野池&ウィード攻略 秋のスピナーベイト

気温も大分涼しくなり、魚も秋らしい動きをするようになってきました。

ターンオーバーはいつするのか気になりながら毎週トーナメントをまわっています。

今回は秋らしいスピナーベイトの使い方について陸ッパリ編、ボート編をご紹介させていただきたいと思います。

野池のスピナーベイト(陸ッパリ編)

先日、スピナーベイト&バズベイトのみで野池めぐりをしてきました。

状況としては、夏にあまりベイトを食べられていないというコンディションの魚が多いのと、ベイトが割りと深めにいてバスはそれらを狙っていてあまり上を向いていない状態で、バズベイトよりもスピナーベイトの方に歩がある感じでした。

今まで行ったことのない野池をまわったので、どういう状況でも対応できるように3/8ozのハイピッチャー(タンデムウィロー)のみで効率よくまわっていきました。

本来なら秋のベイトフィッシュを意識したスピナーベイトならダブルウィローを選ぶところですが、フォールでも使いたいし、根掛かりしないようにあまり沈めたくないというのがあってタンデムウィローを使いました。

面白いもので、スピナーベイトをひくとバスがいるかどうか反応がすぐ分かります。

まったく反応がない野池、小バスは見えるけどバイトがない野池、大きいバスも見えるけど小さいバスしかバイトしない野池、バスは見えず大きいバスしかバイトがない野池等々。

何らかの反応があるため、後半、まったく反応がない野池は10投未満で見切れるようになりました。

陸ッパリで改めて認識したのは、必ずといって良いほど最初は堰堤の上から様子見でキャストするため、軽いスピナーベイトだと立ち泳ぎになってしまいます。

そのため、堰堤の高さにもよりますが、ワンサイズ重いスピナーベイトの方が泳ぎが良くなるため重めの1/2oz、5/8ozが非常に有効だなと感じました。(堰堤・道路から投げる際はくれぐれも歩行者・車に気をつけてください。)

また、堰堤から降りて水辺に立った場合は、3/8oz、1/2oz等の普通のウェイトに戻した方が良いのですが、ストラクチャーの距離によってウェイトを替えるのがモアワンフィッシュ獲るための近道だと思います。

近いストラクチャーを攻める場合には、1/4oz、5/16ozなどの軽いスピナーベイトで着水音を抑えて奥の奥まで飛ばしたいときは5/8ozを投げるという感じです。

手前に見えているストラクチャーから順番に攻めていくのが良いと思います。

ハイピッチャーは5/8ozでもシルエットはほぼ同じなので、25cm以下のバスでも十分反応してくれる数少ないヘビーウェイトのスピナーベイトだと思います。

また、ハイピッチャー5/8ozというスピナーベイトは小さいながらも波動は大きいため、思わぬビックバスを呼んでくる可能性は十分あると思います。

先日、並木さんが取材で岡山に訪れ、その釣りを見る機会があったのですが、並木さんの釣りを見ていて感じたことは非常にマメにカラー&ウェイトローテーションをしているということです。

ほとんどの野池で水の色をみてから付け替えていました。

僕の中ではこの野池とあの野池は同じような水の色だからとかといった整理をしていましたが、その野池のストラクチャーによってもカラーを変えていたようで、毎回どのカラーを選ぶか楽しみに見ていました。

この他技術的な詳しい説明はバスワールド12月号(10月末発売)に掲載予定なのでぜひご覧になってください。

(写真1:9月23日 ハイピッチャー 3/8oz TW(インパクトライムチャート)で釣ったグットコンディションのバス)
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ウィード廻りのスピナーベイト(ボート編)

この時期、秋から冬に向かってベイトを食べようとしているバスがウィードに固まってきます。

正確に言うと、夏は湖のほとんどの場所にあったウィードはどんどん減ってくるのですがバスはウィードに残るので、バスの密度がどんどん濃くなっていきます。

そのため良い釣りをするには、沖のウィードを攻めることなのですがこの時期、ハードボトムやマンメイドストラクチャーより、水通しが良い場所にある沖のウィードの方が、ベイトフィッシュ保有能力が高く、圧倒的にバスの数は多くなります。

ウィードを攻めるのにピーカンの日中はヘビーテキサスリグのパンチングなどが考えられますが、曇った日、朝夕などは沖のウィードの廻りを攻めると高い確率でバスを釣ることができます。

イメージ的にはウィードの際にいてベイトフィッシュを待っているのだと思うのですがウィードの際でスピナーベイトを引いてやることにより、効率よくバスを釣ることができます。

ここでも大切なのがスピナーベイトのウェイトです。

ウィードの際々を引くならウェイトは軽く、ウィードから離れているところを引くには、ウェイトを重くするのが良いと思います。

また、沖に浮いているウィードの水深が浅いほど軽いウェイト、深いほど重いウェイトを使うのは言うまでもありません。

底にパラパラのウィードが残っている場合は、それに乗るような感じで引いてこられるウェイトを選ぶことが重要です。

この感覚はなかなか難しいかもしれませんが、クランクベイトの水深を選ぶのと一緒でウィードに絡みすぎず、当たらなすぎずといった感じです。

巻くスピードでも調整できますが、スピナーベイトのウェイトを変えたほうが、同じリズムで引けるので簡単です。

ハイピッチャーは1/4~5/8ozまで同じシルエットで決め細やかにウェイトが設定してあるので、どんな状況でもカバーしてくれると思います。

また、ウィード廻りでは圧倒的にダブルウィローの方が良いと思います。

とにかくベイトフィッシュがいるようにキラキラさせるというのが主目的なのですが、特にハイピッチャーのダブルウィローはウィードのすり抜けが抜群に良いので、ウィードのポケットを引いてウィードの上面を引いてきてもごみがあまりかからないといったメリットもあります。

(写真2:9月23日 ハイピッチャー 3/8oz DW(インパクトライムチャート)でこのくらいのサイズがたくさん釣れました。)
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ありがとうハイピッチャー

現在のホームグラウンドはウィードが多い岡山県高梁川のため、今年もハイピッチャーを多投しました。

プラクティスで状況を掴むのにも、大会でキッカー・キーパーを釣るのにもハイピッチャー・エコハイピッチャーには大変お世話になりました。

ウィードが多いフィールドでのスピナーベイトの重要性をあたらためて認識することが出来、チャプター岡山で年間3位に入賞することが出来ました。

僕の目標はスピナーベイトのみでトーナメントに優勝する。そのくらい、スピナーベイトが大好きです。

三村プロのスピナベ馬鹿一代にも入会したいくらいです。(笑)

いつの日かスピナーベイトで優勝できる日を夢見てがんばりたいと思います。皆様もスピナーベイトでよい釣りを!

(写真3:9月28日 チャプター岡山第5戦エコハイピッチャー 3/8oz DW(サンフィッシュタイガー)のみで釣り、年間3位に入賞できました。)
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