草深幸範 | レポート&プロフィール
PROFILE
草深幸範
関東
(霞ヶ浦水系)
W.B.S.所属。12年に年間1位を獲得。精度の高いシャローカバー撃ちから魚探を駆使してのインビジブルフィッシングまで、あらゆるシチュエーションに対応し勝ちに絡みながらも安定感のあるゲームを展開するバーサタイルアングラー。14年A.O.Y.レースも好位置につけNo.1を狙う。98年&10年、スーパー3days優勝、04年クラシック優勝、レギュラー戦においても4度の優勝という実績を誇る。
ハイピッチャーMAX5/8oz.と3/4oz.を使用したスローロールのリアクションの釣りを紹介させて頂きます。そして、私事ですが皆様へご挨拶がございます。
いよいよ冬が到来ですね。先日11/21、22に開催されたW.B.S.クラシックの結果は2日間、トータル5匹6,490gで3位フィニッシュでした。
初日は快晴無風のコンデションの中、霞ヶ浦本湖を2周半して4バイト3フィッシュ(内ビッグフィッシュ賞となる1,710g)の4,170gをウエイインしました。
2日目は冷たい北風が吹き、初日良かったエリアを回ってはみたが2時間ノーバイト。
そこで、直前のプラクティスで水の色のみ確認をしていた北浦へ1時間のロングドライブを敢行しました。
以前に動画でも紹介させてもらったハイピッチャーMAXヘビーウエイト5/8、3/4oz.を使用したスローロールのリアクションの釣りで隠れオダを狙い、2本のキロフィッシュを釣り2,320gをウエイイン。なんとか3位にとどまる事ができました。
(2日目の1匹目)
(同じく2匹目の1,300gフィッシュを無事ランディング)
(2匹2,320gをウエイイン)
(今回、2匹のバスをキャッチしたのは共にキラーゴールドの5/8oz.でした)
今回はハイピッチャーMAXのヘビーウエイトを掘り下げて話をさせてもらいます。
(この動画と全く同じ釣り方でキャッチしました)
ヘビーウエイトにあたる、5/8,3/4oz.はライトウエイトになる3/8,1/2oz.とは基本コンセプトは同じであれ、少し特化させた部分があります。
一般的に重いスピナーベイトはディープレンジで使用する事が多いでよね。
しかも、ディープレンジのボトム付近にあるストラクチャーを舐めながらしっかりトレースするにはイメージしているよりも、ゆっくりとリトリーブする事とスピナーベイトの特徴でもある浮き上がりを極力抑える為にロングキャストが必要になってきます。
そこで問題になるのがブレードのバイブレーションが感じられなくなる事。この釣りでノー感じになることは決定的にマイナスに作用します。
バイブレーション感は水中のストラクチャーに対して、今、どの部分にスピナーベイトがコンタクトしているのかを分からせてくれます。そしてロッドワークなどでオダ(枝)をかわしたりすることが出来るか否かで、バスにバイトをさせられるか、はたまた根掛かりになってしまうのか、、、それを決定づけるのもバイブレーション感の大きな役割です。
特にこのハイピッチャーMAXのヘビーウエイトモデルはロングキャストした先のディープレンジでもしっかりと手元に伝わるバイブレーションに拘ったスピナーベイトです。
ウエイトごとの使い分けは3mレンジには5/8oz、4mレンジには3/4oz.が基本になります。
もう一つは、ストラクチャーにコンタクトさせた際の抜け感を大事にしています。
引っ掛かり過ぎる場合は軽く、逆に簡単にスルスル抜けてしまう場合は重めをチョイスすると良いでしょう。
スピナーベイトはリアクションで喰わせることが最も得意なルアーになり、半根掛かり状態からスピナーベイトが平打ちする瞬間の不規則な動きが最もバイトチャンスになり、それをルアーに演出してもらうためにはウエイト選びも重要になってきます。
ブレード選びの基本は、よりゆっくりリトリーブしてもバイブレーションが感じられるTWタイプから試してもらうと良いでしょう。
もう少しマニアックなお話しをすると、同じリトリーブスピードの場合、ブレードによっての浮き上がり易さの違いを利用して細かなレンジコントロールをする事もあります。
浅いレンジでのスローロールも実は有効なテクニックになり、浅いオダやゴロタなどでも試してみてください。もちろん、その場合は1/2oz.が使い易いですよ。
皆様へご挨拶最後に私事ですが12月15日をもちまして、10年間勤務したO.S.P社、そしてプロスタッフを卒業いたします。コラムや動画をご覧下さった方々、そして、フィールドでお声をかけて下さった方々、イベントにお越しいただきました皆様に深く感謝するとともに御礼申し上げます。これからも、違ったかたちでバス業界を盛り上げていけるように全身全霊を傾けていきます。今まで本当にありがとうございました。平成27年12月15日草深幸範
2015バサーオールスタークラシックを振り返りまして
2015バサーオールスタークラシックが終了しました。
ご声援、応援頂きました皆様へ感謝申し上げます。
温かい声援や激励を頂いたこと、本当に嬉しかったです。ありがとうございました。
さて、トーナメントの模様はバサー誌11月末発売号とDVDカメラクルーが試合当日2日間、同船しておりましたのでそちらをご覧いただけましたらと思います。
※DVDはつり人社より12月発売予定
ちょうど秋と初冬の狭間になる10月末は一年の中でもバスを見つけ、釣って来ることが難しい時期になります。
バスの足が速く、今日釣れたエリアが次の日は全く釣れないなんてザラです。
でも今回、自分の中で決めていたことは霞ヶ浦本湖の浚渫跡(オフショア)で1日5本のビッグバスを釣ってウエイインすることを目標にプラクティスを進めました。
通常、トーナメントは湖の状況を判断し、デカバスが沢山釣れるエリアを選択することが当然ですが、この試合だけは自分の得意なスタイルを貫き、やりきった先に勝利の2文字があるトーナメントです。
しかし、季節的に強烈な北風が吹くことも度々あり、釣るエリア事体にたどり着けないことも考えられたので、北風対策も重要課題として考えてプラクティスを進めました。
