2009W.B.S.「スーパー3DAYS」
今回O.S.P並木社長と組んで頂きW.B.S.「スーパー3DAYS」に挑みました。
スーパー3DAYS
私自身、並木社長と3日間同船することはうれしさや喜びは半分で、正直緊張とプレッシャーで毎日眠ることすら出来ないような心境でした。
とにかく、3DAYSに向けてトーナメントエリアである霞ヶ浦水系の状態を把握するために、
前々週土曜日・・・BMCトーナメントに向けプラクティス
前々週日曜日・・・BMCトーナメントで西浦中心に3DAYプラ兼ねて
前週土曜日・・・北利根・外浪逆浦・常陸利根を中心に
火曜日・・・鰐川・北浦
水曜日・・・本湖
と、世捨て人のごとく仕事を休み、プラクティスに没頭してました。
一歩間違えるとノーフィシュは当たり前な霞。
大人が本気で挑んでも、5本どころかアブれてしまう可能性が高い厳しい霞で、並木社長と組んでの3DAYSでノーフィシュなど有り得ず、上位入賞でしか許されないこの状況・・・。
とてつもないプレッシャーと、魚が見えない苦しみとの連続で大会当日を迎えてしまいました。
今の霞は日替わりランチのように、集中豪雨による増水と減水を繰り返し、毎日魚の居場所がまったく読めない状況で、5日間にわたるプラクティスで得たことは、本湖は物凄~~~く水が良いのに釣れない。
私がもっとも得意とする西浦本湖エリアは壊滅??流入河川も水曜日に降った大雨で壊滅。
そこで、にごりに強く魚が確実に釣れるエリア、比較的雨・風に強く魚が多いエリアにしぼり、私のプランは、初日・雨の影響が強く残るエリアは捨てて、水門開放の流れを考えつつ下流域の北利根・外浪逆浦・鰐川エリアでキーパーを揃えてから、本湖勝負というプランでした。
2日目は、同じく下流域で揃えて得意の州の野原で勝負
3日目は、時間が短いので初日と2日目の結果を見てから相談しましょう、と。川の回復も考えられるので、3日目は川も有り。というプランで組んでいました。
初日のフライトはファースト7番。絶好のフライト順。並木社長から朝一新港で「ちばちゃんのプランで行こう。」っと一言。
史上最大のプレッシャーが、会場の張り詰めた緊張感も加わりバクバクドキドキMAX!
前日の夜電話で、(私はかなり緊張気味に)
社長「プラの感じどうぉ?」
千葉「得意のエリアは、ヤバイです。」
社長「ふーん、ってことは、良いってこと?」
千葉「いやぁ、魚がいないって事です。」
社長「OK、OK、でも、いつもこの時期はどうなの?」
千葉「数はいないけど、釣れますよ。昨年はナベアキさんがブッチギってました。」
社長「OK、OK、で、どんなとこで。」
千葉「シャローのジャカ裏や葦、チャンネルの近い杭ですかね。」
社長「ふーん。ピンは分るの?ちばちゃんやってみた?」
千葉「触りましたが、無事故無違反でした。」
社長「OK・OK、本湖は東岸もやった?」
千葉「私は、無事故無違反でした。」
社長「ちばちゃん北浦とかは?」
千葉「500gぐらいのキーパー場は数箇所見つけてます。キロパターンも数箇所ありますが、抜いちゃうと次入るまで時間が掛かるのでフック折ってバイトだけは取ってます。」
社長「OK、OK、OK。当日スタート前、状況見て決めよう。」
千葉「では、私のプランは、○○○○ですが如何ですか?」
社長「OKOKOKOKOK」
千葉「○○川は、濁りに強いのでまず揃えに行きませんか、そばにバックアップで○○○と○○○などがあるので、とりあえず5本は取れると思います。○○川では、先週BMC仲間が1500gと1200gを取ってるので、うまくいけばキロが入ると思います。」
社長「OKOKOKOK」
千葉「バックアップエリアも、シーズン通じて減増水しても強いエリアなので、数本は取れると思います。」
社長「OKOKOKOK」
・・・・・・・・・・・・・
当日の朝を迎える。
朝一番に、○○川まで突っ走る。
予想通り濁り気味。通年濁りがある川なので、想定の範囲。
比較的水の良い、河口辺りから攻める。。
私が1本ジャンプ1発でばらす。
なんとも言えない緊張感が漂う。
自分の心の中で、「リズムリズム。いつもの自分」を念仏のように唱える。
そんな中、魚はシャローに浮いてるのが沢山確認出来るが、口を使ってくれない。
その後、バックアップに移動。
巻きます。打ちます。異常なし。
巻きます。打ちます。異常なし。
ここで、
社長「とりあえず、北浦に揃えにいくか?」
千葉「ここは流れが出てからもう一度来ましょう。北浦に行きましょう。」
社長「大きいのは難しいけど、簡単に揃えることは出来るよ。」
・・・・北浦に着いてしばらくしてから。
社長「ちばちゃんは、フォローの釣りに廻って。。。。」
千葉「フォローの釣りって?ヘビダンを手に取ると、、、、」
社長「ノーノー!スピニング」「ス・ピ・ニ・ン・グ」
