ポストスポーンの過ごし方

現在発売中のロッド&リール誌6月号の中に「三賢者の選択」というO.S.P連載企画がありまして、4月末~5月末までのリザーバーで釣れるO.S.Pルアーを紹介するため、弥栄ダムの釣果分析をしてみました。

弥栄ダムの4月末~5月末のリグ別釣果

あまり自分で多投したイメージはないのですが、1番釣っているのがクランクベイトでした。クランクベイトの中で、HPFクランクSPEC2が1番多いかと思いきや、これは2番目で、1番多かったのはブリッツMR。それから、NBCでエコタックルがはじまってからほとんど使用することがなかったスプリットショットが2番目。こうして改めてデータを確認してみると、自分のイメージとは大きく異なるものが多くあり、人間の記憶って非常にあいまいなのだなと感じました。

ロッド&リール誌6月号ではブリッツMRとHPシャッドテールの少しおもしろい釣り方を紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。

この分析結果をイメージしながら、5月6日に中山川ダムに浮いてきました。トーナメントレイクではないこともあって、このダムに浮くのは実に12年ぶり(笑)。GPSにもほとんどマークがなく、とりあえず中山川ダムはシャローの水深が浅いので、タイニーブリッツDRで地形をサーチしながら、目に見えるカバーをドライブクローラー4.5インチのネコリグ(1.3g)で狙っていきます。

途中、アフターのバスやプリのバスが見え、もろにポストスポーンの状態でした。ちょっとスローダウンしないと釣れないなと感じたので、困ったときのスプリットショット。HPシャッドテール2.5インチのスプリットショットも織り交ぜていきました。



スプリットショットのシンカーとフックの距離ですが、最初は20~30㎝ではじめます。これぐらいだとオーバーハングの下にも辛うじてスキッピングできます。釣れるストレッチを発見し、オーバーハングなどがなかったら、シンカーとフックの距離を90㎝くらいまでの間で広げてバスを絞り出します。特にアフタースポーンのバスには経験上、この距離を長くすると効果が大きいです。

スプリットショットはプリスポーンの時はひったくるようなバイトがあるし、ポストスポーンの時はラインが走るけどノラない。アフタースポーンの時は明確なアタリがないけど重くなる感じで釣れます。スポーニングがどのような状況であっても、バスの反応がある確率が高いので非常に有効なリグだといえます。

HPシャッドテール2.5インチのスプリットショットを岸際に着底させて、水深3~4mまでリフト&フォールさせながら攻めてみると、34㎝ながらプリスポーンのバスが反応してくれました。



このバスが反応した風が当たる岬周辺を丹念に探ってみてもダメなので、ハイピッチャー5/8オンス(タンデムウィロー)でフォローしてみると47㎝のバスが答えてくれました。これは2度くらいスプリットショットで流した場所なのですが、スピナーベイトにしか反応しないバスもいるのですね。



釣り方は岸際から2~3m以内を、フォールさせながらミディアムリトリーブします。ハイピッチャー5/8オンスが水面から見えなくなるくらいのところからは、水深を一定にキープするのがキモです。

ポストスポーンで困ったときのHPシャッドテールのスプリットショット、ビッグフィッシュ狙いのハイピッチャーどちらも有効ですので、ぜひ試してみてください。

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