陸っぱりでデカバスを狙って釣れる夏
こんにちは、川村です。
一年で最も熱い季節を向かえましたね!バテそうにもなりつつも、個人的には最高に好きな季節。
なんたって、陸っぱりでデカいバスを狙って釣れるのが夏ですから!
霞水系にも、高滝にも、牛久沼水系にも「夏ならではの釣り」がありますから、今行かないとまた一年ガマンしなければならないのですが、前回のレポート以降の釣行といえば、ロッド&リール誌のカナモとのあの企画で河口湖に行っただけ・・・
「夏が終わってしまう~!!!」とけっこう焦り気味。
しかし、金森隆志相手に勝負することの恐さをあらためて思い知らされた釣行でしたね・・・。
さて、僕が毎年楽しみにしている、「夏ならではの釣り」とは、流れのある場所での釣りのことで、ボトムが見えているような浅瀬に上がってきているバスを、サイトフィッシングで仕留める釣りなんて大好きです。
ボイルフィッシュにベントミノー。
水面を意識した見えバスにはマイラーミノーノーシンカーやオリカネ虫の水面微波動。
ボトムの見えスレバスにドラクロ2inショートダウンショットの口元跳ねリアクション、スモラバやワームを嫌うバスにハイピッチャーのカーブフォールなどなど、ワザの繰り出し甲斐がありますが、今年はさらに、サイトでのアイウェーバーも試したいし、先日開発を終えた新作ワームのドライブシュリンプなんて、あの動きで落ちてきたら食わないわけがないし・・・
まあ行きたい釣り場もやりたい釣りも沢山あるのですが、この酷暑においても、個人的に今一番信頼性のある食わせ方といえばコレ!
「フィネスバックスライド」です。
「ナニソレ?」とお思いの方もいるかと思いますが、ようはベイトフィネスタックルを用いて、一口サイズの高比重ワームをシェードの奥に向かって滑り込ませる釣り方です。
通常であれば、MH(ミディアムヘビー)クラスのロッドに14lb.ラインを組み合わせたタックルに、ドライブスティックの4.5in&6inでパワフルにいきたいところなのですが、30度超えの高水温にハイプレッシャーのWパンチとなると、さすがに食わないバスもいるもんです。
しかし、このフィネスバックスライドは食いますね。
おまけに見えバスにも強い!
カバーとの距離感を気にせず、タイトにアプローチしていくためにはそれなりの対応タックルが必要にはなりますし、その際に使う10lb.ラインでは、カバーにおいて無理が利かなくなるデメリットもあるのですが、その効果は本当に明らかです。
参考までに、僕がこの釣りで使っているタックルですが、
ロッド:スティーズウエアウルフ or ブラックレーベルPF6101MLFB
リール:T3エアー or アルファスフィネスカスタムK.T.F.
ライン:フィネスブレイブ10lb.(フロロカーボンライン)
ルアー:ドライブスティック3.5インチ
フック:FINA252(ストレートフックでFPPストレートより細軸)の2/0
自作でワームズレ防止のストッパーを付けたもの。フックの太さ的に、現行品ではガマカツの310が該当。
と、通常のカバー撃ちタックルよりは1~2ランク、ライトな道具立てになります。
(写真上段:カスミ水系にて、ドライブスティック4.5inのバックスライド。フォールでパクリ)
(写真中段の左:ドライブスティック3.5in、ベストなバックスライドセッティングです。)
(写真中段の右:フックは細軸めのストレート、FINA252 にストッパーを付けたもの。ストッパーの位置はこの辺が丁度良いです。)
(写真下段:この釣りに欠かせないベイトフィネスタックルです)

これは、
・軽量なリグを滑らかにカバーへと送り込むために、スプール回転が軽いうえ、バックラッシュしにくいリールと、ロッドはしっかりとルアーウエイトを乗せてくれるものであること。
・至近距離での力強いフッキングにおいてもアワセ切れしないラインの太さと、ロッドのクッション性のバランスがとれていること。(硬いロッドに細いラインでは簡単に切れる) 逆にいうと、アワセ切れの心配があるタックルバランスで、躊躇しながらアワせるのが一番よくない。
・3.5inになると、14lb.のような太いラインではキレイにバックスライドしない(ラインの抵抗にワームが負けてしまうため)ため、8~10lb.を目安に。
・フックは、MHほどのロッドパワーがあればFPPストレートのような強度重視の太めフックが合うが、ML~Mではそれよりも細軸のフックを使うことでシャープに刺さる。
ドライブスティック3.5inへのフックセットは他のサイズと変わらず、写真参考でOKですが、4.5inや6inと違って、ワームが小さい分軽いので、風や流れに逆らうだけの突進力は弱い。
そんなときは、お腹にネイルシンカー(0.45g~1.0g)を入れると、波風に負けずしっかりアクションしながらバックスライドしてくれます。
あとはバスが潜んでいそうなところに、静かに、ラインはドフリーで(弛ませた状態で)送り込んであげるだけ!
バスが居ればラインがギューッと横走りします。
サイトフィッシングでも、ワームが人間とは逆方向に泳ぎ進んでいくので警戒心を与えにくい。
見つけるやいなや、追いかけていって「パクッ!」っと、思いのほかカンタンに食ってくれることも多いです。
僕らは「やったもん勝ちの釣り」と言っているのですが、タフなときほど頼りになります。
まあ、普通の状況であれば、4.5inや6inのほうが太いラインを使えますし、アピール力があるぶん効率も良いですが。
ちなみに、バックスライドの詳しい釣り方については、今月号のBasser誌「道場」のコーナーで細かく紹介させていただいていますので、興味のある方は是非!
(写真上:こちらは水深2mほどのミドルレンジをブリッツEX-DRにて。3連発でした!)
(写真下段:草深さんはドライブクローラー6.5inのネコリグでグッドサイズを2連発!)

イベント情報
8/4~5に渡り、愛媛県「HUGE-ONE」様のセミナーに来てくださった皆様、ありがとうございました!

品揃えも豊富でスタッフの方もとってもフレンドリーな、とても居心地の良いお店でした。
またお伺いしたいですし、またチャンスがあれば釣りもしてから帰りたいですね。
次のイベントは8/18(土)に、千葉県にあるキャスティング市原プラザ様にて。
先日のトップ50桧原湖戦で見事優勝した茂手木さんのウイニングトークは個人的にも楽しみです。
最後に
テキサスリグ、ネコリグ、ダウンショットリグ、キャロライナリグ・・・ワームフィッシングをマスターするうえで絶対に外すことのできないこれらのリグを、誌面と動画の両面から詳しく解説しています。
ワームの釣りがイマイチ苦手(もしくは上記のリグのどれかが苦手)という方には、とくにお役立ていただけると思います。
今回はこんなところで。 関連商品