TOP50第3戦旭川ダム

高知県早明浦ダムで予定されていたTOP50第3戦はダムの水量不足のため急遽変更になりました。

早明浦ダムでは町を上げてTOP50のトーナメントを応援してくれている場所で開催を楽しみにしていたのですが、雨不足では仕方ありません。

という事で、急遽、岡山県旭川ダムに変更になりました。ここも町で会場を盛り上げてくれている非常に環境整備が整っている素晴らしいフィールドです。

TOP50第3戦旭川ダム

今回は会場の変更もあり、プラクティスの期間が指定されていつもとは違うプラクティスルールとなりました。

トーナメントの前の週の月曜日から日曜日がプリプラクティス期間となり、月曜、火曜日がオフリミット(釣り禁止期間)となり、水曜日、金曜日が直前の公式プラクティス、金曜日、土曜日が予選、日曜日が予選の成績上位30人のみで行われる決勝となります。(トーナメント日程は一緒)

で今回は、野尻湖にイベントのため日曜日まで居た僕はそのまま愛艇のトライトンを引っ張り、北陸道より12時間かけて月曜日に誰よりも1番に旭川ダムに到着!(トーナメント前週)

到着した旭川ダムは大雨!実は旭川ダムに変更が決まったものの、今度は旭川ダムが水不足の危機でバスボートが降ろせないかもしれないのでアルミボートにした方が無難と言われていました。

しかし、バスボートが大好きな僕はバスボートじゃなくちゃ嫌なので、一か八かと言うか、押しても下ろしてやろうと言う気持ちでバスボートを持ってきたのです(笑)

しかし、着いて見れば台風の様な大雨!雨男万歳です(笑)

まだ誰も着ていないと言う事とこの雨では今日は誰もおろさないだろうと言う雰囲気の中、現地で待ち合わせしたプラクティスパートナーとレインを着込み、早速ボートの用意。

実はずーっとスモールマウスの釣りばかりだったのでかなりラージに飢えていて、来る途中もあーでもない、こーでもないと妄想を膨らましながら来た為我慢できませんでした(笑)

上流からアマゾンの様な土色の水が流れる中、まだ影響を受けずらい下流からチェックし、この日はドライブクロー4インチのテキサスとYAMATOJr.で久々のラージを大雨の中堪能しました。

雨の日は釣れるねー!そのまま、順調にプラクティスは続くのですが、西の地はなんせ日が長い!

日暮れ前までしっかりプラクティスしてしまうので、帰って来てヘロヘロのままご飯してお風呂に入って寝るのは10時過ぎなんて毎日でした。

体は辛いんですが、楽しいから仕方ない。って感じでしたが、週末はまた野尻湖でイベントがあるため、またボートと共に長野県の野尻湖までロングドライブ!

そしてイベントをこなし、無事岡山まで戻ってきて見た旭川ダムはプラクティスの時よりかなり増水していました・・・・公式プラクティスの2日間は増水して潜ってしまった岩や、カレントの当たる場所が変わっていないかをチェックしなおして、後はサイトで取れる魚が居ないかをチェックして回りました。

大会初日の朝、ルアーマガジンさんがバスボートで参加している選手に同船したいということで、是非乗ってくださいと志願!

これはジンクスかもしれないがカメラが向いてると釣れちゃうんですよ!エンターテイナーの資質でしょうか(笑)

というわけで釣れるお守りを手に入れた僕のフライト抽選はなんと初のビリスタート。

しかし、その場合に対応する戦略もしっかり用意はしてあるわけで、問題なく、目当てのエリアに入る。カレントの当たる護岸のエリア、先行で二人ばかり入っていたが、僕のやりたいピンスポットは開いていて、無事に入れた。

ここはボイルが起き易いこともあり、ボイルが起きたらベントミノー、それ以外はダウンショットやネコリグのナチュラルドリフトで食わすパターン。

入ってすぐにヒット!しかし、ランディング直前ネットが一瞬からみ、まさかのバラシ!やっちまったー(T_T)カメラに苦笑い・・・。

でも小さかったから、あんぐらいすぐにまた釣れるさ、と気持ちを入れ替え同じストレッチを小さく移動しながら、キャストを繰り返す。狙っているのは水中に沈む岩。

そこの流れの巻き返しにうまい事リグが流れ込んだと思った瞬間、「コン!」っと小さなバイト!自分の経験ではこれはデカイバスのバイト!しっかりフッキング!

