ルアーマガジン『陸王』遠賀川編
みなさん今日は、GWはいい釣りしました?
僕の最近の釣りですが、まずは何といってもルアーマガジン誌『陸王』がありましたね。
しかも相手が超強豪金森君だけに気合も入りまくりでしたよ。
舞台である遠賀川は僕はある意味相性が悪くて、実は昨年2回釣りをするチャンスがあったにも関わらず、急遽別の用事が出来てしまったり、洪水で釣りどころでなかったりで両方とも現地入りしたにも関わらず釣りが出来なかったといういわくつきのフィールドなんです。
初の遠賀川
そんな訳で今回が初の遠賀川、練習のため本戦の4日前に現地入りしました。
練習初日、遠賀川に到着したのは午後になったのでこの日は半日。
まずは勝負エリアを下流から上流までの景色を車でざっくりとチェックし、そのまま残り時間を上流部から釣りをしていきました。
場所探しが目的なので、ひとつで縦に落とし込んでも横に泳がせても使えるドライブクロー4インチのテキサスリグ1本に絞ってどんどん移動しながら目ぼしいところをチェックチェック!
競技エリアが支流も含めると往復で約40キロと長くて、実質3日半あるといってもこれを上から下まで、しかもヤブこぎしながら見るとなると休んでいる暇も無く、実際練習中は昼食の時間も惜しんで開拓に勤しみました。
で、その練習の内容は、初日はテスト中だったツートンカラーのドラクロ4"(今月末に出る予定です)をリップラップにかすらせながらスピナーベイトのようにただ巻きで泳がせてくるとすぐに50アップが釣れ、他にも同じ釣り方でグッドサイズが連発。
いきなりの手ごたえを感じた初日だったのですが・・・。
(写真上:練習初日にいきなり釣れた50アップ。ドラクロ4インチツートンカラー(今月末リリース)のスイミングで。)
(写真下:キャロの遠投スタイルでは脚もぎドラクロ3インチのキャロでブリブリのグッドサイズが連発!)

2日目は何と1日丸々完全ノーバイト!
原因は僕が最も得意とするカバーフィッシングが全く利かなかったことがその理由。
初場所で、沈み物も何も知らないだけに、見えるカバーの釣れなさにはいやしかし立地条件の良い一級カバーでさえ全く反応が無いのには、今回カバーフィッシングはダメなんだな、というあきらめはつきましたが、いやしかし、この時点では困り果てましたよ・・・。
このカバーフィッシングが利かなかった要因として、普段の釣れ方は分かりませんが、おそらくコイやフナのハタキ(産卵)でシャローブッシュが占領されていることが大きかったと思います。
特に練習中は日を追うごとに水温が上がっていっていて、初日はクリークの中やワンド内でのみで部分的にハタいていたのが、3日目4日めには本流まで、いたるところに広がっていました。
この状態でシャローカバーが釣れなくなるのは霞水系でも小貝川でも、ようはどこでも同じこと。
初日に釣れたリップラップは風や天候が見方をしてバスが入ってきてくれないと釣れないタイプの場所なので何か他の釣り方を探さなければ勝ち目はないということで、3日目4日目にやり込んだのがオープンウォーターの釣り。
具体的には沖に広がるハードボトムや大きな堰を遠投メインで釣っていくスタイルです。
こういったスポットで活躍してくれたのがキャロライナリグ。
広範囲を効率よく探れながら、食わせる力にも長ける実釣力のあるリグですが、最近では使う人が少ないリグでもあります。
かくいう僕もかつてのハードボトムが良く釣れた頃の霞ヶ浦では主力でしたが、近年での出番はめっきりと減っていました。
しかしこの遠賀ではキャロが大活躍!
