スモールマウスパラダイスの国カナダへ!

7月22から28日の日程で今年も行ってきました!

しかし、今年はそうもうわついてられないカナダ釣行。なんと今年は念願のトーナメントに参加です!

カナダのトーナメントに参加してきました!

 話は昨年に遡り、昨年始めてカナダに訪れて多くのカナダのバスフィッフャーマンに出会い、そのほとんどの人がトーナメントを意識していました。

それもそのはず、カナダは皆さんのご存知の通り冬は極寒の氷と雪の世界。自宅のベランダからオーロラ鑑賞が出来ちゃうほどな訳で、その夏は非常に短いのです。

その短いシーズン中に毎週のように、各湖で大小さまざまなトーナメントが開催されているのです。

もちろんすぐ隣は陸続きで本場アメリカですから、アメリカまでトーナメントにボート引っ張って車でなんてスタイルはごく普通!

つまりスタイルも情報も本場さながらな環境にカナダのバスフィッシングはある訳です。

 そこで今年の2月に来たカナダの友人のパトリック夫婦からの連絡は「是非カナダオープンってトーナメントにコアングラーで参加してください!」WFNと言う北米のテレビ局(並木さんが戦っていたFLWを放送しているのもWFNなんです)が主催のカナダの代表的なトーナメントで、カナダオープンは今年WFNが用意した年間全7戦のツアートーナメントの丁度真ん中にある、ビッグボーナス(賞金がいつもより高い)のトーナメントなんです。

会場はアメリカのミシガン州とセントクレアリバーを挟んで対岸に当たる、ソーニアという町がスタート地点となり、川を上流に行くと五大湖のレイク・ヒューロン、川を下ると、セントクレア・レイク、それを抜けて、五大湖のレイク・エリーと壮大なスケールで行われます。

ルールはアメリカ式の抽選で組み合わせられたプロ(ボーター)とアマ(ノンボーター、コアングラーとも言う)が一つのボートで参戦する方式ですが、通常はプロ、アマ各5匹づつの個人戦ですが、このカナダオープンではプロ、アマ二人で5匹のチーム戦です。

2日間異なるのパートナー組み、そして3日目はプロのみ上位10人で争うファイナルがあります。

成績的には個人戦ですが、その日その日がパートナーとのコンビネーションが大事なトーナメントです。

つまりプロとアマのコミニケーションは大事!会話大事!会話=英語。英会話大事!行きましょう!僕(英会話低レベル)の海外トーナメント進出の第一歩目です!

 そんな僕の挑戦に同行したいと言ってきたのはW.B.S.でも活躍中の蜂谷プロ通称「ハッチー」です(インフォメーションでご存知の通りなんと優勝してしまうのですが、この時点ではもちろんまだ想像も出来てません)。

さて、二人の渡北米の始まりです!10時間以上にわたるながーいフライトでの機内食は3食、夜食のカップヌードルを完食しても、大食漢の僕らは空腹気味、しかも、前日まで3日間野尻湖でイベントやガイドフィッシングをこなして疲れているはずなのに楽しみと興奮で全然寝れない(笑)

やっとカナダのトロント空港に到着!時差は日本と昼夜逆転くらいある、しかし相変わらず眠くなーい!

昨年はロッドがなかなか出てこなくて2時間待ちぼうけを食らったが、今年はスムーズにピックアップ!そして空港で今年もパトリックさん夫婦(シュウさんとヘレンさん)と合流!

さらに、トーナメントには参加しないが、パトリックさんの会社PHジャパンルアーが行っているカナダフィッシングツアーに参加している東京の安池さんも一緒にお出迎えに来てくれた。

安池さんはすでに3日間の釣行を堪能し、バス以外にもサンダーストーム(雨風雷の集中豪雨)にも遭遇してしまい本日は早上がりになってしまったようです。

 さて、とりあえず僕らの希望をかなえるべく、パトリックさん夫婦が食事に連れて行ってくれた。

そして、腹が膨れたら、お待ちかね「バスプロショップ」にて、お買い物タイム!どんなショッピングモールより釣り人の欲望を叶えてくれる、広大な釣具屋!ローカルフェバリットのチューブとジグヘッド、そして、ラフウォーター用にマスクを購入、そして、日本のスモールマウス用にシークレットルアーも購入、これは結果が出ればO.S.Pから発売してもらおうかな(笑)

その晩は引越しして新しくなったパトリック家(客室3つ有り、車とボート用のガレージ3つ有り)に泊まり翌朝からいよいよ、トーナメント会場になるソーニアに移動!

