PROFILE

川上記由

関東
(山中湖)

山中湖をホームレイクとし圧倒的な強さを誇る。2006年よりNBCチャプターに参戦しJB戦も含め優勝回数17回、入賞多数。07年、08年、09年、10年、12年と年間1位を獲得。09年、10年には山中湖第2チャプターでも年間1位を獲得しW制覇を達成。2014年も6戦中5戦入賞と無類の強さを発揮。2016年も年間総合優勝を勝ち取った。シャローのサイトフィッシングから魚探のシューティングとそのスキルはトップレベル。山中湖のクセを知り尽くしたまさに山中湖マイスター。

ハイリスク・ハイリターンで勝負!!

みなさんこんにちは、山中湖の川上です。今回は5月25日(日)に山梨県・山中湖で開催されたNBC山中湖第2チャプター・第1戦に参加してきましたので、プラクティス(以下プラ)~本戦の様子をレポートしたいと思います。

直前の放流よりも難易度の高いネイティブ
結果から申しますと、今回はアイウェーバー74SSS(リアルオイカワ)と、 ドライブシュリンプ3inエコモデル(ダークシナモン・ブルー&ペッパー)の活躍で優勝することができました。

試合を目前に控えた山中湖のバスの状況は、プリスポーンからミッドスポーンへの移行時期で、多くの魚がスポーニング直前の状況。
そのため、シーズナルパーターンで行動するネイティブと言われる大型の個体は、食性によるルアーへの反応が一時的に悪くなり、容易にキャッチできる状況ではありませんでした。
しかしネイティブバスのウエイトは平均で1500g(45cmオーバー)と非常に魅力的なスコアでした。

一方、試合直前には放流があり、放流地点となったポイント周辺では「10匹!20匹!!」と景気のいい話も聞こえてきます。
しかし、放流魚の平均ウエイトは400g(25cm)程度と小型で、リミットの3匹を揃えても1kg強と言った感じでした。

そのため今回は、リスクは高いが1匹でも放流魚3匹(リミット)に勝る、ネイティブバスを軸に試合を組立てることを前提にプラクティスを行いました。

プラクティスの様子
プラクティスは前週と前日に行ない、湖の状況を確認しました。
ネイティブバスについては相変わらず厳しい様子で、思い当たるルアーでチェックするも予想を上回るタフコンディション。
やはりネイティブをキャッチすることは非常に困難で、なかなかバスからの反応を得ることはできませんでした。

しかし風が吹きはじめると、シャローへとバスが差して来ており、バスの付き場となる地形変化が絡む場所には大型のバスの姿が目で確認できます。
しばらく時間を置き、ドライブシュリンプ3in(ダークシナモン・ブルー&ペッパー)のダウンショットでアプローチ。
意外にも簡単に口を使わせることに成功し、キャッチしたバスは2kgを超えるスーパービッグでした。

特に難易度が高い天才級のバスでも、風などのタイミングで口を使うことを確認し、似たようなシャローのフィーディングエリアをアイウェーバー74SSSで攻めてみました。
するとこちらも好反応で、これまたキャッチしたバスは1.2kg程のナイスフィッシュでした。

プラでは、タイミングを見計らいアプローチすれば、気難しい大型の個体もキャッチができることを確認し これを試合でのメインパターンとしました。

トーナメント当日
試合当日の天候は晴れで無風。より一層のタフコンディションが予想されました。

スタートし、多くの選手が放流地点へと向かう中 、自分は予定通りネイティブバスを狙い、前日好調だったシャローエリアへ。
ポイントに到着し、サイトでシャローエリアを確認するも、無風の影響か、シャローにはバスの姿を確認することができません。
そのため、風が吹きはじめるタイミングを待ちつつ、思い当たる手を尽くしましたがバスからの反応はありません。

やがて試合も残り3時間となった10時頃、待望の風が吹きはじめました。
それを見計らい、再び狙いを付けていたエリアへと移動し、アイ・ウェーバー74SSS(リアルオイカワ)でアプローチ。
ルアーが着水し、スローにリトリーブを開始すると、風で波立つ湖面に巨大な黒い影が……

ルアーを止めずにリトリーブを続けると、黒い影が急反転するとともにロッドには激しい手応えが伝わってきます。
散々走られ、やっとの思いでキャッチしたバスは50cmオーバー・2kgフィッシュでした。

さらに同エリアに、同じくアイウェーバーでアプローチを続けると数投後に再びバイト! 激しく水面を割って飛び出した魚体は、1匹目と同サイズのビッグフィッシュでした。しかし強烈な突っ込みと同時にラインブレイク…(悲)

やがてバスからの反応がなくなり、似たようなポイントに移動。アイ・ウェーバーを再度投入すると、1kg程のバスを追加することができました。
この時点で、試合終了の30分前となり、リミットには1匹足りない状況。焦ることなく帰着前に、会場近くのストラクチャーが絡むポイントに入ります。

ここに、タフコンディションにはめっぽう強い、ドライブシュリンプ3in(ダークシナモン・ブルー&ペッパー)のダウンショットを投入。
1投目からバイトがあり、小型のバスですが貴重なキーパ-をキャッチすることに成功し、リミットメイク達成!

終了時間となり帰着後、他の選手の釣果が気になる所ですが、ウエインされるバスは放流が多く結果的には50cmオーバーのキッカーフィッシュが効いて、優勝することができました。
気難しいバスに手を焼きましたが、アイ・ウェーバーにまたまた助けられた試合でした。

関連商品