すると流れに乗って重い引きが伝わる、慎重にやり取りして上がってきたのは楽勝キロオーバーのビッグフィッシュ!

流れに乗ったバスの引きは強く、それに旭川のバスはめっちゃ引く!危なげにネットインし、ボートに上げた瞬間は叫んだよ!ほんと、プラでは取れていたけど、トーナメント中に取れるとは・・。

この時点でこの場所のキーとなる岩のシェードがずれてしまい終了。

ラン&ガンが今年の僕のスタイル。そのまま下流に移動しながら、カレントの当たる岩盤を打っていく。

濁りの為か、わりかし浅い層で食ってくる。小ぶりサイズを2本追加し、順調に下流に移動しつつ釣っていく。

そんな中、コンクリートブロックのシェードの周りにベイトが集まっているのを見て、ノーシンカーのスイミングを通すと「ゴンッ!」っと当たって、ラインが走る。

最初はまぁまぁだとぐらいしか思っていなかったのにこれがめちゃ引く!。3ポンドラインで慎重にやり繰りして何とかランディングしたバスは1460g!

これも叫びましたね、うれしくて(笑)なんか来てるな・・・みたいな感じ!

その後下流にランガンを繰り返し5本のリミットはさっくりと揃ったが、翌日以降の温存の為必要以上はいじらず、プラをするつもりで増水して新しく出来たエリアやパターンを試しながら戻る。

ゆとりの帰着、結果は3位スタート。まずまず!やはりカメラ効果か(笑)

345_1
二日目は逆にスタートが1番となり、昨日の朝1のエリアに入るものの後から来る選手の船の引き波でしばらく釣りにならずでしたが、一番入りたいところにはいれた。

で、ナチュラルドリフトで攻めてると、釣りビジョンのカメラクルー艇が回って来たタイミングでヒット!ほんとカメラ効果である?!

しかし、サイズはイマイチ。まぁ1匹目だと思い、次をキャスト。ここで連続ヒット!

しかし、ドラグが緩かったのか流れの方向に走られた瞬間ばれてしまった・・・。今のはでかかった!二つのカメラに苦笑い。

その後気を取り直してキャストし続けるもノーヒット。諦めて、下流に下りながらラン&ガン。

前日に残しておいた岩盤や岩を打って行き最下流のダムサイトまで打つものの釣れども釣れどもサイズが上がらない、それどころかノンキーパー(25cm未満)が多くリミットが揃わない。この時点で3本。

ここから作戦を変えて、昨日帰りながら試したパターンを実行。

旭川ダムの下流部にはまだ立木が所々残っており、それに上流から流れて来たウィードが絡みつき、ちょっとした沖のカバーを形成しているのだ。

このシェードにバスが付いている浮気味のやつをベントミノーで、沈んだやつはストレートワームのノーシンカーで取って行く作戦だ。

岬に隣接して立っている立木のみ通用するパターンの為そんなにエリアの数はないが、かならずと言っていいいほどバスはついてました。

このパターンで一気にリミットメイクをし、この後入れ替えをするもキッカー不在の為、総合6位まで落ちてしまった。しかしこれで3戦連続決勝進出!明日の決勝に5位までのお立ち台のチャンスを賭ける!

