夏はディープクランクとペンシルベイトの季節です

なかなか暖かくならないと思っていたら、急に猛暑になりましたね。

アフターの魚も回復してきているので、釣り方も変えていなければならないところです。

今回のレポートでは、夏に有効なブリッツMAX-DR、EXDR、ヤマトJr.SPEC2についてご紹介したいと思います。

ディープクランクの使い方

みなさんは釣りビジョン『Osprey'sEYE』の#17山口県川上ダム、#7山口県中山川ダムをご覧になったでしょうか。

どちらも中国地方のリザーバーで収録されたのですが、ブリッツMAX-DRとEXDRがメインパターンになっていました。

どちらのリザーバーもショアラインにストラクチャーが乏しく、魚が回遊して止まるピンスポットを把握していなくては釣ることが出来ません。

あまり広くはない湖とはいえ、1日2日でそのピンスポットを見つけ出すことは至難の業ですが、そういうときに活躍してくれるのがブリッツMAX-DRとEXDRなのです。

逆に、ピンポットを熟知している湖でも、ピンスポットから離れて回遊するバスを狙うのにも欠かせません。

Osprey'sEYEの#17山口県川上ダムで、釣りの模様を見学させていただいたときに再認識したのですが、ディープクランクのキモは、1にも2にもボートポジションとリトリーブコースです。

そのときのメインルアーはブリッツEXDRだったので、潜行深度である水深4mが狙い目でした。

あまりに浅いレンジを4mダイバーのクランクでトレースしても仕方がないので(状況によってはこういう釣り方がはまるときがありますが)、4mダイバーのクランクベイトがボトムにギリギリ届くくらいの水深をトレースします。

逆に深すぎるところをトレースしても無駄なキャストになるので、毎回のキャストでベストのリトリーブコースを選択する必要があります。

また、ルアーが4mボトムに到達するのは、リトリーブを始めて4mくらいからピックアップする前の手前4mくらいまでなので、キャストごとに4mスイムをキープした距離を覚えておくことが、狙ったスポットに確実にボトムタッチさせるうえで大切なことです。

さらに、ショアラインの変化を考えると、進行方向だけにキャストしているとどうしてもルアーを通せないコースがあります。

特に凸になった部分の手前側、凹になった部分の奥側ですが、そういう場所はスポットを通り過ぎてから後方にキャストしてフォローする必要があります。

(写真上:2013年3月15日Osprey'sEYEの#17山口県川上ダムの撮影風景、ブリッツEXDRでの45アップ)
(写真左下:2009年9月20日広島県土師ダムで釣った49cm、ブリッツMAX-DRでディープのピンスポットをトレースしてきました)
(写真右下:2013年4月20日山口県弥栄ダムで釣った34cm、ブリッツEXDRで岩盤張り出しに当ててヒットさせました)
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これからの時期のブリッツMAX-DR、EXDRでの釣り方

夏の王道はディープクランクといいますが、まさに今からの時期が使いどきです。

表層の水温が30度の状況で水深別に水温を測ってみると、0.5mまではほとんど変わらず、2mで28度くらい、4mで26度くらい、6mより深いところで25度くらいと、水深が深いリザーバーほど温度差が大きく出ます。

そのため、「バスの活性が高い、適水温なレンジを攻略するのに最も効率的なルアーは?」となると、ちょうどサーモクラインを引けるブリッツMAX-DR、EXDRのようなディープクランクになるわけです。

狙い目の一つは、朝、夕のシェードが広範囲で広がっている状況で投入します。

日が高くなって、シェードが所々しかない状況になると、ドライブクローラーのノーシンカーなどをシェードへダイレクトに撃っていくことで効率良く釣ることが出来ますが、朝、夕のシェードが広範囲に広がっている状態でスローな釣りをしてしまうと非常に効率が悪いです。

二つ目の狙い目は、インレット最上流部から少し深くなるところをドラッギングで釣る方法です。

水深6mくらいであればブリッツMAX-DR、4mくらいであればブリッツEXDRを使い、キモは下流から上流に向かってドラッギングすることです。

インレットから流れてくる冷たい水は、表面に流れていなくてもインレットの底を流れています。

また、バスはそういう流れがある場所の岩の下流側についている場合が多いので、下流側から岩に当ててやると高確率で釣れます。

深く潜らせたい場合は、ラインをナイロンの8~10lbと細めにし、キャスト後、ラインを1.5キャスト分くらいまで出してやると、+2m位は深く潜らせることも出来るので、ロッドの角度とともに調整してみてください。

ロッドを下げて引けば深く潜るし、立ててやると浅くなります。ずっとゴリゴリ底をクランキングするのではなく、たまに当たるくらいがベストの引き方です。

(写真左:2009年9月22日岡山県高梁川で橋脚のシェードで釣った32cm)
(写真右:2012年8月18日山口県弥栄ダムの最上流をドラッギングで釣った38cm)
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ヤマトの季節

今年の雨は、降るときはまとまって降って、降らないときは結構ピーカン続きと、トップをやるには難しい天候が続いていました。

しかし、ここにきて夕立も多くなってきたので、タイミングを計ればトップで釣れそうな天候になってきたような気がします。

今年のトップのお勧めは、コンパクトサイズでありながら、ボーン素材のボディで低音のラトル音を奏でる『ヤマトJr.SPEC2』です。

アイは下側の「ハイアピールアイ」にセットして、最上流の流れと流れの間のヨレ、岩の後ろのヨレ、岩のエグレのヨレなどを狙ってみてください。

ペンシルベイトの宿命ですが、流れの中であまり激しくトィッチするとフックにラインが絡んでしまうので、流れの中ではあまりトィッチせずに、チョコチョコ動かすだけでOKです。

逆に動かさないで流すくらいのほうがバイトすることも多く、メリハリをつけてアクションしてみてください。

雨が降る日や、雨が降ったあと濁りが残っているときが釣れやすく、朝か夕方かでいうと、これからの真夏の時期は圧倒的に朝の方が釣れやすいです。

というのも、これからの時期水温が下がるのは朝一だけで、夕方は日が沈んでもほとんど水温は下がりません。

ぜひ早起きして、朝はヤマトJr.SPEC2、夕方はブリッツMAX-DR、EXDRで狙ってみてください。

(写真:2013年7月6日にヤマトJr.SPEC2で釣った46cm。雨上がり濁りが残っているなか、晴れ間の曇りに流れと流れの間のヨレを狙いました。)
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