オチパクのドライブクローとブレードジグの巻上げアクション
みなさま、ゴールデンウィークの釣果はいかがだったでしょうか?中国地方のフィールドはスポーニングの真っ最中といったところです。
今回は、スポーニング直前のタイミングで行われた、4月22日に開催された広島チャプター第1戦の模様を、レポートがアップされる頃有効になると思われるアフタースポーンの釣り方を交えて紹介したいと思います。
4月22日広島チャプター第1戦で準優勝
今シーズンより、O.S.Pからエコワームが続々とリリースされています。
ドライブクロー(2in,3in,4in)・ドライブクローラー(3.5in,4.5in)・ドライブスティック(3.5in,4.5in)がラインナップされており、JB/NBCトーナメントを中心に活動している僕にとっては非常にうれしい限りです。
逆に、釣り勝てるアイテムが充実したことで、「何とか良い成績を残さなければ」とプレッシャーがかかるところですが4月22日の広島チャプター第1戦ではドライブクロー3inのおかげで準優勝することができました。
今シーズンの弥栄ダムの状況をご紹介すると、3月くらいからずっと通っているのですが、今年は水温10度を越えるのが非常に遅かったです。
水温12~14度の期間が長いと、「プリスポーンのバスを巻物で」といった展開に持ち込めるのですが、今年は一気にその時期を通過してしまった感じです。
2週間前のプリプラクティスの時は水温11度くらい、1週間前のプリプラクティスの時は水温14度くらいで当日の試合はようやく巻物で釣りができるプリスポーンの時期だと思っていたのですが、前日プラクティスで湖に浮いてみると、水温16度まで一気に上昇していました。
大会前後は大潮だったこともあり、案の定、スポーニングが始まっていることが確認できました。
ただ、スポーニングが始まっているといっても、湖の中で一番水温が高い一部のエリアだけでスポーニングに今から入ろうとしているビックバスが、ウロウロしている状況でした。
弥栄ダムの場合、この時期第1陣のオスを釣ると1,000g~1,200g、メスを釣ると1,400g~2,000gくらいと計算できるので、いかにメスを釣るかが勝敗の分かれ目になるだろうと思っていました。
僕はサイト以外にO.S.Pルアーを駆使した以下の3パターンを考えました。
<パターンその1>
当日、風によっては濁りが入ることも考えられ、スポーニングが始まっているエリアの付近にあるゴミ溜まりをドライブクロー(3in.)の8.8gテキサスリグで狙う。この場合は、スポーニングエリアにいたメスの釣れる確率が高いパターン。
<パターンその2>
スポーニングが始まっているエリアとエリアを結ぶショアライン、または、スポーニングエリアの沖をブレードジグで一旦沈めてスローリトリーブで狙う。
この場合は、第2陣でウロウロしているオスが釣れ、キロフィッシュは期待できないものの、数は釣れる。
<パターンその3>
スポーニングエリアの沖や、スポーニングエリア周辺を、ブラインドでドライブクローラー(4.5in)の0.9gネコリグで狙う。
運がよければメスが釣れるというメスかオスか分からないが釣れるといった抑えのパターン。
この時期は、朝一は穏やかな天候でサイトが出来るような無風。
昼からは風が吹いてというパターンが多いので、大会当日の朝一はサイトで狙って、風が吹いて濁りが出てからのパターンその1という展開で、推定1,400gのメスバスを2本釣ることが出来ました。
このお陰で3本3,800gで準優勝でした。パターンその2でも500gくらいのオスバス2本をキャッチしました。
キーパーがすぐに揃ってしまい、30投もしていないと思いますが、プライベートで釣るなら一番楽しいパターンじゃないかと思うくらい、狙ったところでよく釣れました。
パターンその3も濁りが入り、見えなくなったところをブラインドで狙いましたが、バイトがあるたびにメスバスがきたのかと思いながらドキドキするのもなかなか楽しかったです(笑)
(写真:4月22日広島チャプター第1戦で準優勝)

オチパクのドライブクロー
ドライブクローですが、エコモデルが発売されたこともありずっとリグってあります。
他のホグ系やクロー系ワームと比較しても、比較にならないほど本当にオチパクであることが多く、シンカーがボトムに着く前にバイトがあります。
