PROFILE

川村光大郎

関東
(各フィールド)

何にも縛られることなく純粋にバスフィッシングを楽しむ行動派アングラー。持ち前の探究心と向上心であらゆるルアーを使いこなし、フィールドで培った鋭い感性を武器に様々なフィールドに挑み続けている。初代陸王、オカッパリオールスター優勝2回、10年WBSスーパー3DAYS優勝。雑誌、DVD「陸魂」「ホリデイアングル」、携帯サイト「ルアマガモバイル」など幅広いメディアで活躍中。

W.B.S.スーパー3デイズで3位入賞

今年は開催されました、W.B.S.スーパー3デイズ!

もちろん、草深さんとペアを組んで参戦してきましたよ。

連日の台風により開催の危機??台風4号と5号、、、連続の台風で5号がドンピシャのタイミングでやってしまい、当日の朝まで「やるのか?やらないのか?」状態。

気持ちとしては、やれるものなら3日間思う存分やりたいのが正直なところ。

そして初日のジャッジメントは「スタート!」スタート早々から雨風はハンパない強さで、バスボートでの走行では前はとても向ず、ただ下を向いて耐えるのみ。

しかし、ステアリングを握る草深さんはそうもいかないので、必死にファーストエリアに向けて操船していました。

今回の3デイズ、僕はここ1ヶ月の土日はすべて埋まっていたため、プラクティスは草深さんに一任していました。

エリアも釣り方もほぼ決まっていたのですが、そこにきて直前の連続台風・・・

この特殊な状況に対しては、ある意味ぶっつけ本番です。

「避難場所になるところ」をキーに、あとは草深さんの経験とお互いのカンで展開していくことになりました。

最初に入ったのは、プロテクトエリアになると見込んだ、霞本湖の逆ワンドになるようなスポットなのですが、風による荒れ具合が想像以上で、ノーバイト。

朝イチは完全に失敗しました。

そこからは移動も大変で、とにかく釣りになるリップラップの内側のカバーを釣っていきますが、この荒れ具合の中ではまだ不十分。

なにが不十分かというと、「水深」。

増水はしているものの、ここまで荒れてしまうと、水深のあるシャローカバーでないとバスがいづらいと感じました。

草深さんにそのことを伝えると、「一ヶ所だけある」と。

本湖東岸のそのストレッチに入ると、アシに枝が絡んだスポットで初バイト。

枝にロックしたグッドバスを草深さんに取り込んでもらい、この1本で光明が差しました。

さらに、すぐにもう1本キャッチ!ヒットルアーは共にドライブクロー3インチのライムチャートで、ローライト&濁りでこれまでも幾度となく助けられたコンフィデンスベイトです。

リグは、O.S.P社員の麻生君が、ひとつだけくれた自作ジカリグ。

草深さんもドライブクロー3インチ(ライムチャート)と4インチ(グリパン/チャート)のテキサスリグで2連発し「あと1本!」。

そして、ヘビーブッシュの根元に入れた僕のドラクロに5本目が来るも、強烈な突っ込みでラインブレイク・・・これは痛すぎました。

14ポンド以上で攻めるべきカバーに、釣れていたジカリグの12ポンドでアプローチした甘さが出ました。

同時に1パックしかなかったドラクロ3インチのライムチャートもきらせてしまい、そのまま初日が終了し4本/3,300gで8位。

しかし、トップとの差は900gほどで、3デイズにおいては挽回不可能な差ではありません。ミスは悔やまれますが、草深さんには「残り2日で絶対に取り返しますので」と。

問題は、この日も相当な雨量があったので、濁りが改善するとは思えないこと。

ドライブクローのライムチャートはマストでした。

村川勇介プロが手持ちの4本をくれましたが、2人で使うには足りず片付け後にショップを周るもライムチャートだけが見つからず・・・。

オリキンから電話があったので、事情を説明すると、「本当に必要なら今から持っていってやる」と、千葉の市原から潮来まで車を走らせて夜に届けてくれました。

2日目、この男気に報いることができるか??