自分の中で浚渫跡はハッキリと狙いを定められていたので、それ以外のバックアップパターン探しに時間を割きました。
まずは利根川本流の佐原会場から萩原閘門の間からチェック。
このエリアを釣るのは2年前のバサクラ以来でしたが、これからの時期に魚影が濃くなる、分かり易い越冬場の消波ブロックにバスが入りはじめた感があり、ハイカットDRを肉眼で見えるか、見えないかのブロック帯にヒラ打ちさせて、比較的イージーに釣ることが出来ました。
(カラーはテイスティシャッド。ロッドはライトニング2、リールはT3-AIR(SLPWORKSシャッドチューン)にラインはFCスナイパー7lb.の組み合わせ)
但し水色が重要で、風向きや流れなどによって、水色がコロコロ変わるので、釣るタイミングで水色が良いエリアにたどり着く事が重要と感じました。
もう一つはロータイドが条件になり、バスやベイトフィッシュがアウトサイドに出てきた時にフィーディングしている感じが強く、試合当日は両日とも後半にロータイドがやって来るので、帰りがけに使えそうな感じでした。
【北利根川】
おかっぱりアングラーの方々も多く、なるべくプレッシャーを避けたポイント選びをしました。
大会直前に3mラインにワカサギらしいベイトフィッシュが魚探で確認出来たので、沈船やハードボトムの起伏、杭などを狙うとコンスタントに魚をキャッチする事が出来ました。
リグはダウンショットワッキーのドライブクローラー4.5inを使用。
ファーストフォールが最もバイトチャンスを望め、ボトムにシンカーが付いた瞬間のクネリのきいたブルブルっと痙攣するアクションで殆どのバスはバイト。
それでもバイトしてこないが、バスが居そうなポイントではラインをスラッグ出してのボトム一点シェイクで誘いました。
(ドライブクローラー4.5inダウンショットワッキー5g。プラクティス中、一番安定して釣れていました。)
【洲の野原】
縦ストをメインにドライブシャッド3.5inを付けた、スイムジグで縦ストを平行に流していく釣りで単発ながらキロオーバーが釣れていました。
ただし、かなりギャンブル性が高く、リミットが揃ってから、もしくはあと1本を取りに行くポイントとしてキープ。
(ドライブシャッド3.5inのヘビーキャロライナ21g。リーダー70㎝。ベイトを捕食していて、長さはないがコンデションは抜群)
(ドライブシャッド3.5inスイムジグトレーラー)
【霞ヶ浦本湖北岸】
最後は霞ヶ浦本湖の北風をブロックするエリアに関しては、古渡北岸、出島、東浦などワカサギとエビの存在を強く意識して、ジャカゴ、杭、石積み、シートパイル、小規模の流入河川を狙いました。
バスの魚影自体は薄いが、北風が吹いた場合は丁寧に1匹ずつ釣らなくてはならない状況になるので試合当日も使うパターンになりそう。
ルアーはジャカゴ、石積みはシャッド、杭やシートパールはドライブクローラー4.5inのダウンショットワッキーとホッグ系ワームのテキサスリグ。
流入河川は水質が冬の水に変わりつつあり、ロングポジションからプレッシャーを掛けず釣る為にドライブステイック4.5inのバックスライドノーシンカーで攻めました。
そんなプラクティスから試合初日はベタ凪からの南西爆風予報だったので終日浚渫跡に張り付き、2匹2,060gをウエイイン、二日目は早朝から真逆の北西爆風で北利根からスタートして本湖北岸エリアをランガンして3匹1,670gをウエイインになりました。
天候的には2日間狙っていた展開でしたが、予想以上に浚渫跡の魚が薄く、初日2本で終わってしまった事が残念でした。
そして、改めてバサクラでの優勝は難しいと感じた2日間でした。
まだまだ、目標に向けて頑張っていきます。
これからも応援よろしくお願い致します。
H-1GPX第4戦の神奈川県相模湖で3位入賞の原動力となったのが「バス02ビートJr.パピー」
H-1GPX第4戦神奈川県相模湖へ参戦して来ました。
H-1GPXはレンタルボートで各地を転戦し、ハードルアーのみで年間5戦を戦うトーナメントです。鈴木美津男さんがトーナメントディレクターとして運営されており、年々注目度が上がってきています。今回は過去最高の129名が参加されました。
前日プラクティスは今までほとんど行った事がなかった、勝瀬橋より上流をメインにチェック。一週間前に通過した影響から本湖はささ濁りでしたが、桂川に入った途端に透明度が上がりました。
その中でも桂川に流れ込むインレットの秋山川は水色も良く、ベイトフィッシュも至るところに居ます。そんな場所にはもちろんバスも大小入り乱れて凄い数。ハッキリ言って現状の相模湖で一番のポテンシャルエリアなのは間違えなし。
しかし、ボートの数もざっと30艇ほど・・・トーナメント当日は最低でも50艇+プライベートアングラーの方々のボートでプレッシャーは相当高い事が予想されます。
上流域を万遍なく見て回りましたが、秋山川以上のポテンシャルエリアは見つけられず本湖へ下りました。
本湖をさらっと全域見て回った感じは川よりバスの絶対数は少ないが、居るべき場所には多少なりともバスがストックされている感じでプラクティス終了。
(写真:小さいバスは元気よくルアーに反応します)
(写真:プラクティス中に02ビートJr.パピーで釣れたグッドサイズ)
試合当日の作戦はプラクティスで唯一、まともなサイズが釣れた02ビートパピーを投げ倒す事に決め、タックルを準備。
(写真:日相園さんの桟橋がスタート会場)
(写真:H-1GPXトーナメントディレクターの鈴木美津男さんの挨拶でスタート)
ささ濁り時のバスには音が効果的で、02ビートのブラスクラッカーは圧倒的な音量でバスを誘い、喰わせる事が出来ます。
普段はノーマル02ビートを投げる事が多いのですが、今回パピーを選んだ理由の一つはアベレージサイズが小さかったので、ルアー自体をコンパクトにしてフックアップ率を上げる事と、狙っているスポットが狭い事から必要以上なアピール力が必要なかった事から、ちょうど良いパピーを選択しました。
それと、あまり知られていないのですがバンクに対して、平行にリトリーブする際にクラッカーレスのバズベイトだと、どちら一方方向へ泳ぎます。バンクから離れる回転方向のプロップだとバイトチャンスロスに繋がります。
