秋のディープ攻略

今年は残暑が厳しくサマーパターンがなかなか終わらないなと思っていたら、サマーのディープから秋のディープへ移行した魚が濃く、そのままディープの釣りにどっぷり浸かっています。

例年になく釣果をあげられている秘密がありますので、それを中心に今回は紹介させていただきたいと思います。

ディープの秘密兵器ヘビダン

今さら、「ディープでヘビダンなんて当たり前じゃん」とお思いの方も多いでしょうが、リザーバーのようなスタンプなどが多いところでは、ウエイトが重いと根掛かりやすいという先入観がありました。

しかし、実はやってみると真逆だったという、私にとってはとても新鮮な発見がありました。

タックルは、いわゆるベイトフィネスで6lbのフロロカーボンラインに10gのナス型錘、オフセットフックでマイラーミノーなどのストレート系ワームをセットしていますので、それを前提に読んでください。

まずは根掛かりにくさ。

確かにウエイトが軽いシンカーだとシャローでは根掛かりにくいのですが、あまり深くなってくると底が取りづらいため、ラインを緩めて底を取ることが多いと思います。

ところが深いところだと、ワームが底にフォールするまで緩めてしまい、この直後に根掛かることが多いのです。

10gぐらいの重いシンカーを使うとシンカーが着底した瞬間を感じることが出来、余計なラインを出さなくて良いため逆に根掛からないような気がします。

次に飛距離。

このセッティングだとスピニングで投げるより、1/2ozのテキサスを投げるより良く飛びます。

ボートからディープを攻める場合はなるべく岸から離れて遠投しなければなりません。

きっちりボートの手前まで攻めているつもりでも、自分がいるボートポジションの水深から1/2~2/3くらいまでの水深しか攻められていません(例えばボートポジションが15mであったら、きっちり攻められているのは7.5m~10mくらい)。

また、ストレートワームを真上から動かすと、遠投した状態でアクションするのとは変わってしまうので、なるべく沖目にボートポジションをとり、ラインの角度をあまり変えず同じようなアクションをすることが大切です。

ライトリグを使用したときは飛距離が足りないため、岸に向かってキャスティングしたら沖に向かってボートを進めるという動作を繰り返していましたがヘビダンを使うとこの動作が少なくて済むので、非常に効率が良く攻めることが出来ます。

またアクションについても、ライトリグだとワーム自体を動かすためには、自分でシェイクするなど動かしてやらなければならないですが、重いシンカーだとずる引いた時に、ロッドでアクションするより非常にナチュラルにワーム自体を動かすことが出来、バイトを誘ってくれていると思います。

マイラーミノーとヘビダンの相性

今までディープといえば、晴れれば○、雨・曇りだと×というイメージを持っていました。

しかし雨・曇りのときにマイラーミノーを使用してみて、その威力に驚かされました。

今までローライトコンディションのときは、少しワームを大きくするなどしていましたがマイラーミノーだとワームサイズを変えることなくアピールを高めることが出来るのでバイトが減ることがありません。

そういったときにもなくてはならない存在になっています。

そういうローライトコンディションのときに特にお勧めなカラーはインパクトチャートです。

ドライブクローのライムチャートがよく釣れるということを経験している方には説明する必要はないかもしれませんが、それと同じ効果でローライトのディープウォータではものすごくナチュラルに見えているから釣れるのだと思います。

また、アクションについてもヘビダンと非常に相性がよく、ズル引くことで普通のワームよりピリピリ動かすことが出来、まさにマイクロシェイクしているような動きになります。

マイラーミノーの最大の特徴である、ハリがある素材とフラッシング効果の利点をいかすことが出来るリグともいえます。

(写真:9月18日~10月3日にマイラーミノーのヘビダンで釣ったバス。どれもグットコンディションです。)
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ヘビダンをいかしたトーナメント

トーナメントでもヘビダンをいかしていい結果が残せています。

9月5日チャプター岡山第5戦ではサマーパターン崩れでなかなかバイトが遠かったものの、プラクティスではヘビダンで回って魚の状態をつかむことが出来ました。

大会当日はその場所をヘビダン、リアクションキャロ、ジグヘッドのローテーションで釣り、3本2,968gで準優勝することが出来ました。

また10月10日にショップのトーナメントに参加し、プラクティスのときから好調だったヘビダンで1,500gのキッカーを含む10本以上釣り(パートナーもダウンショットで1,100gを含め10本以上釣りました)、4本3,690gで優勝することが出来ました。

(写真上:9月5日チャプター岡山第5戦(高梁川)。ヘビダンで見つけたディープエリアを攻略し準優勝しました。)
(写真下:10月10日第3回BASSペアボートトーナメントin弥栄湖。ヘビダンで1,500gのキッカーフィッシュを釣り優勝しました。)
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これからの季節

ヘビダンと同じようにディープウォータを釣るのに欠かせないのがジグヘッドリグです。

ライトジグヘッドにお勧めなのが、マイラーミノーとドライブスティック(4.5in)。

3.5gのオフセット型ジグヘッドにセットしてフォール&スイミングで使用します。

ディープで食わせるコツはスイミングさせることです。

少しリフトさせてテンションをかけてフォールさせることにより、ナチュラルなスイミングで食わせるタイミングを与えます。

マイラーミノーはシルエットで見せて食わせ、ドライブスティック(4.5in)はテールのアクションで食わせます。

だんだん水温が下がってくると、ダウンショットとかでステイ中にバイトがあるけど乗らないということが結構あります。

そうしたときにはバイトがあったときに、少し泳がせて魚に追わせることでバイトに持ち込むことができるのですが、ダウンショットだとどうしてもバイトがあると止めがちになってしまいます。

ジグヘッドでテンションかけてフォールする場合はナチュラルに追わせられるため、キャッチ率が上がるときがあります。

最後に

これからだんだん寒くなってくると、ディープが益々安定的に釣れるようになってくるのですが、シャローの方が水温は高くビックバスはシャローで出ることがよくあります。

ドライブクローは寒くなってきても最高のアクションをしてくれる素材を使っていますので、ぜひドライブクローもセットしてシャローのビックバスを狙ってみてください。

(写真上:8月22日にマイラーミノーのジグヘッドで釣ったナイスフィッシュ。マイラーミノーのシルエットに思わずバイトしてきます。)

(写真下左:8月17日にディープで釣ったドライブスティック(今は4.5inが発売になっていますがこのときは寸詰めチューンでした)で釣ったナイスフィッシュ。テール&ボディーロールアクションが大きいためよりいい魚がバイトしてきます。)
(写真下右:8月17日にディープパターンがいまいちで困り果てていたときに、シャローカバーをドライブクロー(4in)で釣ったナイスフィッシュ。これからの季節もシャローにはいいバスがいるので、ぜひドライブクローで狙ってみてください。)
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