(写真:初日は、この4本で8位ながらもTOPとは大差とならず、ギリギリ踏みとどまった感じで終了。)
(写真下:これは初日に草深さんがグッドサイズを釣ったドラクロ4"7gテキサスリグ。フックはFINAパワーステージ2/0 。)
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2日目スタート昨日釣れた霞本湖の東岸の好スポットは、自分達で叩き切ってもう釣れるとは思えなかったので、草深さんと話し合った結果、洲ノ野原へと向かいました。

この日は最終フライトだったので、先行者はけっこういると踏んでいたのですが、これが以外にも1艇のみ。

しかし、ちょっと誤算だったのは自分達が思っていた以上に濁りがキツかったことです。

濁り&ローライトということで、前日同様にドライブクロー3インチのライムチャートをセットし、最初のカバーにアプローチ。

すると2投目に押さえ込むような重みが乗り、早々に1本目をランディング。

もう数投してバイトはないもまだ居そうな感じもあったので、「少し休ませてもう一回やりましょう」と。

で、10分後くらいに戻ってきて同じリグを入れると重くなり、「??」と聞くとググッと引き込まれたのですかさずフッキング。掛けた瞬間からカバーに巻かれているも運良く出てきてくれ、これがキロ以上はあると思われるグッドサイズ!

さらに濁りを遮るアシの切れ込みの最奥から、またもライムチャートのドラクロで引っ張り出し3本目。さらにさらに、草深さんも水門周りのコンクリ護岸とアシの境目でライムチャートドラクロで喰わせ、これもキロはありそうなグッドサイズ!「今日はイケるぞ~!」

しかし、その後晴れるとバイトは遠のいてしまい、昨日同様5本目が釣れない・・・。

かなり無理して鉄骨越しの奥にロングピッチで滑り込ませたドラクロテキサスに落ちパクでバイトするも、当然ながら鉄骨に擦れて一発で合わせ切れ・・・。

初日をなぞったような展開に嫌な予感がしました。

洲ノ野原を出る直前、あまり期待感なくアシにピッチングしているときにまさかのバイト!

しかしフッキング直後に全く動かなくなり、「あれ~?」回収に向かう途中で「グググッ」と動き出し、「やっぱりバスだ!」ボートを寄せて手でラインを手繰ると、バスの感触!

しかし、水中では相当複雑に茎が入り込んでいてバスを掴んでもなかなか出てこずでちょっと焦りましたが、FINAの「FPPストレート」がガッチリ上アゴを貫通していました。

ちなみにドライブクローのカラーは、明るくなったのをきっかけにブラック・ブルーフレークに換えていました。

これで5本リミットメイク!思い残すことなく洲ノ野原を離れ、草深さんが「明日釣る場所を探しに北浦に行こう」と。

北浦に入ると、想像以上に水質が回復していることに気づき、しかもドライブクロー3インチに速攻ヒット!

入れ換えはならずも、もしかして北浦釣れる?スタート地点の桟橋に入ると、草深さんがキャストしたドライブクローラー4.5インチ(グリーンパンプキンペッパー)のジグヘッドワッキーにヒット!「これデカイ!」

時間をかけて慎重にやり取りし、掴んだ魚はこの日一番のグッドサイズ!