その点、クラッカー付きのバズは、クラッカー自体がキールの役割を果たし、ほぼ真っ直ぐ泳いできます。シビアな状況下では小さなことですが、1日終わった時に釣果が大きく結果が変わる事もしばしばです。
リトリーブスピードはミディアムで、最もプロップが水を掴み、バイブレーションが強くロッドに伝わってくるスピードでリトリーブしました。水面からプロップが少し出るぐらいのスピードになります。
プラクティスでは早いスピードで流しながらバンクにキャストしてチェックしましたが、追ってはくるもののバイトまで至らないバスが多かったので、試合当日はよりシビアに攻める為に、ボートをオーバーハングの中のスペースに突っ込み、岩盤の際から澄みだした濁りとの境目を02ビートJr.パピーのショートキャストで狙いました。
潜り込んで狭いスポットにアプローチするので良くて5投、殆どが3投ぐらいしか出来ない狭いスペース。一つのオーバーハングを攻めたら、次のポケットを探し、ガサガサと潜り込んではキャストを繰り返しながら本湖を一周。
結局、試合開始3時間で4本を釣り、その後は追ってくるバスは居たものの、バイトに至らず・・・。
終わってみれば、桂川のメインの流れが当たる北岸のワンド入口両サイドのオーバーハングの岩盤で良いサイズをキャッチする事が出来ました。
やっぱり、夏のバスは水の流れとシェードを強く意識している事を再確認出来たトーナメントでした。
結果はトータル3匹2,270gをウエイインして3位入賞する事が出来ました。
(02ビートJr.パピーを8時間投げ切り、3匹2,270gをウエイインして3位入賞)
凄くアットホームな雰囲気な中にも、トーナメントのピリピリ感も味わえ凄く魅力的なトーナメントですよ。
スポット参戦も出来るようですので、参加してみてはいかがでしょうか。詳しくは
こちらをご覧ください。
■使用タックル
ルアー:O.S.Pバズ02ビートJr.パピー1/4oz.
ロッド:ブラックレーベルプラス661MLFB-G
※狭いスポットでコンパクトにキャストする事を意識して、通常より柔らかいロッドを選択しました。
リール:スティーズ103SHL
ライン:FCスナイパー12lb.
W.B.S.桧原湖戦はドライブクローラーとドライブシャッドでシャロー勝負!!
毎年この時期恒例となっているW.B.S.桧原湖戦。
今年は前日プラクティスのみだったので、シャローをメインに攻めました。
ここ数年のこの時期、メインパターンの一つとしているのがシャローのエビ喰いバスで、狙う場所は水面まで伸びてきたウィードパッチやシャローバンク。
エビは遊泳力が無く流れを嫌うことと、何か物に付く習性があります。
その条件が揃った場所であれば、湖全体に居るといっても過言ではありません。
ルアーはバンク沿いのカバーに対して、タイトにアプローチする事が条件になるので圧倒的にドライブクローラー3.5inのネコリグを多用します。
(写真:ドライブクローラー3.5ネコリグで釣れたキッカーサイズ。安定した釣果をもたらしてくれます。)
もちろん、エビをイミテートすると言う意味ではドライブシュリンプのダウンショットも捨てがたいのですが、スナッグレス性能の部分で私の場合はネコリグを使います。
アプローチ方法は水面まで伸びた、ウィードパッチを目視してキャストします。
ダイレクトにパッチへキャストしたくなりますが、キモは見えているパッチの際にキャストする事。
バスはウィードの根元に居るので、パッチにダイレクトに投げ込むとウィードにラインが引っかかり、アクションを付けながら手前へ引っ張ってくると、ワームがドンドン水面方向へ上がって来てしまいウィードの根元をトレース出来ないからです。
バンク攻めは岸際ギリギリに落とし、アクションを付けながら、水深3mぐらいまで探ってきます。
今回は岸際にエビが少なく3mぐらいの水深でのバイトが多かったです。
ラインスラッグを出しながら、移動距離を押させた連続シェイクアクションで誘います。
水を掴むセミリングボディがワーム全体を揺らせ、艶めかしいアクションで喰わせます。
もう一つ、見つけたのはシャローフラットをクルーズしているバスをドライブシャッド3.5inのノーシンカーで喰わせるパターン。
シャローフラットに沈んでいるストラクチャーの上をバジングに近いスピードで通してくると、下から黒いスモールが猛バイトしてきました。
(写真:ドライブシャッド3.5インチ、ノーシンカーを水面直下のただ巻きで喰わせたキッカーサイズ。)
サイズもエビ喰いバスよりワンサイズ大きかったですよ。
ドライブシャッド3.5inは長さに対して偏平ボディなので、他の同サイズより自重が有る事でロングキャストを可能し、余計なプレッシャーを掛けずロングキャストで喰わせる事が出来ました。
試合当日は朝から爆風と豪雨、そして日中の最高気温13度と厳しい状況でしたが、私が釣ったバス全てはドライブクローラー3.5inネコリグで釣りました。
シャローフラットのパターンは爆風での濁りと、雨で水中が見づらく、的確にアプローチが出来なかった事で不発に終わってしました。
トーナメント自体は超混戦で優勝ウエイトに160g差の5匹3,600gで7位フィニッシュ。
残りは2戦ですが、TOPとはウエイト差が大きく開いてしまっているので、共に優勝目指して頑張ります!!
(写真提供W.B.S._パートナーの石井さんと力を合せて、5本3,600gをウエイイン。優勝ウエイトまで160g差)
<タックルデータ>
その1
ルアー:ドライブクローラー3.5in(ネコリグ)
ロッド:ブラックレーベルプラス621LXS
※昨年まではスカイボルトを使用していたが、今年は上記のロッドへ変更。
フッキングパワー、キャストアキュラシー、ラインブレイクの無さ、どれをとってもパーフェクトでした。
リール:イグニス タイプR 2003H
ライン:シューター3lb.
フック:N.S.S#2
シンカー:バサーズシンカーTGネイル1/64、1/32oz
※2ウエイトの使い分けは風が有る時は1/32oz.、無風の場合は1/64oz.