ちなみにとても日が長く、21時くらいまで明るい為、シュウさんの新しいレンジャーボートを見せてもらったり、カナダと日本の釣具や釣り方の話にみんなで盛り上がり、気付けば深夜でした。

釣り馬鹿は世界共通だね・・

 翌朝は早朝より、自慢のシボレートラックをシュウさんが運転、トヨタのRVをヘレンさんとハッチー(国際免許あり)で運転でいざソーニアへ!

ソーニアはアメリカとの国境にあり、橋を渡ったらアメリカ。もちろん今回のカナダオープンにはアメリカらの選手やアメリカのトーナメントに参戦している選手も多く参加している。

写真1:やっとカナダのトロント空港に到着ですよ~っと!
写真2:んっでもって、レストランの前で左からハッチー、安池さん、ヘレンさん、僕。
写真3:これが釣り人の聖地バスプロショップ!一日中いても飽きない。
写真4:自宅から5分でバスが釣れてボートも下ろせる琵琶湖ほど(こちらでは決して大きくない)の湖がある。写真の時ですでに20時、明るい!これなら今からでも釣りに行けるね!釣り部屋もあり、釣り談義は深夜まで続く・・・。
写真5:このワンオフのダイバジンのメッシュステッカーが渋い。
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途中タックルショップやCNタワー、ナイアガラフォールと寄り道しながらの移動でソーニアのモーテル到着は夕方に・・っと言っても全然明るく、トーナメントを控えてプラクティス中の選手のボートが沢山泊まるモーテル内を散策、モーテルの一階のほとんどは選手が利用しているようで、部屋の窓から駐車場まで続く電気コードの先には色とりどりにラッピングされたボートが並ぶ。

それを引く大きなトラック(SUV)のハッチからは数十日に渡るプラクティスをこなし、厳選されたタックルが無造作に積まれている。

そう、そこには雑誌やビデオでしか見たことのない風景が広がっていた。トーナメンターの血が熱くなるのを感じる。いつかここに立っていたい。

あの部屋からロッドを抱えて出てきて自分のボートに積み込む。そんな妄想を胸に部屋にもどると、パトリック夫婦が明日のプラクティスに同船させてくれるプロと話を付けていてくれた。

 今回のトーナメントにおいて、トーナメント中のパートナーも前日のレジストレーションでの抽選決まるわけで、僕ら二人の知り合いの参加者はシュウさんのみだが、そのシュウさんは安池さんのガイドに行ってしまうし、プラクティスが出来るかどうかも不安なままでした。

最悪「ボートに乗せて」と書いたプレート持ってマリーナに立ってようかと計画していたくらいでこの話はとてもうれしかった!釣りが出来る!これ以上のうれしいはないでしょ!そうと決まればタックルのセット!

夕飯を食べてタックルを仕上げてシャワーを浴びたら深夜2時を回っていた・・今日もまた夜更かし(笑)

 翌早朝、約束の時間にモーテルの駐車場(半分駐艇場だが(笑))に行く、ちなみに不思議に全然寝不足感が無い。

前日プラクティス(こっちではプリフィッシングって言います)はレジストレーションが16時より始るのでそれまでの間に行う言わば最終チェックだ。

そんな貴重な時間に乗せてくれるなんてほんとなんていい人だろう!って思ったら、なんと昨年始めてカナダに来たときに手作りのランチまでご馳走してくれたカナダのスーパースター「ボブ・イズミ」さんだった。

一年ぶりの再会にハグる。気さくなスーパースターはお兄さんの「ウェン・イズミ」さんにも声をかけてくれて、ハッチーはウェンさんのボートでのプラクティスとなった。

ボブさんはこのトーナメントのために2台のボートを持ってきていて、1台はレンジャーのZ、20フィート。もう1台はウォールアイフィッシング用のディープハルの大きなボート、共にエンジンは日本ではなかなか見れないベラードの250馬力。

スーパーチャージャー付だ!こいつでかっ飛ぶ!ちなみに250馬力は普通だそうだ。ちなみにボブさんはプラクティスに息子さんのデーリィを釣れてきている。

彼は僕と同じコアングラーでカナダオープンに参戦する。ボートを引いたまま、近くのスーパーに食材を買いに行き、息の合った親子のランチングでスムーズに出船、と行くはずだったが、スーパースターボブ・イズミが桟橋で数人のファンに捕まりしばしのファンサービス。

