アフター定番のHPFクランクSPEC2からの展開

今年は水温が上がらなくて・・・・という話を何度、言ったり、見聞きしたりしたことでしょうか。

少し遅れ気味ですが、6月になったこの時期、自分の釣りで中心となるHPFクランクSPEC2の季節がやってきました。

6月のコラムは毎年これを書いているので(笑)。今回はHPFクランクSPEC2での釣れ方によってのローテーションを紹介したいと思います。

10年スタンダード

O.S.Pのコラムを書かせていただくようになってから5年経ちますが、この時期のレポートは毎年HPFクランクSPEC2を書いているような気がします。

それもやはり 10周年を迎えたO.S.Pのポリシー、「10年経っても1軍ボックスのエースであること」をHPFクランクSPEC2が満たしているということだと思います。

HPFクランクSPEC2で釣れ始めると「アフターの時期がやってきたな」と思うのですが、なぜ釣れるかは以前のレポートで何度も書かせていただいております。

一言でまとめて言うなら、ハードルアーは「使いたいシチュエーションと良い動くスピードがマッチしてなければならない」と思うのですが、そのことにおいてHPFクランクSPEC2はベストマッチしているルアーだと僕は思っています。

どんなに動きがいいルアーでも、早巻きがいい時期に効くカテゴリーのルアーで早巻き性能が悪いルアーはダメだし、逆も然りです。

■基本的な使い方

HPFクランクSPEC2は、ほとんど投げて巻くだけです。

リザーバーの場合、一人でボートに乗るときは、岸から2~5mはなれて岸際ギリギリに向けてキャストするだけです。

オーバーハング等ある場合はその分キャストは岸から離れますが、水深が5mくらいだったらその中層2mくらいを引いてくるだけでサスペンドしている周りのバスが寄ってくるといった感じです。

この時期のキースポットは、倒れた木や竹など斜めに水際に刺さっているストラクチャーです。

ここを一投で仕留めるには、大体1~1.5m沈んでいるところをHPFクランクSPEC2が一番もぐった状態(2mもぐった状態)で当ててやることです。

ストラクチャーにあたっても、そのまま一定速度で巻いてやるとほとんどの場合回避できますし、ストラクチャーに当たってHPFが斜めの状態でバイトすることが多いです。

もちろんそういったキースポットには色々な角度でアプローチすることも大切なのですが、キースポットを意識しながら攻めることで、その日のバスの反応も良く分かると思います。

(写真上段:6月5日弥栄ダムの少し濁りが入ったエリアで、定番のマットチャートブルーバックで釣りました。アフター初期はあまり動かなくても餌がとりやすいせいか、濁りがあるエリアにいることが多いです。)
(写真下段:最近W.B.Sの橋本卓哉さんにあやかって黒金もよく使っています。濁ったエリアの中でも少し水の良いササ濁り系の水に有効です。霞ヶ浦で効くのが良く分かります。)
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■HPFクランクSPEC2からのローテーション

HPFクランクSPEC2へのバイトは大きく3種類あると思います。

一つは中層バイト、二つ目は中層のストラクチャーに当たったときのバイト、三つ目はボトムに当たったときのバイトです。

まず、中層(もぐりきった2m)でガンガンあたってくる場合はハイピッチャーの1/2ozへ。

もぐり始め、ピックアップ寸前でバイトがある場合は、魚のレンジが浅いということなので、ハイピッチャーの3/8ozより軽いものか阿修羅へローテーションした方が効率よく釣れる場合が多いです。

ストラクチャーに故意に当てたときにバイトしてくれるときは、この時期のハードベイトにおいてはHPFクランクSPEC2の右に出るものはいないと思います。

ただ、バイトしてくるサイズが上がらないようだったら、ドライブクローのライトテキサス、ドライブスティックのノーシンカーで反応があったストラクチャーを攻めてみるとサイズアップの可能性があると思います。

ボトムに当たったときにバイトするようになときは、アーリーサマーから本格的なサマーパターンになる時期的にはもっと後ですが、ブリッツやブリッツMR、ドライブクローテキサスのズル引きへローテーションしてみて下さい。

(写真左:ドライブスティックにフックをセットしたときの良い例(上)と悪い例(下)。フックはNogales HOOKING MASTER Monster Class 5/0)
(写真右:上の写真のようにワーム上に抜いたフックごと全体的に薄皮一枚にセットしてやると真っ直ぐになります。5/0のフックは結構軸が太いため、普通に抜いてフックの先だけワームにさすと下の写真のようにワーム全体が真っ直ぐなりません。)
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■実践偏

6月6日弥栄チャプター第3戦が行われましたが、プラクティスはほとんどHPFクランクSPEC2を投げて魚のいるポジションを掴みました。

インレットの少し手前にサマーパターンなら絶対にスルーするような濁ったエリアがあるのですが、そこにマットチャートブルーバックを通してやると、カバー周りではないところでキーパーサイズが永遠に釣れる状態でした。(釣れすぎるので、バイトがあっても合わせない状態。それでもやる気があるバスは掛かる感じです。)

良いサイズは混じらなかったため、まだアフター回復の初期段階だと思い、大会当日はテキサスリグをメインにしようと望みました。

大会当日もまずはHPFクランクSPEC2で流していったのですが、風または放流が止まって流れがなくなったせいか前日のストレッチがほとんど釣れず、少し上流にズレた辺りの倒れた木で1本釣れました。

それも釣れ方が、ストラクチャーに当たって止め、当てて止めといったワームでいうとシェイキングみたいな感じで釣れました。

これはもうテキサスに変えるしかないということでライトテキサスへ。

魚がいるポジションが掴めているので、楽に揃えられましたがキッカーフィッシュは一級ポイントでしか釣れず。

アフターの初期段階はストラクチャーから抜くとなかなかいいサイズが入ってこないか、もしくはサイズが下がっていくため、朝一番に撃っていくことが大切だというのを実感しました。

それからは光大郎君の得意技、ライトキャロをしゃくる「リアクションキャロ」で風が当たる岬、同じようなインレットの濁ったエリアのピンスポットでいいサイズを釣り、2,281g3本で3位に入賞しました。

これも1日しかないという限られたプラクティスで魚がいる場所をサーチしてくれる、HPFクランクSPEC2のおかげです。

また、ライトテキサスにはドライブクロー3in、リアクションキャロにはマイラーミノーが非常に良く効くと思います。

■最後に

今年は季節が遅いだけに、今からがHPFクランクSPEC2の時期だと思います。

その時期が過ぎれば、バジングクランクシリーズ、ビート・パピー、ベントミノー、ダイビングフロッグ・スケーティングフロッグ、YAMATOシリーズ、トップの時期がやってきます。

真夏に向かってどれくらい早く水温が上がるか分かりませんが、出だしが遅かった分、適温でバス釣りを楽しめるのではないかと思います。

Fanphotoコーナーで「O.S.P10周年記念Fanphotoキャンペーン第1弾」を6月~6月末までの期間限定で開催していますので、ぜひ『BUZZN' CRANK』シリーズで釣って応募してみて下しさい。

(写真:6月6日弥栄チャプター第3戦で3位に入賞)
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