その2
ルアー:ドライブシャッド3.5inノーシンカー
ロッド:ダイワプロト
リール:イグニス タイプR 2505H
メインライン:スモールPE0.4号
リーダー:トルネード松田スペシャル競技パワーストリーム1号
5月9日、10日に開催されたW.B.S.第2戦についてレポートいたします
6月に入りましたね。平野部ではスポーニングも終わり、回復系バスも反応が良くなってきました。
梅雨に入れば水面系ルアーの反応が良くなってきます。カッパを着込んでフィールドへ行きましょう~
W.B.S.第2戦5月9日、10日に開催された
W.B.S.第2戦ですが、既にルアマガモバイル「マツの挑戦」で見てくれた方もいらっしゃると思いますが、結果は2日間で8匹7,520gをウエイインして8位でした。
プラクティスは時期的にスポーン絡みのバスは外せない状況でしたのでシャローをメインに進めましたが、2daysと言う事もあり、シャローのみでは2日間もたない事が容易に想像出来たので、沖のハードボトムやミドルレンジまでを広範囲にトーナメントエリア全域をチェックしました。
今回のパートナーの
ルアマガモバイル松島さんと一緒にプラクティスを進めて行く中で、最もストロングだったのが沖のハードボトムでのルドラ、ヴァルナのパターン。
釣れるバスはスポーニングが終わって、餌を捕食し始めた体長の長い、俗に言うアフターと、これからスポーニングでシャローへ差して行くプリスポーン。
これらが、風が吹いたタイミングでポイントに入ると短時間で1キロオーバーのバスが複数匹釣れる状況でした。
それと、この時期の定番であるベジテーション周りでのドライブスティック4.5in.バックスライドセッティングと、今回から導入したドライブシャッド3.5in.ライトテキサスが好調でした。
○プラクティス
(プラクティス中にヴァルナSPで釣れたキロオーバー)
(パートナーのルアマガモバイル松島さんも得意のスプリットショットでヒット)
(ルドラSPのマットシャッドでまたキロオーバー)
試合当日はこの二つを軸に2日間走り切りましたが、ミスが多く自滅してしまい、2日目はリミットメイク出来ず終了。
しかし、試合前から初導入したドライブシャッド3.5in.のライトテキサスはハッキリ言って、今後の霞ヶ浦での1軍ルアーになりました。
理由は、フォールよし、スイミングしてよし、そして、今まで攻めあぐねていたアシの外側攻略の救世主となったからです。
4月から6月のアシ際攻略のキモは、アシのポケットにキャストして、そこから2、3mぐらい冲側まで我慢してワームを引いてくることで、沖側でクルーズしているプリスポーンとアフタースポーンの両方が狙えます。
それと、高比重のボディに2.7gテキサスの組み合わせは想像以上に投げやすく、横風などの影響を受ける状況化でも、しっかり狙った所へアプローチ出来るメリットは想像以上です。
使い方はアシのポケットへ落とし、フォールでまずワンチャンス、ステイさせてワンチャンス、そこから軽くロッドをリフトしてスイミング。
スイミングと言っても、ほぼボトムすれすれを泳がすイメージで誘います。
軽いシンカーで、ロッドを少しリフトするだけで、魅力的なテールアクションを生み出すドライブシャッドだからこそ、可能にしたリグです。
それと最後にステイ時のシルエット。横扁平ボディの形状がパット見たシルエットがボトムに這いつくばるゴリに似ているんですよ。
この時期のバスはワームを意識的に止めて、バイトを待つ事が釣果を伸ばすコツです。
<使用タックル>
○ドライブシャッド3.5in. 2.7gテキサスリグ
ロッド:スティーズ STZ681MMHFB-SV "ブラックジャック"
リール:スティーズ 100SHL (SVスプール搭載)
ライン:シューター12lb.
○ルドラSP、ヴァルナSP
ロッド:ブラックレーベル FM701MFB
リール:スティーズ 6.3SV
ライン:FCスナイパー12lb.
○ドライブクローラー4.5in. スナッグレスネコリグ 1.8g、2.7g
ロッド:スティーズ STZ661MFB-SV "ウェアウルフ"
リール:SS AIR 8.1L
ライン:シューター10or12lb.
○ドライブスティック4.5in. バックスライドセッティング
ロッド:ブラックレーベル BL681MHFB
リール:スティーズ 103SHL (SVスプール搭載)
ライン:FCスナイパー13lb.
○トーナメント初日
(初日スタート時は霧の影響でディレイスタート)
(ドライブシャッド3.5in.ライトテキサスで3匹目)
(ドライブシャッド3.5in.ライトテキサスで5匹目リミットメイク)
(初日ウエイイン トータル4,530g)
○トーナメント2日目
(二日目の1匹目はドライブクローラー4.5in.グリパンピンクで1,550g)
(ドライブクローラー4.5in.スカッパノン/ブルーフレークで二匹目。なぜか、後方に川村さんが・・・)
(三匹目もドライブクローラー4.5in.スカッパノン/ブルーフレーク)
(二日目ウエイイン トータル2,990g)
※写真提供:ルアマガモバイル
ルアーフェスタ in仙台5月16日、17日はルアーフェスタ in仙台にお越し頂きました皆様ありがとうございました。
普段、お会いしてお話しする事が少ないアングラーの方々とコミニケーションが取れて楽しかったです。
東北はポテンシャルの高いフィールドが多いようで、ビッグバスの写真を沢山見せて頂きました。また、来年も開催予定みたいですので今から楽しみです。
○最後にイベント告知を
6/14(日)10:00〜千葉県キャスティング南柏店様にてバスフェスタ2015が開催されます。川村光大郎とともに、O.S.Pも出展させて頂きます。
6/21(日)13時〜、東京都キャスティング立川店様にてO.S.Pプロスタッフ川村光大郎と草深幸範で半日店長イベントが開催されます。
旬の釣り方、O.S.Pルアーの使い方、最新タックルなど聞きたいことがあれば、どしどし質問を待ってます~。
プレゼントも用意して伺います~。お楽しみに。
共に限定ルアーの販売も御座いますので、是非この機会をお見逃し無く!!
皆様のご来場お待ちしております。
(写真上段:イベント限定/ブリッツMR ラトリン仕様 ピラニア)
(写真中段:キャスティングイベント限定/ハイカットDR-SP チェリーブロッサム)
(写真下段:キャスティングイベント限定/ドライブシャッド4.5インチ CGマジック)
霞ヶ浦水系、春のビッグミノーゲームは今が旬!!
