PROFILE

川村光大郎

関東
(各フィールド)

何にも縛られることなく純粋にバスフィッシングを楽しむ行動派アングラー。持ち前の探究心と向上心であらゆるルアーを使いこなし、フィールドで培った鋭い感性を武器に様々なフィールドに挑み続けている。初代陸王、オカッパリオールスター優勝2回、10年WBSスーパー3DAYS優勝。雑誌、DVD「陸魂」「ホリデイアングル」、携帯サイト「ルアマガモバイル」など幅広いメディアで活躍中。

ハイシーズンと呼ぶに相応しい季節

こんにちは川村です。いよいよTシャツ一枚で過ごせる日も多くなりました。まだ体も暑さに慣れていないせいか、6月なのに意外とバテたりします・・・熱中症になる方も多いそうなので、気をつけてまいりましよう。しかし、バスのほうはスポーニングの疲れから回復した個体も増え、ハイシーズンと呼ぶに相応しい季節に突入していますよ!ここ半月ちょいの間では、釣りビジョンのロケで香川県の府中湖と、ロッド&リールの弟子入り取材で千葉県の高滝湖に行ってまいりました。

肝はスローに誘えるトップウォーター
府中湖は、水中から緑色の雑草がそこかしこに生えており、つい先日までかなり減水した状態であったことが到着早々に分かりました。

そのため、スポーニングベッドはあったとしても水位が増えたことで見える状態ではなく、そもそも狙いはアフター回復のデカバス。

当初のイメージでは、いち早くバックウォーターに上がってきているバスをあの手この手で食わせていくつもりでしたが、バックウォーターに上がってきているバスは期待に反して少なく、「じゃあどこにいるの??」とバスを探しながらのロケとなりました。

メインに据えたルアーはトップウォーター。

トップウォーターはアフタースポーン期におけるサイズ狙いの常套手段ですが、今回のタイミングではアフター回復といってもまだ全快とはいかない個体も多く「スローに誘えるトップ」がひとつのキーワードとなりました。

「スローに誘える」というのは、虫系のような微波動シェイクで誘えるルアーは「まさに」ですが、バジンクランクのようなただ巻き系ルアーでも、移動距離を抑えたショートトゥイッチを交えて使うことも含みます。

これによって虫系のような1点誘い系ルアーでは不可能な"広く探りながらも食いそうなピンスポットではネチネチ誘い"といった合わせ技で釣っていけます。

また今回のロケでは新作のドライブシャッドも早速の活躍で、ただ巻きでは反応はしても追いきれなかったバスが、フォールさせると追いかけてバイトするシーンもありました。

ビッグバスパターンにハメることができたと思います。

初回放送は6/8(日)22:00となっておりますので、釣りビジョンバスギャラリー『OKAPPARI de BIGBASS4』よろしくお願いします!

話変わって、ロッド&リール取材のほうは「俺の職業バスプロ」の青木大介師範代に弟子入りです。

フィネスは自分の中でも得意な釣りではありますが、それでも、これまでの陸王においてフィネス勝負でいつも負けてしまうのが大ちゃんでした。

で、釣りをするまでは、「極めて繊細でピンピンの高精度」な展開を予想していたのですが、いい意味で予想を裏切られました。

「よりスピーディーで、リアクション誘発力の強い、攻撃的なフィネス」とでもいいましょうか、スローなフィネスでは食わせられないバスをも食わせてしまう、自分のフィネスには無い釣り方とその考え方はかなり勉強になりました。もちろん"超がつくほど繊細で高精度な超絶食わせのフィネス"も持ち合わせているでしょうが・・・

フィネスだけにかなり細かいところまで突っ込んで質問しました。間違いなく釣果アップのヒントがそこかしこに散りばめられた紙面になるはずです。

(写真上:釣りビジョンのロケで飛び出したMAX級!)
(写真下:ロッド&リールの弟子入り取材を終えて。釣果も内容もバッチリです!)

しかしこの連載、その釣りの超スペシャリストに弟子入りさせてもらえるのですから本当に役得です。で、大ちゃんに弟子入りした後の週末、感覚を忘れないうちに高滝湖へ復習フィッシングに行ってまいりました。

そして、フィネス炸裂!!釣れるバスもグッドサイズばかりで5本のウエイトでいったらオール45アップ(47.5cm、47cm、46.5cm、45.5cm、45cm)の約7キロといったところ。

同船者のO.S.P社員麻生君もグッドサイズを仕留めていました。(オリカネ虫で50アップをバラしたのは惜しかった!)

