2007年TOP50の経験

みなさんこんにちは!2008年度初のコラムになりますが、先にご報告いたしますと無事に?今年もTOP50にエントリーすることになり、O.S.Pルアーと共にまた過酷なトーナメントトレイルな1年になりそうです。

2007年TOP50の経験

昨年はトーナメント内で自分の未熟さが出まくり、ほんと試練の年となってしまいました。今一乗り切れない自分に、空回りしつつももがき少しは成長しているはず(笑)。

今年は気合を入れていますが、ここで、昨年のトーナメントトレイルの模様を写真と共に振り返って行きたいと思います。

第1戦目は茨城県の霞ヶ浦。ご存知、琵琶湖に続き日本で二番目に広い面積を持つこの湖は関東の方には大変馴染み深いこのフィールドですが、スタートは北浦の潮来マリーナ、つまり、北浦、霞ヶ浦、中間にある外浦と約3つの湖の掛持ち。

プラクティスでポイントを絞るのも一苦労!しかもすぐ荒れる(苦笑)そのため安全を考え、荒れそうな日は各ポイントに近いところのスロープまでボートを陸上から車で牽引して行きそこのスロープからスタート。

なんかアメリカみたいですよね、ちょっとかっこいい(笑)なんて思ってたけど、日本の道路事情ではバスボートの幅は規格外ですからね、曲がれない道や止まれないコンビニなどそれなりにしんどくてすぐに「ああここ日本だ」って現実に戻りましたよ(笑)

そんな霞ヶ浦も湖に出てしまえば、バスボートの機能をフルに行かせるフィールド、もうこれぞバスフィッシングって感じでプラクティスもトーナメントも楽しめるのです。

トーナメント内容的にはすごーくシビアで、プラクティスではパワーダンクのフローティングを、手長エビの付く水門や沈みテトラに絡めて使うパターンでバイトをとれていたのに、本番ではもっとスローになっていたんですよ。

結果はとりあえずポイント圏内の31位。

第2戦目は福島県の桧原湖。ここは結構自分の中では行き慣れているフィールドで、前の月に行われたJBマスターズ戦でもトップ争いに絡んで10位に入賞していたりして、ちょっとやれるかなって思ってました。

しかし、スモールの1ヶ月の移動はラージより早い(自分の考えですが)!もちろん前回のエリアが使えるわけもなく、新規エリア開拓です。

春から夏への移動パターンを考え、ディープフラット隣接のウィードエリアを数スポット探し出し、そこからさらに人的プレッシャーの少ないエリアと絞込み、結果的には3箇所の狭いエリアを選択。

結果的にここを決勝を入れて3日間、時間を開けてローテーションで釣りこみました。流石に3日目にはだいぶスレてしまい威力は落ちましたが、その狭いエリアにダウンショットと02ジグのシリコンラバーをトーナメント用のジグヘッドに巻き変えた物を使い搾り出した感じで20位!もう一息!

(写真上段:トーナメントの時は毎回真剣に全力で戦ってる。自然相手とは言え、より高い結果を求められるのがこのクラスですからね。負けれません!)
(写真下段:このスタイルでどこまでも(笑)06&07年度ボートを引っ張り日本中を一緒にトレイルしたデリカです。08年からは車もパワーアップ!)
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第3戦目は長野県の野尻湖。2戦連続のスモールマウスバスレイク!しかしほんと同じ魚か!?と思うほど釣り方が変わる野尻湖のスモール、プラクティスでは虫パターンも有りだったんですが、先を考えディープのパターンとその一歩手前のミドルレンジエリアのパターンを組みました。

ちなみによくシャローしかやらないスタイルの方をシャローマン、サイトマンって言ったり、その逆にディープウォーターのスペシャリストもいるわけですが、僕は中間のミドルレンジが得意のミドルマン(?)なんですよ。

で、そのミドルパターンが結構よくてこれは行けるかな?って感じでした。しかし、トーナメント初日、スタートしてちょーど湖のど真ん中を過ぎた辺りで急にエンジンがなんの前触れもなく止まった。

ガクン!っと言う衝撃のあと急停止その後自分の引き波に飲まれ晴れているのにボートの上はびっしょり・・・何がなんだか分からず、とりあえずエンジンチルトアップしてペラチェックしたりして色々試すがエンジンはピクリとも動かず、メカニックのいるスタート会場に戻りたいが、エンジンなしじゃかなり時間がかかる。

トーナメント本部に電話をかけてレスキューを頼めば早いが失格扱い。失格はいやだ!諦めたくない!そこで出た打開策はエレキで釣りながら会場に戻る作戦!(簡単すぎ?いやいやマジでしたよ!)

