千葉恒太が振り返る、2025年チーム戦トーナメントとその魅力について。
霞ヶ浦水系でバスを釣るのが難しい時代、
1人で釣りをしても、
◎なぜ釣れたのか、
◎なぜ釣れないのか、
◎何が合っていたのか、
◎何が間違えていたのか、
バスからの反応も少なく、
答えが分からない。
また、
自然環境の変化と共に厳しさを増す中、
バスを守りながら如何に楽しむか。
この課題を攻略する為、組み立てしたのがチーム戦である。
バス釣りの魅力を伝え、何より自分達も楽しめる様に。
コロナで中止していたが
リクエストの要望も強く2025年満を持し復活した。
今年は諸事情により7月からのキックオフでしたが、シーズン途中からでも30名の参加者が集まった。
✴️チーム戦とは、
#エントリーした全員を
デジタルランダム抽選でチームメンバーを決める。
#チーム内は
電話やLINEアプリなどを使い連絡を取り合って魚を探し、フィールドを攻略し敵チームにウェイトで勝つシンプルなトーナメント。
#表彰式は、近くのレストラン会場で、
チーム毎交互にリーダーが1匹づつ釣果を発表するスタイル。それまでお互いのチームが何本釣ったのか全く分からないドキドキトーナメント。

レギュレーションは
・チーム内連絡.SNS.OK
・デジタルスケールでの検量
・検量した写真をチーム内にUP
・2名以上乗船(3人まで)
・第1、2戦はリミット5尾
・第3戦(最終戦)のみリミット10尾
今回の舞台は利根川水系、年間3戦での戦い。
*最終戦は晩秋で釣るのに厳しい時期だが、
ウェイン枠が倍となる。魚を見つけると逆転もあり得るので、最後まで結果が分からずトーナメントを楽しめる。
⚫︎勝った菅谷チームレポート。TEAM菅谷!
今回私がリーダーとなりましたが、経験やエリアも知らない利根川。
利根川水系の経験者福泉さん.追川さん2名を戦略リーダーに抜擢し試合の戦略、エリアプランなどをお願いした。
リーダーの重要な仕事はペア決めと
敵チームと駆け引きしながら、
ファーストポイントにどの船を何処に走らせるか。その後、流れや濁り水温などを複合的に考え、上がってくる情報からどの船をどこに動かすのか。これがチーム釣果に大きく左右する。そして魚を釣るとチーム全員が喜ぶ。
これぞ醍醐味である。
プラクティスの情報を集め、
私と戦略リーダーと事前に策を練る。
策に基づき、チーム内でwebミーティングを重ね、当日のプランを決めるのが大きな仕事。これが中々面白い。結果から言うと年間勝利を収めることが出来た。ペア決めのセンスが良かったなと自負している。
肝心な作戦はプラ情報、経験を基に3戦共に
上流、中流、下流域、時期によって有望な支流に行く作戦を立て、
第1戦 結果
チーム大場:合計4,070g(5本)
チーム菅谷:合計4,190g(5本)
BIG fishハンター千葉さんが1,500gを釣り年間BIG賞🏆
未だ健在‼️


第2戦 結果
チーム大場:合計530(1本)
チーム菅谷:合計2770g(5本)
2戦後の差は2360g
千葉さん不在と不安のなか今回もBIG fishは我々チームの矢作さん。
今回のポイントは、
スタート直前に、大塚艇の行くエリア変更を指示。これが嵌った。
また、
組み合わせは、
なるべく釣りのスタイルの近い人を合わせる様にしている。ペアを決めはリーダーのセンスであり、ここは釣果に大きく関わるので非常に大事であると考えている。
ここまで2勝。
問題は最終戦。ウェイン数が倍の10本。
油断出来ない状況である。
第3戦 結果
チーム大場:合計2420g(4本)
チーム菅谷:合計1240g(3本)
11時過ぎまで、全艇ノーバイト。
キャッチするとグループLINEアップが
ルールだが、全くアップ音が鳴らない。
第2戦、大場チーム1本事件が起きているだけに不安しかなかった。
帰着2時間前の昼頃に、
待望の1本890gを熊倉さんが釣るが、
また、釣れない時間が、、、続く。
このまま終わりかと思っていた時
篠くんが2本続けてキャッチ。
何とかチーム合計3本となった。
この日の利根川は、
前日の冷たい雨と風により、急激な水温低下と
トーナメント中の水位の変動.水の動きが全く無く非常に厳しい状況であった。
結果、第3戦は大場チームに負けたが、
2戦までのウェイト差分があった事で逃げ切り、
年間チーム戦合計
チーム大場:年間合計7020g
チーム菅谷:年間合計8200g
1180g差で勝利を収めることが出来た。
中々簡単に釣れない利根川水系。
思ったより苦戦、不安が先走ったのが本音ですがチームメンバー全員で意見を出し纏まったのが勝利に繋がったと思います。
戦略リーダー福泉さん、追川さん有難うございました。
年齢やマリーナ、釣りのスタイルも違うバス釣りに夢中な仲間達が集まりチーム戦スタイルの闘いは状況変化や釣果連絡とチーム戦ならではの楽しみがありました‼️
来年は秘密兵器ボーター私が活躍する予定です‼️
勿論釣果の方で、、笑。

