冬に向かってのルアー準備

今年は例年より、水温が低下するのが遅いような気がします。

そのためディープが好調で、よく釣れていました。

そろそろ冬の釣り方も準備しなければならないのですが・・・。

このレポートでも昨年は陸っぱりでの冬パターンを書いてきましたが、今年はボート釣りの冬パターンをご紹介したいと思います。

最近の状況と冬バスの動き

相変わらず、ディープは釣れています。11月20日は17本、12月11日も6本釣れました。

このときの水温は11月20日が17度、12月11日が14度。

もうそろそろ水温が12~13度くらいになるので、冬の釣りの準備をしなくてはと思っています。

過去のデータを見てみると、ディープでよく釣れているのは14度くらいまでで、13度を切ってくるとディープでも釣るのがだんだん難しい感じになっています。(これはあくまでも僕の主観なので人によっては違うと思います)

秋の水温が低下するメカニズムを書くと、夏に暖まった水が冬気温が下がるとともに表面が冷やされて、冷やされた水がどんどん湖底に落ちていきます。

なので、水温が低下傾向のときは安定したディープにベイトフィッシュが溜まりやすく、バスもかたまって来るという感じです(シャローに残るバスもいますが)。

これがさらに冷やされると、ディープにベイトフィッシュが少なくなり、エサをあまり食べなくなる越冬バスと、またシャローに戻ってくるバスに分かれると思っています。

水温が13度を切ってくるとどちらも狙うのは難しくなってくるので、得意な方をやっていただければと思いますが、12月の上がりたてのバスは非常に食い気があるので狙ってみる価値は大有りだと思います。

特にいいバスが多いですからね。

陸っぱりで狙う場合はディープは捨てて、シャロー1本で狙っていった方がバスを手に出来る可能性は高くなると思うので、昨年書いた記事を参考にしてみて下さい。

ボート釣りの場合はディープ、シャローの両方が出来ますのでタックル面では悩むところが多いのですが、今回は僕が必ず必要というO.S.Pルアーを紹介させていただきたいと思います。

まず、シャローフィッシングの鉄板というか、とりあえずこれをキャストするというのがハイピッチャーのタンデムウィローです。

ウエイトは水深と投げやすさでお好みに合わせていただければと思いますが、タンデムウィローでバイブレーションを意識しながら、ゆっくり引いてくることがポイントです。

特に狙う場所は1~3mにある岩、スタンプ、ブレイクなど。

クリアレイクだったら地形をサイトする感じで狙ってみてください。

マッディーレイクだったら、とにかくキャスト数を増やして多くの場所を引いてみる感じです。

12月はなぜか雪が降った日にスピナーベイトでいい釣りが出来る日が多く、過去に何度も経験したことがあります。

過去のデータを見ると水温は12~13℃くらいで、日付は12月20日前後。

中国地方で言うと初雪が降る感じのとき、風もほとんどないようなときです。

バイトはしっかりとひったくっていくようなバイトなので、しっかり合わせてもらえば問題がないと思いますが、念のためトレーラーフックは付けておくことをお勧めします。

写真上:2011年11月20日ドライブクローラー(ナチュラルピンク)の10gヘビーダウンショットで釣りました。
写真下:2008年12月27日陸っぱりでしたがハイピッチャー タンデムウィロー3/8oz (C.B.チャートブルーバック)で釣りました。
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次に鉄板なのがハイカットSP。

これはハイピッチャーなどでバイトがあったエリアでワンモアフィッシュを狙うとき、コンクリートや岩盤などが暖まった状況のとき、濁りが入っているようなシャローを狙うときなどに使ってみてください。

濁りが入っているということは水の動きが悪く、風の影響も受けていなくて水温が高い可能性が多いです。

マッディーウォーターなフィールドでもこの時期はクリアになって釣り難くなってくるので、こういう場所を見つけたら丁寧に狙いたいものです。

スピナーベイトで狙うのも良いのですが、1発で確実に食わせたいためハイカットを選択するのが良いと思います。

ロッドセレクトはとにかく柔らかく、ノーシンカーをキャストできるくらいのもので、ドラグは巻き取るのに支障がないくらいのズルズルにしておいた方がバラシを軽減できます。

