回る、(もちろん本湖のシャロー)

釣れる!微妙なレンジの調整が分かる、冴えた日と言うか、これがゾーンってやつなのか・・・もうちょい浅いかな?などルアーを通すレンジをコントロールするとドンピシャで来る!

さらに気温も水温も上がり、春のバスが一気にシャローに指してきたのも要因の一つだとは思うが、さらに追いうちでボイルが目の前で起こった!

すかさこういう時の為にセットしといたベンドミノーをキャストする!トゥイッチの3回目、水面にベンドミノーがピュっと飛び出した瞬間ベンドミノーが水中に連れ戻された!

今回から実戦投入のロッド「ブラックレーベル」がしなる!

上がってきたのは当然のようにキロアップ、そして、入れ替えが始まった。

その後も、ハイカット、ジグヘッドのローテーションで入れ替えを続けていき、2日目のウェインは5500グラムオーバー!総合順位も6位まで上がった!6位で予選通過だ!お立ち台まであとちょっと!

自信満々で迎えた決勝の日の朝。この日は一気に冷え込み、車や周りの景色は霜で真っ白になり、ボートを係留してある桟橋は凍っていた。

もちろんボートのデッキも真っ白でその急激な気温低下を警告してくれた・・・・まずい!これは絶対僕のパターンにマイナスしかない!どうする・・・。

フライトは6番、この早い順位があれば上流も行ける、しかし、この気温の低下はただでさえ気温の低い上流ではいいことないだろうと思い、スタートすぐ近くの本湖エリアから入った、気温の低下にあわせて、よりスローにジグヘッドをカウントダウンする。

流石に活性が低いようだ、少し粘って見ようと決めてじっくり攻めていると某雑誌社2社の撮影班のボートが寄ってきた。

声が届く範囲でカメラを構えている。「ちょっと待ってて、今釣るから(笑)」根拠はない、でも、昔からカメラがいると釣れるというジンクスと自分の集中力を追い込む為に言ってみたんだけど・・・その数投後!ほんとに来た(笑)!

横に走るラインにバッチしフッキングし、ストラクチャーからバスを離し無事にランディング!運がよければどっかでその写真が見れるかもしれませんよ。

で、幸先のよいスタートを切ったのに後が続かない。シャローに上がって来ていた昨日のバスはこの寒さでディープに戻ってしまったかのような雰囲気のシャロー・・生命感が感じられない。

自分の中のとっておきのエリアをラン&ガンするが反応がない。決勝は試合時間が予選の二日より2時間も短い、そんな中水温が上がるのを待ちながらあの手この手を試す。

昨日が嘘のように反応がない、こういう時は水温の安定しているディープがセオリーだが、釣れてるディープにはすでに船団が出来今更入ることは出来ない。

自分でバックアップに考えていた、ディープは使えない、と、なると少しでも水温の上がりやすいシャローを攻めるしかない。

南向きにエリアを徹底的にやり始める。すると、何度か入り直したエリアで2匹目をキャッチ!

そして、時間がたつにつれて水温がやっと上がってきた。しかし、もう時間がない。エレキの残りパワーでの最速で帰る時間を考え最後の賭けで、今までやっていたエリアの対岸に渡り、岬状になっているシャローにジグヘッドをキャストすると、バイト!

しかし乗らない!もう一度同じコースにキャストする。今度はもっと丁寧にスローに攻めた。

すると「コン!」といいアタリが来た!!よしっ!と大事にやり取りする、しかし上がってきたのはバスではなくニゴイ・・・。

でも、さっきのバイトは絶対バスだ!と、自分を信じて今度はもう少し浮かす感じでコースを通す。残り時間を考えると間違いなくラストの一投だ。

するとさっきとは違う重いバイト!来た!デカイ!まだ魚体は見えないが、引き的には間違いなく今日一だ!残り時間に背中を押されながらのファイトも心地いい程に余裕と自信があった。

少々強引なランディングだったがプロトのダイワのラインの強さは今回プラの時に散々テストした(初日のような馬鹿なことをしなければ)!段違いの強さは実証済みだ。

上がってきたバスはバックリとニューワームをジグヘッドごと口の中に納めていた。

時間がないのでラインを切りそのままライブウェルにバスを入れ、もう周りには誰もいない対岸から全力で会場の桟橋へ向かった。

桟橋でさっきのバスからワームを外して改めて見て見るとキロアップ。うーんホント最後まで諦めなければいいことがあるもんだ!

3匹のウェイトは3キロ弱、最後の1匹がなければやばかった。結果9位!届きそうで届かなかったお立ち台だった。正直悔しい。

しかし、今回トーナメントで得たものも多く、また、年間で考えればいいスタートだろう・・

でも、くやしー!!!!!!次は見てろー!ってことで、次回も応援の程よろしくお願いします!

また、今回会場で声をかけてくれた多くのO.S.Pファンのみんなさん!生の応援本当にうれしかったです。

あの応援があったからこそ最後まで粘れたと思いますし、正直もっと成績を出したかった!

こんな僕ですがまたどこかでお会いできることがあったら声をかけてくださいね!

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