2014JBTOP50の第1戦七色ダム
いよいよトーナメントシーズンが始まりました。実はすでにJBカスミ、マスターズ戦と2戦をこなしているのですが、なんせウェイン率の低いトーナメント。情けなくも僕もそのままノーフィッシュ・・・。
2014JBTOP50の第1戦七色ダム「釣れない大会こそ釣ってくる」それが自分の目標でもあるのですが、この2戦はとことんやってしまいました!
でも、この2戦でだいぶトーナメント感は戻って来た感じがしましたね!
「トーナメント感ってなに?」って聞かれそうですね・・これは人それぞれだと思いますが、僕の場合は、他の選手がウェインする姿や表彰式を見て、悔しくて自分のその日一日の行動を悔やむことで「次はああしよう」「あれがダメだった」などと反省をする気持ちになる事ですかね・・・。
そんなこんなで、もう2戦もしているのにウェインすら出来ていない状況で挑んだTOP50七色ダム戦。
プラクティスでは春の温度差の変動に悩まされることになりました・・・。
プラクティス丁度、僕がプラクティスに入ったのがマスターズ河口湖戦の終わった翌日で、それまでいた寒い河口湖からの移動だった為か、とても暖かく感じました。
ところが、その前が冷え込んでいたらしく、ダムの状態はとても春っぽさ満開とは言えませんでした。水温はやっと10~11度といったところでした。
上流は9度とちょっとで、バスがうろうろするにはもう一息かなと・・・。
しかし、真冬パターンでも無いようで魚影が濃く1年中実績の高いインレットなどでは多くのバスも見れました。
でも他のエリアではバイトすらない・・・、うーん、これはなかなか悩ませてくれます・・・。
(写真:ダムならではの風景。七色ダムでは発電所跡の建物がそのまま水中に見れます。)
簡単に考え、単日でのプライベートフィッシングや取材でしたら、ここで悩まずとりあえずはそのエリアへ直行でしょうw
しかし、トーナメントでは誰しもがそのエリアへ行けるとは限りません。
僕の出ているこのTOP50は約60名の選手がいます、そういった簡単に見つけられる場所は、もちろん間違いなく全員がチェックしていますし、そういう簡単な場所にはみんないかないという事もありません。
「スタートのフライト順が良ければ真っ先に行っとこう」・・・少しのチャンスも無駄にはしないのです。
しかし、正直そのエリアでちゃんと釣れるのは、たぶん良くて3人。つまり3台ボートが入ってしまえばそのエリアは無いようなもの。
残りの56人は当たり前ですが、他の場所に行かなければなりません。ですから、そのエリアだけに固執するのではなく1つでも多くのエリアを持っていなくてはなりません。
まー、その為のプラクティスを何日も行い、その中でスペシャルなものを見つけていくのです。ちなみに前回やった七色ダム戦ではもう少しシーズン的には後で、完全に春の魚を追う結果となりました。
しかし、今回は試合までオフリミットを入れた2週間~3週間後を考えても、そこまではシーズンが進まないと考えましたが、それにしても釣れない・・・。
流石に3戦連続敗退は嫌です・・・。ので、ここではシーズナルパターンに執着せず、年間通して魚が釣れるパターンを頭に入れ挑みました。
初日は4匹16位スタート。
トーナメント初日、徐々に暖かくなり春に近くなっている感は有りましたが、予想どーり、水温は今イチ上がっていません。そして天気予報によると、初日以外は寒波の影響で寒くなると。
フライが遅いため、スタートエリアのある上流から、岩盤エリアを中心にドライブシュリンプのジグヘッドリグを撃っていきます。
しかし、上流域ではノーバイト。中流域に達した時にやっと1匹目が食ってきました。しかしサイズはとても春の魚ではないですが・・・。
しかしこれも作戦通り!そのまま下流域まで流し、もう1本追加。
そして、小さなワンドにさしかかった時に、ワンドの奥にバスの姿が見えました。
そこからサイトに切り替え、なんとか小さいの2本追加。もっと大きいのも見えていたんですけどね・・・。
と言うか、あのサイズが見えているのは危険だな・・・予想上に釣れているのかも?とここで気付きました。