それも同じキャロでもタイプの異なる2タイプを使い分けることでより釣果を伸ばせました。
ひとつはリーダー60cm~70cmほどとってシンカーは5g、ワームはドライブクローの3”。
これはスイミング気味の使い方がメインで、特にロッドアクションはつけずにボトムを取りながらのズル引きや、シンカーを斜め上方向にスーッと持ち上げてパタパタと泳がせてはそのままカーブフォールさせてワームをノーシンカー状態でフォールさせるを繰り返します。
これはワーム本来のスイミングアクションを活かした使い方で、より自然に誘うことが目的です。
ちょっとした工夫としては、特に堰のように流れの中で使うときや、スピーディに泳がせてくるときにはドライブクローの4本の脚をカットして使うことでボディの安定性が増し、キャロのようなワームがフリーになるリグでもワームが回転することなく自然な水中姿勢で誘えます。(4本の脚があっても、腹側に塩を集めた低重心使用で水中姿勢には元々優れていますが。)
もうひとつはリーダーは25cm~30cmほどにシンカーは重めで今回は8.8g、ワームはドライブスティックというダート系で、いわゆるリアクションキャロ。
これは超メジャースポットのひねくれバスをリアクションでバイトさせるためのトリックリグで、鋭い2トゥイッチ1ポーズが基本アクション。
ちなみにドライブスティックはこの使い方でも身をくねらせながらダートし、自発的に動きながらフォールします。
これが効いたのは、練習中にいつも人が入れ替わりで入る堰があり、話を聞くと「釣れるときは簡単に釣れるけど、釣れないときはサッパリ」という意見が大勢。
しかしこれ程の大場所なので、「実はいても食わないだけなのでは?」と思いこのリグを試すとグッドサイズが2連発!これに気づけたことは大きかった。
で、向かえた本番は2日で10キロ超えと自分としては存分に力を発揮できたし、2日間で1本のバラシもなく、全てのバイトをフックアップし取り込めたことが何より。
これは今年の陸王のルールである「1タックルルール」つまり、専用タックルを組めず、ソフトもハードも1タックルで扱わなければならないことを考えればその価値はさらに大きいです。
ミディアムパワーなのにパワーの立ち上がりの速いテーパーにより掛けと乗せを兼備したロッド、ブラックレーベルPF701MFBと、ピッチングからフルキャストまでパーフェクトにこなせるリールスティーズ103HL(スプールは遠投にも対応するスティーズハイパーキャストスプールに交換)といった汎用性の高さと、信頼してバスを抜き上げていけたデフバスフロロ。
完璧なタックルバランスがノーミスの2日間を演出してくれました。
しかし金森君の2日目6キロ超えには驚いた!
同じ状況下で釣りをしていたからこそ分かるその凄さ。
今後は僕もあの爆発力は身につけてやるぞと思った次第です。
緊張感は感じつつも最高に勝負を楽しめた2日間でした。
そして荷物の受け取り、情報提供、楽しい食事まで色々とお世話になったROD-MANさんありがとうございました。
で、GWはオリキンと千葉のリザーバーに行ったり、地元の釣り仲間と久し振りに釣りをしてきました。
リザーバーではドラクロのテキサス&ヘビーダウンショットが最もよく釣れたのですが、特にヘビーダウンショットの効果を再認識。
今後もっと取り入れていくことでよりバイトが獲れそうです。
サイトでのマイラーミノーのバスの反応はやはり別格で、オリキンも会社の先輩草深さんも釣りまくっておりました。
(写真左上:マイラーミノー(稚ギル)ダウンショットに45クラス!)
(写真右上:こちらはオリキンがマイラーミノーで仕留めた50アップ、やられましたがさすがです。)
(写真左下:草深さんもマイラーミノーヘビーダウンショットでグッドサイズ!「マイラーミノーの反応すごいね」と太鼓判!)
(写真右下:ヘビーダウンショットによるフラッタリング&ダートフォールは個人的にも要注目です。)

そしてポケーっと水面近くに浮いているバスにはドライブスティックノーシンカーをクネクネと落としていくと、バスが追いかけていってグーッと。
霞水系のほうは田植えの濁りの影響は残っていましたが、部分的に濁りが取れてきているところではバイトが集中!
アシの奥にドラクロテキサスを入れ込んで落ちパク!パラアシにドライブスティックを落とし込んでもラインがツツツーッ、風が吹いたらパラアシやガマの隙間をハイピッチャーで通すとガツン!とこれまた楽しい釣りを堪能できました。
今年の春は天候不順で厳しい日に当たることも多かったので、これからがシーズン本番といったところかもしれませんね!
そして今週末、5/15(土)はフィッシャーマン水戸店さんでセミナーをやらせて頂きます。
この時期にガッツリ釣るための方法と、人に差をつけるワームのチューニング、まだどこにも公開していないドライブスティックの秘密の使い方などなどレクチャーしちゃいます。
翌日5/16(日)は同じくフィッシャーマンさん主催の「Basser’s Jam」が土浦新港で行われます。
こちらもこれまでにない豪華ゲスト大集合でとんでもない盛り上がりになりそうです。
是非皆さんも遊びに来てくださいね~!
(写真左:ドライブスティックノーシンカーをパラアシに落とし込む釣りはアフターのグッドサイズを選んで釣れる釣りでした。)
(写真右:風が吹いたタイミングではハイピッチャー!パラアシを通していくと、ガツン!と引ったくっていくのが見えます。)
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