今シーズンは,4月6日にドライブクロー(3in.のスカッパノン)で、自己最高を更新するサイズとなる57cmのプリスポーンバスを釣ることが出来ました。
普通にフォールさせてもバイトは沢山あるのですが、よりもっと釣るために3つくらいのテクニックと組み合わせて使っています。
テクニックその1:水深が浅い(1m未満)のときは、ボトムについいた後何度もしゃくる。
川村光大郎君のDVDでもよく解説してありますが、とにかく何度もしゃくることです。
バスがいると信じられるエリアであれば何度しゃくってもよいと思うくらい有効なテクだと思います。
なかなか釣れないときや、バイトがあったカバーに対しては10回以上はしゃくるを目安にやってみてください。
テクニックその2:水深がある(1m以上)ときは、ラインにテンションをかけながらゆっくりフォールさせる。
これはテキサスよりノーシンカーの方が釣れる場合があると思うのですが、それと同じです。ただし、いかに自然に落とせるかが難しいテクニックだと思います。
テクニックその3
水深がある(1m以上)とき、水面直下でシェイクする。これがアフタースポーンの時にもすごく効きます。
オチパクでも食わないときはこの3つのテクニックを組み合わせることで、モア1フィッシュを狙ってみてください。
(写真上:4月6日にドライブクロー(3in、スカッパノン)で自己最高更新となる57cm)
(写真下:4月14日にドライブクロー(3in、スカッパノン)で釣った49cm)

巻上げで狙うブレードジグ
これまでブレードジグのようなチャターベイトタイプは、他のルアーと何が違うのかが整理できずにあまり使っていませんでした。
一般的に言われる「チャターベイトは千鳥アクションがバイトを誘発」のような売り文句もありますが、そんなリアクションバイトを狙うんだったらジャークベイトだって同じではないか?みたいに感じでいました。
今回、スポーニングエリアでブレードジグを使ってみて、ブレードジグのようなチャターベイトタイプの利点が別の視点から一つ見えてきたような気がします。
ひとつの特徴として、ブレードジグは潜る力はあまりないので、潜行深度が少しずつ浮き上がってきてしまいます。
実はこういうルアーって他になく、スピナーベイトにしても、バイブレーションにしても、なるべく一定深度を引けるように浮き上がらないように設計されています。
クランクベイトやスピナーベイトを引いてきたときに、「ピックアップをするときにバイトがある」ときって経験したことありませんか?
僕は、ブレードジグはこの巻上げアクションを意図的出すことにより、「狙って釣ることが出来るルアー」なのではないかと思っています。
また、少し違うかもしれませんが、ラバージグを使ったホンガリング(ジグを上方向に"チョンチョンチョン"と跳ね上げながら誘う操作方法)というテクニックがありますが、ブレードジグをゆっくり巻き上げた場合、これに近いアクションが出来ているのではないかと思います。
いずれにしても、ブレードジグは千鳥アクションだけではなく、ゆっくり巻いただけでも非常にキレのあるアクションをしてくれるルアーです。
スポーニング後でも、巻き上げアクションでバイトがあるとき、例えば、アフターから回復してコンディションがいいときや、秋のバスが活発に動いているときにも活躍してくれそうなので、これからは「巻き上げアクション」を意識しながら1シーズン通して使ってみようと思います。
このようにゆっくり引いて使うときは、テキサスリグを扱うような硬めのロッドにフロロカーボン(僕の場合12lb.くらいを中心に使っています)を組み合わせて使うことをお勧めします。
スピナーベイトのバイトより、テキサスリグやラバージグに近いようなバイトが出ますので、ラインスラッグを巻き取ったうえでしっかり合わせることがバラさない秘訣だと思います。
最後に
アフタースポーンの時期は、HPFクランクSPEC2も活躍してくれる季節になってきます。
今回紹介させていただいたように、ドライブクローの水面直下シェイクやブレードジグの巻き上げアクションも有効だと思いますので、ぜひ参考に良いアフターフィッシュを狙ってみてください!!
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