明日の展開は決まりました。

この日のウエイトは4,990gでトップウエイトをマーク!トップとの差を一気に埋めて、30g差の2位と最終日をこれから迎えるにあたり最高の位置につけることが出来ました。

ちなみに草深さんのグッドサイズは、この日のビッグフィッシュ賞も獲得。

あとは明日釣ってくるだけ!早々に寝て最終日に備えました。

写真1・・・2日目の一匹目。ここから追い上げが始まりました。
写真2・・・ドライブクロー3インチ、ライムチャートのジカリグは初日と2日目の立役者。
写真3・・・2本目のグッドサイズは推定キロアップ!
写真4・・・草深さんも推定キロアップをキャッチ!ボート上は盛り上がります。
写真5・・・そしてこれがリミットメイクのバスをランディングした直後。FPPフックがガッチリ掛かってくれていました。
写真6・・・そして入換えとなる魚は2日目のビッグフィッシュ賞となるこのバス!
写真7・・・2日目ビッグフィッシュヒットルアー。クローラー4.5インチジグヘッドワッキーリグ。エグジグワッキーヘッドを使用。763_2

迎えた最終日第2フライトでスタートしてすぐ、そばの桟橋に入りました。

そして早々に、草深さんがドライブクローラー(スカッパノン)のジグヘッドワッキーでキーパーキャッチ。

さらに沖の沈みオダでもドライブクローラー(ダークシナモンブルー&ペッパー)のスナッグレスネコリグで2本目!

好調な出だしです。しかし、そこからはまさかのひたすらノーバイトタイム。

増水していても強くなった風でシャローは釣れず、かといって沖のハードボトムや杭なども沈黙。

11時頃までライブウェルには朝の2本だけ。強風で北浦での行くところを失い、かといって大移動できる時間もなし。

内心「ここまでか」と、思いたくなくてもよぎりました。

北浦で頑張るか?それとも常陸利根まで移動するか?

草深さんが選択したのは「北浦」風裏となるリップラップの裏にボートを入れクランキング。

しかし反応はナシ。バスはいるはず。

何か喰わせられる手立てはないか?と考え、閃いたのがジグスピナー。

日中のハイライトでも、これなら反応してくれそうだと。

リップラップの内側には、イナッコ(ボラの子供)がいたことがヒントでした。

ジグスピナーに、ドライブスティック4.5インチをセット。

ワームカラーはベイトフィッシュイメージでソフトシェルスモークを選びました。

リップラップ際に着水させ、傾斜に沿ってカーブスローロール、その1投目いきなりガツンときました!

速攻で抜き上げ、「これだ~!」。

草深さんにも同じリグをセットしてもらい、そこからがラッシュ!

一気にリミットメイクし、さらに入換え。2人で8本キャッチするもビッグが入らず、帰着時間ギリギリまでキャストを続けましたがタイムアップ。

3日目のウエイトは3,350g。帰着時にこの日は釣れていないことを聞かされましたが、このウエイトで勝てるわけないとも思いました。

僅かな可能性に期待するもやはり上がおり、2日目まで3位につけていた高岡さん&飯田さんチームが4,810gを持ち込み優勝!

最終日にこのウエイトは本当に凄いと思います。

我がチームはひとつ順位を下げての3位となりました。2連覇を目指しての今年の3デイズは、狙える位置まで行きながら届かず。

しかし、最終日まで優勝を狙える緊張感の中戦えたことは幸せでした。

3日間すべてエリアを変え、3日間とも心が折れそうになる展開から盛り返せたことは大きな収穫、しかし、たった1回のミス、1本の重みを知った大会でもありました。

また来年、優勝目指して参戦したいと思います。

最後にイベント告知を・・・

来る7/1(日)、フィッシャーマン甲府店でトークショーやらせていただきます!

ハイプレッシャーを克服する釣り方の数々から、3デイズでの裏話や詳しい釣り方、出来ればキャスト実演から恒例のマト当てゲームもやりたいですね。(お店でスペースが取れるかによります)

皆様是非ご来店下さいませ!それでは今回はこんなところで失礼します。

写真左:ドライブクローラー4.5インチは、スナッグレスネコとジグヘッドワッキー(写真7のリグでカラーはスカッパノン)で。
写真右:最終日、窮地を救ってくれたのがジグスピナー&ドライブスティック4.5インチ。
写真下:結果は3位。763_3

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