ハイピッチャーの「スピナベサイト」で見えバスを狙う!
こんにちは、川村です。
いよいよ夏らしい、気温30℃超えの日々がやってまいりました。
最近の釣行は遠征が多く、DAIWAの釣り番組、『ザ・フィッシング』の撮影にて香川県の府中湖。
ルアーマガジンの取材にて、愛媛県の野村ダム。
バサーの取材にて、西湖&河口湖と、様々なタイプのフィールドを巡っています。
ルアーマガジンは、僕にとって年に一度のお楽しみ企画『岸釣りジャーニー』でした。実はもう9年くらい続いている長寿企画なんです!
野村ダムでイメージしていたのは、゛清流チックなバックウォーターでサイトフィッシング ゛
しかし、待ち受けていたのは濁流・・・熊本などでニュースにもなった、あの豪雨のタイミングとかぶってしまったのです。
イメージしていた釣りが崩壊していたのは一目瞭然でした。
それでも水位が下がってきている最中で、釣りにはなるところまで回復してきていたのは幸いでした。
雨予報を見て出発直前にバッグに突っ込んだ、濁り対策用のルアー達が活躍してくれました。
しかし2日目の途中から再び豪雨が襲い、バックウォーターはみるみるうちに水位が増し、ついに警報発令。釣りを中止せざるをえなくなり、そこからは放浪の旅?へ。
目まぐるしく展開が変わっていく2泊3日でしたが、予定していなかったフィールドに繰り出すことになったことも、ある意味ジャーニー的でワクワクでした。
8月末売り号に掲載される予定ですが、動画カメラも同行していたので、いずれ何かの機会で公開になるはずです。
バサー取材は、昨年復活したオカッパリオールスター!
前述したフィールドに対して、対戦相手たちは・・・
鬼~!!!
結果は紙面を見てのお楽しみですが、驚愕のハイウエイト戦でした。
そんなわけで・・・
そのポテンシャルを目の当たりにし、それらのフィールドにハマッてしまったワタクシ・・・
後日、DVD『陸魂5』の水中撮影で本栖湖を訪れる機会があったので、夕方のみ西湖での短時間釣行へ。
釣り歩いていると、砂浜にて真っ黒なデカバスを発見!
ここで入れるのはハイピッチャー1/2オンスのブラックシャイナー。
バスの斜め後ろに静かに着水させ、カーブスローロール気味にバスの口元を通過させると・・・
一気にダッシュして食ってきたのは50.5cm!
同行していた敏腕プロデューサーMさんも、ハイピッチャー3/8オンスのゴーストワカサギカラーで46.5cm!
やはり見つけたバスに対してアプローチしたとのことです。
通称 ゛スピナベサイト ゛は、ライトリグでも食わせるのが難しいタイプのバスに対して頼りにしている釣法で、一気にリアクションバイトさせるチカラの強いスピナーベイトならではの食わせ方といえます。
クリアウォーターの何もないところに浮いているバス・・・ヘタにライトリグを投げるよりもよっぽど食わせられる気がします。
バスを見つけたら、スピナーベイトをバスの近くに入れます。急にブレードのキラキラが現れるからこそ、リアクションバイトを引き出せるからです。
ここで気をつけなければならないのが着水音。
ビックリして逃げられてしまっては元も子もありません・・・
着水の瞬間にはしっかり勢いを殺してください。
着水直後からブレードを回し、ブレードが回転するギリギリのスピードでバスの口元を通過させます。嫌うバスは逃げていきますが、反応するバスは ゛おもわず ゛といった感じでバイトしてきますよ!
ガッツリ食ってくれるバスは掛かりやすいのですが、弱くついばむ程度のバイトも多いので、トレーラーフックは必須であることと、目でスピナーベイトとバスをよく見て、食った瞬間に合わせることも大切です。トレーラーフックは、ハイピッチャーであれば、FINAのT.Nトレーラーフックの#1をセットしています。
カラーは、こちらからバスの目の前に持っていくアプローチですので派手である必要はなく、警戒させずにバスの口元までもってきやすい地味カラーの成功率が高いと感じています。
実績があるのが、ブラックシャイナーとスティールシャッドの2色。
ブラックシャイナー
スティールシャッド
スモーク系のスカートに、ガンメタブレードの組み合わせです。
この釣り方に向いているスピナーベイトは、カーブスローロールさせたときにフロントブレードもしっかり回ること。
そして、ややコンパクトなスピナーベイトのほうが威圧感がなく、食わせやすいと感じています。
それでいてリアクションパワーが強い、すなわちブレードにアピール力があること。
これらの条件から、ハイピッチャーはスピナベサイトにベストなスピナーベイトなのです。
サイトフィッシングの持ち駒のひとつとして、ぜひ試していただきたいですね!
最後に。
私事で大変恐縮ではありますが、このたび7月15日をもちましてO.S.Pを退社することを、この場を借りてご報告させていただきます。
並木さんに拾ってもらってからの約9年間、ワーム開発担当としてだけでなく、メーカーの一員として貴重な経験を積ませていただきました。
特に、全スタッフ、物作りに対して一切妥協しない風土の中で仕事をさせてもらったことは何よりの財産です。
また、担当していたワーム開発につきましては、確かな釣りの実力と、細やかで鋭い感性を持ち合わせたスタッフ陣が引き継いでおります。
私自身は、O.S.Pのプロスタッフは継続させていただきつつ、新たなスタートに向け、一歩ずつ踏み出していきたいと考えております。
これからも見守っていただけましたら幸いです。今後とも、どうかよろしくお願い致します。
川村 光大郎
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