2011シーズン開幕に向けて

皆さん、大阪フィッシングショーには行かれましたでしょうか?

広島に住む私は、毎年大阪フィッシングショーが終わると、"いよいよ今年のシーズンが始まる"という感じがします。

シーズン開幕に向けて準備をするとともに、気分を高めるためにもこのレポートを読んでみていただければと思います。

はじめに

毎年、大阪フィッシングショーは2月の第1週の土日に開催されます。

バスフィッシング的には一番難しい時期に設定されており、よく考えられているなーと思います。

ただ同時にフィッシングショーに行くと、その日釣りに行っていれば釣れそうな気がしてくるので不思議なものです。

この時期は、シーズン中には出来ない色々なことを済まさなければならないので、毎週釣りに行きながらでもそれらのことを少しずつこなしています。

ボート保険の更新に、トレーラーの車検、エンジンオイルの交換、リールのメンテナンス、タックルボックス・釣果データの整理、ゼッケンの張替え等など・・・・まだまだやらないといけないことがたくさんありますので、頭が痛い限りです。

今年の初バス

今年の初バスは1月9日の川上ダム(山口県)、ドライブクロー(2in)のヘビダンで釣った42cmのエサをよく食べているナイスフィッシュでした。

本当は、初バスはショアラインを流してハイカット(SP)で1本!と思っていたのですが、寝坊してしまい、釣りを始めるころにはバーバーに風が吹いてシャッドをキャスト出来る状態ではなかったです。

川上ダムはワカサギレイクでディープにもいい感じにワカサギが映っていたので、岸にキャストしたあと、魚探にいい感じにワカサギが映るところまでバックして、沖にボートを進めながら釣りました。

タックルは2010年10月28日のレポートで紹介したタックルとほぼ同じです。

参考までに全部紹介すると、以下の通りです。

ワーム:ドライブクロー2in(ライムチャート)
フック:グラン ノガレス セカンドバイトライトクラス#1
ライン:バリバス ガノア アブソルート6lb.
シンカー:バレーヒルTGシンカー18 ドロップショット10g
リール:ダイワPX68Lリベルトピクシー
ロッド:ダイワTD-BA631MXBワイルドウィーゼル

秋からずっと感じていたのですが、10gクラスのヘビダンで底をズルズル引いたときのアクションは、軽いシンカーで引いたダウンショットのアクションとは大きく違うと思っています。

擬態語で現すなら、軽いシンカーはどちらかというとヘコヘコといった感じで、ヘビダンはブルブルといった感じです。

軽いシンカーでシェイクしながら引いてくるのと少し似ているのですが、重いシンカーでズル引くことによる不規則な動きはなかなか再現できないので、そのことによってバイトを誘発するのだと思います。

また、この時期特有の巻物もライトリグも投げるのが嫌になるような強風でも、このベイトフィネスのヘビダンなら何とかまともにキャスト出来ます。

これが一番の利点といっても良いかもしれませんが、ぜひ試してみてください。

(写真:1月9日、山口県の川上ダムでドライブクロー2in.のヘビダンで釣った42cm)
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ワカサギレイクのワカサギの群れとバスの関係

私はワカサギが結構好きで、今も水槽で何匹か飼っているのですが、なかなか面白い魚だと思います。

金魚とかはエサをやると一気に活性が上がって、バクバクとえさを食べるという感じなのですが、ワカサギはエサを追いかけるでなく目の前にくると少し食べるけど、また別のところに泳いでいくというような感じで、非常に取り留めのない食べ方をする魚だと思います。

ディープでメタルジグなどリアクションの釣りをしてバスを釣りますが、ワカサギの動きを見ているとなんとなく理にかなっているように思います。

川上ダムは最深部で25mちょっとという水深なのですが、1月9日のワカサギの群れは10m前後に多くみられました。

その2週間後には15m前後に多く見られるようになり、だんだん深くなってきています。

ワカサギがディープに落ちる速さに比べて、バスが追いかけて落ちて順応するスピードが遅くて、この時期は非常に釣り辛いのだと思います。

ワカサギの動きも気まぐれで、水温が少し上昇すると水深が浅くなります。

1日の動きでみると水温が少し上がる夕方には、少し浅くなるというか岸に接岸する感じで、1日の中でも変化します。

日が良く照って暖かい気温だと、それによっても浮いてきたりします。

また、同じダムでワカサギ釣りもするのですが、そこで気がついたことを何点か。

ワカサギ釣りをしていると、よくそれにバスが掛かるではないかと聞かれるのですが、その経験は未だにありません。

今年良くあったのはニゴイが掛かるケース。

特にワカサギが底より少し切れたところに映る場合、その水深にあわせてワカサギを釣っていると、ワカサギが掛かった後にグンと重くなり、ニゴイがワカサギを食ってくるのです。

