PROFILE

川村光大郎

関東
(各フィールド)

何にも縛られることなく純粋にバスフィッシングを楽しむ行動派アングラー。持ち前の探究心と向上心であらゆるルアーを使いこなし、フィールドで培った鋭い感性を武器に様々なフィールドに挑み続けている。初代陸王、オカッパリオールスター優勝2回、10年WBSスーパー3DAYS優勝。雑誌、DVD「陸魂」「ホリデイアングル」、携帯サイト「ルアマガモバイル」など幅広いメディアで活躍中。

春めいてきまして話題てんこもりです!

皆さんこんにちは!

植物の緑が徐々に増えていく今日この頃、フィールドでも枯れたアシから緑の新芽がぐんぐん伸びてきていて何となくいい感じ。

バスの動きも活発になってきましたね。

今年はいつも以上に霞通いです 

ここ最近の釣りでは先日お店に並んだフリーペーパー「BAKU×BAKU」の取材で高滝湖に行った後は、主に霞水系。

昨年のオールスタークラッシックウィナーのハシタクさんや会社の先輩でもある草深プロの大会のプラクティスに同船させてもらったり、自らも霞水系での取材があったりで、昨年末くらいからの霞通いは続いています。

 特にW.B.S.プロお二方との釣りでは共に新たな発見もあり非常に有意義な釣行でした。

う~ん役得!そして霞水系の取材は北浦で行いました。

一時期は小貝川でのボートに夢中になりすぎていたこともあって、霞水系でのオカッパリから足が遠のいていたのですが、ここ最近はあらためて霞が面白い!

先月号のロドリにも出ていましたけど、霞水系を今一度釣り歩いてみたい、そんな気分なんです。

そんななかで北浦というのは過去にもほとんど行ったことがなかったこともあって、じゃあこの(取材の)機会に一度マジメにやってみるか・・・。

そんな感じで挑みました。その結果は・・・。

今月末売りの「Basser」を見てくださいまし、やっぱり霞水系は面白かったです。

(写真:W.B.S.プロでO.S.PSTAFFでもある草深プロ。プラクティス中、ドライブクローのプロトでグッドサイズの春バスをキャッチ!)
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O.S.Pの新作シャッド『ハイカット』 

他にも話したいネタはテンコ盛りなのですが、そんななかで今回は、O.S.Pの新作シャッド「ハイカット」でいきたいと思います。

現在最終調整を行っている「ハイカット」ですが、そのプロトサンプルで並木さんがルアマガのオカッパリ取材でいきなり50アップを仕留め鮮烈デビューを飾りましたが、その後もハイカットのサンプルをひとつだけ渡したテスターのオリキンが連日グッドサイズのバスを連発したり、O.S.Pの社員が釣行の際にサンプルを拝借してこれまたビッグバスを連発するなど仕上がりは上々。

 (写真:もちろん僕もグッドサイズのバスを仕留めましたよ!)
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ボディーサイズは約60ミリとダンクよりも若干大きい位のサイズなのですが、性格的には全くの正反対。

ハイカットの狙いは「ナチュラルシャッドの極み」クリアウォーターでのセレクティブなバスにも見切られないことや、バスに異常なプレッシャーのかかっているようなタフコンディション下でも違和感なく食わせてしまうシャッドです。

『ハイカット』と『ダンク』の違い 

ダンクは「クランク的シャッド」タイトながらも動きは力強く、ベイトタックルに10ポンドクラスのラインを組んだタックルでも動きを失いませんし、手元にもその振動は明確に伝わります。

使い方としては、スローに引いてもピッチを失わずに障害物を交わしながらタイトにボトムを舐めてこれるという特性を活かし、ワームに近い感覚でボトムやその周辺をスローにズル引いてくる使い方を最も得意とします。

フローティングの「浮かせ釣り」という使い方もありますが、これはどちらかというと応用的な使い方で、メインはクランクを繊細にしたようなただ巻きが中心になります。

そういったことからフィールド的にも霞水系のような濁りの入った水質で最も本領を発揮してくれます。

それに対してハイカットは、ただ巻きでは控えめかつ柔らかなアクションで本当にナチュラル、エサ系です。

ラトルも入っていません。例えるならこちらは「ミノー的シャッド」ですね!

