PROFILE

折金一樹

関東
(高滝湖、亀山湖、印旛沼)

房総半島のレンタルボートフィールドをホームとし、いまや関東を中心に全国を駆け回る通称「オリキン」。H-1グランプリに参戦し、優勝多数、A.O.Y.2回と驚異的な成績を収める、生粋のトーナメントアングラー。房総半島のレンタルボートフィールドで「オリキンガイドサービス」を営む。

ボイル撃ちについて

今年も減水中の高滝湖、亀山湖。実際は釣れますが、単純にフィールドが狭い!一雨あり若干増えましたが、まだまだ足りません。

今年はとにかく渇水状態の高滝湖ですが・・・

とにかく記憶にないほどの大減水です。

この時は人気ポイントの道路跡がうっすら見えだし、護岸に至っては全て丸見えでした。

この日は時間がなかったこともあり、陸っぱりで出撃です。

先ずは本湖の最上流となる境橋スロープから・・・。

ハイピッチャーで表層から中層まで広くチェックし、しばらくしてカーブフォールでひったくるようなバイトで、上がってきたのがブリブリの1,300gオーバーでした。

その後は可愛いのを一本追加し、ちょっと日が傾いたタイミングで時折ボイルしだしたのでベントミノーにチェンジ。

ボイルはそこそこあるにも関わらず、全くバイトしてきません。

間違いなくバスのボイルなのに食わない・・・周りの陸っぱりの方もそんな感じでした。

これは毎年のことですが原因はアオコだと考えております。

これは単純にルアーが見えてないことによるものです。

ボイルをよく観察していると、ほとんどが突き上げるように一瞬水面が割れるだけで、横方向に追うボイルは一切無く引いて見せる間もありません。

ボイルだからといって簡単に釣れるわけではありません。

この時はベイトに対してスイッチが入る地点であるアオコの層の下にルアーを通すことが必要でありました。

ハイピッチャーや場所により阿修羅などをアオコの層の境目を横切る様に引くのが良かったと思います。

そして、同じ時間帯なら他でもボイルがあるだろうと移動・・・、減水して歩き回れる上流です。

案の定、時折ボイルをしていまして、もちろんベントミノーの出番です。

しかし、釣り始めると思ったよりボイルは単発でイマイチ。

少し沈める時間を長くするためロッドティップを下げ、連続トゥイッチ・・・。

数投目、追ってくるのが分かるほど数匹が背びれを出しながら猛追。

スピードにのったままバイトするタイミングだったのにバイトがなったので、一瞬浮かせ、鋭くダイブ。もんどり打ってバイト。

余裕のキロアップでした。

その後は日が傾くにつれボイルの数やその範囲も増え、正にベントミノー劇場。

とは言え時間にして40分位。1,500gを頭に全てキロアップで5本キャッチ。

改めて、ベントミノーの絶大な威力を実感しました。

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今更言うまでもなく、そのパニックアクションはバスを狂わせ、見切らせず喰わせられる間も作れる、唯一無二の性能であります。

また良い状況なら投げる度にバスを刺激し、他のバスも連鎖反応してどんどん過熱。

スクール全体がヒートアップしボイルが頻繁するような効果も期待できます。そして今回特に実感したのは、リップレスであることの恩恵です。

先ずはその飛距離。

ボイルは起こる地点をある程度絞ることもできますが、頻繁するような状況であれば有るほど、神出鬼没で広範囲に渡ります。

もうちょっと届けば直撃できるのに!!何てことは良くあることで、さほどウェイトがあるわけではないのに、リップレスで良く飛ぶことは大きなアドバンテージとなります。

また当たり前ですが、リップ付きルアーとは違い、水を噛まないことです。

これは縦横無尽に追いまくるボイルに対して、水をリップで水を噛まない為、水面を滑らせて素早くボイルコースに合わせられます。

併せてこの時自重が軽いことやリップで水を噛まないことは、目標地点までのリトリーブでボイルを無用に刺激せず、一番過熱している核といえる部分にルアーを送り込むことができます。

逆に、ボイルにルアーを送り込む際、ボイルから遠い地点でバスを刺激してしまうと、フィーディング状態が解けてしまう傾向にあることや、ボイルに対して突っ込んでいくルアーは方向的に逃げるモノを追う習性から違和感を与えてしまうことになります。

よって一番喰わせられる核心部分に、より自然に追われるベイトを突然出現させられるということはリップレスであるが故のベントミノーの長所です。

ここでタックルですが6フィート3インチ~6インチ位まで長さのロッドが、コース取りの為の長さやアクションさせ易さなどがベストマッチです。

リールもスピーディーなアクションやルアーを素早く回収はすることを考えると、ハイギアのリールをできれば組みたいところです。

そして状況ごとの他のルアーとの使い分けです。

もちろん激しくボイルしている時はベントミノーですが、ボイルのダイブやバスの質の組み合わせでマイラーミノーとI-waverを使い分けます。

先ずは水面で誘うか逆に水面下の方が良いかどうかです。

よく水面を割る時ほどベントミノー、I-waverF、マイラーミノーです。

特にマイラーミノーはロッドアクションで水面も水面下も誘えるので便利です。

それぞれはアクションの質で使い分け、動かした方がいいか、放置を含めた一点での誘いがいいかです。

ある意味どのくらいバスがセレクティブかという部分に関わるところ・・・。

単純により動かす方から、ベントミノー、マイラーミノー、I-waverSSS、I-waverFです。

この辺はボイルでの捕食対象をどう追っているかよく観察するのがポイントです。

(写真:ボイル撃ちも状況に応じてルアーローテは必須です)
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またよく口を使うがフッキングがイマイチな場合、普通はトリプルフックが付いたプラグがベターですが、フックの見えにくいマイラーのワッキーなどの方がバックリ食うこともあり、両方試す価値があります。

簡単にはこんな所ですが、どれを状況によって優先させるかなどケースバイケースです。

ワームの柔らかいアクションが聞く場合もあるし、その逆も然りです。

釣れないからと言って諦めるのでなく、色々試すべきです。

最後に基本中の基本ですが、ボイル攻略の為にはいち早くルアーを投げ入れること。

クイックなキャストでコントロール良く決めれるようになれば、釣れる確率は倍増。

特に1投目は釣れる確率が高く、集中して一発で決められるかがカギとなります。

他のルアーと一緒で無用にキャストを繰り返すのはバスに見切られやすくなるだけです。

ボイルなどのフィーディング状態にあるバスを釣るのは、バス釣りの中でもエキサイティングな醍醐味であり、ボーナスタイム(笑)です。

かといって一筋縄でいかない場合も多いですが、純粋に興奮できる釣りで、いまだに私もドキドキする瞬間です。

チャンスは一瞬、ボっーと見ていては勿体ない!

是非ともベントミノーをはじめ様々なルアーを駆使して攻略することをオススメします。

(写真:この日はベントミノーの独壇場でした!)
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