オーバーライドの準備はOKですか?

秋の長雨とはよく言ったもので、今年、中国地方はよく雨が降っています。ホームレイクの弥栄ダムもターンオーバー気味だったのですが、雨で水が入れ替わり、本格的な秋の釣りに突入していくと思います。今回はこの時期から特に活躍してくれるオーバーライドについてご紹介します。

そろそろバス釣りの秋・冬支度をしなければと思い、オーバーライドが入ったケースを探していたのですが、2週間かけてやっと見つけ出しました。釣り道具まわりを一生懸命探していたのですが、昨年リビングにおいていたのを家内に片付けられて、結局は釣り道具部屋の前のダンボールに入っていたというオチでした(笑)

この時期のディープのサーチベイトとしては、ドライブクローラー3.5インチ、HPシャッドテール2.5インチの10gヘビーダウンショットがおすすめ。確かにオーバーライドでしかキャッチできないバスもたくさんいるのですが、ヘビダンだとボトムに沿ってズル引きしておけば、キャッチまで持ち込めなくてもバイトを取れる可能性が高くなるのと、シンカーでボトム形状をサーチすることができて、情報量を多く得られるからです。地形をしっかり把握してからオーバーライドを投入するほうが、根掛かりも少なくなるし、リフト&フォールする幅のイメージもしっかり掴むことができます。

写真1テールにバイトが多いHPシャッドテール2.5インチは基本、オフセットフックを使用

写真2ショートバイト対策として、ドライブクローラー3.5インチはマスバリのワッキー掛け

では、どういったときにオーバーライドを活用するかというと、よくあるのが以下の3ケースです。

1.ヘビダンにはバイトがあってもバスがノラないとき
2.魚探に映るバスおよびベイトがボトムより浮いているとき
3.魚探にいい感じにベイトが映るキースポットなのに釣れないとき(ヘビダンでもまったくバイトがないときも含む)

1.のケースはバスが小さくてノラない場合が多いので、バイトがあったところへ、なるべくサイズが小さいオーバーライド1/8~1/4オンスを投入します。スピニングのほうがやりやすければ、それでも全然かまいません。ベイトではベイトフィネスタックルをおすすめします。

2.のケースはいいサイズ、または活性の高いバスがついている場合がけっこう多いので、オーバーライド1/4~1/2オンスを速やかに落します。バスおよびベイトがいる層を越えるまでリフト&フォールします。例えば、バスとベイトがボトムから3mに浮いているのであれば、そこから5mくらいまではリフトします。

写真3ボクはTN-5700CとLMS-332を併用していますが、水深10m弱にバスらしき魚影が映っています。こういう場合は底から3~4mはリフトしなければなりません

3.は冬になっていくとよく現れるケースで、こういう状況においてヘビダンではバイトはないがオーバーライドで釣れるといったときは、オーバーライドをメインで使っていきます。

オーバーライドを使用する注意点としては、クランクベイトやハードベイトと同じですが、フックの先が鈍っていると必ずバレます。バラしたときはもちろんですが、タックルボックスから出したとき、ちょっとでも根掛かりしたとき、魚をキャッチした後など、必ずフックの先が鈍っていないか確認してください。ボクのチェック方法は、ハリ先を親指のツメに当てて滑るどうかで見極めます。ハリ先をツメに当てて横にズラすのですが、ハリ先がツメに刺さって動かなければ合格。逆にハリが横にズレてツメに線ができる場合は不合格です。ボクが真冬にオーバーライドをメインで釣りをするときは、1日に4~5回はフックを交換します。最近、なかなかダブルフックを置いている釣具店も少なくなりましたが、何とか調達してフィールドに出かけてください。

秋のディープでもオーバーライドをローテーションに入れたほうが釣果も伸びるし、いいサイズをキャッチできる可能性も上がりますよ。

写真42015年11月2日弥栄ダム、オーバーライド1/4オンス(アイスシャッド)で釣った36cm

写真52015年1月27日弥栄ダム、オーバーライド3/8オンス(ゴールデンアユ)で釣った39cm

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