⚫︎チーム大場 リーダー大場高士
BMCチームトーナメントの最終戦が終了し、今シーズンを振り返ってみる。
チーム大場は、ベテランプロや開催エリアである利根川をホームとする選手もおり、
期待が持てるメンバーが揃っている。
プライベート釣行での結果をチームメンバーにシェアしたり、試合の数日前には
オンラインで作戦ミーティングを行うなど、意識的にチーム内でのコミュニケーションを取ってきた。
しかし、試合は思い通りにはいかないもので、
第1戦、第2戦が負け試合となってしまった。
特に第2戦はチームで1本しかウエイイン出来ず
チーム菅谷とのウエイト差が、第1戦終了時では120gと微差だったものが
2,360gに開いてしまう結果となった。
迎えた第3戦。
水の状況が読みづらい秋の試合ということで、エリアを大きく分け、それぞれ
エリアを担当して(上流:山本研一艇、中流:安藤毅艇、下流:鈴木幹往艇)を軸に他にも都度、状況をシェアする作戦とした。
試合当日。この日はタイドの影響も少なく、水が停滞している印象。
本流で勝負するも、なかなか結果が出ない状況が続く。
途中で連絡を取り合い、状況を打破するために2艇は本流を捨てて支流に入ることにした。
1艇は尾羽川、1艇は黒部川。
すると、黒部川へ入った鈴木幹往選手が、シャローに乗っかって回遊していると思われる魚をスピナーベイトで釣り上げた(190g)!
その後、尾羽川に入った安藤毅艇のコアングラー鎌田智夢選手がサイトで1,150gというこの試合のBigFishとなる魚を釣り上げた!

さらに、尾羽川から根木名川に移動した同選手が400gの魚を追加し、トータルで1,740gとした。
最低でも試合前の差である2,360gをウエイインしないと年間の勝利は無い。
しかし、残り時間はあとわずか、、、本流を見切る判断が遅かったかもしれない。
黒部川を出て鈴木幹往艇が最後にエントリーしたのは、帰着会場である建設省ワンドの対岸エリア。
エントリーする際に、バンクとテトラのどちらを流すか、コアングラーである私に意見を
聞いてくれた。今日は一度もアプローチしていない、という理由でテトラを流したいと
鈴木選手にリクエストし、鈴木選手は打ちもの、私はシャッドで流すことに。
だが、最後まで魚からの反応は無く、帰着時間まで4分を切ったところで、帰着に向かうことにした。
私が「ありがとうございました!」と鈴木さんに言いつつ、投じた最後の一投に
待ちかねていた魚の反応が、、、
急いで船上に抜き上げ、アイドリングで帰着に向かいながら検量し撮影。
13:59に帰着した。
その最後の魚が680g。これで最低目標だった2,360gを越え、トータル2,420gとなった。
相手チームの結果によっては年間勝利もあり得る。
僅かではあるが期待を持ちつつ、結果発表の会場へ向かう。
このトーナメントの結果発表は、お座敷を貸切り、食事をしながらわいわいと行っている。
これも我々のトーナメントの魅力の1つである。
チームは分かれているが互いにリスペクトしている同じ団体の仲間。食事をしながら楽しく今日の結果を振り返ることは、こんなに楽しいことはない。だが、今回は想像以上に悔しい思いを味わうこととなった。
第3戦の結果は、
チーム菅谷:1,240g
チーム大場:2420g
となり、今シーズン3戦目にしてチーム大場の初勝利!
だが、
年間では1,180gの差でチーム菅谷の勝利となった。 せっかくチーム力がついてきたところで解散することが惜しく、
また、このチームで来年こそはリベンジをしたいという思いから、
来シーズンもこのチーム編成のまま戦いたいと、相手チームに「正座」をしてお願いすることに。 来シーズンもこのチームで利根川を舞台に戦えることに感謝したい。
さらに、春の試合が追加され年間4試合となることも決定し、
充実した参加のしがいがあるチームトーナメントになったことも嬉しいことだ。
翌日、今日から来シーズンがスタートしている、と自分に言い聞かせ、
前日までの疲れも残っているが、早速、船を出して練習をした。
来シーズン、最終戦の結果発表で、チーム菅谷の「正座」姿を楽しみにしている。
BMCチーム戦利根川のエリアは、
上流から下流まで全長10km以上がトーナメントフィールド。
自身の居場所により環境が全く違う。
与えられた時間の中でチーム内の連絡取り、その日のパターンを早く見つけ共有し皆で釣る。
何故釣れたのか、何で釣れたのかの
答え合わせが出来るのも魅力である。
釣り難い昨今、釣れないが積み重なり辞める前に、この様なチームトーナメント参加し、仲間達と楽しさを共有できるバス釣りも大切だと思っている。

何しろ、バス釣りは面白い。
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