真夏の阿修羅スペック2&ドライブクローラー
皆さんこんにちは。
今年は梅雨の雨量が半端なくて、スポーニングがダラダラ長引きアフター回復が少し遅れているように思います。
今回はこれから夏に向かって必需品となる、阿修羅スペック2とドライブクローラーでの釣りをご紹介したいと思います。
また、7月8日弥栄チャプター第4戦カツイチ・デコイCUPを優勝することができましたので、それも含めてご報告します。
真夏の阿修羅シリーズ
「一番釣れるルアー(ハードベイト)は何ですか?」と問われれば、僕は間違いなく「ミノー」=「阿修羅シリーズ」だと答えると思います。
やはり、ミノー(ジャークベイト)はルアーの原点というか、僕がルアーを始めた16年前くらいでは、最初に釣ったルアーはミノーという方が多かったように、ベーシックに魚を釣るためのルアーだったのだと思います。
僕も初めてシーバスを釣ったときはミノーで釣りました。
弥栄ダムのような魚影が非常に濃い湖では、阿修羅シリーズを使うと大会の練習などではパターンが分からなくなるくらい釣れすぎて困るので、あえて阿修羅からルアーローテーションすることもしばしばあるくらいです。
また、阿修羅シリーズは、次のキャストをどこにしようかと思い、ルアーを水中に放置していると釣れることもよくあり、アクションだけではなく、シルエットそのものがすでに釣れるルアーなんだなと思っています。
今頃のアフタースポーニングの時期は、スポーニングに絡むバスはゆっくりフォールするものに反応がいいので、横に動くミノーは小バスを多く拾ってしまいますが、これからアーリーサマーからサマーになってくると、ミノーでナイスフィッシュを数多く釣ることが出来ます。
この切り替わりは、フォールに小バスが多くなり、ナイスフィッシュが反応しなくなることで見極めていますが、ワームの巻上げにナイスフィッシュが反応したときなどもサインのひとつで、そういう時はぜひ阿修羅シリーズを試してみてください。
(写真左:2008年7月12日阿修羅SP(ホットタイガー)で釣った35cm)
(写真右:2008年8月14日阿修羅SP(BS小魚)で釣った32cm)
![769_1](http://www.o-s-p.net/wp/wp-content/uploads/769_1.jpg)
阿修羅スペック2の利点
今年発売になった阿修羅スペック2は、リザーバーをメインとしている僕にとっては、「待っていました」というばかりのルアーです。
固定重心にしたウェイトによってさまざまなメリットがあると思いますが、詳細は以下のとおりです。
<キャスタビリティーの向上>
リザーバーの場合、"エイヤー"と思いっきり投げられる場所は少ないと思います。
広大なフラットエリアがあるような場所は別ですが、そのような場所はあってもごく僅か。
ほとんどがショアラインに沿って、10~20mを刻んでいく作業の繰り返しです。
固定重心によるキャスタビリティーのメリットを具体的に現すと、15m先の半径1mの的に落とせる人であれば、半径50cmの的に落とせるくらいの正確性が出ると思います。
この差はハイシーズンであれば10本中の1~2本の差に収まるかもしれませんが、プリスポーン時期の、バスがなかなか釣れないときにはノーフィッシュ、または1本の大きな差に繋がると思います。
近距離のオーバーハングに関していえば、移動重心だとどのタイミングでウェイトが動くのか分かり難く、意外に伸びたり失速したりしミスキャストすることがあると思います。
オーバーハングに入れる場合も固定重心は計算どおりの飛びをしてくれるので、キャストも正確に決まります。
<動き(キレ)のよさ>
固定重心にすることによってキレによりいっそう磨きが掛かったと思います。
SP・Fでもジャークしたときの動きは抜群なのですが、スペック2の場合は、これに良い意味での "丸さ"が加わった感じです。
SP・Fはウェイトが動くと少し不規則な動きをするのですが、それが全くなく、高速トィッチしてもキチンと逆方向にアクションしてくれます。
具体的にいうとジャ・ジャと2回強くトィッチした場合、SP・Fは右に動いたあと左に動く場合もあれば、さらに右に動く場合もあります。
これに対して、スペック2の場合は、右に動いてくれた後は必ず左に動いてくれます。
ウェイトの位置はボディの中心より少し前の方になりますが、ただ巻きすると丁度ボディの真ん中からブリブリ動いてくれます。
ただ巻きの水押しの観点からも非常に良いと思います。
<サイレントのメリット>
僕はあまりルアーに音がすることによるメリットを感じない方なのですが、唯一音があったほうがいいなと思う時期は、春のバスがシャローにさして来ていて、エサを見つけるのに慣れてないような状況、真夏のような水温が高く、変温動物であるバスの活性が高い状況だと思います。
それ以外はサイレントの方が有効である場合が多いし、音ありを流したあとにサイレントでフォローを入れると釣れる場合もあります。
よって、サイレントのスペック2はオールシーズンを通じて、非常に汎用性が高いルアーだと思います。
阿修羅スペック2を使うときのアドバイス
阿修羅スペック2を使うときは、柔らかめのロッド、細めのラインを選ぶことをお勧めします。