デーリィ曰く、毎日だよと呆れ顔だったが、ほんとに気さくで多くの人に人気がある理由がわかる。

もっと英会話が出来ればこの人からこの世界レベルを学ぶことが出来るのになぁと思う。

 何はともあれ出発!途中小学校の校舎よりでかいタンカーとすれ違う。

ここはアメリカの5大湖のレイクオンタリオとレイクヒューロンの間に位置するだけあって、こう言ったタンカーが凄く多い。

凄く大きなタンカーの引き波はこれまた凄く大きい(この凄く大きい引き波が原因でトーナメント中にトラブルに合うのだが・・・)

 セントクレアリバーを抜けて、レイクセントクレアにそこからさらに走り、湖の真ん中に点在するウィードハンプを釣る。250馬力のスピードでもかなり走る。

で、ポイントに着いてあたりを見渡すと水平線しか見えない・・・海ですよ。

そこで、こちらではお馴染みの4インチくらいのチューブの10グラムジグヘッドリグからスタート。

それをスピニングタックルで投げるのだ。日本では考えられないタックルバランス。

日本から持ってきたスティーズのストームシャドウに8ポンドフロロのラインでキャスト!

その抵抗感は間違いなくオーバーウェイトだ・・・しかし、使い慣れると、案外しっかりボトムも取れる。さすがスティーズ。

ウィードに絡めてはずす!するとゴンとひったくるようなバイト!お!一番乗りいただき!っと思いきやすっごく引いて上がってきた魚はバスではなく「シーパーチ」と呼ばれるタイみたいな魚・・デカイよとか言ってファイトしたりしてた為一同大笑い。

しかし、その直後デーリィにヒット!流石にデカイ、軽くキロアップ、桧原湖なら間違いなくキッカーフィッシュだ。

しかしここではこれじゃ勝てないですって・・・。続いて僕にもヒット、相変わらず片手ではフッキング直後に腕を持っていかれるほどのパワー、明らかに日本のスモールとは質が違う、めっちゃ力強い!3パウンダーだな(1350グラムくらい)、これじゃ駄目だ・・・って言われてる中、僕は僕でライン8ポンドじゃ駄目だな・・・ロッドも他に持ってきているLやMLクラスじゃ話にならない・・・どうするかな・・と葛藤中でした。

写真6:夢を見てるような光景にはしゃぎ気味
写真7:ハッチーのパートナーウェンさんはハンティングの世界でも有名なバスプロ。車に張ってあるプリント「リアルフィッシング」はボブさんの会社名
写真8:スーパーチャージャー付きのエンジン、こいつで130キロオーバーでポイントまで1時間以上かっ飛ばします!
写真9:デーリィとスーパースターを待つ。モテギ:「お前のとーちゃんすげーな!」デーリィ:「毎日待たされるけどね(笑)」
写真10:でっかいタンカー、とてつもなくでかい船と言うより建築物だな・・・・。
写真11:これが問題のシーパーチ、僕には以前アメリカで釣ったドラムと区別がつきません・・・。
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そんな事で頭がいっぱいの僕にプラクティスを終えてスロープに戻ると地元の新聞社が取材に来ていた。

もちろんスーパースターのコメントがメインだが、遠い日本から参加者がいるということで僕も取材を受けた。

日本では釣りの大会で新聞社が個人インタビューに来るなんてなかなか無いがこちらではごく普通のこと、生活にバストーナメントが普通にある世界だ。

ちなみに今年のカナダオープンはこのソーニアの町がビッグスポンサーになっているため、町のみんなが参加者を称えてくれる。

僕ら二人の日本人が参加することも事前に知らされていたようで、ボートランチやホテルまでの道でよく声をかけられた。いい人が多い素晴らしい町だ!

 さて、ホテルに1度帰ってから、レジストレーションに行く。レジストレーションは受付をし一日目と二日目のパートナーを決めたりするものなんだけど、会場は料理屋やお酒がありちょっとしたパーティ会場になっていた、ちなみに場所はカジノであるからして、文化の違いをほんと感じちゃう。

さて、パートナーを決めて明日は初の海外トーナメントがいよいよスタートします!おっと、しかし長くなってしまったので、レポートは次回へ続きマース!

写真12:取材を受ける!もちろん英語でなんだけどえらい早口・・レポーター:「トーナメントに勝てる自信はある?」モテギ:「僕にはO.S.Pって秘密兵器があるからね!」・・・って言えたらいいなって思ってました(笑)シュウさんが通訳に入ってくれた(笑)
写真13・14:会場はカジノ!僕とハッチーは参加、安池さんはサポートメンバーで同行、ちなみに未成年の選手は入れないので、会場のオープンテラスの柵の外に待機。
写真15:パトリック夫婦が最新のプリントタイプのトーナメントシャツをデザインしてプレゼントしてくれた!
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