4本のウェインとなりましたが、案の定初日はヘビーウェイト続出、やっぱ釣れてる。
しかし、明日の天気も考えどうするか?サイトをメインに置くか・・・サイトで使ったのはドライブシュリンプのダウンショットでした。
手堅く必ず釣る、がこのトーナメントの自分に課した目標でした。手作りサンドイッチ。アメリカでの経験が生きた改心のアイテムw
話は飛ぶんですが、七色ダムでの宿泊はキャンプ場のコテージを他のプロと二人でルームシェアして使いました。
流しと冷蔵庫が完備していたので、電子レンジと電子ケトルを自分たちで持ち込み快適な基地になりました。
まわりに食べるところも少なく、コンビニも遠いためプラクティスの時から朝と昼兼用でサンドイッチを自分で作ってましたw
これは2月に行っていたアメリカ(来月のコラムで書こうと思っています)で学んだテクニックで、パンと簡単な中身を買っておき、作ったらジップパックに一つづつ入れて持参する方法です。
安く済みますし、何より朝にわざわざ40分掛けてコンビニまで買い出しに行かないで済むと言うのはトーナメントメンタル的にも大きくプラスでした。
ちなみに味はチーズ&コンビーフ、マスタードソースw
予選二日目さて、話は戻って二日目!この日は天気予報通りの冷え込み!
これはサイトの魚は沈んだなと予想し、きっぱりそのパターンを頭から消し、岩盤と崩れ場のジグヘッドのフォールとダウンショットの2つに絞り込みエリアを流しました。
すると渋いながらもバイトがとれて、丁寧に釣っていくことでリミットメイク!
入れ替えまでは行きませんでしたが、「この冷え込みの中5本揃えたのはでかいぞ」と手応えを感じながらのウェイン。
すると予想以上のジャンプアップで6位で予選通過となりました。
この日、予想通りサイト組は不発だったようです。
決勝迎えた決勝の朝!この日も冷え込みはきつく、防寒着を着ての出船。
この日はオブザーバー(プレス)が乗り込み、アルミボートでは大幅な減速となり最下流のエリアはちょっとリスクが大きく、中流域から上流域で勝負!釣り方は昨日と一緒です。
わりと順調に1匹目を掛けましたが、ここでまさかのラインブレイク!バスが突っ込んだ時に水中の立木にラインが擦れてしまったようです・・・。
その辺は細心の注意を払っていたのですが、ここ七色ダムの立木の数の多さは僕の知っている限り日本有数でしょう。
気持ちと場所を切り替え、エリアをローテーションしながら小さなバイトをしっかり拾っていると気付けば4本までは順調にキャッチ。
しかし5本目は風のタイミングか、バイトが遠退きました。そこで、最初にラインブレイクした場所へ戻るといい感じに風が当たっています!
「これは!」と思ってキャスト!しかし思いのほか反応はなく、やっぱりバラした場所はバスが天才になちゃうんだな~っと、ラストキャスト!すると、かすかなバイト・・・。
しっかりフッキングすると、来ました!リミットメイクバス!粒揃いのキープフィッシュの中では1番のサイズ!少なく見ても予選2日間よりウェイトはあるなと。
この後、帰りの時間を気にしながらビッグウェイトを求めて遡上して行くも入れ替えは成らずでしたが、堂々のリミットメイク!
ウェイトも2キロを越えて3日間で1番のヘビーウェイト!ビッグバスを入れられなかったのが課題だけど、取りあえず5位入賞となり嬉しいスタートダッシュとなりました!
いつも応援して頂いている皆さん、ありがとうございました!
■ドライブシュリンプ3インチのタックル
ロッド:スティーズミストラル
リール:イグニス2506
ライン:フィネスブレイブ3lb
フック:FINA DAS2番
シンカー:ダイワTGスリムシンカー1/16oz
■ドライブシュリンプ3インチのタックルその2
ロッド:スティーズアムラーム
リール:イグジスト2505タイプR
ライン:ダイワブレイブ3lb
フック:ジグヘッドリグ1/32oz#4フック
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