システムスピナーベイトのススメ

私事ですが、岡山県に転勤になり、ホームレイクが高梁川に変わりました。

高梁川はいたるところにウィードが生えており、サーチベイトとしてはスピナーベイトが欠かせないフィールドです。

今年はスピナーベイトについても煮詰めていきたいなーと思います。

システムスピナーベイト ハイピッチャー

まずはじめに、スタッフレポートも早くも10回目になってしまいました。

いつも読んでいただいている方、今回はじめて読んでいただいた方どうもありがとうございます。

この間、フィールドでこのレポートを読んでいただいているという方にお会いし、お話しすることが出来とても嬉しかったです。

フィールドで見かけたらぜひ気軽に声をかけてくださいね。

さて、以前にもハイピッチャーのレポートを書かせていただきましたが、多分そのときハイピッチャーは1/2ozしかラインナップがなかったと思います。

このころは、スピナーベイトは3/8oz、1/2ozを使う機会が多かったです。

昨年、O.S.Pのスタッフの方に5/8ozのハイピッチャーを試してみる?といわれた時は、琵琶湖用のスピナーベイトってことかなと思っていまいちピンとこなかったのですが、投げてみるとその有用性に目から鱗が落ちました。

それから、新たに1/4oz、5/16oz、5/8oz、エコ3/8ozが追加され、まさにシステムスピナーベイト。スピナーベイトが大好きでそれを軸に釣りをしていく僕にとっては嬉しい限りです。

どうしても5/8ozがまた欲しくなったので、自分で1/2ozに板オモリを張って作ったのですが、これはオモリがずれたり、はがれたりするのでボツでした。(笑)

アメリカのプロはスピナーベイトに粘土のようなオモリをつけたりして微調整している人もいるらしいです。やはりちゃんとしたものでやらないとダメですね。

(写真:2007年5月27日エコハイピッチャーDW 3/8oz チャートバックアユ で釣った1,134g。風が当たるウィードの面を引いてやるときました。)
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『ハイピッチャー5/8ozの有用性』

重いスピナーベイトは、当然3/8oz、1/2ozより深い水深(シャッドやディープクランクベイトぐらいの水深の少し上くらい)を探れるわけですが、そこにいるやつはプレッシャーが低かったり、大きかったりするのです。

あとは、TW(タンデムウィロー)で引き比べていただければ一番よくわかると思うのですが、ものすごくバイブレーションが強いのも特徴です。これもデカイやつを惹きつける一つじゃないかと思っています。

バイブレーションが強いため、スローローリングもやり易いというのも一つのメリットです。

スローロールすることによりさらに深い水深を狙うことが出来ますし、深い水深でのブレードのフラッシングはピーカンのときでも効きますよ。

ピーカンのときは新色のスティールシャッドが最近のお気に入りです。

重いスピナーベイトの唯一の欠点としては、壊れやすいことだと思います。

橋脚や岩盤など固いものに当たるとウェイトが重い分だけ曲がりますので、キャストには注意が必要です。

また、ロッドティップにぶつけて竿を折ったり、ラインの高切れとかをしないように気をつけてキャストしてください。

また使い込むと金属疲労でアームが折れることがあるのがスピナーベイトの宿命ですが、5/8ozは他のサイズよりもワンサイズ太いワイヤーを使っているのも嬉しい設計です。

とにもかくにも、これまでディープを通せる小型のスピナーベイトはなかったので、とにかく「効きますよ?」。

(写真:2006年7月1日ハイピッチャーTW 5/8oz インパクトライムチャート で釣ったアフター回復の49cm。流れが当たる岩盤をミディアムリトリーブしてやるときました。)
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『ウェイトの使い分け』

重いスピナーベイト、軽いスピナーベイトの基本は引きたい水深にあわせて選ぶというのが基本だと思うのですが、スピナーベイトはクランクベイトのように潜行深度が決まっているというものではありません。

軽いスピナーベイトでもキャスト後フォールすれば深い水深も引けるし、重いスピナーベイトでも早引きすればシャローを引けます。

例えば、低活性時のバイトが微妙なときやウィードが濃いときなど軽いスピナーベイトを選んだり、シャローで思いっきりアピールしたいときなどは重いスピナーベイトを早引きしたりできるので、自由度が大きい分難しい(奥深い)部分が大きいと思います。

とりあえずハイピッチャーでスピナーベイトをはじめてみたいと思う人は、 5/16oz、3/8oz、1/2ozでキャストし易いものを選ぶとよいと思います。

クランクベイトのロッドでひく場合は、軽い方が良いし、ジグロッドでひく場合は重いほうが良いと思います。

スピナーベイトのディープゾーンを体験したい方は、5/16oz、3/8oz、1/2ozを封印して1/4oz、5/8ozのみでやってみることをお勧めします。

3/8oz、1/2ozの選択って感覚的に頼っていることはありませんか?実は僕もそうでした。

極端なウェイトを使うことで重い、軽いのメリットをより確認できるので、ぜひやってみてください。

3/8oz、1/2ozの選択もより理論的なものがつかめると思います。

こういうことが出来るのはより幅広いウェイトをラインナップしているハイピッチャーくらいだと思います。

ブレードやワイヤーの長さ、太さが極端に変わると狙うコンセプトが全く変わってしまいます。

スピナーベイトの基本を学ぶにも、システムスピナーベイトとして使うにもハイピッチャーは貴重な存在だと思うので、ぜひ試していただきたいと思います。

『最後に』

スピナーベイトがばれやすいという方がいますが、そういう方は意外に細いナイロンラインを使っていたりします。

スピナーベイトは、クランクベイトとかの巻物と比べてもあわせるのに力がいるルアーだと思います。

僕の感覚だとクランクベイトとかと兼用でナイロンの10、12lbくらいを使うとものすごくばれやすく、14、16lbだとばれません。

これはナイロンラインの伸びと関係があると思うのですが、たいていのナイロンラインは12lb、14lbを境にして伸びが劇的に変わるからだと思います。

ジグ用でフロロを巻いている場合は、細くても大丈夫かもしれませんが、クランクベイト用でナイロンを巻いている場合は気をつけてください。

スピナーベイトと兼用する場合は太めのナイロンラインを選択することをお勧めします。

アフター回復のいいバスはスピナーベイトが大好きなのです。ぜひサマーパターンに移る前にいいバスをハイピッチャーで釣ってくださいね。

(写真:2007年6月3日ハイピッチャーDW 1/4oz インパクトライムチャート で釣ったアフター回復の42cm。シャローのウィードパッチの面をスローロールしてやるときました。)
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