今年の8月後半からの傾向と対策
4月はあんなに寒い日が続いて今年は大丈夫かなと思っていたら、梅雨が明けてからは異常に暑いですね。
今回はこれまでのシーズンの状態を考えて、8月後半からの釣りについて攻略法を紹介してみたいと思います。
今シーズン調子よく良い思いをされている方も、イマイチ調子が良くない方もぜひ参考にしてみて下さい。
2010年の傾向
色々な湖で釣りをしていて感じるのは、今年は春の寒さと梅雨時期の大雨でスポーニングが遅れたせいか、インレットで釣れる魚はまだアフター系の魚が多いなということです。
早いシーズンだと7月初めに最上流大爆釣のようなときもあるのですが、今年はベイトフィッシュの数も例年に比べると何だか少ないように感じます。
この季節が遅れたままで秋に突入するかどうかは定かではありませんが、流入量によって変わるインレットパターン、シェードパターンを紹介させていただきます。
■インレットパターン(流入量が通常より多い場合)
エサを求めて最上流にさしてきている魚は、なるべく動かないでエサを食べたいと思っているため、小さな流れのヨレに身を寄せることが多いです。
狙いはそういうところでジグヘッドワッキーを投入します。
なぜジグヘッドワッキーかというと、流れによりラインが流されるけどステイさせたい、ボトムべったりではなく漂わせたいからです。
いい魚を狙うにはワームサイズを落とす必要はないのですが、吸い込みの力が弱いアフター系の魚にも対応できるように、中央刺しのジグヘッドワッキーはフッキングするのに都合がいいのです。
お勧めはドライブスティックで、ジグヘッドワッキーにするとよりフラフラ落ちてくれてアピール力は強く、流入量が多いときは濁っていることが多いためボリュームが必要だからです。
ウェイトは流れの速さによるのですが、僕はビックフィッシュ対応のためフロロ5lbでジグヘッド1/32ozを中心にやっていますが、ラインがあまりに流されるようだったらジグヘッドを重くして、1/8ozを使うこともあります。
アクションは動かさないことが基本。フォール後のステイで漂わせることでバイトを取ります。
比較的大きなヨレだとシェイクしたりしますが、これだとサイズが下がることがあります。
(写真:7月18日チャプター旭川第4戦。流入量が多い最上流をジグヘッドワッキーで攻めて、3,935gを釣って3位入賞しました。)
■インレットパターン(流入量が通常より少ない場合)
流れがあまりないときは、より流芯にバスが濃くなります。
こういうときはバスが着きそうな岩などの上流にキャストして、ドリフトさせて岩などに入れてやることにより、アフター回復系のいいコンディションのバスを狙います。
この釣りにはマイラーミノーのジグヘッドワッキー(1/32oz)が最適だと思います。
ジグヘッドワッキーを使うことによって流れで自然にロールしてくれて、マイラーミノーの最大の特徴であるワームでありながらフラッシングの効果が出せるからです。
ナチュラル系がダメなときは、同じくマイラーミノーのリアクションキャロです。
特に先行者がネコリグやジグヘッドワッキーなどで流した後などは、やってみる価値が大いにあります。
5gのシンカーにリーダーは10~15cmで、メタルジグのようにしゃくって釣ります。
これも普通のワームだと動きだけでアピールするのですが、マイラーミノーにしかないフラッシング効果で、不思議なくらいバイトがあるのでぜひ試してみて下さい。
あと、リザーバー等の最上流に岩で出来たチャラ瀬がある場合は、ベントミノーが非常に有効です。
ワームだと根掛かりするし、通常のトップ系では出きらない状態においてベントミノーにかなうルアーはないと思います。
チャラ瀬にキャストして、流しながらチョンチョンアクションを加えるだけです。こういう浅いところは意外にみんなやっていない穴場だと思うので、これも試す価値ありです。
(写真上:7月11日チャプター岡山第4戦。チャラ瀬をベントミノー106、流芯をリアクションキャロで50アップ2本です。この他、ゼロツービート(エコ)でもキロアップを釣りました。)
(写真下:7月10日弥栄ダムのインレットで、マイラーミノーのジグヘッドワッキー、リアクションキャロで釣りました。どちらのリグで使ってもマイラーミノーの威力絶大です。)
■シェードパターン
この時期の定番といえばシェードパターンです。
通いなれたフィールドでも、朝一シェードが長い時間形成されるエリア、日が昇ってから南側のストレッチでなるべく高い木や岩盤がありシェードが出来やすいエリアなど、シェードの出来方を少し考えて一日のプランを組み立ててみると、もうプラス1本でも2本でもバスを多くキャッチできるかもしれません。
活性が高いときは、朝一シェードが長く出来るところをハードベイトなどで攻めるのが良かったり、バスの居場所が絞りにくいときは朝一から日が当たる側のシェードを狙った方が良かったりしますが、そのときに応じて実践してみて下さい。
またリザーバーなどは大きな岬が多いのですが、そういったところでも太陽の反対側はシェードが出来ます。
岬の中心ではなくシェード側を狙ったほうが良く釣れる場合が多々ありますので意識してみて下さい。
立ち木やマンメイドストラクチャーも同じなのですが、シェード側を狙うのが基本です。
真昼だとどちらに陰が出来ているかわからないくらい暑くてボーとします(笑)ので、僕は必ず太陽の位置を見上げて確認してからシェード側を打つようにしています。
シェードを狙うにはやはりバックスライド系のワームが有効です。
普通にシェード際をフォールさせることでもバイトは得られますが、バックスライド系で奥に入れたほうが、数サイズともに伸びると思います。
最近のお気に入りはドライブスティックの寸詰めチューン&ストレートフックの逆刺しです。
魚のサイズが大きい湖ではノーマルサイズのストレートフック逆刺しが良い(釣りビジョンで放映中のOsprey’s EYE #6旧吉野川で並木プロはノーマルで釣っていますのでぜひご参考に)のですが、トーナメントのときやベイトのアベレージサイズが小さい湖では、このサイズが最適でアベレージサイズだけではなくビックバスまで狙えます。
ドライブスティックの寸詰めチューン&ストレートフックの逆刺しは最近始めたばかりなので、今は光大郎くんに聞いたまま、見よう見まねでやっているのですが、またノウハウをためてご紹介させていただきたいと思います。
■最後に
O.S.P10周年記念Fanphotoキャンペーン第2弾では、バジングクランクで良く釣れていましたね。
僕もキャンペーンが始まる少し前ですけど、バジングクランクで釣りました。
やはりトップのルアーというのは、いつバイトがあるかと思って引いているとドキドキして、この感覚がたまりませんね。
今年の夏の状況を考えると、アフター回復が遅かったので、バスがディープに落ちるのが遅れて、夏過ぎに回復系になったバスが、トップでたくさん反応してというパターンもなきしもあらずかなと予測しています。
トーナメントのときは優勝に絡みそうなパターンなので、必ず練習で確認しておかないといけないなと思っています。
この予想が当たるかどうか分かりません(笑)が、これから秋に向かって良い釣りをしてお過ごしください!!
(写真左:8月7日JB旭川第4戦の練習時、ドライブスティックの寸詰めチューン&ストレートフックの逆刺しで釣りました。もちろん本番でも釣りましたよ。)
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