中層でのトゥイッチングでは軽い力でも鋭く軽快に身をひるがえしながらナチュラルダート。

この際には体高のある側面のフラットボディが有効にフラッシングしてくれます。

ダンクがどちらかというとエビやハゼといったボトム系ベイトにはまるのに対し、ハイカットはワカサギなんかのベイトフィッシュイメージ。

ワカサギに夢中になっているバスはかなりセレクティブで、ルアーを見る目が厳しく、使用しているルアーによって釣果に大きな差が出るのですが、ハイカットはこういったバスが不自然なルアーを見切ってしまう状況でこそ使ってほしいルアーです。

重心移動搭載で、クラス最高の飛距離を誇るダンクほどの飛距離は望めないものの、リップを寝かせ気味にセットし飛行姿勢に優れることによって固定重心のこのサイズのシャッドとしてはトップクラスの飛距離と投げ感を実現しています。

繊細なシャッドのため、そのナチュラルな動きを殺さずに最大限引き出すためにもタックルセッティングはちょっと繊細。

ラインは4ポンドを中心に状況に余裕があれば3ポンド。

太くても5ポンド位までに抑えたいですね。

トゥイッチで見せつけて誘ってもいいですし、ただ巻きで自然に泳がせてもOKです。

応用として試していただきたいのは早巻きで、高滝湖なんかでもよく使われる使い方。

ワカサギが沢山いてなかなかスイッチが入らないような状況でパーっと引いてきて目の前に来た時にリアクション気味に反応させちゃう。

ノンラトルだからバスからすればまさにパッと目の前に現れる不意打ち釣法です。

振動や音ではなく、視覚に訴えるタイプのルアーですので、特にクリアウォーターを得意としますが、高滝のようなある程度濁りの入った場所であっても着き場が絞れてさえいれば必殺の食わせベイトとして活躍してくれます。

プレッシャーとの戦いとなるサンデーアングラーやトーナメンターの方にとっても強力な武器となるはずです。

微妙な最終調整を行っている段階で、発売まではもう少々かかりそうですが、O.S.Pクォリティのシャッド、期待は裏切りませんよ! 

それとドライブクローのその後なのですが、前回お伝えした修正後のサンプルが上がってきまして早速テストしてみたところ、狙ったものには格段に近づいてきているのですが、それでもまだ満足のいく完成度には達していませんでした。

もうちょっとなんですけどね。

先日行ったという取材はそのサンプルを使ってガンガン釣れはしたのですが、まだ改善できる余地がある以上、やらない訳にはいきません。

そういえば先日はO.S.Pプロスタッフのキムショーさんがドライブクローが欲しいとわざわざ自ら流しにきてくれたのですが、それがヤバイくらいに釣れて大会で使う分が全然足りないということで、数日後また流しに来てくれました。

明らかにバスの反応が違うそうです。

大会でそのドライブクローが火を噴くといいですね~! 

最後に、

O.S.PのHPにルドラで高滝湖の50アップを仕留めた際の動画がアップされました。

2005年の3月と少々前に撮られたものが掘り起こされたのですが、発売直前のルドラでのこの一発はその後のルドラの爆発を予感させるものだったのは確かです。

僕も忘れかけていたこの動画をあらためて見たとき、驚いたのが「ルドラフィッシュ」という言葉を思わず発していたことです。

ルドラブームのさなか生まれたこの言葉ですが、「ルドラだから獲れた・・・」そう感じるからこそ無意識に出ちゃう表現なんですね。

今回はこんなところで、皆さんも良い釣りを!

(写真:O.S.Pプロスタッフのキムショーさんがドライブクローが欲しいとわざわざ自ら流しにきてくれました!)
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