PROFILE

斉藤真也

関東
(高滝湖、亀山湖、霞ヶ浦水系)

亀山湖、高滝湖、霞ヶ浦がホームフィールド。04年NBC房総チャプター年間1位、チャプター優勝6回。ハイレベルローカル「SINZANKAI」でも年間1位獲得。10年初参戦となったJB霞ヶ浦ではいきなり年間1位獲得、16年NBCチャプター霞ヶ浦第5戦優勝と数々のタイトルを獲得。また1日フロッグを投げ倒すほどのフロッグ好きとしても有名。

やる気のあるバスをフロッグゲームで。

皆さんいかがお過ごしでしょうか?僕は相変わらずの釣り通いです。

水面へのバイトを誘うダイビングフロッグ

季節もだいぶ気温も水温も下がってきて、バスのいる水深も深くなってきたようです。

しかし、この寒くなってきた季節にシャローに残っているバスは意外にもトップへの反応がすごく良いので、シャローブッシュや浮きゴミ、岩盤などに対して9割以上、ダイビングフロッグをキャストしています。

なぜダイビングフロッグかというと、1つのルアーでいろいろなルアーのアクションができるからです。

浮きゴミの上での通常のフロッグアクションはもちろんのこと、ブッシュや岩盤エリアでは、移動距離が短いポッパー&ダーターアクション、少し潜らせるクランクアクションと、ひとつで色々とこなしてくれます。

そしてここからが本題で、『フロッグはフッキングしづらい』とよく聞きますが、確かに自分もその通りだと感じていました。

しかし、ちょっとしたことを変えていくだけですごくフッキングするようになるので、今回はそのことを紹介したいと思います。

(写真:シャローに残っているやる気のあるバス。グッドサイズが高確率でバイトしてきます。)
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まずはなんと言ってもキャスト!

なぜにキャストがフッキングと関係あるの?という声が聞こえてきそうですが、亀山湖のような切り立った地形の多いダム湖では、バスのトライクゾーンが短く、岸から20センチ以内に着水させるのが理想です。

その狭いストライクゾーンを外してしまってもアピール力の強いダイビングフロッグだとバスを寄せてしまってバイトしてくるのですが、本当のストライクゾーンを抜けてからのバイトは中途半端にちょっかいを出してくるような食い方も多く、ミスバイトに繋がります。

フロッグならではのスナッグレス性能を活かして、大胆にアプローチすることがミスバイトを防止することにも繋がってくるわけです。

次にブレード!

このダイビングフロッグには最初からフックのところに垂直アシストワイヤーが付いていますが、是非ブレードをつけて使用することをお勧めします。

サイズはハイピッチャーの後ろのウイローブレードくらいのサイズがキャストもしやすくなり、アピール効果も大きいので自分は好んでつけています。

で、これまたなぜにブレードがフッキングと関係あるの?ということですが、浮きゴミやマットのようなフローティングカバーの上を引いてきた場合、バスからフロッグを見上げるとフロッグのボディーがカバーの上に乗っかり気味で、バスからはフロッグがはっきりと見えない状態になり、食い損ねが多くなります。

しかし、そこからブレードが垂れ下がっていることでバスがブレードめがけてバイトしてきて、しかもそこにはフックがあるという寸法です。

そして最後に、最もフッキング率を上げられたと思ったことは、アクションにあると思います。

基本的なダイビングフロッグの操作法としては、ロッドティップ5センチくらいづつ

「チョコチョコチョコ・・・ステイ」
「チョコチョコチョコ・・・ステイ」

とじらしながらやるアクションが多いかと思います。

この操作法はゆっくりと誘えるのであまり活性の高くないバスもバイトさせれるのでいい日もありますが、自分の場合はロッドティップを30センチくらいとちょっと大きめにアクションして1秒あるかないか位のステイを混ぜながらやっています。

威嚇と言うか、自分的には『本気食い』を誘うイメージでアクションしていて、ガップリと丸呑みするように食わせることでフッキング率を上げようと言う狙いです。

また、『本気食い』アクションはワンキャストでのアピールが強いので同じ場所に何回もキャストするのではなく、次から次へとエリアを回して行きます。

フッキングミスが続いたら是非『本気食い』アクションも試してみてください。

フッキングは、しっかりとラインスラッグを巻き取ってから瞬間的にアワセるというよりは、トルクフルに合わせるというか、バスの重みをしっかりとロッドに乗せたうえで力強く行うと良いと思います。

ちなみにラインは確実に力が伝わり、切れる心配とは無縁のPEの60ポンド前後を巻いています。

今回レポートしたことは自分が感じたことから実践しているアクションですが、常にそれが正解とは限りません。

多彩なアクションを活かして様々な操作法を試していただければと思います。

(写真:カバーフィッシングならではの真っ黒な体色のバス。とにかく、派手にバイトを誘う事がより釣果アップへつながります。)
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そして先日の釣行で霞ヶ浦の浚渫で03ジグハンツ14g+ドライブクロー4インチでバスをキャッチしました。

セミフットボール型のヘッドがボトム感知能力が優れているので1.5メートルから5メートルに落ちるブレイクのエッジが手にとるように分かります。

ワンキャストごとに無駄のないアクションが出来て、ボトム系のジグの釣りでは欠かすことのできないルアーです。

また、ドライブクローのツメの部分がバンバンアクションしてくれるので、あの広大なエリアからでもバスをバイトさせてくれます。

厳しい時期に入ってきましたが、表層のダイビングフロッグ、ボトムのハンツ&ドライブクローの釣りで楽しめるはず・・・。

是非試してみて下さい!

(写真:まんまるとデップリとしたコンディション。浚渫攻略には、セミフットボールタイプのハンツが◎!)
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