いよいよ、春本番ですね~
2月末から毎週、北浦オカッパリに通っていましたが、例年より接岸するワカサギ量が少なく、釣れるバスも単発で終わる事が多かったです。
しかし、ちょうど3月下旬から本格的に釣れ出して、今が本番です。
(ルドラSP テイスティシャッドに出た一発!)
今回は、霞ヶ浦水系での春のビッグミノーパターンで特にメインになるルドラSP&F、ヴァルナSPの使い分け方をご紹介します。
【基本はルドラSP】
まず、最初に投げる事が多いのがルドラSPです。バスの目先が完全にワカサギにいき、スイッチが入った状態では広範囲をカバーでき、キャスタビリティ性とファーストインパクトが最も強いルドラが一番効果的です。
フラットボディのフラッシングと強いローリングアクションが、産卵時に起こる動きをイミテートします。
ワカサギがボトムノックするような動きをみせるルドラを、本物のワカサギ♀だと思い、産卵行動で絡んでくる時があります。それはまさしく、はまっている合図です。
そして、高速巻きにしか反応しない状況もあり、高速巻きでもライブリー感を失わず、強くバタつかないので、その場合もサスペンドモデルを使用します。
【ルドラF】
フローティングモデルならではのスナッグレス性能を生かし、初めてのエリアで探しながら釣る場合や根掛かりが多発するエリアで多用します。
また、サスペンドモデルよりアクションが強く、スローでも動くので、少し濁り気味な状況やストップ&ゴーで水面近くまで浮かして誘う場合に有効です。
フローティングモデルに関しては特に背中にバイトマーカー的要素を含み、視認性を高めたGFビワコシャッドサイトSPを多用します。
このカラーはプロスタッフの森田さんが琵琶湖スペシャルカラーとして開発しましたが、霞ヶ浦水系で水色を選ばず釣果を出せるパールベースにラメっぽいGF塗料が吹いてあるカラーです。
それと、この時期メインベイトのもう一つであるシラウオを捕食している場合はバスの目線より上にルアーを持って行く事で全くバイトしなかった状況を打破出来ることがあります。
その場合もこのフローティングモデルを水面近くで、ボトムまで潜らせずストップ&ゴーアクションで誘います。
また、アングラーからルアーの位置を確認しやすいようにマーカーシールを貼って使用したりします。
(ルドラF ジェードシャッドに視認性シールを背中に貼って使用)
【ヴァルナSP】
ルドラのサイズダウンバージョンになり、アクションもルドラSP譲りの強いローリングとフラットボディを生かしたフラッシングでバスを誘います。
(ヴァルナSP HFワカサギで4連発! 1本目)
無風状況だと、ルドラSPの飛距離には敵いませんが、風速5mを越えるような向かい風になると3連の小径移動タングステンボールがボディ最後方まで移動し、ルドラより空気抵抗が少ないことで、かっ飛んでいきます。
ルアーのシルエットもルドラより一回り小さく、プレッシャーが高い時や透明度が高い時に多用します。
これらを状況に合せて使い分けて下さい。
昨年も4月中旬頃まで良かったので是非、試して下さいね!
(ヴァルナSP HFワカサギで4連発! 2本目)
ハイピッチャーマックスでの霞ヶ浦攻略レポートを公開!!
ハイピッチャーマックス動画がアップされました。
丁度、バサーオールスタークラシックが開催された10月下旬にロケを行いました。
晩秋になると各流入河川の河口やワンド状の地形にワカサギが寄り、それを狙ってバスも集まってきます。
そんなエリアを重点的にハイピッチャーマックス3/8,1/2ozを水深や狙うレンジで使い分けて釣っていきました。
しかし、直前の雨で川から濁った水が入り込み、肉眼で見えるワカサギも皆無。
なんとか朝一に1匹釣るも狙っているバスには程遠く・・・
写真:朝一、ハイピッチャーマックス3/8ozでシャローのジャカゴ周りで釣ったバス
そこで狙いをミドルからディープレンジになる水深3mから3.5mの沈み物やオダ狙いにシフト。
魚探にもベイトフィッシュ(ワカサギ)が映り、釣れそうな気配ムンムン。
開始早々にプッンと言う、ブレードバイト?ラインに魚が触ったようなバイトが数回あり、空合せを数回。
より集中してリトリーブしていると今度はしっかりフッキング!
あがって来たのはワカサギを捕食しているコンデションの良いキロフィッシュ!
数投後にはもう一回りサイズアップの1.5キロ級のバスをキャッチしました。
写真:ハイピッチャーマックス3/4ozでディープのオダ周りで釣ったバス
沈み物やオダは根掛かりが激しいのでトリプルフックの付いたルアーではなかなか攻める事が出来ません。
普通はスナッグレス性能の高いワームで狙う事が多いですが、ワームではバイトしないバスがスピナーベイトにはバイトしてくる事は良くあります。
私の場合はワームでプレッシャーを掛けずにオダを輪切りにひとしきり攻めた後にスピナーベイトを投げて、最後の締めを行う感じでアプローチする事が多いですね。
今回バスを釣ったハイピッチャーマックス5/8,3/4ozは開発過程の中で3mから4.5mを気持ち良くスローローで攻める事もかなり意識しました。
この水深になるとバイブレーションがアングラーの手元に伝わりづらく、ノー感じになることが多い。
そこで、スローリトリーブでもしっかりと伝わるバイブレーション感の設定によって、よりストラクチャーへコンタクトした時に水中で起きている情報をしっかりアングラーに伝える事が出来、根掛かり回避やバイト感知能力アップ。
それが強いては釣果に繋がってくる大事な要素です。
それとキャスタビリティにはスカートが一役買っており、以前も紹介しましたがスカートが飛行時に一直線に畳まれ、空気抵抗を最小限にし、空気抵抗を受けやすいスピナーベイトの中でも抜群な飛距離を生み出します。
写真:スイミング時の姿勢
写真:飛行時のスカートの感じ
より、遠くへ飛ばす事で長いリトリーブコースをトレース出来る事もメリットです。
2段カットされたスカートはスイミング時にベイトフィッシュライクな艶めかしアクションでベイトフィッシュに付いてバスもイチコロです。
オカッパリであれば他のルアーでは根掛かりが多発する消波ブロックや川で良く見かける、流れ着いた枝の固まりなど、普段はワームでアプローチしてたポイントへ最後にハイピッチャーマックスを数投して見て下さい。
ワームにスレたビッグバスが反応する可能性大ですよ。
例年より水温も若干高めで、まだまだ年内はイケるので是非お試し下さい。
使用タックルその1
ハイピッチャーマックス 5/8,3/4oz
ロッド:ブラックレーベルプラス7011HRB
リール:ジリオンJドリーム6.3
ライン:FCスナイパー14lb
使用タックルその2
ハイピッチャーマックス 3/8,1/2oz
ロッド:ブラックレーベルプロト66M
リール:スティーズSV6.3
ライン:FCスナイパー14lb
秋の霞ヶ浦では、発売間近のスピナーベイト「ハイピッチャーMAX」を始め、ドラクロジカリグやEX-DR等で釣れていますよ!!
