PROFILE

折金一樹

関東
(高滝湖、亀山湖、印旛沼)

房総半島のレンタルボートフィールドをホームとし、いまや関東を中心に全国を駆け回る通称「オリキン」。H-1グランプリに参戦し、優勝多数、A.O.Y.2回と驚異的な成績を収める、生粋のトーナメントアングラー。房総半島のレンタルボートフィールドで「オリキンガイドサービス」を営む。

霞ヶ浦&河川のオカッパリwith川村光大郎

残暑が厳しい日がまだ続きますが、朝夕は若干涼しくなり、秋の気配も感じられる今日この頃です!釣り行ってますか?

お盆休み恒例fishing

 ここ数年のお盆休みは、普段なかなか休みの合わない光大郎と釣りに行っているのですが、今回は光大郎の希望もありカスミand小河川でのオカッパリに決定しました!

 最近、あしげに通いイイ釣りをしているとのことで、再びオカッパリ熱の上がってしまった光大郎ですが、毎度のことながら、「バクバクだよバクバク~!」という話に、「信じちゃあいけない!アイツだけだ!」と思いつつも、あれやって、これやってと無意識に気分が高揚してしまいます。(笑)

 当日、ワダチを軽快に進む光大郎の四駆の後ろを私のミニバンが悲鳴をあげながらくっ付いていきます。(汗)

着いたのは川の支流の水路、水深50センチ未満。

とりあえず、我先に2人で釣り始めました。良さそうな流れ込みを中心に打っていくも、マメ2本。

そこで私はどんどん釣り下り、最初に川幅が広くなるポイントへ到着。

対岸から良さげなアシのポケットへドライブクローをキャスト。着底と同時に気持ちイイバイト。

(写真:キャッチしたのは真っ黒で歯がガリガリのナイスコンディションでした。)
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周りの田んぼからの放水が無く、いつもより上流からの流れがないとのことで、少しバスが下がり、下流の中でもやる気のあるのがポジショニングする丁度いい場所だったように感じました。

上流から見て最初のベンドのアウトサイドであることや川幅の変化、護岸の切れ目など、ちょっとしたことですが、ちょっとちょっとの積み重ねが変化の少ない水路では大切だなと改めて感じました。

はい?光大郎は?・・・まだ聞かないであげて下さい。

 次に向かったのは延々アシが続く小河川。「魚はけっこう多いから!」と言い残し、光大郎はアシ原に消えて行きました。

辛抱強くアシを打つも、時間を増す事に高くなる気温と真夏の日差しも手伝ってか、バイトはあるが乗りません。

やっとマメ2本を追加した所で光大郎に合流。流石にそんなに釣れてないだろうと聞くと、「あれから7本!」とのこと・・・。

「。。。やられた~。」

この大差の理由は光大郎が場所を知っていたのも若干ありますが、私がギルバイトを嫌って、ジグを使っていたのに対し、ショートバイトをきっちり乗せるため、テキサスを使っていたことや、一見解りづらいアシや岸の変化をきっちり読み取って、ベストなペースで流していった結果だと思いました。

このペースは本当に絶妙で、雑誌などの媒体ではその場でのルアーやテクニックがクローズアップされがちで、時系列的な釣りの流れはわかりずらい部分であります。

魚の濃さとポイントの優劣、使うルアーの種類によるスピードから、その場でのキャスト数や誘う時間、キャストの間隔、ポイントの見切りなど、本人がどこまで意識しているのかは分かりませんが、後ろで釣りしてたら「勝てる気しません!」。

言い換えれば、全くスキが無い。これこそ真似のできない、人間が釣り歩く「MAGIC TRACE」であるといえ、光大郎の釣果を支える真髄なのだと、改めて勉強になりました。(誉めすぎか!!)結局ココでのスコアは、私2本、光大郎12本です。 そしてお昼を挟んで、3カ所目。霞ヶ浦本湖に面した一角です。

光大郎は初めての場所でしたが、ロケーションと水質、そして水深が深い事を知った光大郎は「絶対釣れる!」と一言。

その直後。ドスっと合わせて、呆気なく一本目。

そして私はロープが絡む護岸を流していると、バスの尻尾がチラリ。すかさずドライブクローを鼻面に静かに投入。

リールのクラッチを切る間もなく、ラインが走り、上がってきたのは、グッドサイズのキロアップ。

そこでピンと来た私は、ロープとオイルフェンスの直下を平行にドライブクローのカーブフォール&スイミング。(このときのアクションも絶妙!)

そして数投目・・・にこのバス!

(写真:ガッツンと引ったくるバイト、噂の落ちパクですで喰ってきたのは本日一番、50センチに迫るビッグサイズでした!)
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そして光大郎が一本追加し、この日は終了!

数では光大郎に軍配が上がったものの、自分も3本のウエイトでは4キロオーバーの会心の釣行となりました。

この日は2人とも大半のバスがドライブクローでの釣果でしたが、一年近くドライブクローを使い続けて、はっきり言えることは、余計なロッドアクションは全くと言っていいほど要らないということです。

特にボトムやストラクチャーを釣るときには、きっちりタイトに引くというよりも、"若干ルーズに付かず離れず"がキモ。

手と脚のアクションを魚に気づかせる為にちょっと離すようにしています。

 最後に、ドライブクローはこの艶かしいアクションの代償として腕の部分の強度が犠牲になっているというデメリットがあります。

先にも書きましたが、光大郎の釣りはペースやテンポを重要視するスタイルですので、本来ならそれを乱す釣り方やルアーは嫌う性分であります。

そういった意味ではワーム開発の上でも強度は譲りたくないない部分であったはず。

しかしこのワームのベストなアクションが出たときの、その弱点を上回る釣果を体験してしまった以上、このアクションだからこそ出せる釣果に光大郎も私も全く手放せない存在となってしまいました。

狙っているアクションを再現しつつも出来る限り強度を上げるということにはずいぶんと手を焼いたようですが、それでも厚いハサミに薄いウデという構造上、宿命でもあるようでした。(特に軽いシンカーでもしっかりとアクションしてくれることにこだわっていたようです。)

これでしか出せないアクションにメリットを感じてもらえた方に選んでいただきたいですね。

個人的には残念な発売の時期が近づいてきてしまいましたが、ドライブクローの"手と足"の動き、是非とも体感してみて下さい!

では!

(写真:利根川の支流で開催された仲間内のトーナメント。その時にキャッチした48cmのグッドバス。これもドライブクローのテキサスリグで!)
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