ジャークするときは、ロッドのしなりが元に戻るまでがワンアクションで、ロッドのしなり方がジャークのアクションに大きく影響します。
ベイトロッドの場合、クランクベイト用では少し堅すぎで、ロッドが上手くしならず・戻らないので、アクションにキレが出難いです。
ライトテキサス、ベイトフィネス系のロッドぐらいが良いと思います。
細いラインを使うというのも同じ原理で、戻りアクションを重視したことです。
スペック2の場合は、ナイロンの8~10lb.を使うのがベストだと思います。
逆にルドラみたいな巻き抵抗があるジャークベイトは、もっと太目のラインを使ったほうが、ジャークしたとき良いアクションが出ます。
ジャークを強めようと思ったら、力任せにロッドを振るのではなく、上手くロッドをしならせる・戻すイメージでやると激しいジャークが出来ると思います。
ベントミノー、I-Waver、ルドラを使って釣果をあげられている方も、基本中の基本である阿修羅スペック2を使って釣ってみるというのも、ミノー元来の特徴をよく理解できて釣果のワンステップになるのではないかと思います。
ドライブクローラーの使い方
ドライブクローラーはこの時期欠かすことの出来ないルアーだと思います。
この時期に、ワームを1袋しか持っていけない縛りがでたら、間違いなくドライブクローラーを選択すると思います。
使い方も、ノーシンカー、ネコリグ、ジグヘッド、ジグヘッドワッキー、ダウンショット、ヘビダン、スプリットショット、キャロ・・・何でもいけます。
これからの時期、特に有効なのはサイトでのノーシンカーとインレットのヨレへのジグヘッドワッキーです。
ノーシンカーで心がけることは、サイトでバスに気付かれる前に見つけること。
バスを見つけたら直接バスに向かって投げるのではなく、2~3mくらい離して投げるのがコツです。少し間をおいて、バスが向かっていくか向かっていかないのかを見計らって、回収して次のキャストへ。
ルアーに気がついていなければもう少し近くへキャストというように、だんだん間合いを詰めていくようにします。
オーバーハングやスタンプが多い場所であれば、オフセットフックがおすすめですが、ワッキー掛けの"ヘコヘコ"アクションにやたら反応する場合もあるので、どちらも試してみるのが良いと思います。
(写真左:6月10日ドライブクローラー(4.5inウォーターメロンペッパー)の3.5gジグヘッドで釣った51cm)
(写真右:7月4日ドライブクローラー(3.5inウォーターメロンペッパー)を使ってサイトで仕留めた49cm)
![769_2](http://www.o-s-p.net/wp/wp-content/uploads/769_2.jpg)
弥栄チャプター第4戦で優勝しました!
7月8日に開催されました、弥栄チャプター第4戦カツイチ・デコイCUPで優勝しました。
7月の始めはインレットに直行したいところですが、今年はちょっと遅れているようです。
本来なら、インレットで腕が痛くなるくらいアフター回復のビッグバスが釣れる日がきているはずなのですが・・・。
ただ、季節は遅れていても良い個体はもうインレットにさしてきているので、シーズナブルパターンどおりに狙いました。
0.9~1.3gのジグヘッドワッキーにドライブクローラー(4.5in)のハチマキからリブ4個分くらいテール側に引っ掛けてヨレに向かってキャスト。
ヨレの手前は流れているので、ラインは流れに乗せないように、余分なラインは出さずに、場合によってはロッドを高く掲げるくらいの配慮をします。
流れのヨレにフォールしても、まだアフター回復の魚であるということを意識して、しばらくはノーアクションで様子をみます。
この間にバイトがあることが多いですが、それでもバイトがなければ少しヘコヘコさせて流れに乗せて回収。
魚が多ければこのときにもバイトがあることが多いです。
インレットにバスがいっぱいさしてきていれば、ものすごく釣れる釣り方なのですが、釣れないときはいいバスのみが来るもので、この釣り方で大会当日は1,900g、900gを釣りました。
あとは、ドライブクローラー(3.5in)の10gヘビダンで、流れのヨレを少しズル引いて、キーパーサイズを多くキャッチしました。
活性が高いときはジグヘッドワッキーより効率がいいので有効です。小バスをある程度交わして、アベレージが良いバスだけをセレクトできます。
これから、アフター回復して本格的なサマーパターンになると有効になってくると思います。
今年から、ドライブクローラー他O.S.Pのワームにエコモデルが追加され、JB.NBCの大会でも使えるようになったので、ここ最近の成績は、6月17日広島チャプター第3戦モーリスCUP5位、6月24日弥栄チャプター第3戦レインズCUP4位、そして今回の優勝と、安定した成績が残せています。
皆様もぜひドライブクローラーを色々なリグで使って楽しんでください。
(写真:3本3,181gを釣り、実に6年ぶりの優勝です。弥栄ダムでは5回目の優勝です。)
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