もちろん自分のエリアには行けずじまいですが、失格よりいい。パターンもエリアも一気にチェンジ。しかし、そう簡単には行きませんでした。

プラクティスであれだけいい感触があった為諦めたつもりでも心の奥で引っかかる後悔。「あそこにさえ行ければ」もどかしく息苦しい時間。

はっきり言ってバスフィッシングってとってもメンタル面が重要、トーナメントになれば、なおそこにかかるプレッシャーは重い物。正直はまりましたね(笑)

これほんとトーナメントの初心者みたいな失態!そしてトーナメントには悪魔が棲んでいる訳ですよ。釣れなくて自分のパターンに自信が無くなるとズルズルと引き込まれる地獄・・・何とか無事に帰れた物の、見事に最悪な結果でした。

2日目、結局ボートは電気系の故障でしたが、何とか野尻湖のスピンネーカーさんに無理を言って直してもらい、この日はエンジンを労わりながら出場!

挽回を狙い、シャローに起きるボイルに阿修羅のフローティングをジャーキング、フォローに02ジグのトーナメントチューンとキャロをズル引きと言った展開でバスをウェインするも決勝には届かずでした。

いやーメンタル面のスキルアップとかボートのメンテナンスとか色々学ぶことの多いトーナメントでしたね。もうあんな思いはしたくないぞー。

第4戦の旭川ダムはトーナメント直前で減水の為スロープが使えずなんと10日もプラクティスやったのに中止に!うーんしかたない。

これもトーナメント!と割り切りましたが、代替戦は兵庫県の生野銀山湖、事実上最終戦になってしまったこのフィールドでは初日にシャッドパターンで釣ってきたものの、もーほんとに自分には無しにしたいぐらい(笑)

トーナメントって釣りだけでなく自分の体調管理はもちろんそのほかの宿とか、ボートとかタックルの準備ももろもろ有る訳ですが、急だったこともありこの辺すべてミステイク!まー釣ってくれば問題なしですから言い訳にしかなりませんがね(笑)この悔しさは絶対今年に生きますよ!

最終戦だったしほんと涙が出るほど悔しかったですからね。あーもーこん時の話は終わります。

(写真上段:プラクティスでは丸1日ロッドを積まず魚探かけや地図片手にエリアチェックなんて日もザラです。)
(写真下段:雨の日も晴れの日もトーナメントとプラクティスの連続で酷使されているボート「トライトンTR-17」、隙を見て虫干しも大事なお仕事。)
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第5戦目 順番が戻る感じになりますが、生野銀山の少し前に行われた広島県の弥栄ダム戦。ここはすっごい楽しかったですね!(だから話の締めに持ってきました(笑))

プラクティスの時は、同じO.S.Pサポートプロの宮本プロにも同船してもらえるチャンスがあり、ほんと宮本プロとはまだ会うのが3回目くらいで、ちゃんと合うのはこれが始めて(笑)

でも、そこは釣り人ですからすぐに打ち解けました。何より宮本プロのストロングなスタイルとそれに答える弥栄ダムのバス達には驚きでしたね!

プラクティスではハイピッチャーを流したりパワーダンクでグッドサイズのバスが釣れてたんだけど、流石トーナメントになるとだいぶ渋く、02ジグのトーナメントチューンとダウンショットで初日は上位に着けられ、よしよしと!

しかし、二日目は人的プレッシャーと減水で水も悪くなりいきなりノーバイト!これはまずいと、同じ水質を見つけ何とかアジャストしたが、ウエイトが伸びず順位を後退するも、続く三日目の決勝戦ではパターンそのままでレンジを深めに落として行き、02ジグもディープ用にラバーを少し間引いて少なくカットすることにより抵抗を減らし、よりディープボトムを重点的に狙った結果挽回!単日13位!トータル17位。

日々変わるコンディションやバスの居場所を試行錯誤してアジャストさせる。これぞバスフィッシング!ほんと毎回アジャストが合えば最高なんですけどね!

でもトーナメントでアジャストした時の気持ちよさは他に変えられません!ほんとしびれますからね~(笑)

そんな感じで07年実に反省の多い年でしたが、今年も3月の四国は旧吉野川からJBTOP50シリーズのツアーが始まります!今年は絶対!お立ち台立ちますからねー!見ててくださいよ。

O.S.Pルアーと一緒に全国のトーナメントフィールドを渡り歩きますので、フィールドで見かけたら是非応援してくださいねん!

(写真上段:プラクティス中でも釣れればうれしいんです!とりあえずはね(笑))
(写真中段:ウェインの時はいつもホッとする瞬間。もちろん悪い時はこれ以上ない屈辱でめっちゃ悔しくて、ウェイン会場に近寄りたくもないけど(笑))
(写真下段:W.B.S.さんのスーパースリーディズにも参加させていただきました!あつーい3日間でした)
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