CB鈴木のアメリカ修行完結編!!

06年04月13日CB鈴木にとってのFLW体験留学!?も早くも最終章。

第3戦のレポートと、最後に思ったこととは…?

第3戦レイクピックウィック

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第2戦を終えた僕らは、一路次の開催地であるアラバマ州のレイクピックウィックを目指しました。

途中、アトランタにある日本食ばかりを扱っている店に立ち寄り、米や魚・納豆など、普通は売っていない物を買い溜めしておきました。

久々に見る納豆やせんべい、日本の缶ジュース等を見て嬉しくなる自分を見て「やはり僕は日本人なんだぁ」と妙に納得するのでした・・・(笑) 

そしてピックウィックに無事到着した僕らは、会場のすぐそばのモーテルにチェックインし、翌日からのプラクティスに備えました。

そしてプラクティス初日、湖に出た僕らはまず湖の状況を見てまわりました。

「・・・とにかく広い」が僕の第一印象で、どこから手をつけていいのかまったくわかりません。

ダムが一つしかないのであれば何とかなるのですが上流・下流にダムがあり、行けるのであればダムをいくつ越えてもO.K.なのです。

これには並木さんも大変苦労していた様子で「今回のような試合は情報が大切だ」と言って、インターネットで最近の試合結果からダムの放水時間等をこまめにチェックしたりしていました。

その甲斐あってプラクティスの序盤の方は20ポンド以上釣れる日もあり(並木さんは8ポンドフィッシュを釣りました!!)僕の中では『これはイケル』と思っていました。

しかし並木さんの中ではあまり納得していませんでした。

そしてこの並木さんの読みは後で的中する事になるのです!

並木さんの読みとは、

1:プリスポーンのバスなので湖に近い方に移動するのではないか?
2:パターンがリップラップのクランクベイトなので、そんな釣りが大好きな連中がアメリカにはたくさん居る!
3:今回の試合はフライトが遅いので、キーポイントになる所には入れない?
という読みでした。(ちなみにこのプラで良かったエリアとは、両サイドがリップラップになっていて同じような景色が何十kmも続く運河ですが、並木さんはすぐに水の流れを読んで釣れるスポットだけを選んでいました!!)

そして並木さんの読みが合っている事に気づき始めたプラ中盤あたりから、気候の変化もあった為にだんだん釣れなくなってきたのでした・・・。

そしてプラの終盤になり魚を完全に見失った僕らは(魚を見失った選手は他にも多数居ました)どのダムをメインに釣るかで悩み苦しみました。

結局プラの最終日までいろいろ見て回ったのですが、何の答えも出ないまま当日の朝を迎えました。

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初日スタート・・・しかし、並木さんの今回のエリアはピックウィックダム下流と、プラで良かったキャナル(運河)と決めていて、迷いが吹っ切れた様子の並木さんは全開で走って行きました。

8時間後・・・会場に迎えに行ったのですが、並木さんのボートがありません。しかし並木さんは会場に居ました…えっ!?ボートは???並木さんに話を聞いたら「エンジンがおかしくなったよ、一発ブローしたみたい…」なんと、エンジントラブルが起こったらしいのです。

よく話を聞いたところエンジンは動くのですが走れない状況で、近くで釣っていた選手に無理をお願いして会場まで乗せて来てもらったらしいのです。

そして並木さんのボートはトラブルが起こった場所の桟橋に置いて来たので、すぐに引き上げに行かなくてはならないとの事でした。

検量を終えて(この日は1本だけだった)ボートを取りに行く段取りをした僕らは、往復車で2時間半かけて無事ボートを引き揚げてヤマハのサービスクルーに見てもらいました。

しかし新品のエンジンを乗せ換える事になったので、当分の間はエンジンの回転数を3000までしか上げられない条件でした。

プラクティスならともかく、試合では全開で走り回る為、せっかく乗せ替えたエンジンが使えません。

急遽フランクおじさんから幸運にもレンジャーを借りられる事になり、この日はタックルの積み換えや、GPSの取り付け作業などを夜の遅い時間までかけて準備を終えたのでした。(並木さんは肉体的にも精神的にもかなりのダメージがあったみたいです・・・)

巻き返しを誓った2日目

そして迎えた2日目、前日の遅れを少しでも挽回しようと色々なエリアをラン&ガンした並木さんでしたが(ガソリンが途中で無くなり給油し、オイルタンクもほとんど空だった!!)痛恨のノーフィッシュをしてしまいました…

この日もノーフィッシュの選手が多数で(今回の試合は、キーパーサイズが15インチなのでなかなか釣れません。)皆苦戦しているのが分かります。

結果は残念ながら予選通過ならず、並木さんにとっては久々のノーフィッシュという事もあり本当に悔しがっていました。

やはり、試合では何が起こるか予想もつきません。翌日戦いを終え疲れきった僕らは、丸一日部屋から出る事も無く体を休めるのでした。

 そして僕のアメリカの旅も残りわずかになり、自分の家に帰れる嬉しさの反面すごく寂しい気持ちが溢れ出て、今まで見慣れた景色やマクドナルドやウォルマート、それから温かい人々・・・これが最後の見納めと思うと本当に帰りたくなくなりました。

帰国の日、僕を乗せた飛行機は無情にも空港を飛び立ち(当たり前ですが本当に帰りたくなかった)あっという間に成田空港に着陸したのでした。

久々に日本に降り立った感想は・・・何も変わっていませんでした(笑) 

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こうして約70日間に及ぶ僕のアメリカ体験は終了した訳ですが、釣りの事はもちろん、人生において色々な勉強をさせて頂きました。(最初は一人で飛行機に乗る事も不安だったのに、今ではノープロブレムです!!)

 中でも一番勉強になったのは“究極に追い求める事”だと、並木さんを近くから見ていて強く感じました。

 最後に、このレポートを書いている僕は今は日本に居ますが、いつの日か必ず世界最高峰の舞台に立って戦う事を思い描きながら書いています。

そして僕が一番尊敬する人のように“究極に追い求める事”を止めないで続けていくつもりです…

追伸   皆さんもパスポートの紛失には十分に気をつけましょう!(笑)