ジャークしなくても威力のあるルドラ

ルドラと出会ったのは2005年で、もう12年も経ちました。ここ最近もルドラで立て続けにいいバスを釣っており、今回はその釣り方と、釣れる秘密を解説します。

ちなみに我が家で飼っている犬の名前もルドラといいます(笑)

2005年1月下旬にプロトのルドラ(SP)をいただいて、正直、この時期に13cmもあるミノーで釣れるのかなと思いました。そうはいってもキャスト性能や動きも見てみたいので、1月22日に弥栄ダムにおかっぱりへ。そこでなんと、いきなり48cmのデカバスが釣れました! しかし、デジカメが壊れていて幻の魚に……

さっそくデジカメを新調して、翌1月23日に同じ時間、同じ場所へ入り直しました。

釣れたポイントは少し違いましたが42cmをキャッチ。このパターンって十分ありなのだなと感じたのを鮮明に覚えています。釣れたのは、弥栄ダムのメインのインレット上流部。それから何シーズンか経験したことで、釣れる理由は例年12月頃に「アレ」がはじまるから、ということに気がつきました。

話しは現在に戻って、今年の10月27日。穏やかな快晴でディープ日和の釣行だったのですが、荷物がなにか足りない…… そういえば前回の釣行時、雨でワームケースに水が入ったので乾かし、持ってくるのを忘れてしまっていました(笑)

そこで、少し時期は早いと思いながらも、弥栄ダムのメインのインレット上流部をルドラ(SP)のタダ巻きで狙ってみると、さっそく40cm近いバスが追いかけてきましたがUターン。その下流も同じパターンで狙ってみると、シェードの中から46cmが出てきて、キャッチすることができました。

2017年10月27日弥栄ダム、ルドラSPで釣った46cm

12時16分だったので日も高く、シェードの中で食わせるのがキモで、シェードの中を長く引けるようになるべく斜めに投げて、全速力で巻きました。ただ、ルドラ(SP)は全速力で巻いても、バスが食べるにはちょうどいいくらいのスピードです。

また、11月18日にも、弥栄ダムのメインのインレット上流部の風や流れが当たりにくいインサイドのシャローを、ルドラ(SP)のタダ巻きで流していると、今年最大となる56cm(2,383g)をキャッチすることに成功。久しぶりにボートが引きずり回されて、釣った後は心臓バクバク、足はガクガク、心は放心状態というバスに出会えました。これだから、バス釣りはやめられません!!

2017年11月18日弥栄ダム、ルドラSPで釣った56cm

その後も同じパターンで、少し上流のバンクで45cmを追加。

2017年11月18日弥栄ダム、ルドラSPで釣った45cm

ルドラ(SP)でキャッチしたエリアはどちらも何の変哲もないワンドでしたが、浅すぎるシャローでも急深でもないストレッチです。10月27日とほぼ同じ釣り方ですが、この日は曇っていたのでストライクゾーンが広く釣りやすかったです。

さて、例年12月頃にはじまる「アレ」とは、ワカサギの産卵です。

それを狙ったデカバスが、ワカサギの産卵場所に集まってくるというわけです。実際に産卵がはじまると、孵化したワカサギがバスケットボールくらいの大きさの群れになって見えはじめます。産卵を終えたワカサギの親は死んでしまい下流に流されます。そのワカサギボールの下流にバスがつくのです。

ルアーセレクトとしては、こういったバスをハイピッチャーMAXやタイフーンで狙うのもセオリーのひとつなのですが、デカバスをバラさないで獲る、となるとルドラの右に出るものはいません。ルドラは私の経験上、9割近くが真ん中のフックにストライクしてきて、ファイト中に前後のフックが掛かるので、まずバレることはありません。したがって、特に真ん中のフックのハリ先チェックは怠らないようにしましょう。また赤バリを使いたい方は、真ん中のフックを変えることをお勧めします。

2017年11月18日弥栄ダム、ルドラSPで釣った56cmも真中のフックにストライクしてきました

基本的には、ボートだったらルドラ(SP)、おかっぱりではルドラ(F)を選択します。ボートでも、根掛かるようなシャローではルドラ(SPEC2)、おかっぱりでもう少し深く潜らせたいときはルドラ(MSF)にローテーションしてみてください。

ミノーをやりなれていない人にとっては、ルドラのような大きいミノーをきっちりジャークするのは難易度が高いかもしれません。岸と平行にしか投げられなくて、岩盤際で食わせるとか、シェードの1m以内で食わせなければならないときは、ジャーク&ストップもしますが、今年釣ったパターンのようにストライクゾーンが広く引ければ、ジャークしなくてもタダ巻きで十分釣れます。ルドラのジャークをマスターしたい方は過去のレポートを参考にしてみてください。(ルドラの使い方)

カラーは、GFクリアテイスティの側線を、黄色のマジックで強調したものを愛用しています。



今のカラーでいうと、GFビワコシャッドが一番近いと思うのですが、クリアな水域だけど、チャートの要素も入れて食わせたいというときに最適なカラーです。

友人から、ヴァルナじゃダメなのと質問を受けたことがあります。ミノーでサイズアップしてよかったことはあっても、サイズダウンしていい思いをした記憶がありません。ベイトが一番大きいこの時期はルドラで押し切り、春、阿修羅で釣れるようになってサイズアップを狙うときに、ヴァルナにローテーションすることをおすすめします。

ルドラパターンはこれから12月が本番だと思うので、ぜひ、デカバスを狙ってみてください。

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