最終戦も終わり、W.B.S.プロシリーズは年間5位でフィニッシュとなりました。
しかし、10/11,12にW.B.S.今年の総決算のクラシックを控えてます。
今年の悔しさは今年の内にしっかり返したいところです。
さて、9月中旬に行われたW.B.S.最終戦はプロスタッフの橋本卓哉プロが得意のハイピッチャーを駆使して、両日とも5本5キロオーバーで完全優勝でした。
プラクティスではポロポロとナイスサイズも釣れていましたが、どれも再現性は水色とベイトの有無次第で決まってしまう感じで、絞り切れずに試合に突入しまいました。
試合当時はベイトフィッシュが居るエリアを探し走り回りましたが、全てがうまく噛み合わず、2日間5,460gウエイインして9位で終了。
年間順位も2位落とし、年間5位でフィニッシュしました。
(写真提供:W.B.S.)
最近はドラクロ4inのジカリグと発売間近のハイピッチャーMAXをメインに釣ってます。
①ドラクロ4inのいつものゴーストシュリンプでプラクティス中に釣ったビッグバス
②シャローのベジテーションや霞ヶ浦水系に多いジャカゴ周りで良く釣れてます
③先日はつり人社バサーさんの取材で霞ヶ浦へ行ってきました。朝から強風でなかなかエリア選びに苦労しましたがブリッツEX-DRで釣りましたよ!!
最後に・・・
10/5(日)にキャスティング横浜磯子店様にて川村光大郎、橋本卓哉、そして私の3人でトークライブを行わせて頂きます。
トーク内容は色々考えてますが発売当日になるハイピッチャーMAXとハイピッチャーの使い分けなど、秋の巻き物シーズンに合せたお話しが出来ればと思ってます。
時間等の詳細は
キャスティング横浜磯子店様ホームページご確認をお願いします。
皆様のご来店をお待ちしております。
W.B.S.4thでビッグフィッシュ賞(1,630g)を獲得したブリッツEX-DRについてレポート
8/24(日)霞ヶ浦水系を舞台に開催されたW.B.S.第4戦でブリッツEX-DRでビッグフィッシュ賞を獲得できました。今回はブリッツEX-DRについてレポートします。
多用するブリッツEX-DRこれから晩秋までの間、霞ヶ浦水系で3m前後のミディアムレンジを攻略する為に多用するのがこのブリッツEX-DRです。
昨年の10月のW.B.S.クラッシクでも活躍していて、自分にとって秋のマストルアーの一つです。
(写真:ブリッツEX-DRのブルーバックチャートで釣った1,630gはビッグフィッシュ賞獲得!!)
ディープクランクでは少しでも長い距離をトレース出来る事が釣果に結びつくため、キャスタビリティが必要になります。
ディープクランクの中では軽量な12gですが、計算されたリップ形状、リップ角度とボディ形状が安定した飛行姿勢を保ち、圧倒的な飛距離を生み出します。
ボディに対して長めなリップとスイミング姿勢が不要なゴミを拾わず、根掛かりを回避する事でバイトチャンスを増発させる事もこのルアーの特徴です。
使い方のキモはニュートラルのバスを喰わす為に激しくボトムノックさせ、トリッキーなアクションで喰わせます。
リトリーブ中に喰わせのタイミングとストラクチャーを躱す意味でストップを入れます。
狙うポイントはハードボトムや浚渫跡、橋脚やテトラなど多種多様。
共通キーワードはハードボトム。この秋はそんなポイントでブリッツEX-DRを投げてみて下さいね~。
今回のタックル
ROD:ブラックレーベル+661MLFB-G
REEL:DAIWASTZSV6.3R
LURE:ブリッツEX-DRブルーバックチャート
LINE:SunLINEFCスナイパー10lb
普段のタックル
ROD:スティーズ681MLFB-LMライトニング
REEL:DAIWASTZSV6.3R
LINE:SunLINEFCスナイパー12lb
(写真:プラクティス中、ドライブクローラー4.5ダウンショットで釣れたバス。試合中も貴重なキーパーが獲れました。)
4日間のプラクティスで見出したパターン
ここ数年、7月に組み込まれる桧原湖戦は、霞ヶ浦水系で釣りをすることがメインの自分にとって、毎回発見の多い釣行です。今回はプラクティスで4つのパターンを見出しました。
600g以上のスモールと、キロアップのラージプラクティスは前週に2日間と直前2日間、計4日間でトーナメントに臨みました。
はじめは地形変化を調べつつ、600g以上のスモールが釣れるエリアと、桧原湖では数少ないキロフィッシュが狙って獲れるラージの多いエリアを見つける作業からスタートしました。
プラクティスから見つけたパターンは大きく分けて4つ。
1.稲沢のディープフラットエリアのワカサギ付きのバス
フラットエリアにワカサギが溜まり始めたタイミングで、簡単にシューティングで700g前後のバスが複数匹釣れる。
2.月島のハンプエリアのエビ食いバス
これもタイミング次第ですが簡単に700g前後のバスがひとつのハンプから複数匹釣れる状況。ただしワカサギと違い、魚探にベイトであるエビが映りにくいことから、ルアーをアプローチして見ないと、釣れるかどうかがわからない。
3.馬の首のシャローバンク
例年よりシャローバンクにエビ自体を肉眼で確認できなかったのですが、バスはいる感じで600~800gのナイスキーパーが釣れました。シャローのバスなので勝負が早いのもメリット。
4.シャローブッシュのラージパターン
ラージが見えさえすれば、比較的イージーに食わせることができます。ここでは1000g前後のバスを発見しました。
この4つのパターンを見つけたところで前週のプラクティスは終了。
直前プラクティスではどのパターンが生きていて、そしてパワーを持っているのかを判断することからはじめました。
まずはディープフラットのワカサギ付きパターンを試すも、ワカサギがまったく魚探に映らない状況でバイトも遠い。
時間帯や風向きが変わる度に繰り返しチェックするも、ポツポツしかワカサギが映らず、バスのアベレージも下がっている状況。
月島ハンプに関してはまったくバイトなし。