(写真上段左:フィネス復習釣行1本目、ドライブスティック3.5で45アップ!)
(写真上段右:橋脚にハイピッチャー3/8オンスを通して42cm。)
(写真中段:O.S.P社員麻生君も45アップ!こちらはドライブクローラー4.5のノーシンカーワッキーにて。)
(写真中段:横に見える単杭にドライブクローラーのジグヘッドワッキーを落とし込んで45アップ。)
(写真下段:垂直気味の岩盤に、ドライブクローラーのジグヘッドワッキーの落とし込みと、中層シェイクで45cm×2。)

良く釣れたのは、ドライブクローラー4.5インチのジグヘッドワッキー(0.9g)と、ドライブスティック3.5インチのノーシンカーリグ(バックスライド)。

自発的にクネりながらのスローフォールに好反応で、ほぼフォール一発。ちょっと横方向に探りたいときにはジグヘッドワッキーの中層シェイクで、ゆっくり泳がせてきました。

狙いどころは水通しの良く、表層~中層にサスペンドできるストラクチャーで、具体的には単発の竹杭、橋脚、浮き漁礁、垂直岩盤、ブッシュなど。

水深が6mとかあっても、バイトは着水後早々に頻発したので、手返しを重視してボトムまでは沈めず、適当な深さまでフォールさせたらピックアップして刻みました。

コツは完全にラインを弛ませた状態で落とし込むことで、スティック&クローラーの自発的アクションを活かします。

また、よりビッグフィッシュを狙うべく、ハイピッチャーの中層スローロールも入れていきましたが、こちらは橋脚での1本だけ。

晴天&微風であったことも一因であったとは思いますが、今回の釣行に関してはフィネス優勢であったように思います。

今回の釣行で、フィネスフィッシングに使用したタックルは、、、、

■ドライブクローラー4.5インチ・・・ジグヘッドワッキー
【ロッド】スティーズ キングボルトFスペック
【リール】イグジスト2506H
【ライン】フィネスブレイブ4ポンド
キングボルトFスペックは、フィネスバーサタイルロッドの理想を追求したロッドで、感度の高さは素材のSVFコンパイルXならでは。これ1本でライトリグ全般、虫系、ミノーやシャッドまでこなせます。フック&シンカーキーパーもラインが絡まない位置に付けたので、移動も快適です。

■ドライブスティック3.5インチ・・・ノーシンカーバックスライド
【ロッド】ブラックレーベルプラス661M/MLFB
【リール】SS AIR8.1L
【ライン】フィネスブレイブ8ポンド
ブラックレーベルプラス661ML/MFBは、僕がベイトフィネスで溺愛するスティーズウェアウルフの、パワーとテーパーそのままのブラックレーベルプラス版です。ウェアウルフが好きなのは、素材のSVFコンパイルX特有の高感度はもちろん、ロッド全体で曲がることでラインブレイクを軽減しつつ、ティップからバットまで平均的に硬めなのでフッキングパワーはある。ブラックレーベルプラス版は、感度は別格に良いウェアウルフにかないませんが、そのかわり、巻き物への汎用性が生まれ、ジャークベイト、ポッパー、ブリッツクラスまでのクランクベイト、3/8オンスまでのスピナーベイトにもGoodです。

最後にイベント情報です
5/11キャスティング土浦店様でのトークイベント、そして6/1キャスティング南柏店様でのバスフェスタにお集まりいただいた皆様、ありがとうございました!バスフェスタでは、青木大ちゃん、カナモ、ダウザー、岡さん、茂手木さん、自分によるトークショーに、店内に20社以上のルアーメーカーのブース出展と、初めての試みでしたが、熱気ムンムンのものすごい盛り上がりでしたね!

次のイベントは
6/7(土)13:00~16:00キャスティング市原店様にて、ダイワ展示即売会。トークショーをやらせていただきます。
6/14(土)13:00~18:00キャスティング品川シーサイド店様にて、半日店長をやらせていただきます!

こちらももちろん、気合入れて挑ませていただきます!

(写真上左:引き続き麻生君もクローラーのジグヘッドワッキーで!)
(写真上右:麻生君、ドライブスティック3.5のバックスライドで46.5cm。)
(写真中左:小さくてもこれくらいはあります・・・)
(写真中段右:こちらもドライブスティック3.5バックスライドにて。)
(写真下:シャローブッシュにドライブスティック3.5を滑り込ませると47cm!)
(写真最下段:フィッシャーマン南柏店様でのイベント)

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