ここぞというポイントにはとにかく1投のキャストに時間をかけて、20~30cm巻いてはポーズ(5~10秒くらい)といったイメージで引いてきます。

ひったくってラインが出ていくバイトも稀にありますが、ほとんどが次に巻こうと思ったら重くなっていたというバイトです。

これが硬いロッドを使っていると、巻く瞬間にバスの口から抜けてしまい、バレてしまうことが多いです。

バスに違和感を与えないためにも柔らかいロッドで、向こう合わせで反転するのを待つためにドラグをズルズルにするということがキャッチ率を高めるコツです。

これより少し広範囲に攻めることが出来るのが、ダンクSP&パワーダンクSPです。

いいストラクチャーに当たったと思ったら同じようにポーズを5~10秒くらいとります。

リザーバーなど急深な地形でも岸と平行気味に引くことによって、1~4mのボトムを長い距離トレースすることが出来ます。

ノーシンカーワームを動かすくらいのイメージでゆっくりスローリトリーブするか、ゆっくりロッド引いてきてスラッグを巻き取るのも良いと思います。

大切なのは何かに当たったときに、その場でとどまるくらいの当たり方でとめること。これが冬のシャッドの釣りにおける最大のキモといってもいいくらいだと思います。

ストラクチャーに当たったのに気付くのが遅れると巻きすぎてしまい、ストラクチャーからプリッと外れてストラクチャーから離れてしまいます。

ハイシーズンならこれでも追ってきますが、低水温期は間違いなくバイトが遠のいてしまいます。

集中力を持ってなるべくルアーの位置をイメージしながら、ストラクチャーに当たりそうな水深に達したときは"止める心構え"でいることが重要です。

写真左:2010年12月12日これも陸っぱりでしたがハイカットSP(マットタイガー)で釣りました。
写真右:2006年1月21日パワーダンクSP(チャートブルーバック)で釣りました。
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シャローの抑えは、ドライブクローラーのネコリグです。

これは今さら説明することもないと思いますが、1日こればかり投げていると釣れる確率が高まるような気がすると思うのですが、逆に本当に冷え込みが厳しい日にあったときなどはバイトが得られない可能性も高いです。

前述した釣り方と合わせて、本当にいい場所を絞り込んだ上で投入してみて下さい。

この時期、平均的な1日の天気の移り変わりとしては、晴れている日はまず朝に放射冷却が起こり、暖かい水がシャローに残るためシャローを狙うチャンスとなります。

このときは大体風が弱いことが多いので、小さめのシャッドなどで攻めることが出来ます。

しかし昼前、昼過ぎになると風がだんだん強くなってくるので、風裏を攻めるか、シャローを攻めるにしてもスピナーベイトなどのようなしっかりキャストが出来るルアーでしか攻められなくなります。

夕方はまた少し穏やかになり水温も少し上昇してくるため、バスも浮き気味になる傾向。

シャローか、もしくはミドルレンジがチャンスになります。

風が強くなってくるとバスが沈んでしまうため、ディープの方に分が出てきます。

ベイトフィッシュが映るような地形のディープウォータを狙い、水深としては10~20m。

風になるべくプロテクトされているエリアを基本とします。

岬などは、ハイシーズンはあまりよくない岬が狙い目となります。

というのも冬にベイトが溜まりやすい岬は、カレント(流れ)が当たらないような場所にあり、岬がお互いに組み合わさっているなど、ベイトフィッシュが回遊・溜まりやすい場所を狙います。

ワームはサイズを思いっきり落として、ドラクロ2in。

風があっても投げられるように、10gくらいのヘビーダウンショットをよく使いますが、スピニングのダウンショットリグやジグヘッドリグなどでも、重めのシンカーを使えば十分対応できると思います。

この時期は、"グッ"と重くなるバイトがあれば間違いなくバスなのですが、コツコツくるバイトの場合はブルーギルやハスの場合が多いです。

僕の考えは、ブルーギルやハスがいるエリアにはバスもいると思いますので、合わせをミスってルアーを移動させるよりは、その場で待ったほうが良いと思っています。

"コツコツバイト"があったときは少しラインを緩めてワームを持っていかないかどうかに神経を研ぎ澄まし、それでもバイトがない場合は少し動かしみるといった具合です。

さすがに冬ともなると秋のように次々とバスはキャッチできませんが、丁寧に攻めていけば必ず答えは返ってくると思いますので是非試してみて下さい。

最後に

今年も早いもので残すところあと半月になってしまいました。

そろそろ釣り納めのことや釣り始めのことを考えなければなりません。

前述のように今年は秋が少し暖かかったため、多少釣りやすいかもしれませんが、厳しくなる2~3月を前にガッツリ釣っておきましょう。

年末までは少し早いですが今年もレポートを読んでいただきどうもありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします!

写真左:2011年1月9日 ドライブクロー2in(ライムチャート)の10gヘビダンで釣りました。
写真右:2011年12月11日、ドライブクローラー(モエビ)の10gヘビダンで釣りました。フーデッドネックウォーマーを被ると首筋が全然冷えないので集中力が持続できますよ!この冬の一押しアイテムです。
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