迎えた決勝の朝、ここでジャンプアップを決意し、キッカーフィッシュパターンをやり倒す覚悟を同船のルアーマガジンのライターさんに伝えた。

決勝は予選より時間が短い分、広いエリアのランガンはもともと辛い。

それに、万が一昨日のようなウエイトでは、また6位だ。6位の悔しさはもういらない。目標2500g。

エリアを2か所に絞りキッカーバスを狙いこんだ。スタートして、2つ目のデットスローを越えてすぐにある岩盤エリア。

プラクティスでは最も多くのキッカーフィッシュがとれた場所だが、プレッシャーにも弱く人が回遊ルートに入ると小さいものしか釣れなくなってしまう。

バッティングした他の選手がシャローを攻める中、ディープのカレントの強いところをライトリグで流す。プラクティスではドライブクローで食ってきていたがプレッシャー対策でストレートワームのダウンショット。

ここで、何度かバイトがあるが乗らない。フッキングのタイミングを変えてリトライ!フックアップ成功!ディープから重い引きが伝わる。

ドラグを出され巻き寄せての攻防の末上がってきたのは1キロフィッシュ!2日ぶりの雄叫び!読み道り!きもちいい!これがバスフィッシングでしょ!

その後バイトの止まったそのエリアを出て、初日も取れたエリアに移動。しかし、そこには他のボートが居座ってた。

やや遠巻きのエリアから空くのを待ちつつ流していると、どいた!チャンスとばかしにそのエリアに入る。昨日はバラしているそのエリア。

フッキング力不足を解消するために、ロッドをグレイゴーストからバットパワーをより強くするためにスカイフラッシュに変更。

ナチュラルドリフトで攻める。シェードがキーのこのエリアではベストタイムの残り時間はあとわずか!キャストを慎重に繰り返す。

すると、コンと小さなバイトの後、ラインが上流にゆっくり走る・・・。このパターンは絶対ビッグバスだ!

しっかりとフッキングしボートを流れの中から出す。案の定ボートの方に向かって走るバス。川バスっていうのは沖へ走るのだって言うのが痛い目に逢って勉強した僕の経験。

ネットイン直前ボート下へと再び潜ろうとするバス。ほんとに長い時間やり取りしていた気がする。

僕の頭ん中では2時間くらいファイトしていて、そろそろ帰着時間が気になりだして来たころ、危なっかしくネットイン!

345_2
でかい、ちょーでかい!痩せているとは言え堂々の50UP!叫べないくらい興奮(笑)

思わずバスを持ったままデッキに寝転んでしまった。落ち着いて改めてガッツポーズと雄たけび(笑)

ルアマガさんのカメラに吠えてみた(気持ちよくて癖になってます・・・)

ついでに2時間たった気でいる頭に正しい時間を教えてやるために時計を見るとまだ9時半・・・あと3時間はある。

その直後くらいに釣りビジョンさんが回ってくる。そのタイミングでボイルが起き始めたのでベントミノーをキャスト!出た!しかし、バラしてしまう!残念!

この後、沖のボイルフィッシュ狙いでベントミノーを投げ倒すがあと一歩で食ってこない。プレッシャーだ。ボイルが減った後は何度か最初の場所と行き来するが、ノーバイト。

時間がきて戻りながら、何度もライブウェルを確認。うまく出来すぎだ。これ夢じゃないんかなんて話しながら帰着。これで、間違いなくジャンプアップできる!初のお立ち台ゲットは堅い。

あとは何位まで上がれるか?5位か4位か・・・。

トーナメントディレクターにおおよそのウェイトを告げると、文句なしのトレーラーウェイン。よっしゃ!

トレーラーウェインの順番は後ろから3番目。次々と車でボートごと会場に入って行く。

やっと自分の番が回ってきて、MCの合図でライブウェルから2本のビッグバスをいっぺんに取り出し高々と上げる!結果総合3位!とりあえず満足!ほんとしびれたトーナメントでした。でも楽しかった!これがトーナメントの魅力。

これで年間も2位まで浮上!もちろん過去最高順位につけているが、これはまぁ、おまけだと思っている。僕としては一戦一戦、精一杯戦っているだけなんですから。

今期のこの好調はトーナメントシーズン前に並木さんといろいろ話をする時があって、その時に言われた一言がかなりキーになっていることは間違いないんですが、それは最終戦が終わってから機会があればコラムにでもね!

ちなみに1位2位は最上流でのパターン。 中下流では僕が1位だ!と納得してみたりする(笑)

345_3

関連商品