PROFILE

川村光大郎

関東
(各フィールド)

何にも縛られることなく純粋にバスフィッシングを楽しむ行動派アングラー。持ち前の探究心と向上心であらゆるルアーを使いこなし、フィールドで培った鋭い感性を武器に様々なフィールドに挑み続けている。初代陸王、オカッパリオールスター優勝2回、10年WBSスーパー3DAYS優勝。雑誌、DVD「陸魂」「ホリデイアングル」、携帯サイト「ルアマガモバイル」など幅広いメディアで活躍中。

今年も残すところあと2ヶ月

ついこの前今年が始まったばかりのような気がするのですが、まさに光陰矢の如し。

特に今年はそれを強く感じています。

ここ最近の1ヶ月

さて、この1カ月は『釣り=雑誌取材や映像ロケ』で常に本番フィッシングなのですが、ここのところは巻き物が好調で最も釣果を上げています。

(写真:こちらは霞水系で行ったロケでの1本。水面直下でトゥイッチすると下から出てきてバックリ!霞水系ではHPFスペック2がいい感じです。)
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バスワールド誌の取材では小貝川にて久し振りにボートから、ワイヤーベイト縛りで釣りを行ったのですが、2日間の実釣のうち初日こそ直前まで降っていた雨の影響で増水と強い流れで多くのバスがカバーの奥に引っ込んでしまう『ジグ、テキサス日和』だったため巻き物は苦戦しましたが、流れが落ち着いた2日目にはバスがカバーの中から出てこれるようになったことでワイヤーベイトが炸裂!

タイフーンで50アップ、ハイピッチャーで48cm、43×2、ゼロツービートで46cm、余裕が出来たことでチョイと投げたプロトのブレードジグでも40アップ!!数も二桁以上とおそらく小貝川のMAX釣果に相当する釣果だったと思います。

上手くいったにしても、この結果はある程度狙ってのもの。

前回のレポートでも触れましたが、この時期のワイヤーベイト、特にスピナーベイトの威力は毎年恒例の強さで、他の釣りではなかなか反応させられないビッグバスを狙える武器となります。

今の時期は冬に近づくにつれてだんだん釣るのが難しくなっていくもの。

それは水温の低下はもちろん、それにともなって水の透明度も上がっていくことでバスの警戒心が強くなることや、小貝川のような人気フィールドではシーズンを通してのフィッシングプレッシャーが蓄積していることも無視できない要因だと感じています。

しかし普通に釣っては釣果が下降線に向かうなかで、逆に威力が際立ち釣果が上向くのがスピナーベイトなのです。

しかし、その『本当の威力』という意味では、ただ単にスピナーベイトを使いさえすれば釣れるという訳ではないのが難しいところでもあり面白いところ。

マトを得た使い方をしている人とそうでない人とでは仮に同じルアー、タックルを使って同じストレッチを流していたとしても10対0の釣果の差は十分にあり得るのがこの釣りです。

まず一番のキモは、『スピナーベイト=サーチベイト』という考えを完全に捨てた使い方にあります。

むしろジグやテキサスのように、バスの目の前にダイレクトに撃ち込み、着水直後の一瞬のフラッシングで反応させるつもりで狙っていくことが最も大切。

ちなみにこの取材中に釣ったバスは、全て着水後ハンドル3回転以内にバイトさせたもの。

その釣れ方は、2日目早々に取材が成立したことで途中から釣りに参加し、(僕と編集者さんとカメラマンさんでビッグフィッシュ勝負に突入しました)6本のバスをキャッチしたバスワールド誌の編集者さんも同様でした。(つまりキャストが上手い!)

トリプルフックの付いたプラグよりは引っかかりにくいとは言っても、カバージグやテキサスとは違ってフックムキ出しのルアーをカバーのキワのみならずルアーが入るスペースさえあればその奥に撃ち込んでいくとなるとそれなりのキャスト技術が求められますが、一番はバックラッシュや引っ掛かりを恐れず、ネジ込んででも入れ込んでいくという”気合い”ですね。

そして着水音はソフトな金属音を奏でる着水音がベスト!この音は一瞬でバスをその気にさせる力があるので是非こだわりたいところです。

着水直後はロスタイムなしでブレードを回したいので着水と同時にブレードに抵抗をかけますが、この際にいきなりリーリングを開始するというよりは、前後のブレードがパラパラと不規則に回る感じでカーブフォール気味に引き込んでくるのがコツです。

真下にフリーで落とし込んでしまうと食ってこないので、あくまでブレードが回転するギリギリのスピードで手前に引き込む。

この間は一瞬のことなのですが、この着水直後の演出がバスにとって魅力的か否かで勝負はあらかた決すると言っても過言ではありません。

その後はそのままボトム付近を這うようにスローに巻いてきますが、そこでも岸際から離れ、ちょっと深いレンジに落ちたバスを拾っていけます。

この使い方でスピナーベイトに求められるのがブレード性能。

着水直後から一瞬で水を掴んでくれタイムロスが無いレスポンスの良さと、相当なスロー引きでも回転を失わないことが必須条件です。

かといって経験上、軽く回れば良いという感じでもなく、ある程度トルクフルというか、ブンブン回ってパワーのあるブレードのほうがこの使い方をしたときによりイレギュラーさを伴った強いフラッシングが出てリアクション効果があるように感じます。

この点においてハイピッチャーのブレードは言うことナシで、個人的にはこれこそハイピが良く釣れる理由の大きな部分を占めていると感じています。

この使い方は数年前から特別な効果がある釣り方として認識していますが、さらに昨年くらいからサイトフィッシングでもハイピッチャーを多用したりと、スピナーベイトの潜在能力って本当に不思議です。

それをどこまで引き出せるかは使い手によるところですが、ブレードの効果って本当にすごいと最近になってあらためて思っています。

まだまだ何か使い道がありそうです。

(写真:こちらは旧吉ロケの到着日、下見がてらの釣りでストロング&ドラクロ5インチでグッドサイズ。)
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そして最後にイベント情報10/3フィッシャーマン八王子寺田店セミナー、10/11OPA!オプライド、10/17ブンブン柏店セミナーに来て下さった皆様、ありがとうございました!

沢山の人に来ていただいて本当に嬉しいかぎりです!

今後の予定ですが、11/20(土)キャスティング岩槻プラザで、なんと並木さんとコラボ!取材やロケでところ構わずいつも釣りまくる並木さんの話は実践で役立つこと間違いなし!

そして、11/21(日)キャスティングキッカー日本橋プラザではオリキン来ます!

オリキンのサイトテクは僕も舌を巻くところですが、その辺の詳しい話が聞けるはず。

今回はこんなところで。

今週は、いよいよルアマガ陸王の決勝、頑張ってきます!

(写真左上:フィッシャーマン八王子寺田店、金森君のトークは僕も楽しかった!脱線しまくりでしたが(笑))
(写真右上:OPA!オプライド、今回は霞ではなく、初の試みで手賀沼水系。「バスいるの??」なんて言われるなかでも100人超えですからこのイベントは本当に熱い!)
(写真左下:オプライドではオリキンが独自のスピンフリップキャスト??を実演。太いラインで軽いジグを鋭く正確に入れる。かなり上手いです。)
(写真右下:ブンブン柏店ではこれから冬にかけて絶対に釣るためのコツと、ピッチングを実演レクチャーしました、皆さん釣って下さいね~!)501_3

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