また、サシ餌には5cmくらいのブルーギルが食べてくることも良くあることが分かりました。

何が言いたいかというと、必ずしもワカサギの群れ=バスがいるとはならないことです。

ワカサギ釣りは魚探の性能を知る上でもものすごく役に立ちます。

慣れてくるとワカサギのサイズも大体想像ができたりしますので、ぜひ勉強のためにもチャレンジしてみて下さい。

要はただ単純に、ワカサギがいるエリアorいないエリアをやれば良いというわけでもなく、ワカサギいるエリアとバスがリンクしそうな地形や時間帯を想像しながら、丁寧に丹念に狙ってみることが大切だと思います。

(写真:ほぼ同じワカサギの群れをとった画像です。魚探によって映り方に違いがあるので、映り方の特徴を掴んでおくのも重要です。)
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これからの時期のフィールド選択とルアー選択

いつも弥栄ダムの水温を気にしてみているのですが、現在は0.5m~20mまで一律に6.5度になっています。

たまに暖かい日が続いたら表水面が0.1度くらい高くなることもあるのですが、水温はまだ下降線をたどっていますので、表水面の水が冷やされて、冷たい水が湖底に流れるという循環で、水深によらず一律水温が下がっています。

これが逆に暖められるメカニズムを考えてみると、お風呂でも温かい水は上に浮いて底には下がりませんので、表面が温められると底との水温に差が出てきます。

これがいつ起こるのかと思いながら待っているわけですが、例年では2月の中旬から下旬には表れてくるので、今年もそれくらいではないかと予測しています。

このように水温が暖まってくると、バスが浮いてサスペンドしてくるはずですので、そのレンジと合わすことが出来て、止めることによってバスを食わせる、ハイカットSPが有効になってくると思います。

あと、水温を上げる要素といえば雨です。

冬の雨はNGだといわれますが、極寒の時期の雨は恵みの雨となる場合があります。

例えば、水温が6度台の状態で気温10度の雨が降った場合、雪解け等が混ざったとしてもインレットの方が水温が高くなる場合があるのです。

毎年恵みの雨にあたるとは限りませんが、この時期の暖かい雨は要チェックです。

リザーバー以外のフィールドだと、水深が浅いフィールドほど気温が上がることによって、水温が0.5~1度上昇することがありますので、気温だけあがった場合はこっちの方がバスが釣りやすいと思います。

このときのお勧めルアーは、ゼロフォーシンクロのなるべく軽いウェイトです。

風が強くて飛距離を出したいときはドライブクロー2inをセットしてみて下さい。

フォールスピードを早くしないでウェイトを稼ぐことが出来ます。

活性が高くなったときのバスは色々な動きに反応するので、フリーフォール、カーブフォール、ボトムシェイク、中層シェイクなど色々なアクションを試してみると数も伸びると思います。

最後に

シーズンに向かって色々と準備もありますが、そろそろキャストの練習もしないとシーズンインしたときにキャストが決まらないということにもなってはいけないので、フィールドに繰り出しましょう。

初バスがまだの方はこのレポートを参考にしていただければと思います。

(写真上段左:12月30日にハイカットSP(マットガイガー)で昨年最後のバスを釣りました。)
(写真上段右:昨年の年末12月23日にゼロフォーシンクロ1.8gにドライブクロー2inをトレーラーに釣りました。暖かかったので数も釣れました。)
(写真下段:以前にも紹介しましたが2006年2月26日にブリッツMR(マットタイガー)で釣った45cm。背景を見ても分かると思いますが、暖かい雨上がりにインレット直撃で釣りました。)
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