PROFILE

草深幸範

関東
(霞ヶ浦水系)

W.B.S.所属。12年に年間1位を獲得。精度の高いシャローカバー撃ちから魚探を駆使してのインビジブルフィッシングまで、あらゆるシチュエーションに対応し勝ちに絡みながらも安定感のあるゲームを展開するバーサタイルアングラー。14年A.O.Y.レースも好位置につけNo.1を狙う。98年&10年、スーパー3days優勝、04年クラシック優勝、レギュラー戦においても4度の優勝という実績を誇る。

3日間のプラで見出したパターンで勝負!

プラクティスで得た感触から、シャローのバスをメインにすると2日間ももたいないと思い、アフターと半プリが一時的に溜まるハードボトムを選択。ドライブシュリンプやドライブクローラー、そしてタイニーブリッツのパターンを見出しましたが……

W.B.S.第2戦は8390gで6位入賞!!
まずは5月11日(日)のキャスティング土浦店さん、そして6月1日(日)のキャスティング南柏店さんのイベントにお越しいただきましたみなさま、ありがとうございました。

普段あまりお話しさせていただく機会の少ない方々と、たくさんお話しができてうれしかったです。
これからもこのようなイベントに積極的に参加させてもらおうと思っていますので、よろしくお願いします。

写真上:キャスティング土浦店さんでのイベントに、お越しいただいたみなさんと。
写真下:キャスティング南柏店さんのイベントにも、たくさんのファンのみなさんにお越しいただき、ありがとうございました。

さて、W.B.S.第2戦。
今回の試合に向けてプラクティスは1週間前の金曜日、直前の水、木曜日の3日間おこないました。今年は水温上昇が例年より遅かったことから、試合直前の5月12日からの大潮が今年一番多くのバスがスポーニングするタイミングに当たったようです。
しかし減水傾向が強かったことと、2daysのトーナメントでシャローのスポーンバスをメインにすると2日間持たない可能性が高いことからパスしました。

そこでメインパターンに持ってきたのはアフタースポーンと半プリのバスが一時的に溜まる、スポーンニングエリアに近いハードボトム1~2.5mをドライブシュリンプ4inの14gヘビキャロ、ドライブシュリンプ3inの5gライトキャロ、そしてよりスローダウンして攻めるときはドライブクローラー4.5inの5gダウンショットの3タイプを使い分けることに。

もうひとつ、ストロングだったのは1m前後のフラットボトムでベイトを捕食する回復バスをタイニーブリッツMRの高速巻きが釣れること。
コンデションはすこぶるよく、ストロングなパターンですが、風の吹きはじめや気圧の変化のタイミングでしか口を使わせることができないので、計算しにくいバスとも言えました。

写真1:ドライブシュリンプ4inのヘビキャロ。シンカーは14g。カラーはW027のダーシナで! 
写真2:ドライブクローラー4inのネコリグでキャッチ。
写真3&4:シャローの回復バスを、タイニーブリッツMRの高速巻きで攻略。
写真5:いつものドライブクローラー4.5in、ダウンショットリグ。シンカーは5g)

今回は土浦新港スタート。
メインに考えていたエリアが霞ヶ浦本湖、そして北浦上流域と離れていたため、スタートの直前までファーストエリアをどちらにするか悩みました。結局、最終フライトの3rdを加味して近いところで霞ヶ浦本湖からスタートしました。

狙いのエリアには先行者もなく、2時間ほど流してパートナーに1匹釣っていただきました。そこでそのまま粘って、よりスローに刻んだアプローチで攻めて匹数を積み重ねることも考えましたが、初日と言うこともあり、深追いせず北浦へ移動しました。

8時過ぎに北浦に到着。
プラクティスでよかったハードボトムをしらみつぶしに4時間を費やしましたが、釣れたのはメインに考えていなかったドックの壁でドライブクロー4.5inのネコリグの1匹。

ここで北浦に見切りをつけて、霞ヶ浦本湖へ移動。時間も12時を回り残すところ2時間半。
朝イチに釣れたポイントを丁寧に釣り、数を稼ぐ作戦にシフトし、なんとか2匹を追加。初日は4匹・4,160gでフィニッシュしました。