残された馬の首バンクとシャローのラージパターンをチェックしたところ、この2つだけは前週と比べても遜色ない釣れっぷりでひと安心。
しかし、日替わりで状況が変わるスモールとギャンブル的要素が強いラージパターンのみでトーナメントに臨むにはあまりにもリスキーなので、それ以外のパターンを見つける必要がありました。
そこで見つけたのが北部エリアのウィードが絡む5m前後のハンプエッジに溜まっているバス。サイズはMAX750gで数も望める状況。
釣り方は前週から引き続き、シャロー攻略にドライブクローラー3.5inのワッキーノーシンカーとネコリグ、ミドルレンジはドライブクロー2inのライトキャロとダウンショットの4本立てを準備しました。
試合当日はシャローを主体に攻めつつ、メインエリアを休める感じでミドルレンジを混ぜていくプランに決定。
馬の首のバンクも増水の影響か反応が悪く、朝イチに獲れたのは2匹。
そこで早い時間帯にシャローラージパターンを見に行きましたが、連日の雨の影響で増水し、シャローブッシュがさらに冠水したことでバスは奥の奥へ移動。アプローチ不可能なところへ…
目視できるラージもまったくおらず、その時点でラージパターンはキッパリと見切り、馬の首のバンクをやりきることに。
しかし、バイトも遠く狙いを少し変えて、バンク際から水深3mぐらいまで丁寧にドライブクローラー3.5inネコリグで誘いながら、落としはじめたところバイトが出はじめリミットメイク。
その後も、何度も狙っているエリアに入り直し、数回の入れ替えを行い、5匹で3530gをウエイイン。全体的にもあまり釣れておらず、4位入賞することができました。
今回使ったルアーのキモは、自発的フォールで食わせるドライブクローラー3.5inのワッキーノーシンカーと、シャローブッシュでも根掛かりを気にせずアプローチできるスナッグレスセッティングのドライブクローラー3.5inのネコリグ。
そして桧原湖でエビを捕食しているバスに絶大な釣れっぷりなドライブクロー2inのライトキャロ。すべてのバスをこの3つのリグで釣りました。
ドライブクローラーはあまりアクションを与えず、自発的なフォールとロッドワークでのスイミング。
ドラクロはロッドワークでのスイミングでツメをバタバタとアクションさせて、その後のフォールで食わせるイメージで使いました。
ともにワーム自体は小さいですが、コンパクトでありながらアピール力が強いワームが今の桧原湖でサイズを選んで釣ることができるのではないかと思います。
<タックルデータ>
○ドライブクローラー3.5in(ネコリグ)
ロッド:スティーズ651LFS スカイボルト
リール:イグニス タイプR 2505H
ライン:シューター3.5lb
シンカー:バサーズシンカーTG ネイル1/64、1/32oz
○ドライブクローラー3.5in(ワッキーノーシンカー)
ロッド:スティーズ651LFS スカイボルト
リール:イグニス タイプR 2505H
ライン:シューター3lb
○ドライブクロー2in(ライトキャロ)
ロッド:スティーズ681MLFS-SV キングボルト
リール:イグニス タイプR 2505H
メインライン:シューター3lb
リーダー:トルネード松田スペシャル競技 パワーストリーム0.8号
シンカー:バサーズシンカーTG ラウンド3/32oz
○ドライブクロー2in(ダウンショット)
ロッド:スティーズ 6011UL/LXS-SMT ファストホーク
リール:イグニス タイプR 2003H
ライン:FCスナイパー2.5lb
シンカー:バサーズシンカーTG フック 1/16oz
3日間のプラで見出したパターンで勝負!
プラクティスで得た感触から、シャローのバスをメインにすると2日間ももたいないと思い、アフターと半プリが一時的に溜まるハードボトムを選択。ドライブシュリンプやドライブクローラー、そしてタイニーブリッツのパターンを見出しましたが……
W.B.S.第2戦は8390gで6位入賞!!まずは5月11日(日)のキャスティング土浦店さん、そして6月1日(日)のキャスティング南柏店さんのイベントにお越しいただきましたみなさま、ありがとうございました。
普段あまりお話しさせていただく機会の少ない方々と、たくさんお話しができてうれしかったです。
これからもこのようなイベントに積極的に参加させてもらおうと思っていますので、よろしくお願いします。
写真上:キャスティング土浦店さんでのイベントに、お越しいただいたみなさんと。
写真下:キャスティング南柏店さんのイベントにも、たくさんのファンのみなさんにお越しいただき、ありがとうございました。
さて、W.B.S.第2戦。
今回の試合に向けてプラクティスは1週間前の金曜日、直前の水、木曜日の3日間おこないました。今年は水温上昇が例年より遅かったことから、試合直前の5月12日からの大潮が今年一番多くのバスがスポーニングするタイミングに当たったようです。
しかし減水傾向が強かったことと、2daysのトーナメントでシャローのスポーンバスをメインにすると2日間持たない可能性が高いことからパスしました。
そこでメインパターンに持ってきたのはアフタースポーンと半プリのバスが一時的に溜まる、スポーンニングエリアに近いハードボトム1~2.5mをドライブシュリンプ4inの14gヘビキャロ、ドライブシュリンプ3inの5gライトキャロ、そしてよりスローダウンして攻めるときはドライブクローラー4.5inの5gダウンショットの3タイプを使い分けることに。
もうひとつ、ストロングだったのは1m前後のフラットボトムでベイトを捕食する回復バスをタイニーブリッツMRの高速巻きが釣れること。
コンデションはすこぶるよく、ストロングなパターンですが、風の吹きはじめや気圧の変化のタイミングでしか口を使わせることができないので、計算しにくいバスとも言えました。
写真1:ドライブシュリンプ4inのヘビキャロ。シンカーは14g。カラーはW027のダーシナで!
