PROFILE

折金一樹

関東
(高滝湖、亀山湖、印旛沼)

房総半島のレンタルボートフィールドをホームとし、いまや関東を中心に全国を駆け回る通称「オリキン」。H-1グランプリに参戦し、優勝多数、A.O.Y.2回と驚異的な成績を収める、生粋のトーナメントアングラー。房総半島のレンタルボートフィールドで「オリキンガイドサービス」を営む。

冬の気配

「猛暑だ猛暑だ!」って言ってたのに、風が冷たく、もう冬の気配を感じます。朝夕は防寒の用意もお忘れなく!

「秋の巻物祭り」

先日数時間ながら高滝湖へ行って参りました。

状況的としては、週末にかけ大雨が降ったものの週明けから安定した天候が続いて、しかも当日は時折小雨がパラつく絶好のマキモノDAY。

秋はなかなか状況の良し悪しを推測しにくいですが、今回のような大雨で一度状況がリセットされて、その後天候が安定して再びベイトやバスがスクールを形成しだすと、秋の数釣りを楽しむベストタイミングになります。

とりあえず湖を軽く一周し、魚探や目で魚っ気のあるところ、水温、水質をスピーディーに確認していきました。

大場所(メジャースポット)はベイト、バス共に多くいるものの、既に数日の内に叩かれた様子で魚探の映像ほど反応は良くありません。

そこで、少数ながらもスクールが回ってくるような、ディープフラットに隣接したハードボトムのブレイクや大場所周りの小さなオダをブリッツMAX-DRで狙って行きます。

すると連発!

(写真:ブリッツMAX-DRで連チャンモード。)
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少ないバスのスクールのようでしたが、来れば強烈に引ったくっていきます。

そのうえ周りのバスもチェックするべく、敢えて外したコースを通していっても周囲のバスをしっかり拾っていってくれました。

ラトル音とアクションによる振動は、どちらもバスを反応させるディープクランクの大切な要素です。

大きなラトル音は広いエリアをカバーし、広範囲に散ったバスを反応させる能力やリアクション効果も持ちますが、現状のフィールドでアピール過多となることが多く、最初の1、2匹は釣れても、その後沈黙してしまうことが多々あります。

一方、ブリッツMAX-DRは控え目なラトル音でありながら、今回のようにしっかりバスを寄せられた結果を考えると、これが単にローアピールということでなく、アピーリーでありながらスプークさせない性能を持っているのだと思います。

このことは約2m四方ほどの小場所とその周辺から短時間に10数匹をキャッチできたことからも頷けることです。

またスプークさせにくいということは、言い換えればバスを(そのスポットを)よりフレッシュな状態でキープできるということ。

これは比較的狭いポイントで効果的なルアーローテーションを行う為には大変大きなメリットとなります。

通常より濁っていて、更にアピールさせたい時はラトル音が大きく、アクションもワイドな物も必要ではありますが、秋にマキモノを満喫するには、冒頭で述べたような安定した天候が欠かせません。

当然水質もステインからクリアーな状況が多く、爆裂している時はこんな状況がほとんどです。

この状況で魚も固まっている中、なるべくバスをスレさせず数を伸ばせる、一見相反した性能を持ち合わせたブリッツMAX-DRを使わない手はないのです。

正に、日本のフィールドのキャパシティーと現在の状況にマッチしているとつくづく思い知らされます。

さて、その後は流石に釣り切りバイトが無くなったので、夕方は人の居なくなった大場所へ。

(写真:この時期の高滝を始めとするリザーバーで欠かせないハードベイトのブリッツMAX-DR。)
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最終兵器マイラーミノー

大場所へ移動し魚探を覗いてみると、バスだらけの映像です(笑)

しかし1日中ルアーを見続けたバスたちは一筋縄では釣れません。

そこで最終兵器のマイラーミノーのライトキャロ。

もちろん光大郎のオハコのショートリーダー。

ちなみにシンカーは5g、リーダー4Ldの20cm。

そう全てがまんまパクりです(笑)しかし釣れるんです!

「コッ」という小さな当りですが、先程の沈黙が嘘のように連発。

ちなみにボートボジションはポイントのほぼ真上。

アクションはシンカーを50cm程鋭くハネ上げ、シンカーが着いたらラインを張り当りに集中するだけです。

ルアーを見慣れたバスも一瞬のマイラーのキラめきで反応させ、クイックなテールアクションで思わず口を使わせられます。

注意点はあまりバーチカル過ぎるとフォール中の当りが取りにくいので、バーチカルであってもハネ上げた地点よりシンカーをズラして着底させるイメージがいいと思います。

簡単ですのでお試しください。

そしてこの時期のマイラーミノーの状況別のリグの使い分けですが、前記のライトキャロに加え、ダウンショットとジグヘッド、ジグヘッドワッキーを使い分けています。

まずダウンショットですが、これはよく釣れている状況で使用。

当りが取りやすいし、バイトミスも少ないことが理由です。

バスが見つけてくれさえすればバイトするようなイメージですね。

そしてジグヘッドリグですが、使い方は二通り。スイミングと一点シェイクです。

スイミングは食い気はあるけどイマイチ渋いと感じたときに多用します。

ジグヘッドのウエイトは重くても1/16oz位までを使用します。

ルアーをバスのいる所にワームを直接もっていっても口を使わない場合に、ゆっくりスイミングさせ、バスの方から追わせるイメージです。

コツはある程度横に引っ張ったら、ロッドやラインで泳ぐ軌道に変化を加えバイトさせるキッカケを作ります。

もう一つの一点シェイクは、食い気もないし渋いとき、バスの目の前でシェイク。これだけです(笑)

ジグヘッドのウェイトは1/16oz以上の重めがやり易いですね。

そしてジグヘッドワッキーは中層での喰わせの効くメタルジグを操るイメージです。

ウェイトは1.2g~1.8g位がやり易いです。

ロッドを大きくあおってギラっとさせ、細かいシェイクで中層のヨコヨコアクションで喰わせます。

使用する状況は、ボイルもするし、食い気もあるけど浮いて散っているとき、太陽が上がった日中などで多用します。

これらの釣りははっきり言ってよく釣れます。

春に爆発したマイラーミノーですが、秋も負けず劣らずの好反応です。

マイラーという唯一無二のフラッシング性能とスイミングバランスは他に替えがありません。

必ずや困った時の一手になるはず、是非お試し下さい。

ではでは!

(写真:スレきったバスへの最終兵器、マイラーミノーでグッドサイズをキャッチ。)
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