PROFILE

草深幸範

関東
(霞ヶ浦水系)

W.B.S.所属。12年に年間1位を獲得。精度の高いシャローカバー撃ちから魚探を駆使してのインビジブルフィッシングまで、あらゆるシチュエーションに対応し勝ちに絡みながらも安定感のあるゲームを展開するバーサタイルアングラー。14年A.O.Y.レースも好位置につけNo.1を狙う。98年&10年、スーパー3days優勝、04年クラシック優勝、レギュラー戦においても4度の優勝という実績を誇る。

4日間のプラクティスで見出したパターン

ここ数年、7月に組み込まれる桧原湖戦は、霞ヶ浦水系で釣りをすることがメインの自分にとって、毎回発見の多い釣行です。今回はプラクティスで4つのパターンを見出しました。

600g以上のスモールと、キロアップのラージ
プラクティスは前週に2日間と直前2日間、計4日間でトーナメントに臨みました。
はじめは地形変化を調べつつ、600g以上のスモールが釣れるエリアと、桧原湖では数少ないキロフィッシュが狙って獲れるラージの多いエリアを見つける作業からスタートしました。

プラクティスから見つけたパターンは大きく分けて4つ。

1.稲沢のディープフラットエリアのワカサギ付きのバス
フラットエリアにワカサギが溜まり始めたタイミングで、簡単にシューティングで700g前後のバスが複数匹釣れる。

2.月島のハンプエリアのエビ食いバス
これもタイミング次第ですが簡単に700g前後のバスがひとつのハンプから複数匹釣れる状況。ただしワカサギと違い、魚探にベイトであるエビが映りにくいことから、ルアーをアプローチして見ないと、釣れるかどうかがわからない。

3.馬の首のシャローバンク
例年よりシャローバンクにエビ自体を肉眼で確認できなかったのですが、バスはいる感じで600~800gのナイスキーパーが釣れました。シャローのバスなので勝負が早いのもメリット。

4.シャローブッシュのラージパターン
ラージが見えさえすれば、比較的イージーに食わせることができます。ここでは1000g前後のバスを発見しました。

この4つのパターンを見つけたところで前週のプラクティスは終了。

1182_1

直前プラクティスではどのパターンが生きていて、そしてパワーを持っているのかを判断することからはじめました。

まずはディープフラットのワカサギ付きパターンを試すも、ワカサギがまったく魚探に映らない状況でバイトも遠い。
時間帯や風向きが変わる度に繰り返しチェックするも、ポツポツしかワカサギが映らず、バスのアベレージも下がっている状況。

月島ハンプに関してはまったくバイトなし。
残された馬の首バンクとシャローのラージパターンをチェックしたところ、この2つだけは前週と比べても遜色ない釣れっぷりでひと安心。

しかし、日替わりで状況が変わるスモールとギャンブル的要素が強いラージパターンのみでトーナメントに臨むにはあまりにもリスキーなので、それ以外のパターンを見つける必要がありました。

そこで見つけたのが北部エリアのウィードが絡む5m前後のハンプエッジに溜まっているバス。サイズはMAX750gで数も望める状況。

釣り方は前週から引き続き、シャロー攻略にドライブクローラー3.5inのワッキーノーシンカーとネコリグ、ミドルレンジはドライブクロー2inのライトキャロとダウンショットの4本立てを準備しました。

1182_2

試合当日はシャローを主体に攻めつつ、メインエリアを休める感じでミドルレンジを混ぜていくプランに決定。
馬の首のバンクも増水の影響か反応が悪く、朝イチに獲れたのは2匹。

そこで早い時間帯にシャローラージパターンを見に行きましたが、連日の雨の影響で増水し、シャローブッシュがさらに冠水したことでバスは奥の奥へ移動。アプローチ不可能なところへ…
目視できるラージもまったくおらず、その時点でラージパターンはキッパリと見切り、馬の首のバンクをやりきることに。

しかし、バイトも遠く狙いを少し変えて、バンク際から水深3mぐらいまで丁寧にドライブクローラー3.5inネコリグで誘いながら、落としはじめたところバイトが出はじめリミットメイク。

その後も、何度も狙っているエリアに入り直し、数回の入れ替えを行い、5匹で3530gをウエイイン。全体的にもあまり釣れておらず、4位入賞することができました。

今回使ったルアーのキモは、自発的フォールで食わせるドライブクローラー3.5inのワッキーノーシンカーと、シャローブッシュでも根掛かりを気にせずアプローチできるスナッグレスセッティングのドライブクローラー3.5inのネコリグ。
そして桧原湖でエビを捕食しているバスに絶大な釣れっぷりなドライブクロー2inのライトキャロ。すべてのバスをこの3つのリグで釣りました。

ドライブクローラーはあまりアクションを与えず、自発的なフォールとロッドワークでのスイミング。
ドラクロはロッドワークでのスイミングでツメをバタバタとアクションさせて、その後のフォールで食わせるイメージで使いました。

ともにワーム自体は小さいですが、コンパクトでありながらアピール力が強いワームが今の桧原湖でサイズを選んで釣ることができるのではないかと思います。

<タックルデータ>
○ドライブクローラー3.5in(ネコリグ)
ロッド:スティーズ651LFS スカイボルト
リール:イグニス タイプR 2505H
ライン:シューター3.5lb
シンカー:バサーズシンカーTG ネイル1/64、1/32oz

○ドライブクローラー3.5in(ワッキーノーシンカー)
ロッド:スティーズ651LFS スカイボルト
リール:イグニス タイプR 2505H
ライン:シューター3lb

○ドライブクロー2in(ライトキャロ)
ロッド:スティーズ681MLFS-SV キングボルト
リール:イグニス タイプR 2505H
メインライン:シューター3lb
リーダー:トルネード松田スペシャル競技 パワーストリーム0.8号
シンカー:バサーズシンカーTG ラウンド3/32oz

○ドライブクロー2in(ダウンショット)
ロッド:スティーズ 6011UL/LXS-SMT ファストホーク
リール:イグニス タイプR 2003H
ライン:FCスナイパー2.5lb
シンカー:バサーズシンカーTG フック 1/16oz

1182_3

関連商品