数釣りが得意なHPFクランクSPEC2
フラットサイドクランクが日本ではやりはじめたのが、一昨年くらいからでしょうか。
僕も例に漏れずアメリカンルアーを色々試していましたが、そんな中HPFクランクと出会いました。
いまや、ハイシーズンのトーナメントでは欠かせないルアーです。
フラットサイドクランク『HPFクランク』の可能性
・HPFクランクの特徴
僕が釣りをやっていていつも意識しているのが、ボートを進める速さとハードベイトを巻く早さです。
オカッパリの場合は歩く早さと巻く早さになります。
あまり変化がない場合、同じところを何度もルアーを通しても無駄だし、1投、投げてまいて次のキャストでどの位置にいるかというのを考えます。
そこで、重要となってくるのがルアーを巻いたとき、どれくらいのスピードで自分のところに戻ってくるかということです。
早く進むルアーのナンバー1はなんと言っても、スピナーベイトだと思います。
これはモタモタ巻いていると沈んでいくし、巻いたときにあまり抵抗となるものがないために早く進んでくれます。
O.S.Pのルアーで一番なかなか進まないやつというとHPFクランクSPEC2だと思います。
ノーマルよりラトルがなく軽い分、余計抵抗が大きくて、巻いても巻いても、ものすごいピッチでウォブリングするので、まるで引っ張っても嫌がる犬や駄々っ子のようなイメージです。
僕の感覚ですとスピナーベイトとHPFクランクSPEC2で3倍くらい違うと思います。
そのため、ボートを進めるスピードは1/3になってしまいますが、1キャストで3倍長く見せることができ、より丁寧に探ることが出来ます。
ここがHPFのキモだと思っています。
・HPFクランクの使い方
お勧めする使い方としては、ハイピッチャーなどで魚がいるエリアを見つけておいて、HPFを巻くという方法です。
トーナメントのときなどは、流せるエリアが限られたりするため、何とか1匹でも多くキーパーを釣って、少しでもウエイトを上げたいというとき使います。
スピナーベイトでバイトがあったらすかさずHPFに持ち替えます。
しばらくバンクを流してあたりがなくなったらまたスピナーベイトに持ち替えるといった使い方です。
昨年のトーナメントはこの方法でベースとなるウエイトを短時間でそろえ、残りの時間をキッカー狙いにあてることができ、安定的な成績を残すためには、なくてはならないルアーのひとつでした。
・狙いのポイント
狙うポイントはどんなところでもOKです。実際に何にもないところでよく釣れたりします。
ただ、フラットサイドクランクができた由来というのは、隙間の狭いところをクランクベイトで巻きたいということからできたそうなので、本来なら岩と岩の間とか、立ち木と立ち木の間というのが狙うポイントになるんでしょうけど、日本にはそんな絵に描いたようなポイントが少ないのが現状です。
1級ポイントは何度も角度を変えて通して、その周りの2級3級ポイントもざっと流すというのが釣果を上げるポイントだと思います。
ここだけの話、2級3級のポイントだといとも簡単に釣れてしまいます。
また、これからの夏にかけて垂直岩盤を岸べったりにつけて引くと、ノーシンカーで落としていかないと釣れない様な魚が簡単に釣れたりして非常に効率がいいのでぜひお試しください。
・HPFクランクの楽しみ
HPFの特徴としてよりハイシーズンになると、エリアを選ばないとノンキーパーがものすごく釣れます。
言い換えればワームで釣ってしまうような、ノンキーパーをも釣ってしまうということです。
ですから、初心者の方にまずバスを釣ってもらおうというときには最適だと思います。
スピニングでもストレスなく投げられますし。サイズを気にしないで数釣りなんていう楽しみも、たまにはあってもいいのではないでしょうか。
・お勧めタックル
最後にタックルですけど去年1年間色々試して見ましたが、僕の場合、バトラー ブラックレディ(7ft)+リベルト・ピクシー+VARIVAS バスプライドハード 8lbに落ち着いています。(ロッドはバトラー ナイトホーク、バトラー ブリッツ、LEGEND V.I.Pなどでも大丈夫です)
ノンラトルフラットサイドの唯一の欠点として飛ばないというのがありますので、長めのやわらかいロッドで少しでも飛距離を伸ばし、さらに、すべりのいい最新のナイロンラインを使って、バックラッシュを少なくし釣りに集中するようにしています。
HPFはもっとも使いやすいハードルアーの1つだと思うので、ハードルアーで釣ったことのない人はこれからの時期ぜひ投げてみください。
きっとバスに巡り合えると思いますよ。
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