写真2:ドライブクローラー4inのネコリグでキャッチ。
写真3&4:シャローの回復バスを、タイニーブリッツMRの高速巻きで攻略。
写真5:いつものドライブクローラー4.5in、ダウンショットリグ。シンカーは5g)
今回は土浦新港スタート。
メインに考えていたエリアが霞ヶ浦本湖、そして北浦上流域と離れていたため、スタートの直前までファーストエリアをどちらにするか悩みました。結局、最終フライトの3rdを加味して近いところで霞ヶ浦本湖からスタートしました。
狙いのエリアには先行者もなく、2時間ほど流してパートナーに1匹釣っていただきました。そこでそのまま粘って、よりスローに刻んだアプローチで攻めて匹数を積み重ねることも考えましたが、初日と言うこともあり、深追いせず北浦へ移動しました。
8時過ぎに北浦に到着。
プラクティスでよかったハードボトムをしらみつぶしに4時間を費やしましたが、釣れたのはメインに考えていなかったドックの壁でドライブクロー4.5inのネコリグの1匹。
ここで北浦に見切りをつけて、霞ヶ浦本湖へ移動。時間も12時を回り残すところ2時間半。
朝イチに釣れたポイントを丁寧に釣り、数を稼ぐ作戦にシフトし、なんとか2匹を追加。初日は4匹・4,160gでフィニッシュしました。
予想外の北浦沈黙に完全にやられてしまった初日でした。
そして追い打ちをかけるように初日のトップウエイトは7kg弱、6kg台が1チーム、5kg台が7チームと完全に出遅れしまい12位からのスタート。
寝る前にいろいろ考えましたが、2日目はカスミ本湖をやりきるしかないと決めて就寝…のはずが、寝付けず……
2日目はスタート順が逆の1stフライトでスタート。
初日はプラクティスで釣れたエリアにこだわりすぎたので、フラットな気持ちで釣りを開始しました。
よりハードボトムの小さい変化や、ワームを止めてアフターやプリの気難しいバスを食わせることを強く意識して、ドライブクローラー4.5inの5gダウンショットをメインに、初日以上に丁寧にアプローチするとパートナーの山本さんにヒット。
その直後、私にもヒットし、さらにその5分後には2日目のビッグフィッシュ賞になる1,810gをゲット。
また。立て続けにキロオーバーを釣って4匹目。リミットまであと1匹。ここまで正味30分ぐらいの出来事で「今日はイケる!」と思いましたが、その後は4時間ノーバイト……
さすがに浚渫跡に見切りをつけて、残り1時間はシャローをラン&ガンするも、ノーバイトで終了。2日目もリミットメイクはできず、4匹・4,230gでウエイイン。
トータル8,390gで第2戦は終了しました。
しかし2日目は全体的にウエイトが落ち、何とか滑り込みで6位入賞することができました。
しかし今回の一戦は自分が捨てたシャローで、あれだけのバスが釣れていたことが完全に誤算。水位が低いからシャローはないといった思い込みを持ってしまうと、トーナメントを戦ううえでは致命的であることを再認識させられた一戦でした。
前回の試合でもそうですが、2日目のドライブクローラー4.5inダウンショットで釣ったビッグフィッシュは年間を考えたうえで窮地を救ってくれた1匹になりました。
初戦、2戦目とともにドライブクローラー4.5inのダウンショットでキャッチしたバスがほとんどです。
この時期も、私が普段から溺愛しているダーシナ(W027)、ゴーシュリ(TW117)をメイン使っているのですが、5月から6月にかけてはブルーギル系のカラーが異常に効くことがあり、今回はすべてブルーギルカラーで釣りました。
私なりの考えはスポーンの時期のバスはエッグイーターであるブルーギルが天敵になり、威嚇バイト的な効果が望めることと、カラーの濃さがブラックでは水中での存在感が強すぎたり、逆にウォーターメロンやグリーンパンプキンだと少しアピール力が足りないような水質条件で効果的なのだと思います。ぜひ、お試しください。
次戦はいよいよ年間スケジュールで折り返し地点になる桧原湖戦です。これからも応援、よろしくお願いします!(^^)!
■タックルデータ
【ROD】DAIWA STEEZ ウェアウルフ 661MFB
【REEL】DAIWA PX68L
【LURE】O.S.P ドライブクローラー4.5in W015 ブルーギル
【LINE】SUNLINE シューター8lb
【RIG】ダウンショットリグ DAIWAバサーズスリム5g
【ROD】DAIWA STEEZ フランカー 701MHFB
【REEL】SS SV105SHL
【LURE】O.S.P ドライブシュリンプ4in W027 ダークシナモン・ブルー&ペッパー
【LINE】SUNLINE シューター14lb
【リーダー】SUNLINE トルネードVハード2.5号
【RIG】ヘビキャロ DAIWA バサーズラウンド 14g
【ROD】DAIWA STEEZ スカイレイ 631MLFB
【REEL】DAIWA T-3AIR 8.6L
【LURE】O.S.Pドライブクローラー4.5in W015 ブルーギル
【LINE】SUNLINE シューター8lb
【RIG】ネコリグ DAIWAバサーズネイル1/16oz &ワームフックワッキー#1改
【ROD】ブラックレーベル+ 661MLFB-G
【REEL】SS SV105H
【LURE】タイニーブリッツMR
【LINE】SUNLINE FCスナイパー12lb
写真上:2日目のビッグフィッシュ、1810gの一匹はドライブクローラー4.5in+ダウンショット5gでキャッチ。カラーはブルーギル。
写真下左&右:トータル8匹で、ウエイトは8390g。6位フィニッシュ&二日目ビッグフィッシュ賞を獲得しました)
シャローのフィーディングバスよりウエイトは少し落ちるが、タイミングに関係なく釣る事が出来るのでこちらをメインに風や日差しが変化したタイミングでシャローフィーディングバスを狙う事にしました。
例年の霞水系の春は気難しく、トーナメント当日にはまる事は少ないのですが、今年の冬は異常に寒かった事とワカサギなどのベイトフィッシュが多かったことから、レイクコンデションは上向きな気がします。
LINE:サンラインシューター10lb.