予想外の北浦沈黙に完全にやられてしまった初日でした。
そして追い打ちをかけるように初日のトップウエイトは7kg弱、6kg台が1チーム、5kg台が7チームと完全に出遅れしまい12位からのスタート。

寝る前にいろいろ考えましたが、2日目はカスミ本湖をやりきるしかないと決めて就寝…のはずが、寝付けず……

2日目はスタート順が逆の1stフライトでスタート。
初日はプラクティスで釣れたエリアにこだわりすぎたので、フラットな気持ちで釣りを開始しました。

よりハードボトムの小さい変化や、ワームを止めてアフターやプリの気難しいバスを食わせることを強く意識して、ドライブクローラー4.5inの5gダウンショットをメインに、初日以上に丁寧にアプローチするとパートナーの山本さんにヒット。

その直後、私にもヒットし、さらにその5分後には2日目のビッグフィッシュ賞になる1,810gをゲット。
また。立て続けにキロオーバーを釣って4匹目。リミットまであと1匹。ここまで正味30分ぐらいの出来事で「今日はイケる!」と思いましたが、その後は4時間ノーバイト……

さすがに浚渫跡に見切りをつけて、残り1時間はシャローをラン&ガンするも、ノーバイトで終了。2日目もリミットメイクはできず、4匹・4,230gでウエイイン。
トータル8,390gで第2戦は終了しました。

しかし2日目は全体的にウエイトが落ち、何とか滑り込みで6位入賞することができました。
しかし今回の一戦は自分が捨てたシャローで、あれだけのバスが釣れていたことが完全に誤算。水位が低いからシャローはないといった思い込みを持ってしまうと、トーナメントを戦ううえでは致命的であることを再認識させられた一戦でした。

前回の試合でもそうですが、2日目のドライブクローラー4.5inダウンショットで釣ったビッグフィッシュは年間を考えたうえで窮地を救ってくれた1匹になりました。
初戦、2戦目とともにドライブクローラー4.5inのダウンショットでキャッチしたバスがほとんどです。

この時期も、私が普段から溺愛しているダーシナ(W027)、ゴーシュリ(TW117)をメイン使っているのですが、5月から6月にかけてはブルーギル系のカラーが異常に効くことがあり、今回はすべてブルーギルカラーで釣りました。

私なりの考えはスポーンの時期のバスはエッグイーターであるブルーギルが天敵になり、威嚇バイト的な効果が望めることと、カラーの濃さがブラックでは水中での存在感が強すぎたり、逆にウォーターメロンやグリーンパンプキンだと少しアピール力が足りないような水質条件で効果的なのだと思います。ぜひ、お試しください。

次戦はいよいよ年間スケジュールで折り返し地点になる桧原湖戦です。これからも応援、よろしくお願いします!(^^)!

■タックルデータ
【ROD】DAIWA STEEZ ウェアウルフ 661MFB
【REEL】DAIWA PX68L
【LURE】O.S.P ドライブクローラー4.5in W015 ブルーギル
【LINE】SUNLINE シューター8lb
【RIG】ダウンショットリグ DAIWAバサーズスリム5g

【ROD】DAIWA STEEZ フランカー 701MHFB
【REEL】SS SV105SHL
【LURE】O.S.P ドライブシュリンプ4in W027 ダークシナモン・ブルー&ペッパー
【LINE】SUNLINE シューター14lb
【リーダー】SUNLINE トルネードVハード2.5号
【RIG】ヘビキャロ DAIWA バサーズラウンド 14g

【ROD】DAIWA STEEZ スカイレイ 631MLFB
【REEL】DAIWA T-3AIR 8.6L
【LURE】O.S.Pドライブクローラー4.5in W015 ブルーギル
【LINE】SUNLINE シューター8lb
【RIG】ネコリグ DAIWAバサーズネイル1/16oz &ワームフックワッキー#1改

【ROD】ブラックレーベル+ 661MLFB-G
【REEL】SS SV105H
【LURE】タイニーブリッツMR
【LINE】SUNLINE FCスナイパー12lb

写真上:2日目のビッグフィッシュ、1810gの一匹はドライブクローラー4.5in+ダウンショット5gでキャッチ。カラーはブルーギル。
写真下左&右:トータル8匹で、ウエイトは8390g。6位フィニッシュ&二日目ビッグフィッシュ賞を獲得しました)

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