ディープクランキングの魅力

ものすごく暑い日々が続いていますが、夏バテなどならずにしっかり釣りに行かれていますでしょうか。お盆を過ぎるとバスのパターンがガラっと変わります。そこで今回は、夏から秋にかけてよく釣れるブリッツEX-DR、ブリッツMAX DRについて紹介したいと思います。


お盆過ぎからの魚の動き

ボクのホームレイクは弥栄ダム(広島県・山口県)ですが、例年、お盆頃に秋を感じます。具体的には南風(弥栄ダムでは下流からの風)が涼しく感じられるようになると、湖の状況は一気に秋になるという印象を受けます。

それまでは、バスがシャローやバンクにべったりついていて、ノーシンカーやネコリグなど縦のフォールの釣りが主体でしたが、秋を感じるようになると急に横の釣りに反応するようになります。

水温が上昇傾向だと、ベイトフィッシュは少しでも流れが当たるところに固まりますが、水温の上昇が止まって下降傾向になると、ベイトフィッシュがどこでもいられる状態になります。ベイトフィッシュの居場所がばらついてしまうというイメージを持って、急深なリザーバーであっても岸際だけにこだわらず、少し沖側も含めて横にも狙うといいでしょう。

8月から9月の初期段階は、風が当たっているストレッチが条件になり、ハイピッチャーや阿修羅などの浅いルアーをチョイス。そして9月から11月はいよいよブリッツEX-DR、ブリッツMAX DRの出番になります。特に弥栄ダムのような急深なリザーバーは、水深3~6mをバスがクルーズする期間が長いので、ブリッツEX-DR、ブリッツMAX DRが有効な期間も長くなります。

写真12016年9月23日弥栄ダム、ブリッツEX-DR(ホットタイガー)で釣った秋バス

ディープクランクのドラッギングの魅力

ドラッギングでの使い方は、昨年2016年11月10日に紹介したとおりです。ドラッギングが釣れる理由は2つ。ひとつは、ルアーを釣れる層に長い時間置いておけること。そしてもうひとつは、一定の速度で引けることです。

i-WaverのようなI字系ルアーでよくわかると思うのですが、一定速度でリトリーブするのは非常に難しいです。しかし、一定速度で巻かないとバスに見切られてしまいます。

ディープクランクはルアーの泳層が変わるので、一定速度で巻くのはさらに難しくなります。よく、こなれた中級者より初心者のほうがクランクで釣れるということがありますが、これは初心者のほうが一定速度で巻いているからなんですね。ボトムにルアーが着きそうになったからといって、動きがゆっくりになるような自然界のベイトフィッシュはいません。あくまでも動きは一定。これが重要なのです。

また、ドラッギングは数がたくさん釣れるのと同時に、大きいのが混ざる可能性もあるというのも大きな特徴です。

写真2クリアレイクでもホットタイガーは定番カラーです。

ディープクランクのドラッギングの注意点

昨年は、ブリッツEX-DRのドラッギングで50cmアップをバラしてしまいました。そのときはしばらく、放心状態になりましたが… そうならないようにするためにも、注意点が2つあります。

1つはフックポイントのチェックを怠らないこと。ドラッギングの場合はどうしても、キャストで巻くよりボトムにヒットする速度が速くなります。前述したように速度を緩めないことが釣れる要素になるのですが、その分、フックポイントにもダメージが入りやすいのです。ドラッギングでルアーをピックアップする毎にというくらい、チェックしてみてください。

2つめは、バイトした後のやり取りにもコツがあることです。ドラッギングはどうしてもラインがたくさん出た状態でバスが掛かります。ファイトがはじまってゴリゴリ巻きすぎると、あっという間にバスが水面まで出て、ジャンプでバレてしまうことも多いです。

ある程度、アワセを効かせて、ストラクチャーから引き離したら一気に巻かないというのがバラさないコツです。水深が十分ある沖に出て、深い水深まで潜らせること。そして、ラインがボートの真下にくるように操船して、ジャンプさせることなくキャッチするというのが理想です。大きいバスは特にですが、小さいバスもナメてたらけっこうバラします。

この原稿を書いている途中にも、弥栄ダムで友人がディープクランクで釣ったという情報が入ってきました。ぜひ、ブリッツEX-DR、ブリッツMAX DRで、夏から秋の釣りを楽しんでください。

写真32016年10月7日弥栄ダム、ブリッツEX-DR(ホットタイガー)で釣った36cm

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