春バスにHPFクランク
いよいよ桜も咲いて春の到来を感じます。
いよいよトーナメントも始まり本格的なバスフィッシングシーズンが始まったなーと実感しています。
今回は春に有効なルアーの一つとしてHPFクランクの使い方をご紹介します。
今年の状況
今年は非常に雨が多くて、ダムの水位の回復が例年になく早かったです。
昨年はスポーニング時期に雨が多かったですが、水位が安定していた方がスポーニングもうまく行われるでしょうし、バスのコンディションにとってはいい方向だと思います。
全国的にも同じ傾向だと思うのですが、私が通っている弥栄ダムでもこの時期にしては多い雨のおかげで、なかなか水温が上がらず10℃台で1ヶ月くらい足踏みしている状態が続いています。
7℃くらいから10℃台への水温の上昇は暖かい一雨であったりすることがあるのですが、10℃から更に上昇するには雨が降らず、寒い北風も吹かない状態で、太陽光線に頼るしかないといった感じです。
11℃、12℃台になってくるとシャローにさしてくるバスも多くなるのですが、今年は4月13日の大潮くらいでそのタイミングになるのではと予測しています。
その次の4月27日からの大潮くらいでスポーニングベッドができ始めるのではないかと。
■HPFクランクで50アップキャッチ
今年は、幸先よく弥栄ダムの水位が回復しボートで始めて出た日に50アップをHPFクランク(ノーマル)でキャッチしました。
このときはまだ7℃台から10℃台にあがりたてで、このバスはその勢いでシャローにあがってきたメスバスっていう感じです。
HPFクランク(ノーマル)を使った理由は、ボート解禁直後でプレッシャーが非常に薄いであろうということと、水面が結構にごっていましたので音ありでアピールさせたかったからです。
この時期に限ってですが、水面が濁って茶色くなっているところがいい場合が結構あります。
なぜかというとそういうところほど太陽光線を吸収して温度が上がりやすく、逆にクリアなところほど太陽光線がすり抜けて水温が上がりにくいからです。
この濁った水のエリアでバスがシャローに上がってくるケースが多いと思います。
また、逆に水温が下がると水の比重が重くなって水中に浮いていた濁りが湖底に落ちて、白っぽい濁りになることが多いです。
こうやって水の状態を見てそのエリアの前後の状況をつかむことが大切だと思います。
(写真1:3月13日に弥栄ダム美和町上流でHPFクランク(ノーマル)にきた50アップ
■HPFクランクが活躍する場面
10℃~12℃くらいの水温では、非常に微妙でブリッツ・ブリッツMRのようなクランクがいいとき(ワームでいうとテキサスがいいとき)と、ハイピッチャーのような小型スピナーベイトがいいとき(ジグヘッドのミドストがいいとき)があると思います。
一概には言えませんが、どちらかというと10℃に近いときがクランクで12℃に近いとき(バスがさし始めてきているとき)はスピナーベイトというイメージなのですが、この中間のルアーをあえて挙げるなら、HPFクランク(ノーマル)、HPFクランク(SPEC2)になると思います。
ボトムでのアクションはクランクベイト,中層でのアピール力はスピナーベイトには勝てないですが,どちらの場面でも使うことができます。
なので、どちらか迷ったときは最初からHPFを選択するのも手だと思います。
そして、ボトムにタッチしたときにバイトが多発するようだとクランクベイトに、中層でバイトが頻発する場合はスピナーベイトに切り替えるのも手だと思います。
このとき50アップはボトムにタッチしたときに釣れたのですが、もう1本の37cmは中層で釣れました。
このようにどちらでも釣れるときは、HPFクランクが正解なのかもしれません。
クランクベイト、スピナーベイトのどちらかしか得意でない方は、中間のフラットサイドクランクを通してもう他方のイメージをつかんでいただけるのではないかと思います。
(写真2:同じく3月13日に弥栄ダム美和町上流でHPFクランク(ノーマル)にきた37cm。これは中層でバイトしてきました。非常に春らしいバイトでした。
■ノーマルとSPEC2の使い分け
ノーマルとSPEC2の使い分けですが、大雑把に分けるとプレッシャーが高いときはSPEC2、プレッシャーが低くてアピールが欲しいときはノーマルと使い分けると良いと思います。
ノーマルの良いところは、フラットサイドの最大の欠点である飛びにくいというところを重心移動により飛距離が出るようになっているところだと思います。
またサウンドも重低音系のコトコトサウンドでアピール力もあります。
濁った水でアピールしたいプリスポーンの時期にぴったりのルアーです。
どちらかというと中層限定でボトムにタッチさせないで使うイメージです。
SPEC2は固定ウェイトのため、カバー周りの回避力が非常高いところが特徴です。
本来フラットサイドはカバー周りに弱いルアー(ラウンドタイプのほうが向いている)ですが、HPFクランクSPEC2は岩の一つ一つ、立ち木の1本1本の枝を意図的になめて引けるくらいカバーに強いという特徴があります。
また固定ウェイトのため、キャストも微妙なところに決まります。
重心移動のルアーは飛距離が出てよいのですが、リザーバーのように岸際の落とすポイントをシビアにしたいときは、固定ウェイトのほうが狙いやすいです。
また、ノンラトルは非常にプレッシャーに強く同じスポットで何匹も釣れる場合が結構あります。
明らかにターゲットとなるピンスポットを狙う場合は、SPEC2を最初から投げたほうがセカンドバイトを得る確率は高くなると思います。
僕にとってSPEC2はアフタースポーンの時期には無くてはならないルアーのひとつです。
陸ッパリだと飛距離を出して,広範囲に探りたいときはノーマル,カバーとか根掛かりやすいところを狙う場合はSPEC2をといったように使い分けてみて下さい。
■最後に
HPFクランクはまさにスポーニングの始めから終わりまで活躍してくれるルアーです。
ローテーションの一つというか、ローテーションの核にもなれるルアーだと思っています。
ハイピッチャー、ルドラ、阿修羅、ブリッツシリーズとともに春バスを釣るのに無くてはならないルアーだと思いますので、投げたことが無い人や最近あまり投げていない人はぜひ改めて試してみてください。
きっと良い答えが返ってくると思いますよ。
(写真:1枚目のバスと同じですが、ブリブリのメスバスです。体高も腹回もあり、ずっしりと重いです。)
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