千葉「スピニング??(汗汗)私、スピニング上手くないあるよ。」って、とりあえず言ってみる。
社長「OKOKOKOK。スピニングでフォローの釣り頼むよ。ラインは何ポンド?」
千葉「6lbと5lbです。」
社長「ふぅ~~~~ん。3lbとか4lbはないの?」
千葉「無いです。」
社長「O~~~~~~KOK」
社長「ここは、フィネスだから~~3lbか4lbが良いね。」
千葉「endless for ever FNSP(フィネススピニング)開始」
・・・しばらくたって。
社長「そろそろ○○かなぁ」っと社長、独り言。
千葉「魚がタイトに付いて上を見ている気ががするので、○○に変えてみましょう。」
社長「おぅ、ちばちゃんよろしく。」
千葉「しゃ、社長、俺の竿、折れてます。チンチ~~~ン」真中から真っ二つに!さらに・・・、
「あれれれぇ、ステラのハンドルが、、、軸が歪んで巻けません。」「チ~~~ン」私の一軍スピニングタックル合掌・・・。
「慌てて、予備の竿で用意をしていると。」社長が私の代わりに、スピニングを持ち、勢いよくキャスト!すると、、、バキッ、、、、っと鈍い音。
社長「Oh~~~NO!!一瞬、沈黙の後、O~~~~~~~~~~~~~~~~~~KOKOK」
2人揃って、合掌。
社長「気を取り直していこう!」っと言われ、私も立ち直る。
千葉「さすが、並木社長。」っと思いながらそんなこんなで、初日の釣果??
【魚編】
初日・・・怒涛の12本連発。ノーミス5600g
2日目・・・7本。ノーミス4300g
3日目・・・1本。・・・・・450g
最終結果はトータル2位というかたちとなりました。
リグは、
並木社長・・・ハイピッチャー(スパークホワイトチャート)・ブリッツ(テイスティーシャド)・ドライブクロー3インチ、4インチ、4インチカットテール
私・・・ハイピッチャー(インパクトライムチャート)、ブリッツ(ブルーバックチャート)ドライブクロー3インチ、4インチ、センコー3インチ
並木社長の凄さを痛感した3日間でした。BIGを引き寄せる強さ、正確なキャスト、バラさないテクニック。
初日5600gでブッチギリの1位、2日目も単日2位の4340gで下位を大きく引き離して首位をキープ。
最終日は、魚が減ることは予想できていたのですが、2kgのリードがあるので守りの釣りに徹し、並木社長「ちゃばちゃん、ここのエリアでやりきろう」私自身も決めていたので。その結果です。
タラレバですが、最終日たった1回。私にきたバイト。杭に潜られて、痛恨のラインブレイク。
今考えれば、運命を左右する1本でした。このバラシだけは惜しかったでは、言い切れない後味の悪い悔しさが残りました。
そして、W.B.S.スーパー3DAYS2年連続の2位。昨年は追いつめる展開。今年は、逃げ切る展開。
どちらも経験してしまいましたが、個人的には逃げ切る展開より、追いつめる展開の方が好きですね。
とにかく分ったのは、どちらも経験した人しか分らない、想像を絶するプレッシャーがある。と言う事。
終わってから、一週間は放心状態??仕事も・・・・・です。さらにこの3日間でリールのハンドルがひん曲がってチ~ン。
ロッド2本が折れてチ~ン。愛艇のカーペットに2つの穴が空いてチ~ン、チ~ン。・・・合唱。
しかしながら、こんな経験が出来た事に本当に感謝しております。
並木社長の凄さ、って、なんだか判ります?それはトーナメントシーンで真直に乗った人しか判らないと思います。
そのことを、直視し感じた3日間。自分にとっては釣り人生、こんなに影響を受けたことはありません。
こんな釣り方が、、、こんなアプローチが、、こんな方法が、、、こんな技が、、そして、一番重要な魚の探し方。
目からウロコでした。私にとってはもっとも手に入れたかった武器?経験を得たので、ステップUPをする為に、これをどう自分のモノにするかが、大きな課題です。
今までの私のスタイルを維持しつつ、この大きな目標と課題を克服し自分に取り入れ、O.S.Pプロスタッフとして恥じないように頑張りたいと思います。応援よろしくお願いいたします。
最後に
2日目、原因不明のエンジントラブルでオイルが噴いてしまった私の船を夕方遅くまで、走れるようにメンテをしてくれたグランパスヨット星さんやメカニックの皆様、色々と話を付けてくれた柏木さん。
プロショップKSの下高原さん。助けて頂き本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いいたします。
(写真:左から私、並木社長。そして本大会2日目、単日トップでビッグフィッシュ賞も出したO.S.Pスタッフ草深プロ&柏木プロのTeam O.S.P。)
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