PROFILE

川村光大郎

関東
(各フィールド)

何にも縛られることなく純粋にバスフィッシングを楽しむ行動派アングラー。持ち前の探究心と向上心であらゆるルアーを使いこなし、フィールドで培った鋭い感性を武器に様々なフィールドに挑み続けている。初代陸王、オカッパリオールスター優勝2回、10年WBSスーパー3DAYS優勝。雑誌、DVD「陸魂」「ホリデイアングル」、携帯サイト「ルアマガモバイル」など幅広いメディアで活躍中。

ハイピッチャー、脅威のカーブスローロールで爆釣!

少しずつ、冬の気配を感じるようになってきました。

いよいよ今シーズンも終盤戦。

厳しい季節に入る前に、一日でも多くフィールドに繰り出したいところです。

さて今回は、ここのところ釣行の度にブッチギリの釣果を叩き出してくれているハイピチャーの「スローロール」のお話です。

ハイピッチャー『スローロール』 

この時期によく直面してしまうのが、急な冷え込みでバスの活性が著しく下がってしまい、口を使わなくなってしまうという状況。

バイトも全くなく、バスが姿を消してしまったかのような感覚に陥ることさえあります。

こんな時、バイトがないからと、つい食わせのライトリグに走ってしてしまいがちなのですが、実はこれが落とし穴で、かえって釣れない釣りにハマッてしまっているというケースをよく目にします。

行き着く先がそうなってしまうのでしょうが、ようは食欲の無いところにエサを持っていっても、結局はなかなか食べてはくれないということなのです。

こんなときこそ、本当の威力を発揮するのが実はスピナーベイトだということを是非知って欲しいのです。

ここ最近のホームリバーは、プレッシャーの高さに加えて冷え込みが厳しくなってきていることもあり、スピニングタックルでのライトリグスタイルがかなりの割合を占めるようになってきました。

これもひとつの方法だとは思いますが、多くの人が似たような釣り方をしているため、それでMAX釣果を期待できるような状況ではなく、どちらかというと、サイズは問わず、なんとかして魚を手にするのにそうなってしまっているという感じ。

ちょっと展開的にも行き詰っていると思います。

そんな状況下でこそ、僕が逆にチャンスとばかりにやり通すパターンが「ハイピッチャー」一本勝負!

一日のキャストの9割はハイピッチャー、入られないところだけゼロワンジグを入れていくという展開です。

はっきりいってバックリとバスの状況にはまっている感じで、他の釣り方ではこれを上回る釣果を出せる気が今はまったくしません。

明らかに釣れ方が違う!前をライトリグで丹念に流している人がいてもぜんぜんOK、気になりません。

釣っているバスの種類(タイプ)が違います!

食わせの釣りに反応しないバスでも、スピナーベイトなら、「思わず」口を使わせてしまえる、これは本当です!

また、寒くなってくると同じファーストムービングでも、クランクベイトよりもスピナーベイトに分があるのも傾向としてあります。

(写真:「ハイピッチャー」一本勝負の結果、キャッチした見事なビッグフィッシュ。)
76_1

スピナーベイトは奥が深い部分があり、秘めている威力は相当なものなのですが、それを引き出すのにはちょっとしたコツであったりきっかけが必要なのかもしれません。

事実、僕のハイピッチャーでの最近の圧倒的な釣果から、周りの釣り仲間にも薦めてはいるのですが、すぐにはなかなか同じようにはいかないのが現状です。

しかし、だからこそ得られるダントツの釣果であり、コツを掴んでしまえば唯一無二の武器となりえるのもまた事実なのです。

ようは感覚的なことで、慣れてしまえばこっちのものという感じです。使い方としては、俗にいうスローロールなのですが、特に有効なのがカーブフォール気味に引いてくる「カーブスローロール」。

岸際に静かに着水させて、ブレイクの傾斜に沿わせるイメージでゆっくりと沈めながら手前に引き込んできます。

この際、ボトムに着けずに、少し浮かせた状態をキープするのがキモです。

引き込むスピードやロッドポジションを調整しながら泳層をコントロールします。

流れのある川では、ダウンストリーム気味にアプローチするなど、流れも利用してよりスローに引いてもブレードに水流が絡むようなコース取りを心がけることで、より多くのバイトを獲っていけます。

 バイトはカーブスローロール中だけではなく、着水直後の巻き初めにもかなり出るので要注意です。

そのためのキワへの正確なキャストと静かな着水音なのです。

タックルは、ルアーにバイトしたバスをスピードがない状態からフックアップさせなければならないのと、また感度も求められる釣り方なので、通常使用しているものよりも少しパワーのあるロッドがマッチするかと思います。

このようなシビアな使い方になると、使用するスピナーベイトにも要求が高くなってきます。

まず、スローに落としてもブレードが確実に回ってくれること。

良いといわれるスピナーベイトでも、この使い方をした場合には、リアブレードは回っていてもフロントブレードが死んでしまうものもあります。

ハイピッチャーはブレードのレスポンスが最高に優れているので、着水直後から前後のブレードがしっかりとアピールしてくれ、スローに引いてもバイブレーションを失わずにバスを誘います。

中小型というサイズも丁度良く、コンパクトなのにグッドサイズのバスが良く釣れるところも気に入っています。

 トレーラーにはこれまではスプリットテール系を使用していたのですが、最近「スティールベイト4インチ」というすばらしいトレーラーと出会い、今はこれしか使っていません。

ベーシック使用でもスロー使いでもかなりシビれるアクションです。

頭から5節位カットしてセットしているのですが、そのシルエットもほれぼれするほどハイピッチャーにベストマッチ!

実際良く釣れるので試してみて下さい。

ちなみにトレーラーフックは特に、この使い方では要セットです。

(写真:ブレードのハイレスポンスが要求されるスローロールでも、抜群の威力を誇るハイピッチャー)
76_2 

先日、とある撮影で、前日のTシャツ日和から急激な冷え込みで活性が急降下。最悪の状況で、本当に釣れずに大ピンチ!ということがあったのですが、このときも僕を救ってくれたのはハイピッチャーでした。

しかも!そのフィールドでは間違いなくスーパーMAXサイズ、奇跡のビッグフィッシュをももたらしてくれたのです。

この撮影についてはまた後日、報告したいと思います。

では、次の休日もハイピッチャーを投げに行って来ます!

(写真:ハイピッチャーを襲ったスーパーMAXサイズのビッグフィッシュ!)
76_3

関連商品